商品について

食物アレルギーの子を飼っている人のフード選びは、消去法の連続です。使えるタンパク源が1つ、また1つと消えていって、最後にスーパーの棚を見ても買えるものが1つも残っていない。楽天のレビューを読んでいると、その状況にいる飼い主さんの文章が並んでいて、読み応えがありました。

チキン、ダック、サーモンといったメジャーなタンパク源から、小麦に米、グレインフリーフードでも使われがちなポテト、えんどう豆にもアレルギーあり。これが唯一食べさせられる市販フードです。

ペロリコドッグフード アレカットは、そこを狙って作られたフードです。動物性タンパク源をターキー1種類に絞ったうえで、そのターキーをさらに酵素で分解してから使っているのが最大の特徴になります。

タンパク質を「分解済み」で使うHDPという発想

犬の食物アレルギーは、その多くが食事に含まれるタンパク質を免疫が異物と見なすことで起こります。タンパク質は分子が大きく、アレルゲンになりやすいアミノ酸配列を抱え込みやすいから、というのが公式の説明です。

アレカットが使っているのはHDP(Highly Digestible Protein=高消化性タンパク質)という加工。独自の天然酵素でタンパク質をあらかじめペプチドやアミノ酸まで分解してから配合しています。 粒子が小さくなると免疫細胞にアレルギー物質として感知されにくくなり、同時に消化・吸収の負担も軽くなる、という二段構えです。

原材料の47%が肉類で、その内訳がこうなっています。

原材料配合率
HDP放し飼いターキー生肉33%
HDP乾燥ターキー12%
ターキーグレイビー2%

ブルーム動物病院院長の片山政都先生は、この技法についてアレルギー系の療法食でも同様の方法が使われていると説明したうえで、食餌性アレルギーのある子には非常に有用なタンパク質だとコメントしています。ただし公式も先生も、すべての犬にアレルギーが起こらなくなるわけではないという注記を毎回添えています。ここは飼い主として正しく受け取っておきたいところ。

「主要アレルゲン不使用」の中身を確認する

公式が主要アレルゲンとして挙げて外しているのは、次の8つです。

牛・豚・鶏・卵・牛乳・小麦・大豆・トウモロコシ。

穀物は一切使っておらず、炭水化物源はサツマイモ・アマニ・タピオカでまかなっています。香料と着色料も使っていません。

そしてここが判断の分かれ目なのですが、ターキー(七面鳥)と鶏は種として近い鳥です。公式のQ&Aでも、チキンアレルギーの子がターキーにも反応する可能性があると自分で認めたうえで、HDP加工で感知されにくくしていること、心配ならかかりつけの獣医師に相談することを案内しています。鶏でアウトだった子に、確認せず「鳥じゃないから大丈夫」と与えるフードではありません。

原材料と成分

項目内容
名称ペロリコドッグフード アレカット
内容量2kg
対象全犬種・全年齢(生後2ヶ月から)
原産国イギリス
粒の形状リング形・直径約10mm・厚さ約4.5mm
賞味期限常温未開封で製造日より18ヶ月

原材料名は、肉類47%(HDP放し飼いターキー生肉33%、HDP乾燥ターキー12%、ターキーグレイビー2%)、サツマイモ、ビール酵母、アマニ、タピオカ、油脂類(ターキーオイル、ココナッツオイル)、リンゴ繊維、緑イ貝、リンゴ、クランベリー、カボチャ、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、D3、E)、乳酸菌。

成分は次のとおりです。

成分
タンパク質25%以上
脂質9.5%以上
粗繊維5.75%以下
灰分9%以下
水分9%以下
オメガ3脂肪酸1.9%
オメガ6脂肪酸2.2%
カルシウム1.1%
リン0.8%
エネルギー353.5kcal/100g

原材料の並びがかなり短いのが目を引きます。緑イ貝・リンゴ・クランベリー・カボチャくらいで、野菜やハーブを何十種類も足していく最近のプレミアムフードとは逆の方向です。アレルゲンを避けるのが目的なら、入っているものが少ないほど原因を追いやすい。 理にかなった作り方だと思います。

給与量とパフィで計算した場合

成犬(1歳〜7歳)の1日あたりの給与量はこうなっています。

体重(kg)給与量(g)
1-426-75
5-1088-149
11-15160-202
16-20212-250
21-25260-296
26-30305-339
31-35348-381

シニア犬(7歳〜)はここから1割ほど少なくなり、5-10kgで84-142gです。生後2ヶ月から食べられる設計で、子犬用の月齢別の表も公式に用意されています。

パフィは5.12kgなので、成犬の表だと88gが下限。2kg入りの袋は22日ちょっとでなくなる計算です。1日あたり約257円。

ここで小型犬の飼い主として気になるのが、袋のサイズです。レビューにもこう書かれていました。

病院のOKが出て療法食からの切り替えに使うし、そもそもチワワで食べる量が少なく、2キロではなく少量のものがあればよかったのですが

チワワの食事量にしては一袋の量が多く(酸化防止で2週間程で食べ切れる量を探していました)

アレカットは2kgの1サイズ展開しかありません。 開封から1ヶ月近くかけて食べる前提になるので、開けたらしっかり口を閉じる、直射日光を避ける、といった基本の保管をサボれないフードです。逆に中型犬以上なら、1ヶ月かからず使い切れるのでこのサイズがちょうどいいはず。

レビュー48件はどう割れているか

楽天のレティシアン公式店では、評価4.48/48件(★5が30件、★4が12件、★3が5件、★2が1件、★1はゼロ)。

★4・★5に共通しているのは、フードの味ではなく体の話が中心という点です。

魚系、チキン、ビーフ、馬肉、ラム肉、鹿肉等色々変えてもアレルギーが出てしまっていた愛犬。(中略)今のところこちらのフードではアレルギー反応がでていません。

袋を開けた時に不自然な臭いがなく、原材料にも安心感があります。(中略)今まであげていたものよりも500円以上お安く

食いつきについては「びっくりする程の食い付き」「粒が小さいので安心感がある」といった声がある一方で、★4のレビューには食べたあとにクチャクチャする、歯に挟まる感じがするという指摘もありました。リング形で厚さ4.5mmという粒の形が、口の小さい子だとそう感じさせるのかもしれません。

★3以下が6件あるものの本文が短く、はっきりした不満点の傾向までは読み取れませんでした。この件数だと、レビューの星だけで判断するより、うちの子のアレルゲンリストと原材料表を突き合わせるほうが確実です。

定期コースの条件

  • 最大20%OFF
  • まとめて2個以上(税抜10,000円以上)購入で送料800円(税込880円)と代引き手数料237円(税込260円)が無料
  • お届け周期は1週間ごとから13週間ごとまで、1週間単位で選べる
  • 変更・休止・解約は次回お届け日の7日前までに連絡
  • 定期1回目のお届けに目盛り付きフードスクープが同梱される

回数の縛りについての記載はなく、休止・解約はいつでも可能と案内されています。7日前という期限だけカレンダーに入れておけば、身動きは取りやすい条件です。

なお、この商品は店頭では売っていません。イギリスの工場から直輸入して直接届ける形をとっているため、と公式が説明しています。楽天のレティシアン公式店にも同じ商品がありますが、そちらは6,732円で公式サイトより高い設定でした。

こんな愛犬・飼い主さんに向いています

  • アレルゲンが複数特定されていて、使えるタンパク源が残り少ない子
  • 鶏・牛・豚・卵・乳・小麦・大豆・トウモロコシを外す必要がある子
  • 療法食から一般食に戻すタイミングで、獣医師の了解が取れている子
  • 原材料の数が少ないフードで、合う・合わないを切り分けたい飼い主さん
  • 中型犬以上で、2kgを1ヶ月以内に使い切れる家庭

向かないのは、鶏でアレルギー反応が出た履歴があって、まだ獣医師に相談していない子です。ターキーは鶏と近縁なので、そこは順番を守ったほうがいい。あとは超小型犬の1頭飼いで、2週間で食べ切れる小袋を探している場合。このフードには小袋の設定がないので、条件が合いません。