犬のうんち処理袋、正直どれも同じに見えませんか。僕もそう思っていました。うちはポメプーのパフィ(2歳・5.12kg)と暮らして2年半、散歩のうんちも部屋のペットシーツも、ずっとシモジマの食パン袋(1枚約3円)で処理しています。安いし、口をねじれば散歩の帰り道は問題ない。
でも燃えるゴミが週2回のわが家では、袋を2〜3日は家に置いておくことになります。夏場、フタを開けた瞬間に「うっ」となるのはこの時間です。犬のうんち処理袋の消臭は、袋そのものの性能を見比べるより、捨てるまでに何時間ぶら下げて何日置くのかから逆算したほうが早い。
この記事では10点を1枚あたりの値段とサイズで並べ、『LDK』の防臭テストで流せる袋が弱かった理由まで書きます。
犬のうんち処理袋の消臭は、捨てるまでの時間で決まる
うんち処理袋を選ぶ基準は、犬の大きさよりも「その袋が家にとどまる時間」です。 散歩中に匂うかどうかは30分の話ですが、収集日まで置く袋は48〜72時間そこにあります。時間が長いほど袋の中の菌が働いてにおいが強くなるので、必要な防臭レベルも変わります。まずここを決めてから商品を見ると、迷いがかなり減りました。
僕はこれを3つに分けて考えています。
| 場合分け | 袋が家にある時間 | 必要な消臭レベル | 向いている袋 |
|---|---|---|---|
| その日のうちに捨てられる | 数時間 | 普通のポリ袋でも足りる | 食パン袋・Amazonベーシック・ポイ太くん |
| 収集日まで2〜3日置く | 48〜72時間 | においを通さない防臭素材 | BOS・アイリスオーヤマ・クリーンワン |
| 車に乗せる・長く持ち歩く | 1〜3時間だが密閉空間 | 防臭+中身が見えない色 | BOS・アイリスオーヤマ |
うちは1と2が混ざる家です。ゴミ出しの前日に散歩した日は問題ないのに、出した直後の日は3日待つことになる。同じ家でも日によって必要な袋が違う、というのが2年やってわかったことでした。
消臭できる袋は4タイプある。仕組みが違えば得意な場面も違う

「消臭」と書いてある袋は、大きく4つの仕組みに分かれます。においを通さない素材で閉じ込めるタイプと、消臭剤や香りでごまかすタイプは別物です。ここを混同すると、買ってから「思ったより匂う」となります。
| タイプ | 仕組み | 得意なこと | 苦手なこと | 代表商品 |
|---|---|---|---|---|
| 防臭素材 | におい分子を通しにくいフィルムで包む | 数日の保管 | 1枚の値段が高い | BOS、アイリスオーヤマ ペット用防臭袋 |
| 消臭剤入り | 袋に消臭成分を練り込む | 短時間の持ち歩き | 保管が長いと追いつかない | クリーンワン おさんぽエチケットパック |
| 香り付き | 香料でにおいを覆う | 開けるときの不快感を減らす | 車内では香りが強くなる | ゴン太のうんちをポイ 石けんの香り |
| 流せる紙タイプ | 中身ごとトイレに流す | 家にゴミを残さない | 袋自体の防臭は弱い | ポイ太くん、ドギーマン 流せるおさんぽマナー袋 |
BOSを作っているクリロン化成はもともと医療現場向けの防臭素材を手がけてきたメーカーで、その素材を家庭用に落としたのが防臭袋シリーズです(BOS公式サイト)。消臭スプレーのように「においを消す」のではなく「外に出さない」設計なので、置いておく時間が長い家ほど差が出ます。
香り付きについては、うちは慎重派です。ペットシーツで香りの強いものを使ったとき、パフィがそのトイレを避けて外してしまったことがありました。袋は犬が寝る場所ではないので同じ話ではないものの、車に持ち込むとうんちのにおいと香料が混ざって、かえってきつくなる日があります。
流せる袋はにおいに弱い。『LDK』のテストで差が出ていた
「トイレに流せる」と「においが漏れない」は、いまのところ両立していません。 雑誌『LDK』が犬用エチケット袋6商品を比較したテストでは、強い刺激臭のする尿を布に染み込ませて袋に入れ、直後と時間が経ったあとで漏れをチェックしています。結果は防臭素材と流せる紙タイプできれいに分かれました。
| 順位 | 商品名 | メーカー | 防臭力 | 総合 | 1枚コスト |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | うんちが臭わない袋 ペット用 | クリロン化成(BOS) | 5.00 | 4.67 | 約8.5円 |
| 2位 | ペット用防臭袋 | アイリスオーヤマ | 4.00 | 4.00 | 約7.5円 |
| 3位 | クリーンワン おさんぽエチケットパック | シーズイシハラ | 3.00 | 3.33 | 約7.6円 |
| 4位 | 流せるおさんぽマナー袋 | ドギーマンハヤシ | 2.00 | 2.67 | 約12.3円 |
| 5位 | ウンチ処理袋 ポイ太くん SS | サンテックオプト | 2.00 | 2.33 | 約6.1円 |
| 5位 | ゴン太のうんちをポイ 石けんの香り | マルカン | 2.00 | 2.33 | 約9.2円 |
出典:『LDK』犬用エチケット袋のテスト(360.life)
流せるタイプはビニールと水溶性の紙の2層構造で、そもそも紙が水に溶けるように作られているぶん、においを閉じ込める方向には振れていません。使い勝手の点数は4.00と高いので、袋としてダメなのではなく、役割が違うということです。その日のうちにトイレへ流してしまうなら防臭力は要りませんし、家にゴミが残らないのは大きな利点。散歩から帰ってすぐ流せる人には、これがいちばん合っています。
香り付きのゴン太も2.00でした。香りは開けた瞬間の不快感には効きますが、においそのものを閉じ込める力とは別だと数字が示しています。
食パン袋で2年やってきた実費と、限界が来る3つの日

うちの実費を先に出します。パフィはペットシーツを1日3枚ほど使い、それに散歩のうんちが加わるので、袋を使う回数は月90回前後。シモジマのPP食パン袋(半斤用・100枚入)は1枚約3円なので、月にすると約270円です。これを全部BOSに置き換えると月約730円、差は月約460円、年5,500円ほどになります。
散歩のうんちだけに絞れば、1日1回として月30回。食パン袋なら約90円、BOSなら約240円で、差は月150円ほど。この数字を出してから、僕は「全部を置き換える必要はないな」と考えるようになりました。
食パン袋で困るのは、次の3つが重なった日です。
- ゴミを出した直後の日。次の収集まで2〜3日、袋が家にいる
- 夏場。キッチンの生ゴミと同じゴミ箱で、フタを開けるたびに立ちのぼる
- 柔らかいうんちの日。パフィはお腹の調子が変わりやすく、柔らかい便が2〜3回続くことがある
3つのうち1つなら食パン袋で足ります。2つ重なるとあやしい。3つそろった日は、正直しんどい。逆に言えば、この条件がそろわない家なら安い袋で十分ということでもあります。お腹をよく壊す子と暮らしている方は、犬の下痢が続くときの見分け方もあわせてどうぞ。うちは便の様子を確認したい日は、この食パン袋に入れてそのまま動物病院へ持っていきます。
- 価格
- 386円(税込)
- 単価
- 半斤用(幅12.5×マチ6×高31cm)100枚入
- メーカー
- 株式会社シモジマ
- タイプ
- トイレ用品
犬のうんち処理袋おすすめ10選
タイプ別に並べます。価格とレビュー件数は2026年8月14日時点の楽天で確認できたもので、セールやクーポンで動きます。金額を書いていないものは、確認できた数字がなかった商品です。
とにかくにおわせたい人向け
BOS 驚異の防臭袋 ストライプパッケージ SSサイズ 200枚入(クリロン化成)
楽天のBOS公式ショップで1,617円、1枚あたり約8.1円。レビュー5,591件・評価4.85という、防臭袋というニッチなジャンルでは異例の件数です。サイズはBOS公式でSSが17×27cmで小型犬向け。うちのパフィくらいの子のうんち1回分なら余裕があります。うちはまだ食パン袋から乗り換え切れていませんが、置いておく日用に常備する形での導入を検討中です。低評価の中身はほぼ「1枚あたりが高い」で、防臭性能への不満はほとんど見当たりませんでした。
BOS うんちが臭わない袋 ペット用 SSサイズ 200枚×2個セット
同じBOSの定番パッケージで、400枚まとめて3,339円。1枚あたり約8.3円で、単価はストライプとほぼ同じです。レビュー375件。使うペースが決まっている家なら、こちらのまとめ買いのほうが買い足しの手間は減ります。ただし合わなかったときに400枚残るので、初回は200枚から試すほうが安全だと思います。
アイリスオーヤマ ペット用防臭袋 Sサイズ 170枚(PBB-S170)
7層構造でにおいを通しにくくした防臭袋。『LDK』のテストでは防臭力4.00で2位、1枚あたり約7.5円と、BOSより少しだけ安い価格帯です。サイズは20×30cmでBOSのSと同じくらい。中型犬や、手をすっぽり入れて拾いたい人にはこちらのほうが扱いやすいはずです。
コスパを優先したい人向け
シモジマ HEIKO PP食パン袋 半斤用 100枚入
うちが2年半使っているのがこれです。パン用の袋なのでうんち専用ではありませんが、ポリ袋より少し厚手で、幅12.5×マチ6×高31cmと小型犬のうんち1回分にちょうどいいサイズ。1枚約3円という単価は、この記事で挙げるどの防臭袋より安い。数日置くとにおいますが、その日に捨てられるならこれで足りています。
- 価格
- 386円(税込)
- 単価
- 半斤用(幅12.5×マチ6×高31cm)100枚入
- メーカー
- 株式会社シモジマ
- タイプ
- トイレ用品
日本サニパック ニオワイナ 消臭袋 白半透明 大サイズ 50枚入(SS01)
405円で1枚あたり約8.1円。ゴミ袋メーカーが作った消臭ポリ袋で、犬用と書いていないぶん店頭でも買いやすい商品です。うんち専用の小袋ではなく少し大きめなので、使用済みのペットシーツをまとめて捨てるときに向いています。散歩に持ち歩くには大きい。
Amazonベーシック ペット用エチケット袋 810枚
1,749円で1枚あたり約2.2円と、今回調べた中で最安クラス(マイベスト掲載の最安値)。ロールタイプで枚数が多く、においを閉じ込める機能はないぶん割り切った商品です。その日に捨てられる家の日常使いなら、これでコストを下げて、置く日だけ防臭袋を使うのが合理的だと思います。
家にゴミを残したくない人向け
サンテックオプト ウンチ処理袋 ポイ太くん SSサイズ 200枚
27×17cmで1枚あたり約6.1円。ビニール袋と水溶性の紙袋の2層構造で、袋に手を入れてうんちをつかみ、裏返して持ち帰り、紙ごとトイレに流せます。手を汚さずに拾える点は評価が高い一方、『LDK』の防臭力は2.00。帰ってすぐ流す運用が前提の商品です。
ドギーマンハヤシ 流せるおさんぽマナー袋 25枚
23×30cm、1枚あたり約12.3円と単価は高めですが、25枚入りなのでまず流せるタイプを試してみたいときに手が出しやすい。防臭力は2.00で、使い勝手は4.00でした。
マルカン ゴン太のうんちをポイ 石けんの香り付き 100枚
23×33cm、1枚あたり約9.2円。石けんの香りでにおいを覆うタイプです。防臭力は2.00でしたが、開けたときの不快感を減らしたい人には向きます。香りが苦手な家族がいる場合と、車に長く積む場合は避けたほうが無難です。
ペットパラダイス エチケット袋 20枚入
530円、1枚あたり約26.5円。単価だけ見れば割高ですが、20枚という少なさが逆に使い道になります。普段は別の袋を使っていて、旅行や車移動のときだけ持つという買い方ができる。うちも遠出のときはこういう小分けのものを別に持ちます。
掲載10点の比較表

| 商品名 | タイプ | サイズ | 入数 | 1枚あたり | 防臭力(LDK) |
|---|---|---|---|---|---|
| BOS 驚異の防臭袋 ストライプ SS | 防臭素材 | 17×27cm | 200枚 | 約8.1円 | ー |
| BOS うんちが臭わない袋 ペット用 SS | 防臭素材 | 17×27cm | 200枚×2 | 約8.3円 | 5.00 |
| アイリスオーヤマ ペット用防臭袋 S | 防臭素材 | 20×30cm | 170枚 | 約7.5円 | 4.00 |
| クリーンワン おさんぽエチケットパック | 消臭剤入り | 24×34cm | 200枚 | 約7.6円 | 3.00 |
| シモジマ HEIKO PP食パン袋 半斤用 | 一般のポリ袋 | 12.5×31cm(マチ6) | 100枚 | 約3円 | ー |
| ニオワイナ 消臭袋 大サイズ | 消臭剤入り | 大サイズ | 50枚 | 約8.1円 | ー |
| Amazonベーシック エチケット袋 | 一般のポリ袋 | ロール | 810枚 | 約2.2円 | ー |
| ポイ太くん SS | 流せる紙タイプ | 27×17cm | 200枚 | 約6.1円 | 2.00 |
| ドギーマン 流せるおさんぽマナー袋 | 流せる紙タイプ | 23×30cm | 25枚 | 約12.3円 | 2.00 |
| ゴン太のうんちをポイ 石けんの香り | 香り付き | 23×33cm | 100枚 | 約9.2円 | 2.00 |
「ー」は『LDK』のテスト対象外です。価格は2026年8月14日時点で確認できたもので、変動します。クリーンワンは消臭剤入り90枚入りが楽天で804円(1枚あたり約8.9円)でも売られていて、まず試すなら90枚のほうが失敗が小さいと思います。
サイズは体重ではなく、拾い方で決まる
うんち袋のサイズは犬の体重より「どうやって拾うか」で選びます。 袋に手を入れて直接つかむ人と、ティッシュで拾って袋に入れる人では、必要な大きさがまるで違うからです。手を入れる人が小さい袋を選ぶと、手首まで入らずに袖口が汚れます。
BOS公式のサイズ表はこうなっています。
| サイズ | 寸法 | 想定 |
|---|---|---|
| SS | 17×27cm | 小型犬 |
| S | 20×30cm | 中型犬 |
| M | 23×38cm | 大型犬 |
| L | 30×40cm | 超大型犬 |
パフィは5.12kgでうんちも小さいので、表のとおりならSSです。実際SSで足りています。ただ手を入れて掴む拾い方をするなら、小型犬でもSサイズのほうが安心でしょう。逆にティッシュや小さめのスコップで拾って入れるだけなら、SSで余ります。
袋が余ると、口をねじる部分が長くなって結びやすいという利点もあります。うちが食パン袋(高さ31cm)を使い続けている理由のひとつがこれで、縦に長いぶん口をしっかりねじって縛れるんですよね。においの漏れは素材だけでなく、結び方でも変わります。
買う前に確かめたい4つのものさし

商品ページを見るときに、僕がこの順で見るようにしている4項目です。
- においを通さないか。防臭素材か、消臭剤入りか、ただのポリ袋か。ここが最初の分かれ道
- 片手で開けられるか。もう片方の手にはリードがあります。ロールタイプは切り離しに両手が要ることがある
- 手が汚れない大きさか。前項のとおり、体重ではなく拾い方に合わせる
- 1枚いくらか。月の使用回数を掛けて年額まで出す。うちは月90回なので、1円の差が年1,080円になります
このうち2番は、店頭でもレビューでも意外と情報が出てきません。散歩中に片手で開けられるかどうかは、毎日使う道具としてかなり効きます。パフィは電柱や地面のにおいを延々と嗅ぐタイプで、散歩そのものが長い。片手がふさがった状態が続くので、開けにくい袋はそれだけでストレスになります。うちの散歩事情は犬が電柱のにおいを嗅ぎたがる理由にも書きました。
大容量で買うときに、僕が一度失敗していること
まとめ買いは1枚あたりが下がるので魅力的なんですが、合わなかったときに数百枚が残ります。うちはペットシーツで同じことをやりました。安いからと大容量を買って、パフィに合わずに中途半端に開いた袋が家に眠っている。あの反省があるので、うんち袋も200枚入りより先に少量で試したほうがいいと考えています。
数字で見ると、200枚は1日1枚ペースで半年以上、うちのように1日3回使っても2か月分です。半年後の自分がその袋を使い続けているかは、正直わからない。だからクリーンワンの90枚、ドギーマンの25枚、ペットパラダイスの20枚のような小容量は、割高でも意味があります。同じ考え方はペットシーツを大容量で買うと本当に安いのかにも書きました。
うちはどう使い分けることにしたか

結論として、わが家は置き換えではなく併用にします。
- ゴミ出しの前日など、その日のうちに捨てられる日 → シモジマの食パン袋(1枚約3円)
- 収集日まで2〜3日置く日、夏場、パフィのお腹が緩い日 → BOSのSSサイズ(1枚約8.1円)
差額は月150円ほど。この150円で夏のゴミ箱を開けるときの憂うつが減るなら、払う価値はあるという判断です。逆に、毎日すぐ捨てられる家なら防臭袋は要りません。うんち袋にいくら払うべきかは、犬ではなくその家のゴミ収集日が決めているというのが、2年半やってたどり着いた結論でした。
BOSを実際に導入したら、食パン袋との違いをこのページに追記します。トイレまわりのにおい対策全体についてはペットシーツのおすすめ比較と犬のトイレトレー比較もどうぞ。






