商品について

スケーターの注入用注射器は、自分で食べられない犬の口へ、水やフードや薬を入れるための道具です。針は付いていません。先端が細くなった筒に目盛りが付いているだけの、シンプルなものです。

メーカーの説明はこうです。

子猫や子犬、介護が必要なペットのための注入用注射器。お水やフード、お薬をあげるのに便利で、お口に注ぎやすくて使いやすい。一目でわかるメモリ付き。

歯周病が進んで口が痛い、抜歯のあとで自分から食器に向かわない。そういうときに「口元まで持っていってあげる」ための道具です。あって困るものではないのに、必要になってから探すと間に合わない種類の道具でもあります。

サイズは用途で選びます

2.5ml・5ml・10ml・30ml・50mlのサイズがあり、メーカーが用途を分けています。実寸が公表されているのは次の4つです。

サイズ実寸用途
2.5ml直径約1.1×長さ8cm鳥や小動物用の少量
5ml直径約1.5×長さ8.9cm鳥や小動物用の少量
10ml直径約1.9×長さ11.2cmお水やお薬を与えるとき
30ml直径約2.5×長さ16.1cmお水やフード(スープ・流動食)を与えるとき

犬に流動食を与える目的なら30mlです。10mlだと1回あたりの量が少なすぎて、回数がかさみます。

数字で見ておくと分かりやすいと思います。デビフのカロリーエースプラス犬用流動食は1缶85g。これを3回に分けると1回あたり約28gなので、30mlのシリンジ1本ぶんとほぼ同じです。5kgの成犬に公式の目安どおり1日5.5缶を与えるなら、1日に16回ほど押すことになります。

薬だけなら10mlで足ります。うちは今のところ、飲み薬をそのまま食べてくれます。飲まなくなったときのために1本あってもいいなと思っています。

素材と耐熱温度

項目
シリンダー・プランジャーポリプロピレン
ガスケットエラストマー
耐熱温度(シリンダー・プランジャー)約90度
耐熱温度(ガスケット)約70度
原産国日本

耐熱がガスケットで約70度なので、煮沸消毒はできません。熱湯をかけるのも避けたほうがいいです。洗って乾かす、が基本になります。

ドライフードをふやかすときのぬるま湯は30〜40度が目安なので、その温度なら問題ありません。熱湯でふやかしてそのまま吸うようなことをしなければ大丈夫です。

使い方でいちばん気をつけること

ここは商品の良し悪しではなく、使い方の話です。

飲み込む力が落ちている犬に、勢いよく流し込むと誤嚥(ごえん)になります。 誤嚥は食べものや水が気管に入ってしまうことで、肺炎につながります。弱っている犬にとっては小さくない事故です。

守ることは3つです。

  1. 口の正面からではなく、横(犬歯の後ろあたり)から入れる
  2. 一度に押し込まず、少量ずつ。飲み込んだのを確かめてから次を入れる
  3. 上を向かせない。頭は自然な高さのままにする

そして、最初のやり方は動物病院で見せてもらうのがいちばん安全です。抜歯や処置の予定があるなら、そのときに「家で食べられなかったらどうすればいいですか」と聞いておくと、いざというときに慌てません。

楽天53件で平均4.21

内訳は★5が32件、★4が9件、★3が7件、★2が1件、★1が4件。平均4.21です。

★3以下が12件あって、今回並べた商品の中では評価が割れているほうでした。ただ、390円という価格帯の日用品なので、期待の幅が大きくなりやすいジャンルではあります。

ひとつ言えるのは、この道具は商品の出来より使い方で結果が変わるということです。サイズ選びを外すと使いにくいし、押す速さを間違えると犬が嫌がります。買う前に用途とサイズを合わせておくのが、いちばん効く対策だと思います。件数は増えるので、読むときは最新の画面で確かめてください。

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • 抜歯や処置の予定があって、食べられない日に備えたい
  • 口が痛くて食器に向かわず、まず水分だけでも入れたい
  • 薬を飲まなくなって、口に入れる手段が必要になった
  • 流動食を買ったけれど、皿から舐めてくれない
  • 高いものではないので、とりあえず1本持っておきたい

自力で飲み込む力が明らかに落ちている犬には、自己判断で使わないでください。その状態は家で対処する段階を超えています。