「犬のトイレの置き場所、失敗しないためにはどこがいいんだろう」。

うちも最初はそこで止まりました。ポメプー(ポメラニアン×トイプードルのミックス犬)のパフィを2024年1月に迎えて、今はリビングのサークルの中・リビングの床・寝室の3箇所にトイレを置いています。2年半やってわかったのは、置き場所には決める順番があって、僕はそれを間違えたということでした。

先に決めるべきだったのは床です。後回しにしたせいで、2年半かけて足跡とシミとにおいを作りました。この記事では、順番の話と、実際に測った数字をそのまま出します。サークル130×130cmに対してトレーが何パーセントを占めるのか、50cm角のタイル1枚に置いたとき余白は何cm残るのか、3箇所に増やして月いくらかかっているのか。

犬のトイレの置き場所は、寝床から離れた壁際で人の通り道から少し外れたところが基本です

犬のトイレの置き場所は、寝床から離れた壁際で、家族の通り道から少しだけ外れたところが基本になります。犬は寝る場所の近くで排泄するのを嫌がりますし、排泄の前にその場でくるくる回るので、壁で落ち着けて回れる広さのある場所が向いています。

いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生は、適した場所を「犬の寝床からなるべく離れた場所で生活の動線にあり、静かで人目の少ない場所」と説明しています。逆に避けたい場所として挙げられているのが、寝床に近すぎる場所、段差が近くにある足場の悪い場所、そして回転やにおい嗅ぎができないほど狭い場所の3つです。

うちの現状はこうなっています。

置き場所何のために置いているか置いた時期
リビングのサークルの中メインのトイレ。留守番中と就寝中もここお迎え直後(2024年1月)
リビングの床(サークルの外)遊んでいる途中で間に合わないのを防ぐためお迎え直後
寝室夜中にリビングまで行かせないため後から追加

サークルはQucoverの連結パネルタイプで130×130×70cm、リビングは18畳ほど。サークルの中では、トイレとベッドを離して対角に置いています。お迎えの前に調べて、寝床のすぐ隣だと落ち着かなくて失敗しやすいと知ったからです。ここまでは、たぶんどのサイトを読んでも同じことが書いてありますよね。

正直なところ、この基本を押さえただけでは足りませんでした。うちで実際に起きた失敗は、全部この基本の外側で起きています。

置き場所を決める3ステップは、床を決める、面積を測る、寝床から離すの順番です

犬のトイレの置き場所で失敗しない決め方、3箇所置いてわかったこと

置き場所は、床を決める、面積を測る、寝床から離す、の順番で決めると失敗が減ります。多くの人は逆からやります。まず「寝床から離れたどこか」を決めて、そこにトレーを置いて、床のことは濡れてから考える。僕がそうでした。

なぜこの順番なのかというと、あとから変えにくいものから決めたほうが安全だからです。床は一度傷むと元に戻せません。面積は買う前にしか変えられません。寝床との距離は、最後まで何度でも調整できます。

順番決めること後回しにするとどうなるか
1床(何の上に置くか、どこまで守るか)足跡・シミ・においが残る。染みた場所からは動かしづらくなる
2面積(その場所に何cm×何cmまで置けるか)買ったトレーが入らない。入っても犬の寝る場所を削る
3寝床との距離と人の通り道犬が落ち着かず、別の場所で排泄する

うちは2と3だけで決めて、1を飛ばしました。

置き場所より先に床を決めたほうがいい理由は、あとから戻せないからです

トイレの置き場所は、床を守れる範囲から決めたほうが早いです。うちは2年半、トイレの下に古いバスタオルを敷いてタイルカーペットの上に置いてきて、床の被害が3つとも出ました。濡れた足で歩いた足跡、おしっこが染みたシミ、拭いても取れないにおいです。急に壊れたわけではなく、ゆっくり進みました。

敷いているのはアイリスオーヤマの難燃タイルカーペット TKP-PP50(50×50cm・グレー)で、その上に古くなったバスタオル、さらに上にリッチェルのステップトレー レギュラー(外寸47.9×35.2cm)を置いています。市販のトイレマットは買ったことがありません。

うまくいかなかった理由は2つありました。タオルは吸うけれど止めないこと。防水層がないので、吸いきったぶんは下のタイルへ抜けていきます。そしてもう1つ、タオルが覆っているのはトレーの真下だけで、実際に濡れるのは手前側だということ。

ここで一度、電卓を叩いてみました。50×50cmのタイル1枚の中央にトレーを置くと、余白はこうなります。

方向余白
左右それぞれ1.05cm
手前と奥それぞれ7.4cm

おしっこが飛ぶのも、濡れた足で踏むのも手前側です。7.4cmでは受けきれません。つまりタイル1枚では足りず、2枚目との継ぎ目が必ず濡れる範囲に入る。パフィが暴れてタイルがずれると隙間はさらに開いて、そこに入ったぶんはもう拭ける場所ではなくなります。「大きめのマットを敷いているから大丈夫」ではなく、継ぎ目がどこに来るかの問題でした。これに気づくのに2年かかっています。

70×50cmの防水マットに替えたらどうなるか、これも計算してみました。トレーを置いたときの余白は横22.1cm・縦14.8cmになります。数字だけ見ると倍近く広がったように見えるのですが、伸びているのは横方向だけです。縦はどちらも50cmなので、中央置きなら手前の余白は7.4cmのまま変わりません。奥いっぱいに寄せてようやく手前14.8cm、それ以上ほしければ2枚目を手前に並べて縦100cmにするしかない。マットは面積ではなく、どちらの向きに伸びているかで見る必要があります。

うちがまだ古バスタオルのままなのは、面倒だからではなく、トイレまわりの布を洗濯機に入れることに抵抗があるから。だから「洗えるか」より先に「洗いたいか」を決めたほうがいいと思っています。洗いたくない側の人間から見ると、はっぴーDOGの洗える防水トイレマットの刻み方はよくできていて、1枚を洗い、1枚を予備に回し、1枚は限界がきたら捨てられます。厚さ1mmなのでトレーを載せても沈まないのも都合がいい。継ぎ目そのものをなくしたいならサンコーのおくだけ吸着 撥水タイルマットのように裏面が床に吸い付くタイプ、部屋ごと守るならおくだけ吸着ロングマット 90×300cmという順で範囲が広がります。

床の話をもっと細かく詰めたい方は、犬のトイレマットは防水と撥水と吸水で別物だという話にまとめてあります。

はっぴーDOG 洗える防水トイレマット 70×50cm 3枚セット
はっぴーDOG 洗える防水トイレマット 70×50cm 3枚セット
4.72 (18件)
うちはトイレの下に古いバスタオルを敷いて、洗わずに捨てる運用を2年半続けてきました。その結果が足跡とシミとにおいです。70×50cmの洗える防水マットにリッチェルのトレー(47.9×35.2cm)を置くと、横の余白は22.1cm増えるのに、手前の余白はタイルカーペット1枚のときと同じ14.8cmのままでした。3枚2,500円という価格と、この寸法の意味を計算して書いています。
価格
2,500円(税込)
単価
1枚あたり約833円
メーカー
はっぴーDOG
タイプ
トイレ用品

サークルの中に置くなら、置けるかどうかは床面積の何パーセントを取るかで決まります

サークルの中に置くなら、置けるかどうかは床面積の何パーセントを取るかで決まります

サークルの中にトイレを置けるかどうかは、犬の体格ではなく床面積で決まります。うちのサークルは130×130cm=16,900cm²で、ここにトレーを置くと、製品によって占める割合が9.4%から35.4%まで変わります。同じ「小型犬用の壁つきトイレ」でも面積は2倍以上ちがう、というのが調べてみて一番驚いたところでした。

外寸から面積を計算して、うちのサークルに対する割合を並べたのがこの表です。

製品外寸面積130×130cmサークルに占める割合壁の高さ
リッチェル しつけ用ステップ L型トレー レギュラー48×33cm約1,584cm²9.4%33cm
リッチェル ステップトレー レギュラー(うちの現行)47.9×35.2cm約1,686cm²10.0%なし
リッチェル お掃除簡単ステップ壁付トイレ レギュラー49.3×35.3cm約1,740cm²10.3%16.3cm
ボンビアルコン しつけるトレー ツーウェイ ワイド(壁を立てた状態)47×43.5cm約2,045cm²12.1%34cm
iDog HACK CONTAINER47×59cm約2,773cm²16.4%23cm(3方向)
ボンビアルコン しつけるウォールトレー M66.5×54cm約3,591cm²21.2%29cm
ボンビアルコン しつけるトレー XL メッシュ93.6×64cm約5,990cm²35.4%なし

この表を作って気づいたのは、壁の高さと設置面積が比例していないということです。壁が33cmあるリッチェルのL型トレー レギュラーは、壁のないうちの現行トレーよりも102cm²小さい。1枚のトレーを真ん中で二つ折りにして片側を起こす構造なので、壁のぶんの床を増やしていないんですね。置き場所を変えずに壁だけ足せる、という選択肢がありました。

リッチェル しつけ用ステップ L型トレー レギュラー ダークブラウン
リッチェル しつけ用ステップ L型トレー レギュラー ダークブラウン
4.71 (7件)
うちは同じリッチェルのステップトレー レギュラーを3箇所で2年半使っていて、壁つきトイレを7製品ぶん実測してきました。このL型トレーは設置面積48×33cm=1,584cm²で、そのなかでいちばん小さいのに背面の壁は33cm。今使っているトレーより102cm²小さくなります。レビュー19件を全部読んでわかった、折り目の溝におしっこが入る弱点まで書いています。
価格
3,980円(税込)
単価
3,980円 送料無料
メーカー
リッチェル
タイプ
トイレ用品

僕はずっと「壁つきは場所を取るから、うちのサークルには無理」と製品カテゴリごと諦めていました。測ってみたらそれは間違いでした。ちなみに一番大きいXLメッシュは93.6×64cmで、サークルの床の3分の1を超えます。ここまで来ると、置けるかどうかではなく犬の寝る場所が残るかどうかの話になります。

面積で失敗した経験なら、うちにもあります。お迎えの前に「超小型犬になるだろう」と思ってケージを買ったのですが、パフィが大きくなるとトイレを置くだけでいっぱいになってしまって。行き場がないので、そのままトイレの上で寝る癖がつきました。これは寝床との距離の問題ではなく、単純に面積が足りていなかっただけです。ケージをやめてサークルに切り替えたら、その癖はなくなりました。今思うと申し訳ないことをしたなと思います。同じ状況の方は犬がトイレの上で寝る理由も読んでみてください。

囲いのあるトイレは足を上げる男の子のための道具だと思われがちですが、iDog HACK CONTAINERの楽天レビュー127件を読むと、購入動機の一番手は別のところにありました。「ケージがトイレ置き場にしかなっていないので撤去した」という声が繰り返し出てくるんです。囲いのあるトイレに替えて、ケージそのものをなくす。置き場所の悩みの正体がケージだった、というパターンですね。うちの過去とも直結する話で、これは気づいていませんでした。

iDog HACK 愛犬のためのインテリアトイレ CONTAINER
iDog HACK 愛犬のためのインテリアトイレ CONTAINER
4.08 (127件)
3方向が壁で囲まれた47×59cmの箱型トイレ。楽天レビュー127件を全部読んでわかったのは、買っている人の多くが足上げ対策よりも「ケージを撤去して部屋を広くしたい」人だったことでした。いっぽうで最も多い不満はシーツを固定するものが何も付いていない点で、★1に「ただの囲いです」と書かれています。うちのサークル130×130cmだと床の16%。良いところと詰まるところを分けて書きました。
価格
4,950円(税込)
メーカー
IDOG&ICAT
タイプ
トイレ用品

体格別のサイズの決め方は犬のトイレトレーの比較に、壁つきトイレの選び方は足を上げる子のトイレ対策にそれぞれまとめています。

リッチェル しつけ用ステップ L型トレー レギュラー ダークブラウン
リッチェル しつけ用ステップ L型トレー レギュラー ダークブラウン
4.71 (7件)
うちは同じリッチェルのステップトレー レギュラーを3箇所で2年半使っていて、壁つきトイレを7製品ぶん実測してきました。このL型トレーは設置面積48×33cm=1,584cm²で、そのなかでいちばん小さいのに背面の壁は33cm。今使っているトレーより102cm²小さくなります。レビュー19件を全部読んでわかった、折り目の溝におしっこが入る弱点まで書いています。
価格
3,980円(税込)
単価
3,980円 送料無料
メーカー
リッチェル
タイプ
トイレ用品

部屋別の置き場所は、掃除のしやすさと動線のどちらを取るかで決まります

部屋別の置き場所は、掃除のしやすさと動線のどちらを取るかで決まります。うちは3箇所のうち寝室だけ後から足しました。夜にパフィと一緒に寝室で寝るようになってから、夜中にわざわざリビングまで行かせるのはかわいそうだなと思ったからです。置いてみたら、ちゃんと夜中に使っています。これは足してよかった。

置き場所向いている点気をつける点うちの運用
リビングのサークルの中目が届く。失敗にすぐ気づける。囲いがあって落ち着く面積を取ると犬の寝る場所が減るメイン。ベッドと対角に配置
リビングの床(サークルの外)遊びの途中でも間に合う人の通り道に入ると落ち着かない2箇所目。壁際に置いている
寝室夜中にリビングまで行かなくて済むプラスチックのトイレ感が部屋に浮く3箇所目。後から追加。夜中に使っている
脱衣所・洗面所水場が近くて掃除が楽扉が閉まると行けない。生活動線から遠いうちは検討していない

上位に出てくる記事はどれも脱衣所や洗面所をすすめています。掃除のしやすさを考えれば、たしかにそのとおりです。ただ、うちでは候補にすら挙がりませんでした。パフィが日中いるのはリビングだけで、廊下に出てきてもすぐ定位置の毛布に戻っていくからです。脱衣所が本当に機能するのは、その部屋の扉をいつでも開けておける家だけだと思います。そこだけは条件付きで受け取ったほうがいい。

寝室に置いてみて気づいたのは、プラスチックのトレーはそこだけ生活感が出るということでした。寝る部屋にあの白いトレーがあると、どうしても浮くんですよね。だから寝室のサブトイレは薄型のシリコンマットに替えたいなと思っていて、INULABOのシリコン製トイレマットを候補に見ています。厚み5mmで段差がほぼないのも、シニアになったときに効いてくるはず。まだ買っていないので、使い心地までは書けません。周囲に立ち上がりがあるConocobiのシリコンマットトイレも同じ理由で気になっています。

INULABO(イヌラボ)シリコン トイレマット 薄型
INULABO(イヌラボ)シリコン トイレマット 薄型
4.7
INULABO(イヌラボ)のシリコン製トイレマットを詳しく紹介。厚さわずか5mmの薄型設計で、部屋に置いても圧迫感ゼロ。240本以上の凹凸でシーツがズレにくく、丸洗いOK。楽天レビュー553件・評価4.71の高評価。普通のトイレトレーとは見た目が全然違うこの商品、寝室用のサブトイレとして気になっています。
価格
2,980円(税込)
単価
レギュラー1枚 2,980円〜
メーカー
INULABO
タイプ
トイレ用品
Conocobi「ピタッと、トイレ」ズレないシリコンマットトイレ
Conocobi「ピタッと、トイレ」ズレないシリコンマットトイレ
4.78 (72件)
Conocobi(コノコビ)の「ピタッと、トイレ」ズレないシリコンマットを紹介。周囲の立ち上がりでシーツからのはみ出しを受け止め、表裏の滑り止めでズレない薄型トイレマット。段差がほぼないのでシニア犬にもやさしく、丸洗いできて持ち運びも簡単。楽天レビュー評価4.78・楽天ランキング1位。枠のないシリコンマットのはみ出しが気になっていた我が家が、寝室のサブトイレ用に注目しています。
価格
2,980円(税込)
メーカー
Conocobi
タイプ
トイレ用品

置き場所ごとにトレーのタイプを変える考え方は、小型犬のトイレトレーの選び方のほうで詳しく書きました。

トイレを3箇所に増やしても、増えるのはトレー代だけです

トイレを3箇所に増やしても、増えるのはトレー代だけです

トイレの箇所を増やしても、ペットシーツの代金は増えません。増えるのはトレー代だけです。理由は単純で、箇所を増やしても犬の排泄回数は変わらないから。1日に出るぶんが3箇所に分散するだけで、使うシーツの枚数は同じなんですね。

これを計算するまで、僕は「増やすとランニングコストも増える」と思い込んでいました。うちの実額を出しておきます。

項目内容金額
ペットシーツユニ・チャーム デオシート レギュラー 108枚1,850円を1日3枚1枚約17.1円・月約1,540円・年約18,700円
トイレトレーリッチェル ステップトレー レギュラーを3台1台2,464円・合計7,392円(買い切り)
下に敷くもの古バスタオル(3箇所とも)0円

シーツはおしっこ1〜2回で交換、うんちはトレーが汚れていなければそのまま、少しでも汚れたらすぐ交換というルールで1日3枚に落ち着いています。2箇所目・3箇所目を足したときに増えた出費は、トレー1台ぶんの2,464円だけでした。

ただし、床を守るぶんは箇所数だけかかります。ここは正直に書いておきます。防水マットを3箇所に入れるなら3枚組2,500円、吸着タイルマットで囲うなら10枚3,828円が目安。うちが古バスタオルで済ませてきた0円の代わりに払っている代償が、足跡とシミとにおいだった、というだけの話です。タダの代用品との差額で考えると、判断がしやすくなります。

シーツの単価そのものを下げたい場合はペットシーツの大容量とコスパの計算を、吸収力で選び直したい場合はペットシーツの比較を見てみてください。1枚4円台まで下がる商品もあります。

置き場所を変えても失敗が直らないときは、面、広さ、位置の順に疑います

置き場所を変えても失敗が直らないなら、疑う順番は面、広さ、位置です。位置のせいに見える失敗の多くは、実際には犬が足を置く面が濡れているか、回れるだけの広さがないかのどちらかで起きています。

うちのパフィがそれでした。メッシュ付きのトレーを使っているのですが、広いトレーの中でも決まって同じ位置でするんですよね。そこに2回3回と続くとシーツが吸いきれず、メッシュのふちがじわっと濡れてくる。そして濡れやすいのが、ちょうど足をかけるあたり。パフィはそれを察知して、そのトイレを避けて別の場所でしてしまいます。位置を動かしても、面が濡れていれば同じことが起きるわけです。

しかもこれ、こちらが気づくのはたいてい床に足跡がついてからです。留守番の日は手が回りません。

カタログを読み違えていたことにも、あとから気づきました。リッチェルのステップトレーは高さ4.9cmと書いてあるので、5cm近く浮いていると思い込んでいたのですが、あの数字はトレー本体の外寸で、メッシュとシーツの隙間ではありません。実際はメッシュがシーツのすぐ上に載っているだけでした。ここを勘違いすると、メッシュ付きを買えば足は濡れないと思ってしまいます。

広さのほうは、岡本りさ先生も避けるべき場所として「回転やにおい嗅ぎができないほど狭い場所」を挙げています。パフィの排泄前のサインは決まっていて、

  1. 床の匂いをクンクン嗅ぎ始める
  2. その場でくるくる回る
  3. そわそわして落ち着かない

の3つ。この動作の途中でトレーからはみ出しているなら、位置ではなく広さの話です。

順番疑うこと見分け方打ち手
1 面足を置くところが濡れていないかトレーのふち・メッシュのふちを指で触ってみる交換頻度を上げる。高床式にする。シーツの敷き方を変える
2 広さ回れる広さがあるか匂い嗅ぎ→くるくる回るの途中ではみ出していないかワンサイズ上げる。シーツの枚数を増やす
3 位置寝床に近い、人の通り道、音が届く家族が通ったときに排泄をやめるか段階的に動かす(次のセクション)

面の対策として僕が第一候補にしているのがINULABOの高床式トイレトレーです。おしっこが下のトレーに落ちるので、ふちが濡れにくくなるはず。ただ約2cmの段差があって、シニア期や子犬にはまたぎにくくなるのが引っかかっていて、2026年8月時点でまだ導入していません。足濡れだけを深掘りした記事はメッシュと高床式でどこまで足濡れが防げるかにあります。

INULABO(イヌラボ)犬用トイレトレー 高床式
INULABO(イヌラボ)犬用トイレトレー 高床式
4.4
INULABO(イヌラボ)の高床式トイレトレーを詳しく紹介。メッシュ底+高床構造で肉球が濡れにくく、お手入れも簡単。S〜XXLの5サイズ展開で小型犬から大型犬まで対応。楽天レビュー1,100件超・評価4.44。現在リッチェルのメッシュトレーを使っている我が家が、ふちの滲み出し問題を解決できるか検討中です。
価格
5,980円(税込)
単価
Mサイズ 5,980円(2個以上で5%OFF)
メーカー
INULABO
タイプ
トイレ用品

もうひとつ、位置と関係なく失敗を招く要因があります。シーツを変えたことです。パフィは香りの強いシーツに切り替えたときにトイレを失敗しました。色付きや炭入りのシーツも、濡れたのが見えなくて気づいたらびちゃびちゃ、という失敗をしています。

ただ、今使っているデオシートは香り消臭タイプ(フローラル&グリーンの香り)で、これで外したことは一度もありません。つまり「香りがあるからだめ」ではなく、急に変えたことが引き金だったと考えています。置き場所をいじる前に、直近でシーツを変えていないか思い出してみてください。

置き場所を変えるときは、一気に動かさず中間地点を作ります

置き場所を変えるときは、一気に動かさず中間地点を作ります

トイレの場所を変えるときは、いきなり移すのではなく中間地点を作ります。ドッグトレーナーの瀬形朋也氏(豊中瀬形愛犬しつけ教室代表)も「いきなり隣の部屋に持っていくのではなく、中間地点に置いて少しずつ移動させます」と説明しています。

手順はこうなります。

  1. 今の場所と新しい場所の中間に、もう1枚シーツを置く
  2. そこで数日成功するのを確認してから、さらに新しい場所へ寄せる
  3. 元の場所は、においが完全に消えるまで掃除する
  4. 移動の途中で失敗しても叱らず、無言で片づける
  5. 新しい場所で成功したら、その場で褒める

3番目の掃除を飛ばすと戻ってしまいます。ドッグトレーナーの長根あかり氏は、トイレ以外での排泄が続く理由のひとつに「掃除をしてもかすかにニオイが残っている場合がある」ことを挙げています(参照: ペトコト)。人間の鼻でわからなくても、犬にはそこがトイレのままなんですね。尿のにおいに特化した消臭剤ならジョイペットの天然成分消臭剤 オシッコのニオイ・汚れ専用のように500円台から買えます。選び方は犬用消臭スプレーの比較にまとめました。

JOYPET ジョイペット 天然成分消臭剤 オシッコのニオイ・汚れ専用 270ml
JOYPET ジョイペット 天然成分消臭剤 オシッコのニオイ・汚れ専用 270ml
3.83 (12件)
1mlあたり1.94円。うちで使っているBeeMeeNee(7.45円/ml)の4分の1です。ジョイペット 天然成分消臭剤 オシッコのニオイ・汚れ専用 270mlは、charm 楽天市場店で524円(税込)。パフィがスプレーした場所を必ず嗅ぎに来るので「なめても安心」の根拠を調べたら、公式が急性経口毒性試験など4つの試験名まで書いていました。楽天レビュー12件・平均3.83の内訳と、詰め替えで1.25円まで下がる買い方も並べています。
価格
524円(税込)
単価
270ml 524円
メーカー
アース・ペット
タイプ
トイレ用品

4番目については、うちも同じやり方で落ち着きました。失敗しても大きなリアクションをせず、無言でサークルに入れる。騒ぐとかまってもらえたと学習してしまうので、ここは我慢どころです。

移動がうまくいきやすい子と、そうでない子がいます。分かれ目は「犬がトイレを何で覚えているか」でした。場所で覚えている子は移動に弱く、シーツの感触で覚えている子は場所を変えても平気なかわりにシーツを変えると崩れる。そして号令で覚えている子が一番強い。

パフィはお迎え直後から排泄のたびに「トイレ、トイレ」と声をかけ続けたので、号令と排泄が結びついています。おかげで出先でも促せますし、寝室にトイレを足したときもすんなりでした。これは続けてよかったことのひとつです。トレーニングの全体像は子犬のトイレトレーニングは何日で覚えるかに書いています。

置き場所から選ぶトイレ用品と、床を守るものを並べて比べます

置き場所の悩みは、トイレ本体だけでは解決しません。「サークルの中に収まるトレー」「床を守るマット」「そもそも置き場所を作るサークルやゲート」の3種類がそろって初めて片付きます。うちで使っているもの、調べて候補にしているものを並べました。価格はすべて2026年8月時点のもので、楽天は変動します。

商品役割寸法など価格評価
リッチェル ステップトレー レギュラーサークル内のメイン(うちの現行3台)47.9×35.2×4.9cm・8kg以下2,464円★4.6
リッチェル しつけ用ステップ L型トレー レギュラー面積を増やさず壁を足したいとき48×33cm・壁33cm3,980円★4.71(7件)
リッチェル お掃除簡単ステップ壁付トイレ レギュラー低めの壁で様子を見たいとき49.3×35.3cm・壁16.3cm5,610円★4.41(27件)
iDog HACK CONTAINERケージをやめて省スペース化したいとき47×59cm・3方向壁23cm4,950円★4.08(127件)
ボンビアルコン しつけるウォールトレー M広さに余裕があり壁もほしいとき66.5×54cm・壁29cm4,640円★4.68(22件)
INULABO 高床式トイレトレー Mふちの濡れで避けられているとき段差約2cm5,980円★4.4
INULABO シリコントイレマット レギュラー寝室など生活感を出したくない場所厚さ5mm2,980円〜★4.7
Conocobi ズレないシリコンマットトイレ薄型で、はみ出しも受け止めたいとき周囲に立ち上がりあり・M/L楽天価格を確認★4.78
はっぴーDOG 洗える防水トイレマットトレーの手前を守る70×50cm・厚さ1mm・3枚組2,500円(1枚約833円)★4.72(18件)
サンコー おくだけ吸着 撥水タイルマット継ぎ目がずれるのを止めたい25×25cm・10枚3,828円★4.49(727件)
サンコー おくだけ吸着 ロングマット部屋の一角ごと守りたい90×300cm7,480円★4.8
アイリスオーヤマ ウッディシステムサークル置き場所そのものを作り直すトレー引き出し式・屋根付きあり7,980円〜★4.3
LIFAXIA ペットゲート行かせたくない部屋を区切る幅61.5〜220cm・扉付き13,980円〜★4.5

このうち実際に使っているのはリッチェルのステップトレー レギュラー3台と、タイルカーペット+古バスタオルだけです。ほかは調べて候補に入れている段階なので、使い心地を語ることはできません。そこは正直に書いておきます。

床のことを先に決めるなら、まず手前を守るところから。トレーを買い替えるなら、置き場所の面積を測ってからにしてください。

はっぴーDOG 洗える防水トイレマット 70×50cm 3枚セット
はっぴーDOG 洗える防水トイレマット 70×50cm 3枚セット
4.72 (18件)
うちはトイレの下に古いバスタオルを敷いて、洗わずに捨てる運用を2年半続けてきました。その結果が足跡とシミとにおいです。70×50cmの洗える防水マットにリッチェルのトレー(47.9×35.2cm)を置くと、横の余白は22.1cm増えるのに、手前の余白はタイルカーペット1枚のときと同じ14.8cmのままでした。3枚2,500円という価格と、この寸法の意味を計算して書いています。
価格
2,500円(税込)
単価
1枚あたり約833円
メーカー
はっぴーDOG
タイプ
トイレ用品

置き場所選びでいちばん後悔しているのは、床のことです

置き場所選びでいちばん後悔しているのは、床のことです

2年半トイレを3箇所置いてきて、いちばん後悔しているのは床のことでした。位置は何度でも動かせますし、トレーも買い替えられます。でも染みてしまった床は戻りません。だから置き場所を決めるときは、床を決める、面積を測る、寝床から離す、の順番でやってほしいなと思います。

それと、置き場所を変えても失敗が直らないときは、位置以外を疑ってみてください。うちの場合、原因は場所ではなくトレーのふちが濡れていることでした。指でふちを触ってみるだけで確かめられます。この順番を知っていたら、床に足跡がつく前に手を打てたはずです。

パフィのトイレは今も改善の途中で、高床式にするか、防水マットを入れるか、まだ迷っています。実際に替えたら、足濡れや床の汚れがどう変わったかをこの記事に追記します。