商品について

ボンビアルコンのしつけるトレー ツーウェイは、1台で2つの形になるトイレトレーです。回転スタンドで背面の壁を立てればウォールトイレ、寝かせて広げればフラットトイレ。足を上げておしっこをする男の子向けに作られた製品で、メーカーの対象表記は超小型犬から中型犬までの全年齢です。

先に、いちばん大事なことを書いておきます。このトレーは今、6個セットでしか買えません。楽天のグッドドッグが32,940円(税込・送料無料)で出している1点だけで、単品の取り扱いは見つかりませんでした。ボンビアルコンの公式オンラインショップで「しつけるトレー」を検索すると8商品が出てきますが、そのなかにツーウェイはありません。1個あたりに直すと5,490円です。

それでもこのページを作ったのは、寸法を計算していて手が止まったからでした。壁を立てたときの高さは34cm。うちのパフィ(ポメプー・5kg・2歳)はメスなので足上げの悩みはなく、壁つきトイレは今まで全部「置き場所がない」を理由に見送ってきたのですが、この製品はウォール時の外寸が47×43.5cmしかありません。壁がいちばん高くて、面積はいちばん小さい部類。そんな組み合わせが成立するのか、と思って数字を並べ直したのがこの記事です。

壁を立てると、床の面積が3割減る

このトレーの寸法は、フラットとウォールで別々に公表されています。

外寸床に置いたときの面積
フラットトイレ時W635×D470×H40mm約2,985cm²
ウォールトイレ時W470×D435×H340mm約2,045cm²

壁を立てると、床を使う面積が約3割減ります。フラットのまま使うと63.5×47cmの長方形が床に寝ますが、壁を立てると横幅が63.5cmから47cmまで縮むためです。壁つきトイレというと「囲いを足すぶん場所を取る」と思いがちですが、この製品は逆でした。

うちのリビングのサークルは130×130cm(16,900cm²)で、そこにベッドとトイレと水飲み場を置いています。この基準で占有率を出すと、フラット時が約18%、ウォール時が約12%。いま3箇所すべてで使っているリッチェルのステップトレー レギュラー(47.9×35.2cm・約1,686cm²)が10%なので、壁つきに替えても占有率は2ポイントしか増えません

以前に商品ページを作ったしつけるウォールトレー Mは66.5×54cmで約3,591cm²、占有率21%でした。ツーウェイのウォール時はその約57%の面積です。同じメーカーの壁つきトイレで、面積が半分近く違います。

正直に言うと、この数字を見たときは計算を疑いました。二度確認して合っていました。

壁の高さ34cmは、これまで測ったなかでいちばん高い

面積が小さいだけなら、単に小さいトイレというだけの話です。このトレーが妙なのは、そのうえで壁がいちばん高いところ。

壁つきトイレを実寸で比べた表を以前に作ってあるので、そこにツーウェイを入れ直します。面積の列は外寸から計算した値、占有率はうちのサークル130×130cmを分母にした値です。

製品壁の高さ置いたときの外寸面積占有率
しつけるトレー ツーウェイ(ウォール時)34cm47×43.5cm約2,045cm²12%
リッチェル しつけ用ステップ L型トレー レギュラー33cm48×33cm約1,584cm²9%
ボンビアルコン しつけるウォールトレー M29cm66.5×54cm約3,591cm²21%
ボンビアルコン しつけるウォールトレー S26cm51.2×40.5cm約2,074cm²12%
リッチェル お掃除簡単ステップ壁付トイレ ワイド16.3cm64.6×47.4cm約3,062cm²18%
リッチェル お掃除簡単ステップ壁付トイレ レギュラー16.3cm49.3×35.3cm約1,740cm²10%

7製品を並べてきて、壁の高さと置き場所の広さは比例しないというのが前からの結論でした。ツーウェイはその極端な例です。壁はこの表でいちばん高い34cm。それでいて面積は、同じボンビアルコンのウォールトレーSとほぼ同じ(差は29cm²で、はがき半分ぶんもありません)。

高さがなぜ効くかというと、足を上げた尿は斜め上に飛ぶからです。壁が16cmと34cmでは、受け止められる軌道がまるで違います。ウォールトレーMのレビューを22件読んだときも、効いていたのは29cmの壁でした。34cmはそれよりさらに5cm高い。

ただし、壁が高いぶん、床の奥行きは43.5cmしかありません。フラットのときの47cmより短くなります。ここは次の項で触れる弱点と直結する部分です。

Wフレームでシーツを挟む。メッシュは付いていない

シーツの固定方法は、ボンビアルコンが「Wフレーム構造」と呼んでいる二重のフレームです。上下のフレームでシーツの縁を挟み込んで留めます。

同じシリーズでもしつけるトレー XL メッシュタイプメッシュプラス Sはシーツの上に網をかぶせる構造ですが、ツーウェイに網はありません。シーツがむき出しで足に触れます。

これは好みが割れるところだと思います。うちのパフィは子犬の頃、留守番のたびにトイレの端をガジガジやる子でした。生後半年ごろがいちばんひどくて、当時のトレーの端は今でもささくれだらけです。あの時期にシーツを引っ張り出されなかったのは、当時使っていたアイリスオーヤマのFTT-485がカバーで四隅を挟む構造だったからで、フレームで挟むという発想は同じ系統です。噛む子には効きます。

いっぽうで網がないぶん、網の上におしっこが残って足裏に戻るという、メッシュ付きトレー全般の弱点はありません。XLのレビュー83件を読んだとき、「メッシュの裏側がべったりでシーツから浮いていないので足裏におしっこが戻る」という声が繰り返し出てきました。ツーウェイはシーツに直接触れるので、シーツ表面のドライさがそのまま足の濡れ具合になります。

材質は、本体とシーツフレームがPP樹脂、フレームロックと回転スタンドがABS樹脂。動く部分だけ硬いABSを使っている構成です。折りたたみ機構がある製品で樹脂を使い分けているのは、そこに力がかかるとメーカーもわかっているということだと思います。

フラットに戻せるので、子犬期と成犬期で使い分けられる

2WAYであることの実用的な意味は、同じトレーを時期によって作り替えられるという点にあります。

子犬のうちは足を上げません。オスが足を上げ始めるのは早い子で生後6か月ごろ、遅い子は1歳を過ぎてからです。うちのパフィはメスなので体験がないぶん、ここは一般的な話として書きますが、足を上げ始める前にウォールトイレを買うと、しばらく無駄に場所を取ります

ツーウェイなら、子犬のうちはフラットの63.5×47cmで広く使って、足を上げるようになってから壁を立てればいい。しかもそのタイミングで床の面積が3割減るので、サークルの中がむしろ広くなります

逆の順番でも使えます。壁で慣れたあと、成犬になって命中率が安定したらフラットに戻す、という運用も可能です。壁つきの弱点として、ウォールトレーMのレビューに「壁があって落ち着くのかトイレの上で寝転がる」という★4の声がありました。パフィはケージが手狭だった時期にトイレの上で寝る癖がついてしまい、それが直らなくてケージをやめてサークルに変えた過去があります。囲われた空間は犬にとって寝床になり得るんですよね。フラットに戻せるなら、そうなったときの逃げ道があります。

買い替えなしで形を変えられる、というのがこのトレーのいちばん実用的なところかなと思っています。

商品スペック

項目内容
商品名しつけるトレー ツーウェイ ブラウン ワイドサイズ(男の子用・スタンド付き)
メーカーボンビアルコン(Bonbi)
JANコード4977082703111
フラットトイレ時の外寸W635×D470×H40mm
ウォールトイレ時の外寸W470×D435×H340mm
材質本体・シーツフレーム:PP樹脂/フレームロック・回転スタンド:ABS樹脂
対応ペットシーツしつけるシーツW消臭neo ワイドサイズ(60×45cm)
カラーブラウン
対象超小型犬・小型犬・中型犬/全年齢
原産地中国
内容量6個
価格32,940円(税込・6個・1個あたり5,490円)/送料無料
販売店グッドドッグ(楽天市場・滋賀県甲賀市)

お手入れについてはメーカーの指定があります。本体の汚れは薄めた中性洗剤を柔らかいスポンジにつけて軽くこすり、洗い流してから陰干し。みがき粉やたわしは傷が付くので使わない、シンナーやベンジンは変質するので使わない、クレゾール液などの消毒液は必ず薄める、という4点です。回転スタンドのあるトレーで研磨剤を使うと、可動部の噛み合わせが荒れます。ここは守ったほうがいいところだと思います。

なぜ6個セットしかないのか、という話

購入を検討するうえで、ここは避けて通れません。

2026年8月時点で、この製品を扱っている楽天のショップは滋賀県甲賀市のグッドドッグ1店だけです。価格.comの「しつけるトレー ツーウェイ [ブラウン]」のページも、掲載ショップは1件しかありません。アイボリー版のページに至っては「現在価格情報の登録がありません」と表示されます。

さらに、ボンビアルコンの公式オンラインショップで「しつけるトレー」を検索すると、出てくるのは次の8商品です。

  • ペットレークリアメッシュXL / ペットレークリアメッシュ(S・M)
  • しつけるトレーメッシュプラス / しつけるウォールトレー
  • しつけるトレーXL メッシュタイプ / 別売用のXLメッシュフレーム
  • 薄型しつけるトレー / 別売用のしつけるトレー専用メッシュ

ツーウェイは入っていません。 現行ラインからは外れたとみるのが自然だと思います。価格.comの登録日を見ると、オレンジ版が2005年9月14日。20年もののロングセラーが、静かに世代交代したのでしょうね。

だから6個セットなのだと思います。単品の在庫を抱えるのではなく、残った箱をまとめて出している状態。これは裏を返すと、次に在庫が切れたら終わりということでもあります。壁34cmで面積2,045cm²という寸法の代わりがきく製品が今のところ見当たらないので、この形が気に入ったなら早めに動くしかありません。

6個の使い道は、素直に考えれば多頭飼いです。うちはトイレを3箇所(サークルの中・リビング・寝室)に置いていて、それでも3個余ります。ペットホテル、トリミングサロン、保護犬を預かる方、繁殖をされている方あたりが現実的な買い手かなと。1個5,490円という単価は、同じボンビアルコンの壁つきトイレが楽天で4,640円(ウォールトレー M)であることを思うと、安い買い方ではありません。6個必要な人にとってだけ成立する買い物、というのが正直なところです。

1台だけほしい方は、同じボンビアルコンのしつけるウォールトレー M(壁29cm・楽天4,640円)が近い選択肢になります。壁は5cm低くなりますが、単品で買えて楽天レビューも22件付いています。

シーツはワイド1枚。純正と汎用で月1,378円の差

メーカーが指定する対応シーツは、しつけるシーツW消臭neoのワイドサイズ(60×45cm)です。フラットでもウォールでも1枚。

シーツ代は、うちのように1日3枚使う家庭だと本体価格より効いてきます。ワイドサイズの単価を並べるとこうなりました。

シーツ入数・価格1枚あたり1日1枚で月あたり
しつけるシーツW消臭neo ワイド(メーカー公式)30枚 2,035円約67.8円約2,035円
同・お徳用(メーカー公式)100枚 5,500円55.0円約1,650円
ネオシート カーボンDX ワイド176枚 7,480円約42.5円約1,275円
HAMI PET 厚型 ワイド200枚 4,380円約21.9円約657円

いちばん高い純正30枚入りと、いちばん安いHAMI PETの差は月1,378円、年16,536円です。トレー本体1個ぶんの5,490円は、この差だけで約4か月で埋まります。純正にこだわる理由が特にないなら、手持ちのワイドシーツで問題ありません。

ただ、ウォールモードで使う場合はひとつ注意があります。床の奥行きが43.5cmしかないところに、60×45cmのシーツを入れます。シーツの一部は壁側へ立ち上がる前提の寸法です。厚型でごわつくシーツだと、折り曲げたときに浮いて隙間ができることがあります。うちが使っているのは薄型のレギュラーで、薄いぶん折れ曲がりには素直です。壁つきで使うなら、厚型より薄型のほうが形に馴染みやすいと思います。

シーツの交換頻度についても書いておきます。うちは1日3枚、おしっこ1〜2回で替えています。ワイド1枚はレギュラー(33×45cm)の約1.8倍の面積があるので、同じ吸収力なら交換回数は減らせるはずです。ただし薄型は1枚あたりの吸収量で厚型に負けるので、留守番が長い日は吸収が追いつきません。面積を広げても、吸収量の問題は別で解く必要があります

ユーザーの声

正直に書きます。楽天のレビューは0件です

このページの商品はレビューが1件も付いておらず、楽天の「総合評価に有効な件数に達していません」という表示のままでした。6個セットという性質上、そもそも買う人が少ないのだと思います。

外部で見つかった評価は、価格.comの3件だけです。しかも投稿者は全員同じ方(レビュー投稿数4,971件のヘビー投稿者)で、2024年4月3日にブラウン・アイボリー・オレンジの3ページへ同じ日に書き込んでいます。つまり実質1人ぶんの声ということになります。件数として数えられる情報ではありませんが、内容は具体的だったのでそのまま紹介します。

ブラウン/アイボリーへの投稿(満足度4)

シーズーくらいまでの小型犬なら足上げおしっこ対応できる製品なのですよ。ただL字型にしても狭いから、ちゃんとしつけないと壁から外しておしっこする可能性があるから注意が要りますよ。

「L字型にしても狭い」は、まさに先ほど計算した47×43.5cmのことです。壁を立てると床が3割減るのは省スペースの利点であると同時に、犬が動ける範囲も狭くなるということでした。排泄前にくるくる回る子、うろうろ歩いてから位置を決める子には手狭かもしれません。うちのパフィも床の匂いを嗅いでからその場で回るタイプなので、ここは気になるところです。

対象は超小型犬から中型犬までとされていますが、この方は「シーズーくらいまで」と書いています。体重でいえば8kg前後が現実的な上限、という読み方になりそうです。

オレンジへの投稿(満足度4/使いやすさ4・デザイン5・メンテナンス性4)

足を上げておしっこする男の子にはいいのですけど、折りたたみ部分が少し弱くてきしむことがありますよ。負荷をかけるような事をしないように、注意が必要でしたよ。

折りたたみ部分がきしむ、というのは2WAY構造の宿命だと思います。回転スタンドをABS樹脂にしているのはそのためでしょうが、可動部があれば固定式より弱くなります。

うちのパフィは帰宅時に興奮してサークルから飛び出す勢いでジャンプする子で、サークル内のトレーの上に着地してバコバコ音が鳴るのが前から気になっています。ああいう乗り方をする子だと、可動部にはよくないだろうなと。ウォールトレーMのレビューには「10kgのシェルティが上を歩いてもグラつかない」という声がありましたが、あちらは壁と本体が一体です。構造の自由度と丈夫さは、だいたい引き換えになります

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • 足を上げておしっこする男の子と暮らしていて、壁の高さで解決したい方
  • 壁つきトイレを検討したけれど、置き場所の広さで見送ってきた方(ウォール時47×43.5cmは壁つきのなかで最小クラスです)
  • 子犬から迎える予定で、足を上げ始める前と後で1台を使い分けたい方
  • 多頭飼い、あるいはペットホテル・トリミングサロン・保護犬の預かりなど、トイレを複数台まとめて用意する必要がある方
  • メッシュの上におしっこが残って足裏が濡れるのが嫌な方(このトレーに網はありません)
  • シーツを引っ張り出す・引きちぎる子と暮らしていて、フレームで挟んで固定したい方

こんな方は注意

  • 6個セット32,940円でしか買えません。1台だけ必要な方には向きません
  • 現行のメーカー公式ラインから外れています。在庫が切れたら入手手段がなくなる可能性があります
  • ウォール時の床は47×43.5cm。排泄前にくるくる回る子・うろうろする子には手狭かもしれません
  • 対象は中型犬までとされていますが、実際の声では「シーズーくらいまで」。8kgを超える子は要検討です
  • 折りたたみ部分がきしむという報告があります。トレーの上に飛び乗る癖のある子は、可動部への負担を見てあげてください
  • 網が付いていないので、シーツが直接足に触れます。シーツ表面のドライさがそのまま足の濡れ具合になります
  • 楽天レビューが0件です。判断材料が少ないことは承知のうえで選ぶことになります

我が家の場合 — 寸法は惜しいけれど、3個余る

最後にうちの話です。

パフィはメスなので、足を上げておしっこすることはありません。この製品がいちばん解決したい悩みを、うちは持っていないんですよね。ここはしつけるウォールトレー Mのときと同じ立場です。

それでもこのトレーを調べたのは、寸法が今まで見てきた壁つきトイレと違ったからでした。うちが壁つきを見送ってきた理由はずっと同じで、置き場所です。サークル130×130cmにベッドと水飲み場とトイレを置いていて、ウォールトレーMの66.5×54cmを入れると床の21%がトイレになる。パフィが伸びて寝るスペースが消えます。XLの93.6×64cmに至っては35%でした。

ツーウェイのウォール時は12%です。いま使っているリッチェルのレギュラー(10%)と2ポイントしか変わりません。置き場所を変えずに、34cmの壁だけ足せるということです。この条件を満たす製品は、7つ並べたなかでリッチェルのL型レギュラー(壁33cm・9%)とこれだけでした。

じゃあ買うのかというと、買いません。3個で足りるところに6個来るからです。うちのトイレは3箇所。残り3個の置き場所がありません。32,940円のうち半分が使われないまま押し入れに入るのは、さすがに気が引けます。

なので、こう整理するのがいいと思います。トイレを3台以上まとめて用意する予定があるなら、1個5,490円で壁34cmが手に入る。足上げ対策としての性能は、この表のなかで最上位です。1台だけなら、壁が5cm低くても単品で買えるウォールトレーMのほうが素直だと思います。

トイレトレー全体の選び方は小型犬のトイレトレー選び犬のトイレトレー比較にまとめてあります。トイレトレーニングの進め方でつまずいている場合は、トレーを替える前に子犬のトイレトレーニングを先に読んでみてください。うちは2週間から1か月で定着しました。

在庫のあるうちに、最新の価格と残数を確認してみてくださいね。