商品について

馬肉自然づくりを作っているのは、ペットフード会社ではありません。熊本で人間用の馬刺しを売っている利他フーズという馬刺し専門店です。「高齢で食欲が落ちた犬に馬刺しをあげたらすごい勢いで食べた」というお客さんの声から開発が始まった、という経緯が公式サイトに書かれていました。馬刺しの切れ端や、味は同じでも形の都合で店頭に出せない部位を使うことで価格を抑えたそうです。

正直に書いておくと、うちのパフィはこのフードを食べていません。 パフィ(ポメプー・2歳・5.12kg)はカリカリが苦手で、お迎え当初にドライをぬるま湯でふやかしていた時期はあったものの、結局ドライへの完全移行はできずに半生タイプへ落ち着いた子です。だからここでは、公式の原材料表と楽天の104件のレビューを読んで見えたことを書きます。

それでも気になっているのには理由があって、このフードはオイルコーティングをしていないんですよね。表面に油を吹き付けていないぶん、ぬるま湯を含ませたときの入り方が違うはず。粒も約5mmと小さくて、レビューにも「超小粒」と書いている人がいました。パフィみたいなカリカリ拒否の子にとって、ここは無視できないポイントだと思っています。

総合栄養食ではなく「一般食」として売られています

このフードでいちばん誤解されそうなところを先に書きます。馬肉自然づくりは、総合栄養食ではありません。

公式サイトにははっきりと、AAFCOで定められているのは栄養基準であって原材料や添加物についての定めはないこと、そのうえで「素材本来の栄養とおいしさを優先し、開発段階からあえて一般食として作っている」と書かれています。合成のビタミン・ミネラルを足して栄養基準の数字を埋める道を選ばなかった、ということですね。

つまりこれ1袋だけで栄養が完結する設計にはなっていません。主食として長く使うつもりなら、獣医さんに相談するか、総合栄養食と組み合わせて使うのが現実的だと思います。この一点だけは、値段や食いつきより先に知っておきたいところ。

一方で、原材料は17種類がすべて公開されていて、含有量の多い順に並べて表示されています。この書き方をしているフードは意外と少ないです。

馬肉と国産食材17種類だけで作られています

項目内容
原材料馬肉、鶏肉、玄米、大麦、黒米、きなこ、かつお粉、米ぬか、馬油、おから、はと麦、たまご、わかめ、小松菜、昆布、ビール酵母、卵殻カルシウム
不使用牛肉、乳製品、小麦、着色料、保存料、酸化防止剤、オイルコーティング
製造熊本県の自社工場

牛肉・乳製品・小麦を使っていないので、そのあたりが合わない子には選択肢に入ります。ただし鶏肉とたまごは入っているので、鶏アレルギーの子には向きません。 「馬肉フード=アレルギー対応」と一括りにされがちなのですが、ここは原材料をちゃんと見る必要があるところ。

なお同じシリーズに、馬肉・鹿肉・猪肉・豚レバーを使って鶏肉と卵まで外した「馬肉自然づくりプレミアム」(800g・345kcal/100g)もあります。鶏がダメな子はそちらですね。

栄養成分とカロリー

成分
粗タンパク質27.0%以上
粗脂肪11.1%以上
粗繊維5.2%以下
粗灰分2.2%以下
水分7.0%以下
エネルギー399kcal/100g

タンパク質27%は国産ドライの中ではしっかり高めで、脂質11.1%は控えめ。399kcalは標準的な範囲に収まっています。灰分2.2%以下という数字はかなり低くて、ミネラルを添加で足していないぶんが素直に出ている印象です。

パフィ(5.12kg・避妊済み)に置き換えると、1日に必要なのはだいたい250〜290kcal。このフードなら1日60〜70gちょっと、という計算になります。1kgで15日前後もつ勘定ですね。

粒と香りについてレビューが揃って触れています

104件のレビューを読んでいて、書き方は違っても同じことを言っている人が多かったのが香りでした。

ドッグフードでは珍しくお出汁の香りもして、油っぽく無いので

開けた瞬間出汁の?いい匂いがしますね。私も1粒味見をしましたが、美味しいと思います

ドッグフード独特のにおいがなく、かつお節のようなにおいがしました

原材料にかつお粉と鰹の風味が入っていることと、油を吹き付けていないことの両方が効いているのだと思います。「フードのにおいが部屋に残るのが苦手」という飼い主さんにとっては、ここは地味に大きいはず。

粒については「5ミリくらいの小粒タイプ」「超小粒」という声がある一方で、「いつものより粒が少し大きかった」というレビューもありました。感じ方に幅があるので、心配なら100g・550円のサイズで先に確かめるのが安全です。

ユーザーの声(楽天レビュー104件の傾向)

健康いぬ生活 楽天市場店の商品ページで、レビューは104件・平均4.67でした。

評価件数
★574
★428
★33
★20
★10

★2と★1が1件もないのは珍しいのですが、その分★3と★4に本音が出ていました。

褒められていたこと

  • 出汁の香りが立っていて、食べムラのある子が完食した
  • 油っぽくないので手やお皿がベタつかない
  • 原材料に不安なものがなく、成分表を見て決めたという人が多い
  • 熊本空港や高速のSA、道の駅で現物を見て知った、という導線がいくつもあった

惜しまれていたこと

  • 値段が高め。「クーポンがないと定価では買いにくい」という声が複数
  • 大容量サイズがほしい(今は最大でも1kg×3袋)
  • ドライ単体だとまだ食べてくれず、ふやかしたり混ぜたりして移行中という人もいる

3つ目は、うちがまさに同じ状況なので身につまされます。このフードに限らず、カリカリを食べない子はいきなり切り替えても食べません。 混ぜる期間を1ヶ月見ておくくらいでちょうどいいと思います。

サイズと価格

内容量通常価格定期便送料
100g×1袋550円定期の対象外690円
1kg×1袋3,840円3,280円690円
1kg×3袋10,980円9,280円無料

公式の定期便コースには、このページのキャンペーンで初回1kg×1袋が1,920円という枠があります。通常3,840円のちょうど半額。継続回数の縛りはなく、いつでも休止・キャンセルできると明記されています。

1kgあたりで見ると通常3,840円。カナガン(2kgで6,358円=1kgあたり約3,179円)やアランズ(2kgで6,058円=1kgあたり約3,029円)と並ぶ価格帯で、国産ドライとしてはかなり高いほうです。ここは「馬刺し専門店が人用の食材を回している」という作り方の裏返しでもあるので、価格だけで比べても答えは出ないところ。

賞味期限は短めなので買い置きに向きません

項目内容
未開封製造日から12ヶ月
開封後1ヶ月以内
保存直射日光と高温多湿を避けて常温

袋には鮮度保持剤が入っていて、公式のFAQには「封を開けると効果がなくなるので破棄して構わない」と書かれています。開封後1ヶ月というのは保存料を使っていないフードでは標準的ですが、小型犬1頭で1kgを1ヶ月で使い切るのは、パフィくらいの体格(1日60〜70g)ならちょうど収まる計算です。多頭飼いでなければ3袋まとめ買いは慎重に。

こんな愛犬・飼い主さんに向いています

  • 牛肉・乳製品・小麦を避けたい子(鶏と卵はOKな子)
  • フードのにおいが部屋にこもるのが苦手な飼い主さん
  • 粒が小さくて油っぽくないドライを探している小型犬
  • 総合栄養食と組み合わせて、香りづけ・食いつきの底上げに使いたい人
  • 100g・550円でまず反応を見てから決めたい慎重派

逆に、これ1つで栄養を完結させたい人には向きません。 一般食であることを承知したうえで、主食に足すのか、獣医さんと相談しながら主食にするのかを決めてから買うのがいいと思います。