うちのパフィ(ポメプー・メス・2歳・5.12kg)は、便の調子が変わりやすい子です。柔らかいうんちが2〜3回続いたと思ったら、翌日はカチカチの小さな粒。1歳のころには下痢で1回、まる2日出なくて1回、それぞれ病院に駆け込んでいます。
だから「乳酸菌入り」と書かれたドッグフードの袋を見ると、つい手が伸びるんですよね。
ただ、17点の原材料表を並べてみて手が止まりました。同じ「乳酸菌入り」なのに、菌の名前まで書いてあるのは3点、菌の数まで書いてあるのは1点だけでした。しかも1点は原材料表に「乳酸菌」ではなく「乳酸菌生産物質」と書いてあって、これは菌そのものではありません。
袋の表の4文字は同じでも、裏に書いてあることの量が全然違う。この記事は、その裏側の読み方の話です。価格とレビューの数字は各商品ページから引いたものです。
高温で作るドライでは、殻をかぶる芽胞菌しか残らない

ドッグフードに入っている乳酸菌は、多くが生きていない状態で入っています。ドライフードは高温をかけて成形するので、ふつうの乳酸菌はその工程で死んでしまうからです。例外は芽胞(がほう)という殻をかぶる菌で、この仲間だけが熱をくぐり抜けます。
高温で作るフードに、ふつうの乳酸菌は残りにくい
一般的なドライフードは、エクストルーダーという機械で高温高圧をかけて粒の形にします。ヨーグルトの乳酸菌のように熱に弱い菌は、この段階でほぼ残りません。生きたまま届けたいならフリーズドライにして冷凍で運ぶ必要があって、常温で袋に入って店に並ぶフードとは相性が悪いわけです。
これを裏側から証明しているのが、ブラックウッドの商品ページにある製法の説明です。ブラックウッドは高温高圧ではなく低温でゆっくり火を通す作り方をしていて、その利点のひとつに「乳酸菌が高温で死滅しやすいのに対し、低温だと品質が保たれやすい」と書いています。わざわざ低温をうたうということは、ふつうの製法では残らないという前提が業界側にあるということですよね。
加熱に耐えるのは、殻をかぶる菌だけ
熱をくぐり抜けられる乳酸菌がいます。有胞子性乳酸菌(バチルス・コアグランス。殻を作れる乳酸菌のこと)や枯草菌(納豆菌の仲間)で、これらは環境が厳しくなると芽胞という硬い殻を作って休眠します。この状態だと熱にも酸にも乾燥にも強く、胃酸を通り抜けて腸まで届きます。
うちで扱っているフードでこれにあたるのは、ソルビダです。原材料表に「プロバイオティクス微生物(イースト菌、乳酸菌、麹菌、糸状菌、枯草菌)」と並んでいて、この5番目の枯草菌が芽胞を作る菌です。プロバイオティクスというのは、生きたまま腸まで届いてはたらく菌のことです。ほかの16点の原材料表には、芽胞を作る菌の名前は出てきませんでした。
犬に与えた試験もいくつか報告されています。インドの獣医科大学では下痢の犬20頭(平均21.4kg)にバチルス・コアグランスとサブチルスの混合を与えて症状の日数と便の状態を追い、カンザス州立大学ではビーグル10頭に10億CFUを与えて有機物とタンパク質の消化率がいちばん高くなったと報告しています。ただしカンザスの試験では、便の状態やpHには差が出ていません。効くところと効かないところがはっきり分かれるのが正直なところだと思います。
死んだ菌にも役割があるので、生死だけで決められません
ここが調べていていちばん意外だったところです。熱で死んだ菌にも働きがあることがわかっていて、あえて加熱して死菌にした乳酸菌をウリにしている商品があるんですよね。
いなばの「すごい乳酸菌 クランキー」に入っているフェカリス菌は、商品ページに「殺菌乳酸菌」「加熱処理されているため品質が安定しやすい」と明記されています。アーテミス アガリクスI/Sに入っているEF-2001(エンテロコッカス・フェカリス)も加熱処理された死菌です。ココグルメとネイティブドッグ プレミアムチキンも、原材料表の表記自体が「殺菌乳酸菌」です。
死菌のいいところは、生きていないぶん胃酸で壊れる心配がなく、袋の中でも品質が動きにくいこと。生きた菌のように腸の中で乳酸を作ることはできないので、そこは別物として考える必要があります。生きているほうが上、という単純な話ではないというのが、調べ終わったあとの僕の理解です。
袋に「乳酸菌」と書いてあっても、わかることの量はまるで違います

うちのサイトで扱っている乳酸菌入りフード17点の原材料表を並べたところ、書いてある情報の量に大きな差がありました。菌の名前まで書いてあるのが3点、生きているか死んでいるかを書いてあるのが3点、菌の数まで書いてあるのは1点です。残りは「乳酸菌」の4文字だけでした。
| 商品 | 原材料表の書き方 | 菌の名前 | 菌数 |
|---|---|---|---|
| いなば すごい乳酸菌 クランキー チキン味 | フェカリス菌(殺菌乳酸菌) | 書いてある | 760gあたり2兆個 |
| アーテミス アガリクスI/S 中粒 3kg | エンテロコッカスフェカリスEF2001ほか3種 | 書いてある(4種) | なし |
| ナチュラルハーベスト レジーム スモール チキン | アシドフィルス菌・フェシウム菌・カゼイ菌・プランタルム菌 | 書いてある(4種) | なし |
| ソルビダ グレインフリー チキン 室内飼育 成犬用 | プロバイオティクス微生物(イースト菌、乳酸菌、麹菌、糸状菌、枯草菌) | 分類名まで | なし |
| ネイティブドッグ プレミアムチキン 成犬用 | 殺菌乳酸菌 | なし(生死は明記) | なし |
| ココグルメ 手作りドッグフード | 殺菌乳酸菌 | なし(生死は明記) | なし |
| ブラックウッド 2000 | 乾燥乳酸桿菌発酵産出物 | 菌ではなく発酵の産物 | なし |
| Drケアワン 1,000g | 乳酸菌生産物質(大豆、乳酸菌) | 菌ではなく生産物質 | なし |
| うまか(UMAKA)ドッグフード | ビフィズス菌 | 仲間の名前まで | なし |
| このこのごはん | 乳酸菌 | なし | なし |
| モグワンドッグフード | 乳酸菌 | なし | なし |
| ペロリコドッグフード アレカット 2kg | 乳酸菌 | なし | なし |
| ミシュワン小型犬用 | 乳酸菌 | なし | なし |
| 安心犬活(ONEDOGS)800g | 乳酸菌群 | なし | なし |
| シェフドッグ 800g | 乳酸菌群 | なし | なし |
| TARO-no GOHAN 560g | オリゴ糖入り乳酸菌 | なし | なし |
| ドギーマン 無添加良品 からだ想いの毎日ごはん 体重管理用 | 乳酸菌 | なし | なし |
菌の名前まで書いてあるのは3点だけ
乳酸菌には種類がたくさんあって、はたらき方は種類ごとに違います。だから「乳酸菌」の3文字だけでは、実際のところ何もわかりません。人間の食品で「ガセリ菌SP株」「LG21」のように株の名前まで書かれているのを見慣れていると、ドッグフードの情報量の少なさは物足りなく感じます。
名前まで書いてあった3点は、いなば・アーテミス・ナチュラルハーベストでした。ナチュラルハーベストは原材料表の末尾に4種類の菌名がそのまま並んでいます。
菌数まで書いてあるのは1点だけ
17点のうち、菌の数を出しているのはいなばの「すごい乳酸菌 クランキー」だけでした。760gあたり2兆個(配合時の理論値)、190gの1袋あたり約5,000億個。1gに割り戻すと約26億個になります。
数字が出ていると比べられます。逆に言うと、残りの16点は多いのか少ないのか比べようがない、ということでもあるんですよね。
「乳酸菌生産物質」「発酵産出物」は菌そのものではありません
ここは並べてみて初めて気づいたところです。ブラックウッドの「乾燥乳酸桿菌発酵産出物」とDrケアワンの「乳酸菌生産物質」は、菌そのものではなく、菌が発酵の過程で作り出した成分を指しています。
これは劣っているという意味ではなく、そもそも別のものです。生きた菌が腸で何かをするのを期待する設計ではなく、菌が作った成分を最初から入れておく設計。同じ「乳酸菌入り」の棚に並んでいても、狙っているところが違います。原材料表で「乳酸菌」なのか「乳酸菌生産物質」なのかを見分けると、この差に気づけます。
菌数の数字より、何がどこまで書いてあるかを見たほうが実用的です
菌数の数字は、そのまま鵜呑みにしないほうが無難です。海外ではラベルの表示と中身が合っているかを調べた検証があり、結果はかなり厳しいものでした。数字が大きいかどうかより、名前・生死・数のうち何を開示しているかを見るほうが、飼い主の判断材料としては使えます。
タフツ大学の獣医栄養学チームがまとめた解説によると、2003年に市販のドライペットフード19製品を調べた検証では、原材料表に載っていた菌がそのまま生きて入っていた製品はひとつもありませんでした。2011年にペット用の乳酸菌サプリ15製品を調べた検証でも、ラベルと中身が一致したのは2製品だけ。表示にない菌が入っていた製品もあったそうです。
これは20年前と15年前の北米での調査なので、いま日本で売られているフードがそうだという話ではありません。ただ、この分野の数字が検証しづらいものだということは頭に置いておいていいと思います。
だからうちでは、こう整理しました。菌数の大小で順位を付けるのはやめて、「何をどこまで書いているか」を情報開示の姿勢として見る。 760gあたり2兆個と書いた会社は、後から検証されうる数字を出したわけで、そこは評価していいところだと思っています。
同じことは、犬に与えた試験の読み方にも言えます。前に挙げたカンザス州立大学の試験では消化率が上がった一方で便の状態には差が出ていませんし、コーネル大学がソリ犬17頭に与えた試験では2週目から菌の数が増えて5週目から便のスコアが動いています。すぐ変わるものではないし、変わる場所も限られる。数週間単位で見るものだと思っておくと、期待の置き方を間違えずに済みます。
乳酸菌より先に、総合栄養食かどうかと主原料を見る

乳酸菌の有無だけでフードは決められません。毎日の主食として使うものなので、栄養の区分・主原料・粒の形・続けられる価格のほうが先に効きます。乳酸菌はそのうえでの上乗せとして見るのが現実的でした。
- 総合栄養食かどうかを先に見る。 乳酸菌が入っていても一般食なら主食にはできません。区分の違いはドッグフードの一般食と総合栄養食の違いにまとめています
- 主原料が動物性タンパク源か。 原材料表のいちばん最初に肉か魚が来ているかを見ます
- 菌の情報がどこまで書いてあるか。 名前・生死・数のうち、いくつ書いてあるか
- 1日あたりいくらになるか。 主食は毎日続くので、1袋の値段より1日の値段で考えます
- うちの子が食べる形か。 ここが最後にして最大の関門でした
5番目は身にしみています。パフィはカリカリを食べてくれない子で、「良さそうだから」と買っては袋だけ残してきました。4,000円のフードを残されると、けっこうこたえます。今は半生タイプに落ち着いていて、そのフードにも乳酸菌は入っています。食べないフードの乳酸菌はゼロ個です。 これに気づいてから、選ぶ順番が変わりました。
食べてくれるかどうかで悩んでいる方は、犬がフードを食べない本当の理由と偏食の子のフード選びも読んでみてください。
菌名も生死も数も書いているのは、17点中1点だけ
菌の中身がわかるものから選びたいのか、国産で素材を絞りたいのか、そもそもドライを食べてくれないのか。この3つで行き先が変わります。うちで扱っている商品ページから、それぞれの入口になるものを挙げていきます。
菌の中身がはっきりしているものから選ぶなら
いなばのすごい乳酸菌クランキー(チキン味)

17点のなかで唯一、菌の名前も生死も数も書いているフードです。フェカリス菌の殺菌乳酸菌で、760gあたり2兆個。1kgあたり約1,376円と価格も低く、乳酸菌入りをまず試したいときの入口としては一番わかりやすいと思います。CIAOちゅーるのいなばペットフードが作っている国産の総合栄養食で、全犬種・全年齢向けです。
うちのパフィはちゅーるが大好きなので、同じメーカーのドライなら食べるかもしれない、という期待はあります。ただそもそもカリカリの食感が苦手な子なので、そこは正直わかりません。粒が苦手でない子には、情報開示の面でおすすめしやすい1点です。
いなば すごい乳酸菌 クランキーの商品ページに成分と菌数の内訳を載せています。
アーテミスのアガリクスI/S中粒3kg

菌の名前が4つ並んでいるフードです。ラクトバチルス アシドフィルス菌、ビフィドバクテリウム ラクティス、ラクトバチルス ロイテリ、そして加熱処理された死菌のエンテロコッカス フェカリスEF2001。生きた菌と死んだ菌を組み合わせている構成で、ここまで書いているフードは多くありません。
第一原材料はフレッシュチキンで、ターキー・ダック・サーモンと動物性タンパク源を重ねています。小麦・大豆・とうもろこしは使っておらず、代わりに大麦・玄米・オーツ麦。1kgあたり約1,907円で、この菌の構成としては手が届く価格帯です。中粒はパフィにはやや大きいので、小型犬なら直径約8mmの小粒タイプのほうが向いています。
アーテミス アガリクスI/Sの商品ページに原材料の全リストを載せています。
ナチュラルハーベストのレジームスモールチキン

原材料表の末尾に、アシドフィルス菌・フェシウム菌・カゼイ菌・プランタルム菌の4種類がそのまま並んでいます。加えて善玉菌のエサになるフラクトオリゴ糖も入っていて、菌とエサの両方が揃っている構成です。
もともとは体重管理向けのフードで、L-カルニチンが入っています。楽天のレビューは210件で平均4.87と、今回並べたなかでいちばん高い数字でした。100gあたり約290円と単価は上のほうなので、小型犬1頭で続ける前提の価格感になります。
ナチュラルハーベスト レジームの商品ページに成分値をまとめています。
熱に強い菌や、菌が作った成分から選ぶなら
ソルビダのグレインフリーチキン(室内飼育成犬用)

17点のなかで、芽胞を作る枯草菌が原材料表に載っている唯一のフードです。イースト菌・乳酸菌・麹菌・糸状菌・枯草菌の5種類が「プロバイオティクス微生物」としてまとめて記載されていて、善玉菌のエサになる乾燥チコリ根も入っています。
原材料の70%以上がUSDA認証を受けた素材で、穀物は使わずエンドウ豆・タピオカ・ヒヨコ豆をエネルギー源にしています。1kgあたり約2,952円。ただし菌ごとの量は書かれていないので、そこは他の16点と同じです。
ソルビダ グレインフリー チキンの商品ページに原材料の全リストがあります。
ブラックウッド 2000

高温高圧をかけずに、低温でゆっくり火を通す作り方をしているフードです。商品ページには一般的なエクストルーダー製法との比較表があって、そこに「乳酸菌は高温で死滅しやすい/低温で品質が保たれやすい」と書かれています。製法そのものを乳酸菌の理由にしている点が、他とは違うところです。
原材料表の表記は「乾燥乳酸桿菌発酵産出物」で、これは菌そのものではなく菌が作り出した成分。1kgあたり約1,915円。ただしコーンと小麦胚芽、チーズ、乾燥ホエーが入っているので、小麦や乳製品を避けたい子には向きません。
ブラックウッド 2000の商品ページに1000・5000との違いをまとめています。
Drケアワン 1,000g

原材料表に「乳酸菌生産物質(大豆、乳酸菌)」と書かれている国産のドライフードです。ブラックウッドと同じく、菌ではなく菌が作った成分を入れる設計になります。
原材料が日本語の食材名でずらりと並ぶのが特徴で、鶏肉・玄米・大麦・鰹節・しいたけ・むらさき芋・かぼちゃ・ブロッコリー・昆布・大根葉・ごぼう・にんじん・キャベツ・白菜・高菜・パセリ・青じそ。何が入っているか読んでわかるフードを選びたい家庭に向いています。1,000gで4,345円、定期コースの初回は2,728円です。
Drケアワンの商品ページに原材料の全リストを載せています。
国産で小型犬向けのものから選ぶなら
このこのごはん

小型犬向けの国産ドライフードで、原材料表に「乳酸菌」と入っています。菌の名前は書かれていませんが、青パパイヤ末・モリンガ・ビール酵母・セレン酵母と、ほかの素材の説明が細かいのが特徴です。オイルコーティングをしておらず、小麦グルテンも使っていません。
楽天のレビューは517件で平均4.39と、今回並べたなかでいちばん母数が多い数字でした。1kgあたり約3,850円と価格は上のほうです。粒が小さいので、口の小さい子には食べやすいと思います。
このこのごはんの商品ページに成分値と原材料をまとめています。
うまか(UMAKA)ドッグフード

乳酸菌ではなくビフィズス菌が入っているフードです。原材料表に「ビフィズス菌」と「フラクトオリゴ糖」が並んでいて、菌とそのエサがセットになっています。仲間の名前まで書いてあるという意味では、17点のなかでは情報が多いほうです。
主原料は博多の水炊き料亭で使われている九州産の華味鳥を100%。着色料・香料は使わず、オイルコーティングもしていません。楽天のレビューは100件で平均4.65。1kgあたり約4,275円と、今回のなかでは高い部類に入ります。
うまか(UMAKA)ドッグフードの商品ページに原材料の全リストがあります。
ミシュワン小型犬用

乳酸菌にフラクトオリゴ糖とイヌリンを合わせている国産の小粒フードです。イヌリンも善玉菌のエサになる食物繊維なので、菌とエサを2種類ずつ入れている形になります。
そこに緑イ貝とDHAを含む精製魚油が加わっていて、小型犬で気になるところがひと通り入っています。パフィは関節(パテラ)の予防意識を持ちたい小型犬でもあるので、この構成は正直かなり気になっています。粒は割れやすい設計で、1kg 3,980円、定期なら3,183円です。
ミシュワン小型犬用の商品ページに原材料と成分値をまとめています。
安心犬活(ONEDOGS)800g

高温高圧をかけない低温低圧製法で作られていて、原材料表の末尾に「フラクトオリゴ糖、乳酸菌群」が並んでいます。生肉は牛・鶏・馬・魚肉・豚レバーの5種類で、動物性タンパク源をかなり重ねている構成です。
このフードで目を引くのは、14日間の完全返金保証です。定期コースの初回分について、気に入ってもらえなければ商品代金を返すという条件。カリカリを食べてくれない子と暮らしていると、この条項の有無は原材料表より重く見えます。単品3,960円、定期の初回は1,650円です。
安心犬活の商品ページに返金保証の条件と原材料を載せています。
グレインフリーのものから選ぶなら
モグワンドッグフード

原材料表のいちばん最後に「乳酸菌」と書かれています。菌の名前も数もありませんが、動物性原材料が全体の56%を占める高タンパク設計で、穀物は使っていません。放し飼いチキンの生肉21%と生サーモン12%が主役です。
うちでは食いつきの評判を理由に前から気になっているフードで、購入前に楽天とAmazonの口コミを調べ尽くしました。良い口コミで最多は食いつき、悪い口コミで最多は価格。1kgあたり約3,031円です。詳しくはモグワンの口コミを調べた記事にまとめています。
モグワンドッグフードの商品ページに原材料の配合比率を載せています。
ペロリコドッグフードのアレカット2kg

原材料の並びが短いフードです。肉類47%(ターキー)、サツマイモ、ビール酵母、アマニ、タピオカ、油脂類、リンゴ繊維、緑イ貝、リンゴ、クランベリー、カボチャ、ミネラル類、ビタミン類、乳酸菌。野菜やハーブを何十種類も足していく最近のフードとは逆の方向です。
アレルゲンを避けたい子には、入っているものが少ないほど原因を追いやすい。合う・合わないを切り分けたいときに向いています。楽天のレビューは48件で平均4.48、2kgで5,852円です。
ペロリコドッグフード アレカットの商品ページに原材料と成分値をまとめています。
ドライを食べてくれない子なら
ココグルメの手作りドッグフード

冷凍のフレッシュフードで、原材料表の表記は「殺菌乳酸菌」。生死を明記している3点のうちのひとつです。チキン&ベジタブルの原材料は国産鶏肉(むね・レバー・ささみ・ハツ・かわ)、さつまいも、かぼちゃ、にんじん、小松菜、ごま、殺菌乳酸菌、粉末昆布、ミネラル、ビタミンだけ。数えられる数しか入っていません。
カリカリを食べない子にとって、水分のある形は現実的な選択肢になります。うちも半生に落ち着いた口なので、この気持ちはよくわかります。100gあたり約374円(定期便16袋)と単価は高めで、冷凍庫の場所も要ります。
ココグルメの商品ページに全フレーバーの原材料を載せています。
ドギーマンの無添加良品からだ想いの毎日ごはん(体重管理用)

パフィが実際に食べたことのある半生フードです。原材料表に「乳酸菌」が入っていて、オリゴ糖とポリデキストロース(食物繊維)も一緒に配合されています。乳酸菌入りのフードを探していたら、うちがすでに食べていたというのが、今回いちばん意外だったところでした。
食いつきの順番でいうと、パフィはプッチーヌ、無添加良品の通常タイプ、無添加良品の体重管理用の順でした。体重管理用は脂肪を抑えているぶん香りの出方が違って、少し淡白に感じた様子です。200g(50g×4パック)の小分けで、開けたパックは1日で使い切れます。
ドギーマン 無添加良品の商品ページに原材料と成分値をまとめています。
- 価格
- 394円(税込)
- 単価
- 1袋200g(50g×4パック)
- メーカー
- ドギーマンハヤシ株式会社
- タイプ
- ドライフード
菌名と生死を明記しているフードは、ごくわずか

菌の情報・主原料・価格を並べました。商品名からサイト内の商品ページへ、ショップ列から各販売店へ移動できます。
| 商品 | 菌の表記 | 生死の明記 | 主原料 | 価格 | ショップ |
|---|---|---|---|---|---|
| いなば すごい乳酸菌 クランキー チキン味 | フェカリス菌・760gあたり2兆個 | 殺菌乳酸菌 | 鶏肉 | 1kgあたり約1,376円 | |
| アーテミス アガリクスI/S 中粒 3kg | 4種(EF2001ほか) | EF2001は死菌 | フレッシュチキン | 1kgあたり約1,907円 | |
| ナチュラルハーベスト レジーム スモール チキン | 4種 | なし | チキンミール | 100gあたり約290円 | |
| ソルビダ グレインフリー チキン 室内飼育 成犬用 | 5種(枯草菌を含む) | なし | オーガニックチキン生肉 | 1kgあたり約2,952円 | |
| ブラックウッド 2000 | 乾燥乳酸桿菌発酵産出物 | 菌ではない | 乾燥チキンミール | 1kgあたり約1,915円 | |
| Drケアワン 1,000g | 乳酸菌生産物質 | 菌ではない | 鶏肉 | 1,000g 4,345円 | |
| このこのごはん | 乳酸菌 | なし | 鶏肉(ささみ・胸肉・レバー) | 1kgあたり約3,850円 | |
| うまか(UMAKA)ドッグフード | ビフィズス菌 | なし | 九州産華味鳥 | 1kgあたり約4,275円 | |
| ミシュワン小型犬用 | 乳酸菌 | なし | 鶏肉・馬肉 | 1kg 3,980円 | |
| 安心犬活(ONEDOGS)800g | 乳酸菌群 | なし | 牛・鶏・馬・魚肉・豚レバー | 800g 3,960円 | |
| モグワンドッグフード | 乳酸菌 | なし | 放し飼いチキン生肉 | 1kgあたり約3,031円 | |
| ペロリコドッグフード アレカット 2kg | 乳酸菌 | なし | ターキー生肉 | 2kg 5,852円 | |
| ココグルメ 手作りドッグフード | 殺菌乳酸菌 | 殺菌乳酸菌 | 国産鶏肉 | 100gあたり約374円 | |
| ドギーマン 無添加良品 からだ想いの毎日ごはん 体重管理用 | 乳酸菌 | なし | 鶏ササミ・鶏肉・牛肉 | 200g 400円 |
切り替えは7〜10日かけて、混ぜる割合を変える
フードの切り替えは、7〜10日かけて少しずつ混ぜる割合を変えていきます。急に全部を入れ替えると、乳酸菌が入っているかどうかとは関係なくお腹が緩くなることがあるからです。うちはこれをかなり慎重にやっています。
パフィは1歳のころに下痢が続いて病院へ行きました。原因は「ストレスかもしれない」とのことで、薬と腸の調子を整えるフードをもらってきたら、びっくりするくらい早く落ち着きました。別の機会にはまる2日うんちが出なくて、2日目の夕方に受診しています。触診と直腸検査を受けて、ヒルズの腸内バイオームという缶詰を持ち帰り、5日ほど完全にそれだけを与えました。今は通常食に戻しています。
この2回を経験したので、フードをコロコロ変えたくないという気持ちが強いです。切り替えるときは1日ずつ様子を見て、うんちの状態をスマホのメモに残しています。日数と量の具体的な進め方はドッグフードの切り替え方法に書きました。
もうひとつ気をつけているのが、変えるものを一度に増やさないことです。フードと同時にサプリも足すと、合わなかったときにどちらが原因かわかりません。サプリのほうを先に検討したい方は犬の乳酸菌サプリの選び方を読んでみてください。フードよりも菌の名前と数が書かれている商品が多いジャンルです。
下痢が続く、血が混じる、元気がない。このどれかが出たら、フードで様子を見る場面ではありません。受診の線引きは犬の下痢の様子見と受診の分かれ目にまとめています。
うちのお腹を落ち着かせたのは、フードより先に散歩でした
正直なところを書きます。2026年4月ごろからパフィのお腹は安定していますが、そのきっかけは乳酸菌入りのフードではありませんでした。散歩の回数を増やしたことと、僕が家にいる時間が長くなって留守番のストレスが減ったこと。この2つが重なった時期と、便が落ち着いた時期が一致しています。
だから乳酸菌入りフードに期待しすぎないほうがいいと思っています。暮らしのほうで動かせるところが残っているなら、そっちが先です。そのうえで、毎日の主食に少し足せるものがあるなら試してみたい。そういう順番の話だと考えています。
もし試すなら、袋の表の「乳酸菌配合」ではなく裏の原材料表を見てください。菌の名前が書いてあるか、生きているか死んでいるか、数が書いてあるか。17点並べてわかったのは、そこまで書いてある商品は少なく、書いてある商品は探せば見つかるということでした。書いてあるほうを選べるなら、選んだほうがいいと思います。
お腹の調子そのもので悩んでいる場合は、犬の腸内環境を整えるフードの選び方のほうが近い内容です。この記事は「乳酸菌入りと書かれたフードの中身をどう読むか」、あちらは「お腹の調子が不安定な子にどのフードを選ぶか」で分けています。






