うちのリビングは18畳あって、滑り止めマットが敷いてあるのはサークルの周りとトイレの下だけです。残りはフローリングのまま。パフィ(ポメプー・メス・2歳・5.12kg)は帰宅すると大興奮でサークルから飛び出して、僕の背中めがけてジャンプを繰り返すのですが、勢い余ってマットの外に降りることがあります。そのたびに後ろ足がツルッといくのが見えて、心臓に悪いんですよね。
敷いてあるのはアイリスオーヤマの50cm角のタイルカーペット、20枚で5,820円。1平方メートルあたり約1,164円です。2年半使ってきて、滑り止めとしては効いています。ただ、パフィが暴れるたびに少しずつズレて、継ぎ目が開く。今回13点を並べて価格と厚みとレビューを見比べたら、1平方メートルあたりの値段に約10倍の開きがあり、しかも「厚いほうが滑る」という報告まで出てきました。
犬の滑り止めマットは、置き敷きより吸着タイプが向いています

犬の滑り止めマットは、裏面が床に吸い付く吸着タイプを選ぶと後悔しにくいです。置くだけのタイルカーペットは、走り回る犬が方向転換するたびに少しずつズレて、継ぎ目が開きます。開いた継ぎ目には埃が入り、トイレの近くならおしっこも入ります。
うちが使っているアイリスオーヤマのタイルカーペットは、裏面にPVCの滑り止めが付いた置き敷きタイプです。床とマットの間で滑らないための加工であって、マット同士を固定するものではありません。ここが分かれ目でした。パフィが1枚の上で急ブレーキをかけると、その1枚だけが動きます。
継ぎ目が開いて困ったのは、埃だけではありませんでした。うちはトイレを3か所に置いていて、どこもこのタイルの上です。タイル1枚は50×50cm。そこに47.9×35.2cmのトレーを中央に置くと、手前に残る余白は7.4cmしかありません。おしっこが飛ぶのも濡れた足で踏むのも手前側なので、7.4cmでは足りず、2枚目との継ぎ目が必ず濡れる範囲に入ります。2年半かけて、床に足跡とシミとにおいが残りました。この顛末は犬のトイレマットは防水で選ぶかに実寸で書いています。
滑り止めとしては合格、床を守る道具としては不合格。うちのタイルの2年半は、そういう結果でした。
危ないのは走っている最中より、着地の瞬間
犬がフローリングで滑るとき、危ないのは走っている最中より着地の瞬間です。踏ん張れないまま体重が片方の後ろ足にかかると、膝に横向きの力が入ります。滑る床が膝蓋骨脱臼(パテラ)を必ず引き起こすわけではありませんが、動物病院でも床材の見直しは最初に聞かれる話です。
パフィが着地する場所は、うちの場合ほぼ決まっています。帰宅時に僕の背中めがけてジャンプする位置、ソファから飛び降りる位置、それからサークルの中のトイレトレーの上。トレーはプラスチックなので、着地のたびにバコバコと大きな音が鳴ります。あの音を聞くたびに、足に来ているんだろうなと思っています。
パフィの膝は、狂犬病ワクチンやノミダニの薬をもらいに行くときに、獣医さんが「ついで」に触ってくれています。今のところ毎回「問題なさそうですね」で終わっていて、グレードの判定までは受けていません。ただ、知り合いで小型犬を飼っている人に聞くと、かなりの確率で「うちもパテラ持ち」と返ってきます。3頭飼っていて2頭がパテラ、という話も珍しくありません。「うちは大丈夫」ではなく「うちもいつなってもおかしくない」前提で床を直しておきたい、というのが今の気持ちです。パテラそのものについてはパテラとは?犬の膝蓋骨脱臼の症状とリスク対策にまとめています。
そしてもうひとつ、うちで一番ヒヤッとするのは、マットの上でもフローリングの上でもありません。その境目です。マットの端で足が引っかかって、そのままフローリング側に体が流れる。部分的に敷くという選択は、滑る面積を減らす代わりに、新しい境目を作ります。
滑り止めマットは3タイプ、どこを守るかで決まります

滑り止めマットは、守る場所によって3つに分かれます。部屋を面で覆うタイプ、通り道を1本で埋めるタイプ、着地する場所だけを厚くするタイプ。値段も厚みも別物なので、先にどれを買うのかを決めておくと選ぶのが速くなります。
| タイプ | 代表的なサイズ | 厚さの目安 | 向いている場所 | 弱点 |
|---|---|---|---|---|
| 面で覆う | 25〜50cm角のタイル、90×300cmの大判 | 3〜5mm | リビング、サークルの床、部屋の一角 | タイルは継ぎ目ができる。大判は洗うのが大変 |
| 通り道を埋める | 幅60〜110cm、長さ2〜6m | 4mm〜1.5cm | 廊下、ソファ前、キッチンの往復 | 幅が足りないと端から外れる |
| 着地点を厚くする | 60cm角、140×180cmなど | 0.5〜5cm | ソファの前、ベッドの下、サークルの中 | 面積あたりの値段は高い |
うちに当てはめると、必要なのは「通り道を埋める」と「着地点を厚くする」でした。面はもう5平方メートルぶんのタイルで押さえてあるので、足りないのはサークルからソファまでの直線と、飛び降りる位置の2か所です。
場所を測り、ドアの内開きを見てから厚みを決める
マットを買う前に決めておくと迷わなくなるのが、場所と厚みと汚れたときの扱いです。この3つは順番があって、後ろから決めると失敗します。
- どこに敷くかを先に測る。 部屋を丸ごと覆うのか、走る動線だけを埋めるのか、着地点だけ厚くするのか。うちはメジャーを当てて、サークルからソファまでが約2.4mでした
- 敷きたい場所のドアが内開きかを確認する。 ここで厚みの上限が決まります
- 汚れたときに洗うのか捨てるのかを決める。 これで1枚あたりの許容価格が決まります
2番目のドアが、意外と効いてきます。楽天のレビューに「厚みで開戸に当たってしまいましたが、0.6cmのは大丈夫でした」と書いている人がいました。1cmに満たない差ですが、部屋の使い勝手はこれで決まります。
| 厚さ | 内開きのドア | ロボット掃除機 | クッション性 |
|---|---|---|---|
| 3〜5mm | 当たらない | 乗り越えられる | ほぼ期待できない |
| 0.6cm | ほぼ当たらない | 機種による | 少しある |
| 1.4〜1.6cm | 当たる | 難しい | 飛び降りの着地が変わる |
| 5cm | 敷けない | 無理 | 着地を受け止められる |
3番目の「洗うのか捨てるのか」は、正直に言うと人によって答えが違います。うちの洗濯機はドラム式の13kgなので、大判のマットでも容量では困りません。それでも大判に踏み切っていない理由は別のところにあって、トイレまわりの布を洗濯機に入れたくないんです。だからトイレの下は古バスタオルを洗わずに捨てて、次の古タオルと交換する運用になっています。
この感覚がある人にとっては、洗えるかどうかより1枚あたりの値段のほうが判断材料になります。1枚130円なら、汚れた1枚をためらいなく捨てられます。
13点の厚さは3mmから5mm、価格は2,599円から

床に敷くマット13点を並べます。価格は楽天のもので、送料の扱いは商品によって違います。
| 商品名 | タイプ | 厚さ | サイズ | 楽天価格(税込) | 評価 | ショップ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 吸着タイルマット20枚セット | 面 | 4mm | 30cm角×20枚 | 2,599円 | 4.14 | |
| 家具ドキッ!の吸着タイルマット18枚セット | 面 | 約3mm | 29.5cm角×18枚 | 3,480円 | 4.9 | |
| アイリスオーヤマの難燃タイルカーペット | 面 | 5mm | 50cm角×20枚 | 5,820円 | 4.31 | |
| サンコーのおくだけ吸着撥水タイルマット | 面 | 4mm | 25cm角×10枚 | 3,828円〜 | 4.5 | |
| サンコーのおくだけ吸着床保護マット90×300cm | 面 | 4mm | 90×300cm | 9,080円 | 4.76 | |
| フリーライフのマイクロラグLサイズ | 面 | 5mm | 200×250cm | 2,980円〜 | 4.4 | |
| サンコーのおくだけ吸着床保護マット60×240cm | 通り道 | 4mm | 60×240cm | 6,780円 | 4.65 | |
| 家具ドキッ!の吸着ロールカーペット | 通り道 | 記載なし | 幅60cm×2/3/6m | 3,480円 | 4.5 | |
| HOME CHOCO IIIの滑り止めマット | 通り道 | 4mm | 幅70cm×1〜10m | 2,680円〜 | 4.77 | |
| DoriDoriのドリドリロールマット | 通り道 | 1.5cm | 110×300/500cm | 15,015円〜 | 4.34 | |
| DoriDoriのドリドリマット | 着地点 | 0.6/1.4/1.6cm | 全6サイズ | 7,150円〜 | 4.43 | |
| JoliBebeのもちふわペットマット | 着地点 | 0.5cm | 3サイズ | 5,950円〜 | 4.46 | |
| ZABURUGのスクエアクッション | 着地点 | 5cm | 60×60cm | 1,680円 | 4.53 |
同じ13点を、1平方メートルあたりの値段で並べ替えるとこうなります。いちばん安いものといちばん高いもので、約10倍の差があります。
| 商品名 | サイズ | 価格 | 面積 | 1平方メートルあたり |
|---|---|---|---|---|
| フリーライフのマイクロラグLサイズ | 200×250cm | 2,980円 | 5.0平方メートル | 約596円 |
| 家具ドキッ!の吸着ロールカーペット | 幅60cm×6m | 3,480円 | 3.6平方メートル | 約967円 |
| アイリスオーヤマの難燃タイルカーペット | 50cm角×20枚 | 5,820円 | 5.0平方メートル | 約1,164円 |
| 吸着タイルマット20枚セット | 30cm角×20枚 | 2,599円 | 1.8平方メートル | 約1,444円 |
| 家具ドキッ!の吸着タイルマット18枚セット | 29.5cm角×18枚 | 3,480円 | 約1.57平方メートル | 約2,221円 |
| サンコーのおくだけ吸着床保護マット90×300cm | 90×300cm | 9,080円 | 2.7平方メートル | 約3,363円 |
| JoliBebeのもちふわペットマット | 140×180cm | 8,550円 | 2.52平方メートル | 約3,393円 |
| HOME CHOCO IIIの滑り止めマット | 幅70cm×1m | 2,680円 | 0.7平方メートル | 約3,829円 |
| DoriDoriのドリドリロールマット | 110×500cm | 22,869円 | 5.5平方メートル | 約4,158円 |
| ZABURUGのスクエアクッション | 60×60cm | 1,680円 | 0.36平方メートル | 約4,667円 |
| サンコーのおくだけ吸着床保護マット60×240cm | 60×240cm | 6,780円 | 1.44平方メートル | 約4,708円 |
| DoriDoriのドリドリマット | 180×140cm・0.6cm厚 | 11,990円 | 2.52平方メートル | 約4,758円 |
| サンコーのおくだけ吸着撥水タイルマット | 25cm角×10枚 | 3,828円 | 0.625平方メートル | 約6,125円 |
この順番がそのまま「良い順」ではありません。安い側は面積を稼ぐための商品で、高い側は厚みや吸着力にお金を払っています。ただ、リビング18畳を丸ごと覆おうとしたときに何万円かかるのかは、この列を見ればすぐ出ます。18畳は約29平方メートルなので、いちばん安いラグでも約17,000円、撥水タイルなら約178,000円。全面に敷くという発想は、金額の時点で現実的ではありませんでした。
部屋を面で覆うなら、この6点から選びます

面で覆うタイプは、サークルの床やリビングの一角のように、犬が長い時間を過ごす場所に向いています。タイル状なら汚れた1枚だけ交換でき、大判なら継ぎ目ができません。
1枚あたりを安くして、汚れたら捨てたいなら
吸着タイルマット20枚セット

30cm角が20枚で2,599円、1枚あたり約130円です。今回調べたなかで、タイル1枚の単価がいちばん安い商品でした。表がポリエステル、裏がアクリル樹脂、厚さ4mm。仕様の数字だけ並べるとサンコーのおくだけ吸着シリーズと見分けがつきません。
安いぶん、割り切りも必要です。楽天レビュー77件のうち15件が★3以下で、内容は3つに分かれていました。吸着力が足りない、寸法と色がロットで揃わない、そして店が「原産国や製造元が変わる」と回答している。
吸着力が弱すぎで使えません。掃除機をかければ巻き込まれる、床で犬にドライヤーをかけたら風でめくれて1日で捨てました。(★1)
同じベージュを頼んだのに最初に買ったものと色合いも少し異なり、サイズも1-2mmほど変わっていました。この1-2mmのズレのせいでピッタリと床を埋めることができません。(★1)
シャンプーのあとに床でドライヤーをかける人は多いはずなので、1件目は他人事ではありません。2件目のほうは、この商品の使い方をひとつに絞ってくれます。買い足し前提で使わないこと。敷きたい面積を先に測って、必要な枚数を一度にまとめて注文する。あとから足すと色も寸法も揃わない可能性があります。
吸着タイルマット20枚セットの商品ページに、★3以下15件の内訳と、敷きたい場所ごとの必要枚数を載せています。
家具ドキッ!の吸着タイルマット18枚セット

29.5cm角が18枚で3,480円、1枚あたり約193円。厚さ約3mmで、今回の13点でいちばん薄い部類に入ります。表がポリエステル、裏が塩化ビニル樹脂です。
薄いことは、敷ける場所が増えるということでもあります。玄関からリビングへの上がり口や、キッチンとダイニングの境目のように、段差を増やしたくない場所に向きます。逆にクッション性はほとんどないので、飛び降りの衝撃をやわらげる役目は期待できません。
同じ家具ドキッ!からロールタイプも出ていて、こちらは6mで3,480円。同じ金額で、タイル18枚(約1.57平方メートル)とロール6m(3.6平方メートル)という選択になります。広い面を安く覆うならロール、汚れた場所だけ交換したいならタイル、という分け方が素直だと思います。
家具ドキッ!の吸着タイルマット18枚セットの商品ページに、ロールタイプとの比較表を載せています。
走り回っても動かない吸着力がほしいなら
サンコーのおくだけ吸着撥水タイルマット

25cm角の2色組で、10枚3,828円から。1平方メートルあたり約6,125円と、今回のなかで最も高い部類です。それでも★4.5・727件という評価が付いています。
高い理由は、サイズが小さいことにあります。25cm角は他のタイルより一回り小さいぶん、細かい場所に合わせやすい。サークルの脚まわりや、家具の間の細い通路のように、30cmや50cmでは入らない場所を埋められます。撥水加工があるので、粗相をしても表面で止まって下まで抜けにくい構造です。
うちのタイルは50cm角なので、正直このサイズ感がうらやましいところがあります。50cm角は、10cm足りないときも1枚ぶん増やすしかありません。
サンコーのおくだけ吸着撥水タイルマットの商品ページに、2色組の使い分けと洗濯の注意点を載せています。
サンコーのおくだけ吸着床保護マット90×300cm

90×300cmで9,080円。1枚で2.7平方メートル、畳でいうと約1.6畳ぶんを継ぎ目なしで覆えます。うちがタイルの継ぎ目で失敗している立場からすると、この「継ぎ目がない」という一点がいちばんの魅力です。
楽天レビュー566件の内訳が珍しい形をしていて、★5が446件、★4が106件、★3が12件、★2が0件、★1が2件でした。滑り止めについて書かれた声は好意側39件に対して指摘0件。この価格帯で滑りに文句が付いていないのは、あまり見かけない結果です。
吸着力がバッチリで、ズレることがないのでカーペットの上を安心して走らせることが出来ます。
弱点もはっきりしています。吸着タイプ全般に言えることですが、無垢材を使った床、老朽化した床、畳やカーペットの上では使えません。商品ページにその一文があり、実際に「うちのフローリングには全く吸着しません」という★2も付いています。買う前に自分の家の床を確認しておくところです。
サンコーのおくだけ吸着床保護マット90×300cmの商品ページに、洗うと撥水が落ちるというレビューの中身を載せています。
今あるタイルを足すか、ラグで一気に覆うなら
アイリスオーヤマの難燃タイルカーペット

うちが2年半使っているのがこれです。50cm角が20枚で5,820円、1平方メートルあたり約1,164円。表がポリプロピレン100%、厚さ5mm、全20色から選べます。洗える、防音、難燃、床暖房対応と機能は一通りそろっています。
滑り止めとしては効いています。フローリングのツルツルした床と違って、爪と肉球が引っかかるので、急に走り出しても以前のようには足が滑りません。走り回るパフィのために敷いたので、そこは正解でした。
不満は最初に書いたとおりで、置き敷きなのでズレます。パフィが大暴れすると1枚ずつ動いて、継ぎ目が開く。そこに埃が溜まり、トイレの近くではおしっこが下に入り込みました。20色から選べるので、サークルの中だけグレーとベージュの格子柄にする、といった遊び方はできます。今のうちは全部グレーで、味気ない見た目のままです。
アイリスオーヤマの難燃タイルカーペットの商品ページに、2年半使っての正直な不満点を書いています。
- 価格
- 5,820円(税込)
- 単価
- 50×50cm×20枚セット
- メーカー
- アイリスオーヤマ株式会社
- タイプ
- 室内用品
フリーライフのマイクロラグLサイズ

200×250cmの3畳サイズで2,980円から。1平方メートルあたり約596円と、今回の13点でいちばん安く面積を取れます。楽天レビューは28,209件・★4.4で、件数も今回の最多です。
マイクロファイバーの表面にウレタンの中材、裏面はPVCの点状の滑り止めという構成です。厚みは0.5cmで、クッション性は「フローリングの硬さをやわらげる」程度と考えておくのが正確なところ。ペット専用品ではないので、撥水加工や抗菌といったペット向けの機能はありません。
うちの構想では、リビングの動線をこのLサイズ1枚でカバーして、寝室のベッド前にSサイズ(100×140cm)、廊下にMサイズ(130×185cm)という組み合わせを考えていました。カラーはサークルまわりと馴染ませたいのでライトグレーかモカが候補です。踏み切っていないのは、洗濯機の容量ではなく、粗相したときに丸ごと洗う気になるかという一点でした。
フリーライフのマイクロラグLサイズの商品ページに、サイズ展開と洗濯の実際を載せています。
通り道を1本で埋めるなら、この4点です
犬が走る場所は、たいてい決まっています。サークルからソファまで、玄関から廊下、キッチンとダイニングの往復。この「道」を継ぎ目のない1枚で埋めるのが、タイルを何枚も並べるより確実です。
サンコーのおくだけ吸着床保護マット60×240cm

幅60cm・長さ240cmで6,780円。この幅60cmという数字は、日本の住宅の廊下とほぼ同じです。一般的な木造住宅の廊下は有効幅78cm前後なので、中央に敷くと左右に9cmずつ残ります。壁際まで完全には覆えませんが、犬が走るのは真ん中なので動線としては足ります。
厚さ4mmという薄さが、この商品の性格を決めています。レビューで厚さに触れた声は好意側4件・否定側0件で、内容は「薄くてドアの開け閉めの邪魔にならない」「冷蔵庫の引き出しも引っかからない厚み」といったものでした。反面、クッション性はほぼありません。飛び降りの着地をやわらげる用途には向かない厚さです。
防音についても正直な声がありました。
滑り止めの観点からはバッチリ、撥水も満足なのですが、防音は出来ないので、犬が歩くとドタドタ歩く音が気になります。2階に住んでるので、1階の部屋に迷惑になっている気がします。(★2)
4mmでは階下への足音は消えません。マンションで下の階への音を気にしているなら、この商品では解決しないと考えておくのが正確です。
サンコーのおくだけ吸着床保護マット60×240cmの商品ページに、120cmと240cmを両方買った人のレビューを載せています。
家具ドキッ!の吸着ロールカーペット

幅60cmで、長さは2m・3m・6mの3つ。6m版が3,480円で、1メートルあたり約580円です。1平方メートルあたりに直すと約967円で、面積の単価としては今回の2番目の安さになります。日本製で、ハサミでフリーカットできます。
長さを選べるのが利点で、2mなら玄関から廊下の入口まで、3mなら一般的な住宅の廊下1本ぶん、6mなら廊下に加えて別の場所にも回せます。汚れた部分だけ切り離して洗う、という使い方もできます。ただしタイルのような「1枚だけ交換」の手軽さはありません。
厚みは商品ページに数値の記載がなく、薄手の軽量設計とだけ書かれています。クッション性や防音を求める商品ではないと考えておくのが無難です。
家具ドキッ!の吸着ロールカーペットの商品ページに、サイズ別の使い方とタイルタイプとの比較を載せています。
HOME CHOCO IIIの滑り止めマット

幅70cmで、長さを10cm単位で注文します。1メートルなら2,680円、2.4mなら6,432円。規格サイズを買って切って余らせるのではなく、必要な長さだけ買う形です。楽天レビューは146件で★4.77、今回調べた13点でこの評価がいちばん高く、★1が1件もありません。
材質は高密度PVCフォームで、布ではありません。ここが他の吸着マットと決定的に違うところで、抜けた毛が繊維に絡みません。うちのパフィはうねうねの癖っ毛で、床に毛の塊が落ちています。布のマットに替えると、毛の回収が掃除機からコロコロに変わる。フローリングと同じ感覚で拭けるというのは、毎日の掃除で効いてくる差だと思います。
滑り止めの評価は好意73件・指摘3件で96%。内容も具体的でした。
こちらの商品は本当に愛犬の足が滑らず歩けているので、滑り止めマットとして本当におすすめです。
弱点は、色がチョコレートブラウンの1色しかないことと、表面のシボ模様の溝に埃が入ることです。★3の人が「汚れ、ほこりが目立ちます」と書いています。それから★2に「ビーグル犬パピーには不向きでした」という報告が1件あって、理由は書かれていません。PVCフォームは噛む子に弱い素材なので、そのあたりだと推測はできますが、書かれていない以上そういう報告があったとだけ残しておきます。
HOME CHOCO IIIの滑り止めマットの商品ページに、長さと数量の対応表を載せています。
DoriDoriのドリドリロールマット

幅110cm、長さ3mか5mのロールを、ハサミで切って部屋の形に合わせます。110×500cmで22,869円と、今回の13点で最も高額です。厚さは1.5cmあって、飛び降りの着地には効きます。
ただ、この商品のレビューに、マット選びの前提を崩す一文がありました。
同じくdoridoriさんのカットしないタイプの滑り止めマットなら完璧に滑らないし、薄いので我が家ではドアの近くにも敷けます(★3)
同じブランドで、薄いほうが滑らない。しかもそれを書いているのは両方買った人です。厚みとグリップは別の話だというのが、13点を調べていていちばん意外だったところでした。
もうひとつ、滑りには2種類あるということも見えてきます。
老犬の脚が弱っていて、お座りしていると前脚がずるずる前にすべってしまうので購入しましたが、やっぱり滑ってしまいます。でも若い犬は滑らないし、厚みがあるのでソファから飛び降りた際の脚への負担は減ると思います。(★3)
走って蹴り出すときに滑るのか、座った姿勢から前足がずるずる出るのか。後者は表面の摩擦の問題なので、厚みでは解決しません。シニアの「立ち上がるときに滑る」という悩みに、厚いマットは答えにならないということです。
そして1.5cmは、内開きのドアが確実に引っかかる厚さです。敷きたい場所にドアがあるなら、この商品は選べません。
DoriDoriのドリドリロールマットの商品ページ に、規格サイズとの素材の違いを表で載せています。
着地の衝撃まで受け止めるなら、この3点です

滑り止めマットは、あくまで滑らせないための道具です。飛び降りたときの衝撃を受け止める役目は、4mm前後のマットではほぼ果たせません。着地を気にするなら、厚さ1cm以上か、そもそも別ジャンルのクッションを選ぶことになります。
DoriDoriのドリドリマット

厚みを0.6cm・1.4cm・1.6cmから選ばせる売り方をしています。厚い1.4cm以上は140cm幅で長さを選ぶ形、薄い0.6cmだけが大判に振れていて、220×110cmまであります。楽天レビューは727件で★4.43。
クッション性は好意19件・指摘0件でした。0.6cmを買った人が「思ったより薄い」と感じて1.6cmに買い替えているパターンが複数あるので、迷ったら厚いほうを選んだ人のほうが満足している傾向は読み取れます。
ただし、この商品には買う前に必ず読んでおくべき一文が商品ページにあります。
噛み癖のあるわんちゃんには使用しないでください。
メーカー自身の注意書きです。そして★1の20件を全部読むと、この注意が守られなかった結果が並んでいます。「広げて2時間で噛みちぎられてしまいました」「設置して2日程、数秒噛んだだけで、表面が剥がれました」「床に敷いて10分もしないうちに剥がれていて犬が食べてしまい処分することになりました」。猫の飼い主からは、破片の誤飲まで報告されています。
うちのパフィで考えると、答えははっきりしています。1歳半までのパフィなら絶対に無理でした。ぬいぐるみに噛み付いて振り回して穴を開け、クッションのベッドは1日で破壊し、トイレの角やサークルもかじる子でしたから。2歳になって破壊行動がなくなって、ようやく検討できる段階です。ベッド選びも同じで、いま候補にできる商品は犬の洗えるベッドおすすめ10点に並べました。
DoriDoriのドリドリマットの商品ページに、厚みとサイズの組み合わせ9通りの価格を載せています。
JoliBebeのもちふわペットマット

厚さ0.5cmのPVCマットで、65×180cmが5,950円。厚手のPVCとしては手を出しやすい価格で、レビューは423件と多い商品です。クッション性は好意25件・指摘0件で、「もちもちとした踏み心地」という書き方が並びます。
サイズは3種類で、面積あたりがいちばん安いのは最大サイズではありません。140×180cmが1平方メートルあたり約3,393円で最安、110×220cmは300円高いのに面積が小さいので単純に損をします。この2つは面積がほぼ同じで形が違うだけなので、部屋のどちらの向きに伸ばしたいかで決めるのが正解です。
弱点は2つあります。ひとつは、犬はマットの上で滑らないのに、マット自体が床の上で滑ること。吸着タイプではないので、軽さと摩擦だけで止まっています。四隅にノンスリップパッドや両面テープを併用することになります。
もうひとつは耐久性で、商品ページに「ひっかき傷に強い」と書かれている一方、★1と★2の22件のうち14件が爪や歯による破損でした。レビューを読んでいて印象に残ったのは、この一文です。
購入検討されてる方はおうちの子が大丈夫かどうかよく考えた方がいいと思います。(大丈夫だと思ったらダメでした)
子犬を迎える準備で買う人が多い商品なのに、★1と★2を付けているのも子犬を迎えた人でした。買おうとしている時期と、この商品が得意な時期がずれているという構図です。
JoliBebeのもちふわペットマットの商品ページに、3サイズの面積単価と寸法誤差の話を載せています。
ZABURUGのスクエアクッション

先に断っておくと、これは犬用品ではありません。座布団です。商品ページに犬の写真は1枚も出てきません。それでも入れたのは、レビュー457件のなかにこの1件があったからです。
わんこがソファーから飛び降りるので、7年間で、計9枚購入しました。商品自体は、この7年で、ファスナー部分の改良等もあり、ヘタリも少なく、現在も使用中です。ただ、厚みもあるので「つまづき」には注意です。(★2)
7年間で9枚。60×60cm・厚み5cmで1枚1,680円、裏地に滑り止めが付いていて、重さは約1,970gあります。高反発なので沈み込まず、着地したときに足首が沈みません。
うちのソファは低めなのでペットスロープは入れていませんが、いずれ高いソファに買い替えるなら一緒に検討するつもりでいました。ただ、スロープを買うのと、着地する場所だけを厚くするのとでは値段が5倍以上違います。パフィが飛び降りる位置はだいたい決まっているので、そこに1枚置けば1,680円で済む計算です。
弱点は、カバーのファスナーが開かないという声が★3以下38件のなかでいちばん多かったこと。ファスナーを内側に隠した設計が、そのまま不満になっています。それから複数枚を並べると隣同士でずれてきます。
ZABURUGのスクエアクッションの商品ページに、枚数と面積の対応表を載せています。
階段はマットがめくれると、足が引っかかって落ちる
床のマットで解決できないのが階段です。平らな床ならマットがめくれても踏むだけですが、階段でめくれると足が引っかかって落ちます。それから、床を変えずに犬の足のほうを変えるという手もあります。
吸着階段マット15枚セット

45×20cmが15枚で1,880円、70×20cmが15枚で2,880円。この15枚という枚数には理由があります。建築基準法では住宅の階段の蹴上げは23cm以下と決まっていて、実際の木造住宅では18〜20cm前後。1階から2階までを約2.8mとすると13〜15段になるので、1セットで階段1本ぶんが足りるように組まれています。
厚さは3mmで、平らな床用(4mm前後)よりさらに薄い部類です。階段は段差そのものが安全に関わるので、薄いことがそのまま利点になります。
貼る前に自分の階段で2つ確認してください。段の角にもともと滑り止めの金物が付いていないか、そして踏み板の表面が塗装かフィルム貼りか。★3以下23件のなかに、こういう報告があります。
貼り位置調整のためにはがしたら、階段の塗装が剥がれてしまいました。(★3)
対策としてレビューにあったのが、いきなり全面を貼らず四隅だけフィルムをはがして様子を見る方法でした。賃貸ならこの慎重さが正解だと思います。
うちのパフィは階段を使いません。生活範囲はリビングだけで、廊下から玄関に出るところにはゲートを付けてあります。行かせないという方法で解決しているわけですが、これができるのは間取りとパフィの年齢がたまたま噛み合っているからです。寝室が2階にある家や、シニアになって降りる動作を怖がりはじめた子には使えません。
吸着階段マット15枚セットの商品ページに、注意事項が10項目以上ある理由を書いています。
ETLIFEの犬の靴下

床ではなく足のほうに滑り止めを付ける選択です。2枚入り1,000円、4枚入り1,480円で、マジックテープで留めます。楽天レビューは979件で★4.37。
前足と後ろ足で太さが違う子は、2枚入りを2サイズ買うという手もあります。マットのように場所を選ばないので、来客時だけ、フローリングの部屋に行くときだけ、という使い方ができるのが利点です。ただし嫌がって歩かなくなる子もいるので、いきなり4枚買うより2枚で試すほうが失敗が少ないと思います。
Kizuna Shopのドッグシューズ

これはうちが実際に買ったものです。1足2,880円で、通気性メッシュに滑り止めゴム底、マジックテープ固定。散歩用に買ったので室内用ではありませんが、底のグリップは効いています。パフィに履かせた見た目は普通に可愛くて、散歩用のハーネスがピンク系なので色味のバランスも気に入っています。
室内の滑り対策として毎日履かせるかというと、うちはそこまでしていません。靴も靴下も、履かせている間しか効かないという当たり前のことが、結局いちばん大きな制約です。
- 価格
- 1,880円(税込)
- 単価
- 2,880円(税込・1足)
- メーカー
- Kizuna Shop
- タイプ
- お出かけ・散歩グッズ
TEES FACTORYのドッグステップCHITO

滑る床そのものではなく、飛び降りる高さをなくす方向の対策です。2段のステップで、Mサイズ9,800円・Lサイズ14,800円。抗菌撥水のPVCレザーに3層構造の国産ウレタンで、楽天レビューは1,265件・★4.5。
うちは未導入です。今のソファが低めなので不要と判断しました。高さのあるソファやベッドに買い替えるときに、一緒に買う想定で候補に入れてあります。優先度が高いのは寝室で、パフィと一緒に寝ているので朝の飛び降りが毎日あるからです。
うちが次に買うのはこれです

13点を並べてみて、うちに足りないのは面ではなく道と着地点でした。タイルはすでに5平方メートルぶん敷いてあるので、面積を増やすより先に、サークルからソファまでの約2.4mの直線を埋めたい。
第一候補はHOME CHOCO IIIです。理由は3つあります。10cm単位で注文できるので2.4mちょうどが買えること、PVCフォームなので抜けた毛が絡まないこと、そして146件のレビューに★1が1件もないこと。2.4mで6,432円です。
着地点にはZABURUGのスクエアクッションを1枚、1,680円。飛び降りる位置は決まっているので、そこだけ5cm厚くすれば足ります。
PVCマットは魅力的なのですが、まだ少し怖いところがあります。パフィの破壊行動は2歳になって落ち着いて、ぬいぐるみもベッドも壊さなくなりました。それでも、あの「10分で穴を開けられた」というレビューを読んだあとだと、いきなり大判を買う気にはなりません。まず1m分だけ買って、パフィが噛まないかを確かめてから買い足す。10cm単位で買える商品を選んだのは、そこも理由のひとつです。
導入したら、境目でヒヤッとする回数が減ったかどうかをこの記事に追記します。マットまわりでは犬のトイレマットは防水で選ぶかと犬のサークルとケージおすすめ10選も同じ床の話でつながっています。膝のほうが気になっている人は犬の関節サプリおすすめ6選も合わせてどうぞ。これから犬を迎える人はポメプーの飼い始めに必要なもの15選に、床まわり以外で最初に買ったものをまとめています。






