朝いちばん、パフィ(うちのポメプー・2歳)のサークルをのぞいたら、いつものコロンとしたうんちじゃなくて、水っぽいのがべちゃっと広がっていた。犬の下痢を見つけた瞬間の「うわ、どうしよう」、わかります。しかもこれから仕事、病院は夜までやっていない、なんて日に限って起きるんですよね。
犬の下痢で今日病院へ行くかどうかは、うんちそのものより「元気と食欲」と「便の色」で決められます。うちはストレス性の下痢で一度通院していて、そのときの判断と、獣医師監修の受診目安を合わせて整理しました。
犬の下痢で今日病院へ行くのは、元気がない・食べない・吐く・血が混じるとき
犬の下痢で受診を急ぐのは、下痢に加えて「元気がない」「食欲がなく水も飲まない」「吐いている」「血や黒い便が混じる」のどれかがあるときです。うんちの硬さより、この4つを先に見てください。
| まず見るところ | 今日のうちに病院 | 家で様子を見られる |
|---|---|---|
| 元気・食欲 | ぐったりしている、食べない、水も飲まない | いつも通り動いて、ごはんも食べる |
| 便の色 | 赤い血、黒いタール状、イチゴジャム状 | 茶色〜黄色で血は混じらない |
| 回数 | 1日に何度も、ほぼ水 | 1〜2回で、形が少し残る |
| ほかの症状 | 嘔吐、お腹が張る、発熱 | 下痢だけ |
アニコム損保の獣医師監修記事(犬が下痢をしたら)でも、すぐ受診したほうがよい状態として、黒い便や鮮血便、水様便、1日に何度も繰り返す下痢、ぐったりしている、食欲がなく水も飲まない、嘔吐を伴う、が挙げられています。逆に、持病のない成犬で、元気と食欲があってほかに症状がなければ、家で様子を見てよいケースが多いとされています。
右の列にぜんぶ当てはまるなら、慌てなくて大丈夫です。左の列が1つでもあれば、夜や休日でも、まず病院へ電話してください。うちのパフィがビーズを誤飲したときも、危なさを教えてくれたのは下痢ではなく、翌日に元気が消えて舌が真っ白になったことでした。「様子見していいのかな」と迷う時間がいちばんもったいない、というのがそのときの反省です。
迷ったときに受診をためらわなくなったのは、ペット保険に入っているのも大きいです。パフィは楽天ペット保険で、下痢で通院したときも70%が戻ってきました。保険の考え方はペット保険は必要か(2社を経験した本音)にまとめています。
犬の下痢は「すぐ病院・半日様子見・記録して観察」の3段階で分けられる

犬の下痢は、目の前の状態を「すぐ病院」「半日様子見」「記録して観察」のどれに置くかを最初に決めると、迷わずに動けます。僕が頭の中でやっているのがこの仕分けです。
| 段階 | こんなとき | 動き方 |
|---|---|---|
| すぐ病院 | 元気・食欲がない、嘔吐も、水様便・血便・黒い便、子犬・シニア | その日のうちに受診か電話 |
| 半日様子見 | 便はゆるいが、元気も食欲もある成犬 | 半日ほど胃腸を休めて様子を見る |
| 記録して観察 | ゆるい便が1回だけで、すぐ普通に戻った | 写真とメモを残して、続けば相談 |
パフィの経験を当てはめると、ビーズ誤飲は「すぐ病院」、下痢が何日か続いたときは「半日様子見」から始めて治らなかったので受診、いつものちょっと柔らかいうんちは「記録して観察」です。うちは気になるうんちを1枚だけスマホで撮っておくようにしていて、病院で先生に見せると話が本当に早いんですよね。
犬の血便は色で急ぎ方が変わり、黒いタール状は奥の出血のサイン
犬の血便は色で急ぎ方が違います。鮮やかな赤い血は大腸や肛門など出口に近いところ、黒いタール状の便は胃や小腸など奥からの出血のサインです。
| 色・状態 | 考えられること | 動き方の目安 |
|---|---|---|
| 鮮やかな赤い血が表面に付く | 大腸・肛門など出口に近い出血 | 受診。少量でも続くなら早めに |
| 黒いタール状(ドロッと真っ黒) | 胃・小腸など奥の出血 | 早めに受診 |
| イチゴジャム・トマトジュース状 | 腸の粘膜が大きく傷んでいる可能性 | すぐ受診 |
| 白っぽい・灰色 | 脂肪の消化に関わる臓器の不調 | 受診して相談 |
この表で見てほしいのは真ん中の2行です。赤い血は目立つので驚きますが、急ぐのはむしろ黒い便とイチゴジャム状の便のほうです。
ただ、黒っぽいおやつやレバー系のジャーキー、鉄分入りのサプリでも便は黒くなります。食べ物が原因なら元気と食欲は普段どおりで、翌日には色が戻ることが多いです。うちは真っ赤な血便も真っ黒な便も経験がないので、見たら自分で判断せず、写真を撮って病院に見せるつもりでいます。白っぽい便については犬のうんちが白い場合の見分け方に書きました。
子犬とシニア犬の下痢は、元気そうでも早めに病院へ相談する

子犬とシニア犬の下痢は、元気そうに見えても早めに動物病院へ相談します。子犬は体力の余裕が少なく、ごはんを抜くと低血糖を起こすおそれがあるためです。
先ほどの獣医師監修記事でも、子犬は軟便程度で元気と食欲があっても、念のため早めに受診したほうがよいとされています。シニア犬は、一時的な下痢のほかに腫瘍や炎症性の腸の病気が隠れていることがあり、続くなら原因を調べる必要があります。
| こんなとき | 見方 |
|---|---|
| 子犬の下痢 | 元気でも早めに相談。自己判断でごはんを抜かない。ワクチン前後は感染症も念頭に |
| シニア犬の下痢 | 「歳だから」で流さず、続くなら検査を相談 |
| 下痢と嘔吐が同時 | 水分が一気に抜けるので、成犬でもその日のうちに受診 |
パフィも子犬のころは「元気でも念のため病院」を基本にしていました。2歳の今は「元気なら半日様子見」まで幅を持たせていますが、それは体がしっかりしてきたからです。迎えたばかりの時期は子犬のワクチン接種スケジュールも確認しておくと、感染による下痢への備えになります。
元気な成犬の下痢なら、半日胃腸を休めて水を少しずつ飲ませる

元気も食欲もある成犬の下痢なら、半日ほどごはんを休んで胃腸を落ち着かせ、そのあと水を少量ずつ飲ませて様子を見ます。子犬・シニア・持病のある子は、この絶食を自己判断でしないでください。
- 半日ほどごはんを休む(水は飲めるようにしておく。吐いているときは病院に相談)
- 落ち着いたら、常温の水を少しずつ、何回かに分けて飲ませる
- 水で下痢や嘔吐がぶり返さなければ、消化のよいフードを少量から戻す
- その間にまた下痢や嘔吐が出たら、「すぐ病院」に切り替える
家で気にしておきたいのは脱水です。首の後ろの皮膚をつまんで離したときに戻りがゆっくりだったり、歯ぐきが乾いてネバついたりしたら、水分が足りていないサインです。
水をあまり飲まない子には、犬用の水分・電解質補給ゼリーという手もあります。ペットスエットゼリー 愛犬用のような犬専用のものを選んで、人間用の経口補水液を自己判断で飲ませるのはやめておきましょう。量や塩分が犬に合わせて作られていないためです。水をあまり飲まない子の家なら、1箱置いておくと夜中に慌てずに済みます。
病院で消化に配慮した食事を勧められたら、それに従ってください。うちのパフィも、もらった整腸タイプのフードに替えてから落ち着きました。動物病院で処方される療法食の例にロイヤルカナン 消化器サポート 低脂肪があります。療法食は獣医師の指示のもとで使うものです。
犬の下痢の原因は食事の切り替えとストレスが多く、パフィはストレスだった

家庭で起きる犬の下痢は、フードの急な切り替えや食べすぎなどの「食事」と、留守番や環境の変化による「ストレス」が多い原因です。寄生虫や細菌などの感染、誤飲、内臓の病気は、病院での検査や処置が必要になります。
うちのパフィが下痢を何日か続けたとき、動物病院で言われたのは「ストレスかもしれませんね」の一言でした。お薬と、腸の調子を整えるフードをもらったらすぐに治まりました。振り返ると留守番の時間が長かった時期で、散歩の回数を増やして僕が家にいる時間が長くなってからは、お腹の調子が目に見えて安定しています。留守番の不安については犬の分離不安の向き合い方に書いています。
お腹の調子が落ち着かない時期は、口のにおいが気になることもあります。腸から整える「体の中型」の口臭サプリは、犬の口臭サプリの選び方で口の中型と分けて紹介しています。
フードの切り替えは、うちは1か月以上かけて少しずつ混ぜるのがルールです。やり方はドッグフードの切り替え方法にまとめました。野菜を足したときもゆるくなりやすく、レタスは95.9%が水です。レタスを食べてうんちがゆるくなったときの目安も書いています。
量は同じでも、一気に飲み込むように食べる子は、食後に吐き戻すことがあります。食べる速さが気になるなら犬の早食い防止食器と食べ方の工夫も見てみてください。
誤飲は、パフィで僕がいちばん血の気が引いた原因です。ぬいぐるみやおもちゃは留守番中に噛みちぎられる前提で、届く場所に置かないようにしています。散歩中の拾い食いが気になる子は犬の拾い食いをやめさせる方法もどうぞ。
秋は散歩中のどんぐりにも気をつけています。食べてから2〜3日たって便がゆるくなることがあるので、どんぐりを食べた数日後の下痢の見方も知っておくと慌てずに済みます。
3週間以上続く下痢は慢性腸症として検査の話になる
下痢や嘔吐が3週間以上続く状態は、獣医療では「慢性腸症」と呼ばれ、急な下痢とは別に原因を調べていきます。宮崎大学の動物病院研究室の資料(慢性腸症と診断された飼い主様へ)では、血液検査や便の検査で異常がなければ、内視鏡などで腸の組織を調べて診断すると説明されています。
つまり「ずっとゆるいけど元気だから」と何か月も様子を見るのは、おすすめできません。食事を変えて良くなる子もいますが、合うフードが見つかるまで何度か変えることもあるそうです。特定のフードでお腹をこわす子は、犬の食物アレルギーのフードの選び方も参考になります。
病気ではないけれどお腹が揺らぎやすい子なら、毎日のごはんで腸内環境を気にかける方法もあります。パフィもお腹が強いほうではないので、犬の腸内環境を整えるフードや、袋の裏の読み方をまとめた乳酸菌入りドッグフードの中身の読み方を書いてきました。サプリなら、人間用でおなじみのブランドのわんビオフェルミンSが、ごはんにかけるだけで始められます。サプリやフードは体調を整える土台で、下痢を治すものではありません。続く下痢はまず受診です。
乳酸菌サプリの要不要は犬に乳酸菌サプリは必要?、比較は犬の腸活サプリおすすめにあります。下痢とは逆の悩みは犬の便秘で受診したときの話、食べない日が続くときは犬の食欲がないときの見分け方にまとめました。
下痢の後始末は、においを閉じ込める袋を先に用意しておく
下痢のうんちは普段よりにおいが強く、床やケージにも広がりやすいので、1回ずつ口を結べる防臭袋を先に用意しておくと後始末がぐっと楽になります。
うちはもともと便のにおいがきつめのパフィなので、シモジマの食パン袋に1回分ずつ入れて口を結んでから捨てています。100枚入りで数百円なので、下痢の日に何枚使っても惜しくありません。
- 価格
- 386円(税込)
- 単価
- 半斤用(幅12.5×マチ6×高31cm)100枚入
- メーカー
- 株式会社シモジマ
- タイプ
- トイレ用品
ゴミの日まで2〜3日家に置く日や夏場は、もっと防臭力のある袋のほうが安心です。ペット用の防臭袋の定番「BOS」は、レビュー372件で★4.92と評価が安定しているので、初めての1箱で迷いにくいです。
袋の選び方はにおいを通さないうんち処理袋の選び方、シーツはペットシーツの使い分けにまとめています。便がゆるい日が続くと肛門腺が溜まりやすいので、お尻を床にこすっていたらそちらも見てあげてください。









