商品について

デビフのカロリーエースプラス犬用流動食は、噛む工程をまるごと飛ばせる総合栄養食です。85gの缶を開けると中身は液体で、皿に注いで舐めさせても、シリンジで口の横から入れても成立します。メーカーは「飲む事で栄養補給できる流動食タイプの総合栄養食です。液体タイプのため、離乳期や高齢期の噛む力が弱い愛犬にも対応しています」と書いています。

歯が抜けた犬、抜歯の直後、口が痛くて食器の前で固まってしまう犬。こういう場面で「何を食べさせればいいか」に一発で答えられる商品は、実はそんなに多くありません。総合栄養食なのでこれだけで栄養がそろうというのが、ほかのトッピングやおやつと決定的に違うところです。

うちのパフィ(ポメプー・5.12kg)はいま自分で食べられますが、乳歯の生え変わりで犬歯がグラグラになったとき「これで食べられるんだろうか」と本気で心配したことがあります。あのとき棚にこれが1缶あったら、だいぶ気持ちが違ったと思うんですよね。

中身は乳と卵が主体で、肉の缶詰ではありません

原材料は前から順にこうなっています。

乳等を主要原料とする食品、砂糖、乳たん白、鶏卵、大豆油、食塩、EPA・DHA含有精製魚油、増粘多糖類、ミネラル類、ビタミン類、アミノ酸類

肉が入っていません。ドッグフードの缶詰というより、人でいう栄養補助飲料に近い組み立てです。液体にしたうえで栄養をそろえるための設計なので、いつものウェットフードの延長で考えると中身の印象が違うはずです。

乳製品と卵が主体なので、そこにアレルギーがある子には向きません。切り替える前に原材料をひととおり確認してください。

保証成分と1日の目安

項目
たんぱく質5.0%以上
脂質4.0%以上
粗繊維0.5%以下
灰分2.0%以下
水分85.0%以下
ナトリウム0.18%以下
カルシウム0.25%以上
カロリー90kcal/100g
内容量85g

水分が85%なので、カロリーの密度はかなり低いです。1缶85gで約77kcal。ここが、この商品を選ぶときにいちばん効いてくる数字になります。

公式が出している成犬期の給与量は次のとおりです。

体重1日の目安
3kg3.5缶
5kg5.5缶
10kg9.5缶

離乳期・幼犬期はさらに増えて、5kgの子犬なら8.5缶、離乳期なら12缶という設定になっています。いずれも2〜4回に分けて与える前提です。

1日あたりいくらかかるかを先に計算しておく

ここは正直に書きます。24缶4,704円で買った場合、1缶あたり約196円。5kgの成犬に公式どおり5.5缶を出すと、1日あたり約1,078円になります。1か月なら約32,000円です。

うちのフード代が月に約10,000円なので、3倍の計算になります。これを長期間ずっと続けるのは、たいていの家で無理があると思います。

だからこの商品は、期間を区切って使うものとして持っておくのが現実的です。

  • 抜歯の直後で口が痛い数日
  • 口の痛みで食べられず、受診までのつなぎがいる日
  • 食欲が落ちて、いつものごはんがまったく減らない時期

こういう場面で「今日ぶんの栄養を確保する」ために使う。回復したらいつものごはんに戻す。そういう置き方なら、1缶196円は十分に見合います。

楽天の評価は69件で平均4.94、★2以下はゼロ

楽天に付いているレビューは69件で、内訳は★5が66件、★4が2件、★3が1件。★2以下が1件もありません。★5だけで全体の96%です。

ここまで評価がそろうのは珍しいのですが、この商品は「棚で見つけて何となく買う」ものではなく、必要になった人がはっきりした目的で買うタイプだからだと思います。目的と用途が一致していれば評価は割れにくい、という並びに見えます。

なお件数は増えていくので、読むときは最新の画面で確かめてください。

シリンジで与えるならサイズを合わせる

液体なのでシリンジ(給餌用の注射器)で与えられます。自分で舐めてくれないくらい弱っているときは、この形が使えます。

うちのサイトではスケーターの注入用注射器を扱っていて、フードやスープを与えるなら30mlタイプが目安です。85gの缶を3回に分けるなら、1回あたり約28g。30mlのシリンジ1本ぶんとほぼ同じ量になります。

ただし、自力で飲み込む力が落ちている犬に無理に流し込むと誤嚥(ごえん)につながります。少量ずつ、口の横から、飲み込むのを確かめながら。やり方に不安があるときは動物病院で一度見てもらってください。

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • 歯を抜いたあとで、噛ませずに一日の栄養をそろえたい
  • 歯が抜けてしまって、いつものドライが食べられなくなった
  • 口が痛そうで食器の前から離れてしまい、受診までのつなぎがほしい
  • 食欲が落ちていて、まず今日ぶんのカロリーを入れたい
  • 常備しておいて、いざというときに慌てたくない

逆に、乳製品や卵にアレルギーがある子、そして長期にわたって主食を置き換えたい家には向きません。後者は1日あたりの金額が現実的でなくなります。