商品について

ヒルズのa/dは、手術・病気・けがからの回復期のために作られた特別療法食です。犬猫兼用で、動物病院で名前を聞くことが多い缶詰だと思います。

この商品を今回わんらいふナビで扱うことにしたのは、商品説明のこの1行があったからです。

フードボウル、スプーン、シリンジ、チューブなど様々な給与法で使用できるよう柔らかい形状(かき混ぜると液状になります)です。

かき混ぜると液状になる。 つまり硬さを自分で決められます。そのまま出せばペーストとして舐められるし、混ぜれば液体になってシリンジでも入る。抜歯のあとや口が痛い時期に、その日の状態に合わせて出し方を変えられるということです。

歯周病の記事を書きながら「柔らかくして、回復に合わせて硬さを戻す」という話を何度も書いたのですが、それを1缶の中でやれる商品はあまりありません。

密度が高いので、少量でも足ります

保証分析値はこうなっています。

項目
たんぱく質8.5%以上
脂質6.3%以上
粗繊維0.5%以下
灰分3.7%以下
水分78.0%以下
代謝エネルギー197kcal/1缶(156g)

1缶で197kcalです。ここが今回並べた中でいちばん大きな違いになりました。同じ「柔らかいもの」でも、デビフのカロリーエースは1缶85gで約77kcal。a/dは1缶で約2.5倍のカロリーが入っています。

食べられる量そのものが減っている犬にとって、これはかなり効きます。5.12kgのパフィに当てはめて考えると、1日に必要なカロリーはだいたい330〜380kcalくらい。a/dなら2缶弱で届く計算です。

理由は水分と組み立ての違いです。a/dは水分78%で、原材料の先頭がターキー・ポーク・チキン。肉が主体の作りになっています。メーカーも「栄養素の吸収を高めるため、消化性に優れた蛋白質、脂肪を使用しています」「下痢や嘔吐時に失われやすいビタミンB群やカリウムを補給します」と書いていて、弱った体に入れる前提で組まれています。

原材料

ターキー、ポーク、チキン、トウモロコシ、魚油、チキンエキス、グルコース、卵黄、ミネラル類、アミノ酸類(タウリン、他)、増粘多糖類、ビタミン類(E、C、ベータカロテン、他)

鶏・七面鳥・豚が並ぶので、鶏肉アレルギーの子には向きません。卵黄も入っています。

獣医師の指示が要る商品です

これは大事なところなので、はっきり書いておきます。パッケージにこう書かれています。

この製品は食事療法食です。給与に関しては、必ず獣医師の指示に従ってください。

特別療法食は、飼い主の判断で選ぶものではありません。 健康な犬に長く与えるものでもありません。抜歯や手術の予定があるなら、そのときに「回復期のごはんはどうしますか」と聞いてみてください。必要なら病院で出してもらえますし、通販で買う場合も獣医師の指導の範囲でということになります。

歯周病そのものの進み方と、処置にいくらかかるかは犬の歯磨きをしないとどうなるかにまとめました。

楽天105件で平均4.55

内訳は★5が76件、★4が19件、★3が5件、★2が2件、★1が3件。平均4.55です。

療法食は動物病院で勧められて買うルートが主なので、そもそも楽天のレビューが積み上がりにくいジャンルです。そこに105件が積んでいるのは、家で使う人がそれだけいるということだと思います。★2以下は5件で全体の約5%。件数は増えるので、読むときは最新の画面で確かめてください。

シリンジで与えるとき

液状にしてシリンジで入れる場合は、スケーターの注入用注射器のような給餌用のものを使います。フードやスープなら30mlタイプが目安です。

ただし、飲み込む力が落ちている犬に無理に流し込むと誤嚥(ごえん)になります。少量ずつ、口の横から、飲み込むのを確かめながら。最初のやり方は病院で見せてもらうのがいちばん安全です。

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • 抜歯や手術のあとで、少量しか食べられない
  • 食べる量が落ちていて、少ない量でカロリーを入れたい
  • その日の状態でペーストにも液体にも変えたい
  • シリンジやチューブで与える必要がある
  • 獣医師から回復期のフードを相談されている

鶏・七面鳥・豚・卵にアレルギーがある子には向きません。そして自己判断で長期に使うものではありません