商品について

散歩のうんち袋を選ぶとき、僕はずっと「におい」の話だと思っていました。うちはポメプーのパフィ(2歳・5.12kg)と暮らして2年半、散歩のうんちも部屋のペットシーツも、シモジマの食パン袋(1枚約3円)で処理しています。安いし、口をねじれば帰り道は問題ない。

困るのはそこじゃないんですよね。わが家の燃えるゴミは週2回で、出した直後に散歩した日は、うんち入りの袋を2〜3日は家のゴミ箱に置くことになります。夏場はキッチンの生ゴミと同じ箱なので、フタを開けた瞬間に「うっ」となる。においの問題は散歩中の30分ではなく、帰ってからの48〜72時間で起きているわけです。

その前提で見ると、ドギーマンの「流せる おさんぽマナー袋」は面白い立ち位置にいます。防臭袋がにおいを閉じ込めて48時間を乗り切る道具だとすれば、こっちは48時間そのものを消しにいく道具。紙バッグが水に溶ける紙でできていて、うんちごとトイレに流せるからです。楽天のネイティブドッグで25枚299円、1枚あたり約12円(2026年8月15日時点)。方向が真逆の2つを並べて考えたことがなかったので、調べてみました。

紙バッグごとトイレに流す。持ち帰った袋が家に残らない

この商品の中身は、ポリバッグと紙バッグの2枚組です。ポリバッグはポリエチレン製で19×30cm(マチ幅5cm)、紙バッグは水溶紙という水に溶ける紙で23×20cm。25枚入りというのは、この2枚組が25セット入っているという意味です。

使い方は、ポリバッグに手を入れてうんちをつかみ、そのまま裏返して紙バッグに入れて持ち帰る流れ。帰宅したら紙バッグごとトイレに流します。ゴミ箱に置くものがなくなるので、収集日まで何日空こうが関係なくなる。うちが2年間ずっと引っかかってきた部分が、そもそも発生しなくなるという考え方です。

ここが防臭袋との決定的な違いだと思います。BOSのような防臭袋は「袋の中のにおいを外に出さない」性能で48時間を耐える道具で、BOS 驚異の防臭袋 SSサイズは1枚約8円。一方こちらは耐えるのではなく、その日のうちに終わらせる。どちらが優れているという話ではなく、家の事情でどちらが効くかが変わります。

「流せる」と「におわない」は両立していない。『LDK』の防臭力は2.00

正直に書いておきたいのが、この袋の防臭力は高くないという点です。

雑誌『LDK』が犬用エチケット袋6商品を比較したテストで、この商品は防臭力2.00・総合2.67の4位でした。1位はBOSの5.00、2位アイリスオーヤマ4.00、3位クリーンワン3.00という並びで、防臭素材のグループと流せる紙タイプのグループできれいに分かれています。

順位商品名メーカー防臭力総合
1位うんちが臭わない袋 ペット用クリロン化成(BOS)5.004.67
2位ペット用防臭袋アイリスオーヤマ4.004.00
3位クリーンワン おさんぽエチケットパックシーズイシハラ3.003.33
4位流せるおさんぽマナー袋ドギーマンハヤシ2.002.67
5位ウンチ処理袋 ポイ太くん SSサンテックオプト2.002.33
5位ゴン太のうんちをポイ 石けんの香りマルカン2.002.33

出典:『LDK』犬用エチケット袋のテスト(360.life)

理由ははっきりしていて、水に溶けるように作られた紙は、においを閉じ込める方向には振れないからです。溶ける紙と、におい分子を通さないフィルムは、求められる性質が逆を向いている。

ただ、同じテストで使い勝手は4.00と高い評価でした。袋としてダメなのではなく、役割が違うということです。その日のうちに流してしまうなら防臭力は要らない。逆に言えば、流さずにゴミ箱へ入れる使い方をするなら、この袋を選ぶ意味はほとんどなくなります。

手を入れて掴んで、裏返す。ただしポリバッグは残る

この形式の袋を初めて見る方のために、実物の構造をもう少し書いておきます。

ポリバッグは19×30cmにマチが5cmついた、手を突っ込んで使う前提のサイズ。パフィくらいの5kgの子のうんち1回分なら、掴んで裏返してもまだ余裕があります。手が直接触れないので、拾うのが苦手な人ほど恩恵が大きい構造ですね。うちは食パン袋で同じことをやっていますが、マチのない平袋なので手を入れると窮屈で、たまに指先がヒヤッとします。

見落としやすいのが、流せるのは紙バッグだけという点。ポリバッグのほうは流せないので、自治体のルールに従って捨てることになります。つまりゴミがゼロになるわけではなく、うんちに触れていないポリ袋が1枚残る。ここはメーカーもパッケージと商品説明に明記しています。残るのがにおわないポリ袋だけなら、ゴミ箱に何日置いても平気なので、実用上は困らないはずです。

なお、水に溶ける紙という性質上、濡れたものを長時間持ち歩く使い方には向かないと思っています。うちはパフィの便を動物病院に持っていくことがときどきあるんですが、そういう日は今までどおり食パン袋を使うつもりです。

25枚という少なさが、むしろ試しやすい

1枚あたり約12円は、食パン袋の3円と比べると4倍。正直、安くはありません。それでも僕がこの商品を候補に残しているのは、25枚入りという中途半端な少なさが理由だったりします。

袋類は200枚・800枚といった大容量が主流で、1枚あたりの単価もそのほうが下がります。ただ、うちの棚には中途半端に開いたまま眠っている袋がいくつもあるんですよね。合わなかったペットシーツ、香りが強すぎた消臭袋。大容量の最大のリスクは値段ではなく、合わなかったときに使い切れないことでした。

その点25枚は、散歩のうんちが1日1回のペースでちょうど25日分。「うちの生活動線で本当に流せるのか」を1か月試して判断できる量です。帰宅してすぐトイレに行けるのか、面倒で結局ゴミ箱に入れてしまわないか。ここは商品スペックではなく自分の生活のほうの問題なので、200枚買ってから確かめるものではないなと思います。

商品スペック

項目内容
商品名ドギーマン 流せる おさんぽマナー袋
メーカー株式会社ドギーマンハヤシ
入数25枚(ポリバッグ+紙バッグの2枚組が25セット)
紙バッグ水溶紙・23×20cm
ポリバッグポリエチレン・19×30cm(マチ幅5cm)
使い方ポリバッグに手を入れてうんちをつかみ、裏返して紙バッグへ入れる
捨て方紙バッグはうんちごとトイレへ。ポリバッグは流せないので自治体のルールで廃棄
適正犬種全犬種
原産国中国
JANコード4976555924657

水に流す商品なので、配管や浄化槽の条件は家によって違います。使う前にパッケージの使用方法と注意書きに目を通しておくと安心です。

1枚12円の中身。送料のほうが高くつく買い方に注意

価格まわりで、買う前に知っておくと得な話を2つ。

1つめは販売店による差です。楽天のネイティブドッグは25枚299円で1枚あたり約12.0円。アスクル・LOHACOは同じ25枚が398円で1枚あたり約15.9円、3袋セットなら978円で約13.0円になります。同じ商品でも1枚3.9円の開きが出るので、まとめ買いするなら比べる価値があります。

2つめが送料。ネイティブドッグの送料は1梱包660円(北海道2,000円・沖縄3,300円)で、この商品は送料別です。299円の袋を単品で買うと、商品より送料のほうが2倍以上高いという状態になります。フードやおやつと一緒に買う、あるいは何袋かまとめる。そういう買い方が前提の値段だと考えておいたほうがいいですね。ドラッグストアやホームセンターでも扱いがあるので、1袋だけ試したいなら店頭のほうが早いかもしれません。

楽天で買うなら、お買い物マラソンや5と0のつく日のポイントアップに合わせると実質価格を下げやすくなります。少額商品なので、他の買い物のついでに入れるのが素直です。

ユーザーの声

楽天のネイティブドッグではレビュー3件・評価5.0(2026年8月15日時点)。件数が少ないので、これだけで良し悪しを判断するのは難しいところです。数字として頼りになるのは、前述の『LDK』の6商品比較で使い勝手4.00・防臭力2.00という評価のほうだと思います。

この2つの数字の組み合わせが、この商品の性格をそのまま表しています。

評価されている点

  • 手を汚さずに拾える(使い勝手4.00は6商品中で上位)
  • 紙バッグごとトイレに流せるので、家にうんちを置いておかなくて済む
  • 25枚と少量なので、流せるタイプを初めて試すときに手を出しやすい

弱い点

  • 防臭力は2.00。流さずにゴミ箱へ入れる使い方だと物足りない
  • 1枚あたり約12円と、袋としては単価が高い部類
  • 流せるのは紙バッグだけで、ポリバッグはゴミとして残る

入数と販売店の比較

販売店入数価格(税込)1枚あたり
楽天 ネイティブドッグ25枚299円約12.0円
アスクル・LOHACO25枚398円約15.9円
アスクル・LOHACO(3袋セット)75枚978円約13.0円

同じシリーズに10枚入り(JAN 4976555924640)もあり、カインズやホームセンターで扱いがあります。旅行や帰省のときだけ持っていきたい、という使い方ならこちらでも足ります。価格は2026年8月15日時点で確認できたもので、変動します。

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • 散歩から帰ってすぐ、トイレまで行ける生活動線がある方
  • ゴミの収集日まで日が空いて、うんち入りの袋を家に置くのが嫌な方
  • 夏場、ゴミ箱を開けたときのにおいをどうにかしたい方
  • うんちを拾うのが苦手で、手が触れない構造の袋を探している方
  • 流せるタイプを使ったことがなく、まず少量で試したい
  • 旅行や車移動のときだけ、宿で処理できる袋を持っていきたい方

こんな方は注意

  • 数日ゴミ箱に置く運用が前提の方は、防臭力2.00では足りません。BOS 驚異の防臭袋のような防臭素材のほうが合います
  • 1枚あたりのコストを抑えたい方は、シモジマ HEIKO PP食パン袋なら約3円で済みます
  • 便を動物病院へ持参する習慣がある方は、その日だけ別の袋を用意しておくのが無難です
  • ペットシーツの処理には使えません。流せるのはうんちと紙バッグだけです

わが家の場合。48時間の問題は、これでは半分しか消えない

最後に、うちが導入を迷っている理由を正直に書いておきます。

わが家が袋を使う回数は月90回前後。内訳は、ペットシーツの交換が1日3枚で月60回、散歩のうんちが月30回ほどです。この商品で流せるのは後者の30回だけ。残りの60回分のペットシーツは、これまでどおりゴミ箱に入るわけです。

つまり、流せる袋に替えても夏場のゴミ箱は空にならない。においの発生源が半分残るなら、「うっ」となる瞬間もたぶん残ります。ここが冷静に計算してみて、いちばん引っかかったところでした。

コストのほうも出しておくと、散歩の月30回を食パン袋(約3円)からこの袋(約12円)に替えると、月90円が月360円。差は月270円、年3,240円です。金額としては大きくない。ただ、それで解決するのが「家に残るゴミの3分の1」だと思うと、うちの場合は優先順位が下がるなというのが今の結論です。

逆に言えば、ペットシーツを使わない家、つまり排泄は外だけで済ませている犬と暮らしている家なら、話がまるごと変わります。うんちが100%トイレに流れていくので、家のゴミ箱にうんちが入る機会がゼロになる。その状況なら防臭袋よりこっちのほうが効くはずです。パフィが室内トイレの子だから合わないだけで、商品が弱いという話ではありません。同じように「家にうんちを置きたくない」で悩んでいる方は、自分の家の内訳を数えてみると判断が早いと思います。