商品について

ヒルズのサイエンス・ダイエット シニア小型犬用ビーフムースは、療法食ではない一般販売のムースです。ここがこの商品を選ぶ理由のほとんどを占めています。

噛む力が落ちてきた犬に柔らかいごはんを出したいとき、真っ先に候補に挙がるのはヒルズのa/dロイヤルカナンの退院サポートといった回復期の療法食です。でもあれは獣医師の指導が前提で、ロイヤルカナンにいたっては通販でもかかりつけ動物病院の登録が要ります。

この商品にはその条件がありません。普通に買えて、口当たりはムース。 シニア期に入って噛みにくくなってきた、という段階で日常的に使うならこちらが合います。

5kgの犬で1日2.2缶

給与量の目安がはっきり書かれています。

体重1日の目安
1kg0.6缶
2kg1.1缶
2.5kg1.3缶
3kg1.5缶
4kg1.8缶
5kg2.2缶

12缶4,716円なので1缶あたり約393円。5kgの犬に1日2.2缶だと、1日あたり約865円です。1か月で約26,000円になります。

これを主食に全部置き換えると、うちのフード代(月に約10,000円)の2.5倍以上です。だから商品ページにも「ドライフードとの併用もおすすめ」と書かれています。全部を置き換えるのではなく、ドライに足して食べやすくするという使い方が現実的だと思います。

栄養成分の読み方

項目
たんぱく質2.4%以上
脂質0.7%以上
粗繊維2.5%以下
灰分2.3%以下
水分83.0%以下

たんぱく質2.4%以上という数字を見て「少ない」と思うかもしれませんが、水分が83%あるので当然の値です。ドライフードは水分10%前後なので、そのまま比べると数字が合いません。

参考までに、回復期の療法食と並べるとこうなります。

ビーフムースヒルズ a/dロイヤルカナン 退院サポート
たんぱく質2.4%以上8.5%以上10.7%以上
水分83.0%以下78.0%以下76.0%以下
位置づけ一般販売特別療法食食事療法食
獣医師の指導不要必要必要

回復期の療法食は、少ない量で栄養を詰め込むために作られているので密度が違います。日常のごはんとして毎日出すものと、弱った体に短期間入れるものでは、そもそも設計が別だということです。

メーカーが挙げている特長

  • 口当たりのいいムース
  • 水分補給もサポート
  • 高齢犬の健康を維持し免疫力の維持をサポート
  • ナトリウムとリンの量を適切に調整し、腎臓と心臓の健康を維持
  • カルシウムやグルコサミン(軟骨のもとになる成分)、コンドロイチン硫酸を含み、健康な骨や関節をサポート

原材料はチキン、ビーフ、大麦、トウモロコシ、セルロース、チキンエキス、米、魚油と続きます。鶏肉が先頭なので、鶏アレルギーの子には向きません。「ビーフムース」という名前ですが、ビーフは2番目です。

楽天7件で平均4.57

内訳は★5が4件、★4が3件。★3以下はゼロです。ただし7件しかないので、この数字だけで判断するのは早いと思います。

ヒルズのウェットは動物病院や専門店で買われることが多く、楽天のレビューが積み上がりにくいジャンルです。件数の少なさを「売れていない」とは読まないほうがいいと思っています。件数は増えるので、読むときは最新の画面で確かめてください。

抜歯のあとに使う場合

歯周病の処置や抜歯のあと、痛みが引いてきた段階で使えます。ただし術直後の一番痛い時期には向きません。その時期はもっと柔らかいもの、あるいは液状のものになります。

段階で並べるとこうです。

  1. 口が痛くて何も入らない液体の流動食回復期の療法食
  2. スプーンから舐め取れる → ムース
  3. 潰せば食べられる → いつものドライをぬるま湯でふやかす
  4. 元に戻った → いつものごはん

この商品は2の段階、そしてその先ずっとシニア期の主食に足していくという使い方の両方ができます。療法食と違って期間の制限がないのが利点です。詳しい進め方は犬の歯周病に柔らかいごはんはダメ!?にまとめました。

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • 7歳を過ぎて、噛む力が少し落ちてきた
  • 獣医師の指導が要らないムースを探している
  • ドライに足して、食べやすさと水分を補いたい
  • 腎臓や心臓、関節のことも一緒に見ておきたい
  • 抜歯のあと、療法食から日常のごはんへ戻す途中の一段がほしい

鶏肉を含むのでそこにアレルギーがある子には向きません。全部を置き換えると1日あたり約865円になるので、ドライとの併用が現実的です。