商品について
うちはポメプーのパフィ(2歳・5.12kg)と暮らして2年半、散歩のうんちも部屋のペットシーツも、シモジマの食パン袋(1枚約3円)で処理しています。うんち袋にお金をかけていない側の人間です。
その僕がAmazonベーシックのウンチ処理袋を調べようと思ったのは、1枚あたりの値段が防臭袋と食パン袋のちょうど真ん中にあったからでした。810袋入りで4,199円(税込・2026年8月15日時点)なので、1枚あたり約5.2円。BOSの驚異の防臭袋SSが約8.1円、食パン袋が約3円ですから、その間に挟まる位置です。
ただ、調べていくうちに話がひっくり返りました。同じAmazonベーシックの中に、1枚約3.6円の袋があるんです。香りが付いているかどうか、そして何袋入りを選ぶかで、単価が1.7倍まで動く。この商品を買うかどうかより先に、その構造を知っておいたほうがいいと思ったので、10種類の単価を全部並べてみました。
23×33cmはスーパーの肉用の袋と同じ大きさ。小型犬のうんちには大きい
まずサイズの話から。この袋は23×33cmで、犬用のうんち袋としてはかなり大きい部類に入ります。
比較すると、BOSのサイズ表はSS 17×27cm(小型犬)、S 20×30cm(中型犬)、M 23×38cm(大型犬)、L 30×40cm(超大型犬)。23×33cmはSとMの間で、メーカーの区分でいえば中型犬から大型犬向けの寸法です。うちの食パン袋(12.5×31cm・マチ6cm)と比べると、幅が倍近くあります。
実際に使ったオリコンの記事では、この大きさを「スーパーでお肉などを入れる無料の袋とほぼ同じ」と表現していました。あの袋を思い浮かべると、5kgのパフィのうんち1回分にはどう考えても大きい。手を入れて掴んで裏返しても、袋の上半分が余ります。
ではこのサイズが無駄かというと、使用済みのペットシーツを入れられるのが効いてきます。うちのリッチェル ステップトレーはレギュラーサイズのシーツ(30×45cm)を使っていて、丸めて押し込む形にはなりますが23×33cmなら収まります。BOSのSSサイズ(17×27cm)だと、これは無理です。
うちが袋を使う回数は月90回前後で、内訳はペットシーツの交換が1日3枚で月60回、散歩のうんちが月30回。回数の3分の2はシーツのほうなんですよね。散歩用の小さい袋だけ揃えても、家のゴミ箱の問題は残ったままになります。1種類で両方まかなえるサイズというのは、地味ですが選ぶ理由になります。
香りは強め。ただし「香り付き」と「防臭」は別のものです
ここはいちばん誤解しやすいところなので、はっきり書いておきます。この袋はにおいを通さない素材ではありません。
Amazonの商品説明にある「臭いも最小限に抑えます」は、ブラジリアンマンゴーの香料でうんちのにおいを覆う仕組みのことです。BOSやアイリスオーヤマの防臭袋のように、においの分子を通しにくいフィルムで閉じ込めるタイプとは、そもそも構造が違います。
数字で言うと、雑誌『LDK』が犬用エチケット袋6商品を比較したテストで、香り付きタイプのマルカン「ゴン太のうんちをポイ 石けんの香り」は防臭力2.00でした。1位はBOSの5.00、2位アイリスオーヤマ4.00、3位クリーンワン3.00という並びです。ゴン太は23×33cmで、この商品とまったく同じ寸法・同じ香り付きタイプ。この商品自体はテストの対象外なので数値は出せませんが、香りが付いていることは防臭力の高さを意味しないという整理は、同じカテゴリの実測値からできます。
出典:『LDK』犬用エチケット袋のテスト(360.life)
香りの強さについては、実際に使ったオリコンの記事が具体的でした。「袋自体に強めなブラジリアンマンゴーの香りがついているため、袋に入れて口をしっかりと結べばウンチの臭いはまったく感じなかった」「例えるのであれば南国のホテルのような香り」。犬に嗅がせても嫌がる仕草は見せなかった、とも書いています。一方で気になった点には「香りが気になる場合はジップロックなどに移し替えた方が良いかも」とありました。強い香りは、効く人と無理な人がきれいに分かれるということだと思います。
出典:Amazonベーシックのウンチ処理袋を使ってみた(ORICON NEWS・2025年6月10日)
無香料タイプが同じシリーズにあるので、香りが不安なら最初からそちらを選ぶ手もあります。しかも後述しますが、無香料のほうが安いんです。
ディスペンサーをリードに付けられる。クリップは少し硬い
この商品を「袋」ではなく「袋とディスペンサーのセット」として見ると、印象が変わります。
810袋は54ロール(1ロール15袋)に分かれていて、プラスチック製のディスペンサーにロールを1本セットして使います。ロールは直径3cm・幅6cmなので、単三電池を少し太くしたくらいの大きさ。ディスペンサーにはカラビナ式のクリップが付いていて、リードやバッグの紐に引っ掛けられます。
うんちを拾うとき、片手はリードで塞がっています。もう片方の手だけで袋を1枚引き出せるかどうかは、毎日2回×2年続くと効いてくる差です。オリコンの記事も「リードを手首に引っ掛けて袋を引っ張り出すというやり方に慣れると非常にスムーズ」と書いていました。予備のロールを1〜2本カバンに入れても気にならないサイズ、というのも大容量商品としては珍しい形です。
気になった点として挙がっていたのがクリップの硬さで、バッグに取り付けるときにコツが必要とのこと。それと袋が半透明で中身が透ける点。防臭袋は中身が見えない色のものが多いので、ここは好みが分かれそうです。
もうひとつ、素材の表記にちょっとした混乱があります。Amazonの商品説明の箇条書きには「ポリエステル製の袋」と書いてあるのに、同じページの商品情報欄には「素材 HDPE、ポリプロピレン」とある。HDPEは高密度ポリエチレンのことです。ポリエステルでうんち袋を作るとは考えにくいので、英語の polyethylene が訳の途中で入れ替わったのだと思います。実物を触ったオリコンの記事も「ポリエチレン(PE)製」と書いていました。買うときに見るべきは商品情報欄のほうです。
商品スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | Amazonベーシック ペット用ウンチ処理袋 トイレ袋 ブラジリアンマンゴーの香り 810袋入り 取り出し容器とクリップ付き |
| ブランド | Amazonベーシック(Amazon Basics) |
| メーカー | Amazon |
| 入数 | 810袋(54ロール・1ロール15袋) |
| 袋のサイズ | 23×33cm(縦×横) |
| ロールのサイズ | 直径3cm・幅6cm |
| 素材 | HDPE(高密度ポリエチレン)、ポリプロピレン。EPI添加プラスチック |
| 色 | 袋グリーン・ディスペンサー白 |
| 香り | ブラジリアンマンゴー |
| 付属品 | プラスチック製ディスペンサー(カラビナ式クリップ付き) |
| 保証 | Amazonベーシック1年間限定保証 |
| 生産国 | 中国 |
| GTIN | 00816831016840 |
| ASIN | B076VXRLTT |
香りの系統違いとしてラベンダー・ベビーパウダー・無香料があり、袋の寸法と構造は共通です。
810袋は最安ではない。10種類の単価を並べるとこうなる
ここが今回いちばん書きたかったところです。このシリーズは「大容量を選ぶほど安い」という法則が成り立っていません。
2026年8月15日時点で確認できた10種類を、1枚あたりの安い順に並べます。
| 香り | 入数 | 価格(税込) | 1枚あたり |
|---|---|---|---|
| 無香料 | 900袋 | 3,241円 | 約3.6円 |
| ベビーパウダー | 540袋 | 2,218円 | 約4.1円 |
| 無香料 | 600袋 | 3,110円 | 約5.2円 |
| ラベンダー | 810袋 | 4,199円 | 約5.2円 |
| ベビーパウダー | 810袋 | 4,199円 | 約5.2円 |
| ブラジリアンマンゴー | 810袋 | 4,199円 | 約5.2円 |
| ラベンダー | 540袋 | 2,990円 | 約5.5円 |
| 無香料 | 300袋 | 1,851円 | 約6.2円 |
| ラベンダー | 270袋 | 1,666円 | 約6.2円 |
| ベビーパウダー | 270袋 | 1,666円 | 約6.2円 |
一番上と一番下で1.7倍の差があります。そして注目したいのが1行目で、無香料900袋は3,241円。マンゴー810袋の4,199円より958円安いのに、袋は90枚多いんです。
つまり「香りは要らない、とにかく枚数がほしい」なら、この商品を買う理由はありません。無香料900袋のほうが完全に上です。逆に、この商品を選ぶ理由はブラジリアンマンゴーの香りが810袋の一択でしか手に入らないという、それだけになります。ラベンダーとベビーパウダーは270・540・810の3サイズがあるのに、マンゴーだけ810袋しかないんですよね。香りを試したくても、いきなり810袋を買うことになります。
ベビーパウダー540袋の約4.1円という数字も面白くて、香り付きの中ではここが最安です。同じ香り付きで単価を下げたいなら810袋ではなく540袋、というのは直感に反します。まとめ買いすれば安くなるという思い込みで810袋を選ぶと、1枚あたり1.1円損する計算です。
同じブランドの別ラインとして、2026年に出た「漏れ防止強化 120枚入り」(1,124円・約9.4円)と、トイレに流せるタイプの「by Amazon 犬用ウンチ処理袋 無香料 300枚」(2,468円・約8.2円)もあります。どちらも単価は3倍前後になるので、目的が違う商品として見たほうがよさそうです。
価格はAmazonの通常価格で、セールやタイムセールで変動します。買う前に4種類の香りページを開いて単価を出し直すことをおすすめします。
ほかの袋と比べた立ち位置
| 商品 | タイプ | サイズ | 1枚あたり | 『LDK』防臭力 |
|---|---|---|---|---|
| シモジマ HEIKO PP食パン袋 半斤用 | 一般のポリ袋 | 12.5×31cm(マチ6) | 約3円 | ー |
| Amazonベーシック 無香料 900袋 | 一般のポリ袋 | 23×33cm | 約3.6円 | ー |
| Amazonベーシック マンゴー 810袋 | 香り付き | 23×33cm | 約5.2円 | ー |
| BOS 驚異の防臭袋 SS 200枚 | 防臭素材 | 17×27cm | 約8.1円 | 5.00 |
| アイリスオーヤマ ペット用防臭袋 SS 200枚 | 防臭素材 | 17×27cm | 約8.2円 | 4.00 |
| マルカン ゴン太のうんちをポイ 石けんの香り 100枚 | 香り付き | 23×33cm | 約9.2円 | 2.00 |
| ドギーマン 流せるおさんぽマナー袋 25枚 | 流せる紙タイプ | 紙23×20cm | 約12.3円 | 2.00 |
「ー」は『LDK』のテスト対象外です。価格は2026年8月14〜15日に確認したもので、変動します。
この表で目立つのは、同じ23×33cmの香り付きタイプであるゴン太の約9.2円に対して、この商品が約5.2円という点。香り付きの袋がほしい人にとって、単価では有利です。防臭袋との差は1枚あたり約2.9円で、うちの月90回のペースだと月261円、年3,132円の差になります。
ユーザーの声
Amazonでの評価は4.4/5.0(18,977件)、犬用トイレ袋・スコップ部門の売れ筋ランキング139位(2026年8月15日時点)。星の内訳は5つ星63%、4つ星21%、3つ星11%、2つ星2%、1つ星3%で、星3つ以下が16%あります。
評価されている点
- 実際に使った記事で「破れそうな気配は全くない」と書かれている強度(チリ紙をかぶせて掴んだ状態でのテスト)
- ディスペンサーのカラビナをバッグの紐に掛けられるので、片手で袋を引き出せる
- 袋が23×33cmと大きく、二重にして使っても枚数を気にせずに済む
- 猫のトイレ、赤ちゃんのおむつ、キッチンの生ゴミ、防災リュックなど犬以外の用途にも回せる
弱い点
- 袋が半透明で中身が透ける
- クリップが少し硬く、バッグに取り付けるときにコツが必要
- 香りが強めなので、苦手な人は保管場所を選ぶ(別容器に移す人もいる)
- においを通さない素材ではないため、数日ゴミ箱に置く使い方には向かない
こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ
- 散歩のうんちと使用済みペットシーツを1種類の袋でまとめたい方
- カフェや電車など、持ち帰る時間が長い日がある方
- 多頭飼いで、袋の消費が月100枚を超える方
- ディスペンサーをリードやバッグに付けて片手で使いたい方
- 犬以外(猫トイレ・おむつ・生ゴミ・防災用)にも使い回したい方
- 甘い香りが好きで、ゴミ箱を開けたときに南国の香りがするのが平気な方
こんな方は注意
- 収集日まで2〜3日ゴミ箱に置く運用の方は、香りでは足りません。BOS 驚異の防臭袋 SSサイズのような防臭素材を選んでください
- 香りが苦手な方、犬に強い香りを近づけたくない方は無香料タイプへ。900袋なら1枚約3.6円で、こちらのほうが安く済みます
- とにかく単価を下げたい方はシモジマ HEIKO PP食パン袋が約3円です
- 超小型犬で、うんち1回分だけ入れば十分という方には23×33cmは大きすぎます
- 810袋の置き場所を確保できない方。54ロールぶんの箱が届きます
わが家の場合。9か月分の袋を先に買うかどうか
最後に、うちが導入を迷っている理由を書いておきます。値段ではなく、在庫の期間でした。
うちのペース(ペットシーツ月60回+散歩のうんち月30回=月90回)で810袋を使い切るには9か月かかります。散歩のうんちだけに使うなら月30回なので、27か月=2年3か月。1回の買い物で2年分の消耗品を買うことになるわけです。
これがなぜ引っかかるかというと、うちの棚には中途半端に開いたまま眠っている袋がいくつもあるからです。合わなかったペットシーツ、香りが強すぎた消臭袋。大容量の怖さは値段ではなく、合わなかったときに使い切れないことでした。しかもこの商品は香りが売りなので、合うかどうかは開けてみないとわかりません。マンゴーの香りに270袋や540袋の選択肢があれば迷わず試すのですが、マンゴーは810袋しかない。ここが素直に残念なところです。
コストも出しておくと、月90回を食パン袋(約3円)からこの袋(約5.2円)に替えると、月270円が月468円。差は月198円、年2,376円です。逆にBOSの防臭袋(約8.1円)を全部に使う想定と比べれば、月261円、年3,132円安くなります。うちの結論としては、置く日が発生しない日常用にはこの袋か食パン袋、ゴミ収集日まで2〜3日空く日と夏場だけ防臭袋、という併用が現実的だと思っています。
もしうちが今この袋を買うなら、選ぶのはマンゴーではなく無香料の900袋です。1枚約3.6円は食パン袋の3円とほぼ並ぶうえに、袋は倍近く大きい。香りに惹かれてこのページに来た方には申し訳ない結論なんですが、同じ棚に自分より安くて多い兄弟がいる商品というのは正直に書いておくべきだと思いました。それでもマンゴーを選ぶ理由があるとすれば、カフェや電車でうんちを持ち歩く時間が長い暮らしをしていて、その時間を南国の香りで乗り切りたい場合です。

