「馬肉自然づくり、うちの子には1日何グラムなんだろう」。袋の裏や同封の紙で体重の欄を指でたどった人は多いと思います。うちのパフィ(ポメプー・メス・2歳)は最後に測ったとき5.12kgでした。表には5kgと6kgの欄しかないので、その間をどう読むかで最初につまずきます。

先に答えを書くと、公式の目安は体重5kgで1日82g、10kgで138g。パフィの5.12kgなら83gです。ただこの表、逆算してみたら活動係数1.4で作られていました。避妊去勢済みの成犬に使う一般的な係数は1.6なので、そちらで計算すると表より15%ほど多い量になります。

この記事では体重別の目安に加えて、その表がどういう前提で作られているのか、1kgの袋が何日もつのか、100gのお試しで切り替えができるのかまで、全部数字で出しました。公式サイトの記載と販売ページの数字を並べて計算した記事です。

給餌量は体重5kgで1日82g、10kgで138g

馬肉自然づくりの1日の給餌量は、体重1kgで24g、3kgで55g、5kgで82g、10kgで138gが公式の目安です。この量を朝と夜の2回に分けて与えます。

体重別に並べるとこうなります。

体重1日の目安量1回あたり(2回に分けた場合)
1kg24g12g
2kg41g21g
3kg55g28g
4kg69g35g
5kg82g41g
6kg94g47g
7kg105g53g
8kg116g58g
9kg127g64g
10kg138g69g
12kg158g79g
15kg187g94g
18kg214g107g
20kg232g116g

困るのが、うちみたいに中間の体重の子です。パフィは5.12kg。5kgと6kgの差は12gなので、0.12kg分は1.4g。5.12kgなら83gという計算になります。

もっとも、1g単位で神経質になる必要はないと思っています。上下2〜3gは誤差の範囲で、それより後述する体型のチェックのほうが効きます。

ひとつだけ実務的な話をすると、公式はグラム表示しか出していません。「カップ何杯」の換算がないんですよね。しかも馬肉自然づくりは粒が約5mmと小さいので、スプーンやカップで測ると入り方で10g近く変わります。キッチンスケールに器を乗せてゼロにしてから注ぐのが、結局いちばん速いです。

公式の給餌量表は活動係数1.4で作られています

馬肉自然づくりの給餌量表を逆算すると、1日のカロリーは安静時に必要な量のちょうど1.4倍でした。犬のフード量の計算で1.4を使うのは、太りやすい子と高齢の子です。

犬の必要カロリーは、どの動物病院でも同じ式で出します。武蔵小杉の池田動物病院が公開している解説がわかりやすいので、そのまま引きます。

  1. RER(安静時に必要なカロリー)= 体重kgの0.75乗 × 70
  2. DER(1日に必要なカロリー)= RER × 活動係数
  3. 1日のフード量(g)= DER ÷ フード100gあたりのカロリー × 100

馬肉自然づくりは399kcal/100gなので、1gあたり3.99kcalです。ここに表の数字を入れて、逆から係数を出してみました。

体重表の量カロリー換算RER逆算した係数
1kg24g96kcal70kcal1.37
5kg82g327kcal234kcal1.40
10kg138g551kcal394kcal1.40
20kg232g926kcal662kcal1.40

全体重帯で1.37〜1.40。きれいに揃っています。ここまで一致するということは、表は計算式から作られていて、体重ごとの調整は入っていないということですね。

では1.4がどういう数字かというと、同じ池田動物病院の係数表がこうなっています。

状況活動係数
避妊・去勢済みの成犬1.6
未避妊・未去勢の成犬1.8
太りやすい子1.4
減量中1.0
シニア犬1.1〜1.4

公式の給餌量表は「太りやすい子」の欄と同じ設定、ということになります。多くの家庭の犬が該当する避妊去勢済みの成犬(1.6)で計算し直すと、5kgの子は94g。これは表の6kgの欄と同じ数字です。1kg分ずれると考えるとイメージしやすいかもしれません。

パフィで出すとこうなります。5.12kgのRERは238kcal、係数1.6をかけて381kcal、フード量にすると96g。表の83gとは13gの差です。1日13gというと小さく見えますが、1か月で390g。1kgの袋のだいたい3分の1が違ってきます。

だから僕は、この表をこう読むのが正しいと思っています。太りやすい子・シニア・去勢後に体重が増えた子は、表どおりでちょうどいい。よく走る子や避妊去勢をしていない子は、表だと控えめかもしれない。 少なくとも、表の数字は「上限」ではなく「やや抑えめの出発点」です。

シニアの子は係数がさらに下がるので、表どおりでも多いことがあります。年齢が上がってからのフードの考え方はシニア犬のフードはいつから切り替えるかにまとめました。

馬肉自然づくりは一般食なので、全量で使うか混ぜるかを先に決めます

馬肉自然づくりは総合栄養食ではなく一般食です。公式は「必要な栄養成分は含まれており、主食として利用可能」としていて、表の量をそのまま与える前提で作られています。

なぜ一般食なのかは、公式サイトのよくある質問に書かれていました。総合栄養食の基準を満たすにはビタミンやミネラルのサプリメントを添加する必要があるので、素材本来の栄養とおいしさを優先して、開発段階からあえて一般食として作っている、という説明です。

総合栄養食というのは、ペットフード公正取引協議会の基準で「そのフードと水を与えていれば健康を維持できる」と表示できるフードのことです。一般食はその基準を満たしていないフードを指します。ここを知らずに買うと戸惑うところなので、量を決める前に立ち位置を押さえておきたいですね。

そのうえで、飼い主が決めることは3つに分かれます。5kgの子(表82g)を例に、それぞれの量を出しました。

使い方馬肉自然づくり組み合わせるフード
表どおり全量で使う82gなし
総合栄養食と半々にする41g総合栄養食を規定量の半分
トッピングとして2割足す16g総合栄養食を規定量の8割

やりがちな失敗が、混ぜるときに両方を規定量ずつあげてしまうことです。それだと単純に倍のカロリーになります。合わせて1になるように割る、とだけ覚えておけば大丈夫。

うちはパフィがドライを食べてくれないので、ずっとトッピング側の発想でやってきました。フードの上に何かを乗せて食べさせるやり方はドッグフードのトッピングに書いています。乗せるものが増えるほど総カロリーの管理が雑になるので、そこだけは気をつけています。

そもそも小型犬のフードをどう選ぶかで迷っている段階なら、小型犬のドッグフードの選び方のほうが先です。

生後10か月未満の子犬には、この体重別の表を当てません

馬肉自然づくりは成犬以上向けのフードで、公式は生後10か月以降からと案内しています。子犬に体重別の表の量をそのまま与える使い方は、そもそも想定されていません。

公式のよくある質問に、メインフードとして与えられるのは生後10か月以降からシニア犬まで、とはっきり書かれています。パピー期は成長のために成犬の2倍ほどの栄養素が必要で、このドライフードは成犬以上用のレシピなので栄養が不足する、だからパピー用のフードと混ぜてほしい、という説明です。

「馬肉自然づくり 子犬 給餌量」で探している場合、答えは単独で与える前提の量は存在しない、になります。パピー用フードと混ぜるのが公式の案内です。

ただし混ぜる割合まではどこにも書かれていません。ここは僕が調べた範囲では出てこなかったので、憶測は書かないでおきます。かかりつけの動物病院に体重と月齢を伝えて聞くのが確実です。感覚としては、パピー用フードの規定量を主にして、食いつきの後押しに少量足す形が無難だと思います。

子犬の時期の量と回数そのものの考え方は、子犬のご飯の量と回数にまとめました。パフィは生後3ヶ月・体重1kgでお迎えして、最初は1日3〜4回の小分けからのスタートでした。この時期は毎月体重が変わるので、そもそも「表のどの欄を見るか」が1か月ごとにずれていきます。

余談ですが、うちはペットショップで「成犬で3kgくらい」と説明を受けて、実際は5kgになりました。表の見る欄が2つずれた、ということです。子犬のうちに成犬時の量を計算しても、あまり当てになりません。

量が合っているかは、うんちと肋骨まわりで見ます

給餌量が合っているかは、便のかたさと肋骨まわりの肉づきで判断します。便がゆるければ減らし、コロコロと硬ければ増やす。体重の数字だけでは足りているかどうかわかりません。

体重で判断できない、というのはパフィの主治医に言われたことでもあります。5kgに育ったときに「太りすぎでは」と相談したら、こう返ってきました。

体重だけでは肥満は判断できません。贅肉の付き具合や運動の頻度など、総合的に見ます。この子は贅肉が多いわけではなく、ただ体の大きい子です

そのとき、肋骨まわりをつまんで肉の厚みを見る方法を教わりました。以来、毎日お腹をつまんではパフィに嫌がられています。骨がうっすら触れるくらいがちょうどいい、というのが目安です。表の数字を動かすかどうかは、ここで決めています。

体重そのものを測るなら動物病院がいちばん確実です。自宅では抱っこして体重計に乗り、自分の体重を引く方法でやっていますが、パフィが動くので正確ではありません。この記事で使っている5.12kgも、注射のときに病院で測ってもらった数字です。

もうひとつ、意外と見落とすのがおやつです。うちはおやつを足し算ではなく引き算で考えていて、あげた日はその分ごはんを気持ち少なめにしています。上限の目安は1日の総カロリーの1割くらい。5kgの子で表82gなら、おやつを1割入れる日はフードを74gに落とす計算です。足し算で考えると総カロリーが増えて、ごはんを残す悪循環になりやすいんですよね。

なお、便の状態は量だけで決まるわけではありません。パフィも柔らかいうんちが2〜3回続いたかと思えば、翌週はコロコロだったりします。量を動かすなら3日から1週間はそのままにして、様子を見てから次の調整に進むほうが判断しやすいです。

1kgの袋は5kgの子で12日、月にいくらかを体重別に出しました

1kgの袋は、体重5kgの子で約12日、10kgの子で約7日で終わります。1か月に必要なのは5kgで約2.5袋、10kgで約4.1袋です。

馬肉自然づくり(健康いぬ生活)1kg

まず買い方ごとの単価を整理します。送料が690円かかるかどうかで、1袋あたりの実質価格がけっこう変わります。

買い方商品代送料1袋あたりの実質
単品1袋3,840円690円4,530円
単品3袋10,980円無料3,660円
定期便1袋3,280円690円3,970円
定期便3袋9,280円無料3,093円

※公式サイトの表示です。

この単価を使って、体重別の月額を出しました。いちばん安い定期便3袋(1袋3,093円)で計算しています。

体重1日の量1kg袋が終わるまで1か月に必要な袋数月額の目安
3kg55g18日1.7袋5,100円
5kg82g12日2.5袋7,600円
8kg116g8.6日3.5袋10,800円
10kg138g7.2日4.1袋12,800円
15kg187g5.3日5.6袋17,400円
20kg232g4.3日7.0袋21,500円

ここで効いてくるのが送料です。3kgの子が単品1袋ずつ買うと月7,474円かかりますが、定期便3袋にすると5,103円。差は月2,371円、1年で28,000円になります。小型犬ほど1袋が長持ちするぶん購入回数が減って、送料の比重が上がるという構造ですね。

パフィ(5.12kg・83g)で出すと、1袋がちょうど12日、月に2.5袋で7,742円。うちの今のフード代が月1万円くらいなので、2,000円ちょっと安い計算になります。ドライを食べてくれれば、の話ですが。

逆に10kgを超えると月12,000円台からで、15kgなら17,000円台。この価格帯は小型犬向けです。中型犬以上で全量を置き換えるのは、正直きついと思います。

商品の中身(原材料17種類・成分値・楽天の104件のレビューで何が褒められて何が惜しまれているか)は、馬肉自然づくりの商品ページに数字のまままとめています。

1袋12日というのは、この商品の開封後1か月という目安に十分収まる長さです。逆に3kgの袋だと36日かかって目安を超えます。体重から使い切れる袋の重さを出す手順は開封後1か月で使い切れる袋の大きさに書きました。

馬肉自然づくり(健康いぬ生活)1kg
馬肉自然づくり(健康いぬ生活)1kg
4.67 (104件)
うちのパフィ(ポメプー・5.12kg)はカリカリが苦手でソフトフードばかり。馬肉自然づくりは熊本の馬刺し専門店・利他フーズが作る1kg3,840円の国産ドライで、粒は約5mm、オイルコーティングをしていません。総合栄養食ではなく「一般食」として売られている理由、かつお節の香り、楽天104件・平均4.67のレビューで何が褒められて何が惜しまれているかを、数字のまま整理しました。
価格
3,840円(税込)
単価
1kg 通常3,840円 定期便3,280円 初回半額1,920円
メーカー
株式会社利他フーズ
タイプ
ドライフード

100gのお試しは5kgの子で1.2日分。切り替えには足りません

100g・550円のお試しサイズは、体重5kgの子で1.2日分、3kgでも1.8日分です。食いつきを見るには足りますが、フードを切り替えられる量ではありません。

公式は切り替えについて、1週間程度をかけてゆっくり行うこと、途中で軟便が見られたら元のフードを増やして新しいフードを減らし、様子を見ること、と案内しています。

1週間かけて少しずつ置き換えると、その期間に必要な新フードは平均して半量ほど。5kgの子なら 83g × 7日 × 0.5 で約290gです。100gの3倍近く要ります。

つまりお試しの100gは「食べるかどうかを確かめる」ためのもので、切り替えを始めるなら1kg袋を買うことになります。ここを勘違いすると、お試しが終わった時点で元のフードに戻るしかなくなるんですよね。

もうひとつ、偏食の子を飼っている立場から言うと、最初の1〜2口の反応で判断しないほうがいいです。パフィは新しいフードを出すと初日は食べて、3日目あたりから探り探りになることがよくあります。食いつきを見るなら数日は続けたいところで、その意味でも100gだと短いです。

うちはフードの切り替えに1か月以上かけています。長年のメインだったプッチーヌが終売になったときも、買い置きが残っているうちからゆっくり次を試しました。具体的な進め方はドッグフードの切り替え方法に書いています。カリカリを食べない子の話は犬の偏食はフード選びで変わったのほうです。

表の数字から始めて、2週間かけてうちの子に寄せる

馬肉自然づくりの給餌量は、表を見て終わりにするものではなくて、表から始めて動かすものだと思っています。最後に数字を並べておきます。

  • 公式の目安は5kgで1日82g、10kgで138g。中間の体重は前後の欄から按分する
  • 表の裏にある活動係数は1.40。太りやすい子・シニアに当てる数字と同じ
  • 避妊去勢済みで活動量がふつうなら、係数1.6で計算し直して比べる(5kgなら94g)
  • 一般食なので、全量で使うか総合栄養食と混ぜるかを先に決めてから量を割る
  • 生後10か月未満の子犬には単独で与えない
  • 1kg袋は5kgの子で12日。定期便3袋なら月7,600円前後
  • 便のかたさと肋骨まわりを見て、3日から1週間ごとに微調整する

僕自身はパフィがドライを食べられないので、このフードは候補として眺めているだけです。それでも粒が約5mmと小さい点と、油を吹き付けていない点は気になっていて、いつかカリカリを食べる日が来たら試したいと思っています。

馬肉自然づくり(健康いぬ生活)1kg
馬肉自然づくり(健康いぬ生活)1kg
4.67 (104件)
うちのパフィ(ポメプー・5.12kg)はカリカリが苦手でソフトフードばかり。馬肉自然づくりは熊本の馬刺し専門店・利他フーズが作る1kg3,840円の国産ドライで、粒は約5mm、オイルコーティングをしていません。総合栄養食ではなく「一般食」として売られている理由、かつお節の香り、楽天104件・平均4.67のレビューで何が褒められて何が惜しまれているかを、数字のまま整理しました。
価格
3,840円(税込)
単価
1kg 通常3,840円 定期便3,280円 初回半額1,920円
メーカー
株式会社利他フーズ
タイプ
ドライフード