「今日は雨だから犬の散歩に行けないけど、運動不足にならないかな?」犬と暮らしていると、こんな心配がついてまわりますよね。北陸の雪深い地域でポメプーのパフィ(2歳・メス)と暮らす僕も、冬は何日も散歩に行けず、最初は本当に焦りました。
でも結論から言うと、散歩に行けない日は家の中の遊びで運動をしっかり補えます。獣医師にも「小型犬なら週3〜5日の散歩と室内遊びで十分ですよ」と言われて、肩の力がすっと抜けたんですよね。
この記事では、散歩に行けない日にうちで実践している「おうち運動 体・鼻・頭の3点セット」を紹介します。知育トイで大成功した話も、買ったのに全然ハマらなかった失敗談も、ぜんぶ正直に書きました。外に出られない日でも、犬の運動は工夫でなんとかなります。うちの実例をそのまま紹介していきますね。
散歩に行けない日は「家の中の運動」で十分補える
散歩に行けない日でも、家の中の遊びで運動はしっかり補えます。とくに小型犬は、広い部屋でのボール遊びや引っ張りっこ、知育トイを組み合わせれば、1〜2日散歩に行けなくても大きな問題にはなりません。大切なのは「散歩=運動のすべて」と思い込まないことです。
うちのパフィを迎えたばかりの頃、僕は「毎日散歩に連れて行かないとダメなんだ」と思い込んでいました。ところがペットショップの人に相談したら、「小型犬なので、基本は家の中で遊びまわる程度でも大丈夫。散歩は行ける時に行ってあげてください」と言われたんです。正直なところ、そのときは「え、そんなにゆるくていいの?」とびっくりしました。
その後、動物病院でも同じことを聞いてみました。パフィは体重5kg・1回20〜30分の散歩を週3〜5日というペースなのですが、獣医師からは「この体格ならそれで十分ですよ」とのこと。北陸は冬に雪で外へ出られない日がどうしても増えるので、この一言で気持ちがずいぶん楽になりました。
もちろん「散歩はどうでもいい」という話ではありません。外の匂いや景色は犬にとって大事な刺激なので、行ける日はしっかり行ってあげたい。ただ、行けない日に家の中で体と頭を使わせれば、運動はちゃんと足りるということです。散歩そのものの目安は犬の散歩は1日何分が目安かの記事にまとめているので、そちらも読んでみてください。
何日行けないと運動不足?犬が出すサインを見逃さない

犬は1〜2日散歩に行けないくらいでは大きく不調にはなりませんが、運動不足がたまると行動にサインが出ます。代表的なのは「夜に騒いで寝ない」「家具やトイレをかじる」「そわそわして落ち着かない」の3つ。これが続くようなら、室内遊びの量を増やすタイミングです。
うちで一番わかりやすいのが、夜の様子です。散歩に行った日のパフィは、帰ってきてからソファでぐっすり。一方、外に出られず昼間に寝すぎた日は、夜になってから家じゅうを走り回って大運動会が始まります。「これは昼間にエネルギーが余ってるな」と毎回気づくんですよね。
運動不足は気分の問題だけではありません。栃木県動物愛護指導センターは、犬の運動不足について「運動不足は肥満をもたらし、代謝異常の病気になったり、身体能力が落ちて怪我のリスクがあります」「運動不足がストレスとなり、家具をかじるなど問題行動を起こすこともあります」と説明しています。実際パフィも子犬の頃はトイレの端をガジガジ噛んでいて、今でもその跡がささくれだらけです。
愛犬の運動が足りているかは、次のサインでチェックしてみてください。
| サイン | パフィの場合 |
|---|---|
| 夜に騒ぐ・なかなか寝ない | 昼間に寝すぎた日は夜に走り回る |
| 家具・トイレ・おもちゃをかじる | 子犬期はトイレの端を噛んでいた |
| そわそわして落ち着かない | 足元でボールを蹴って「遊んで」と催促 |
| 体型がぽっちゃりしてくる | 肋骨周りの肉を触ってチェック |
体型のチェックは、肋骨のあたりをそっと触ってみる方法を獣医師に教わりました。パフィは贅肉が多いわけではなく「ただ体の大きい子」と言われているので、体重の数字より触った感じを目安にしています。
散歩に行けない日の「おうち運動 体・鼻・頭」3点セット
散歩に行けない日の運動は、「体・鼻・頭」の3種類の遊びを組み合わせるのがおすすめです。体を動かす遊びだけだと興奮しすぎて疲れにくく、鼻や頭を使う遊びを混ぜると短時間でもしっかり満足してくれます。僕はこれを「おうち運動 体・鼻・頭の3点セット」と呼んで、その日の天気や時間に合わせて組み合わせています。
なぜ3種類なのかというと、犬は体を走らせるだけでなく、匂いを嗅いだり考えたりすることでも疲れるからです。散歩が「歩く運動」と「嗅ぐ刺激」と「景色を見る刺激」を一度に与えてくれているように、家の中でもこの要素を分けて再現してあげると、散歩の代わりに近づきます。
| 種類 | どんな遊びか | うちの定番 |
|---|---|---|
| 体を動かす | 走る・引っ張るで発散させる | 持ってこい・引っ張りっこ |
| 鼻を使う | 嗅覚を使って頭も体も疲れさせる | 宝探し・ノーズワーク |
| 頭を使う | 考えて満足させる | 知育トイ・かくれんぼ |
この3つを5〜10分ずつ、間に休憩をはさみながら回すのが、うちのパフィにはちょうどいい量です。ここからは、それぞれの遊び方を具体的に紹介していきますね。
体を動かす遊び:持ってこい・引っ張りっこ
体を動かす遊びの定番は「持ってこい」と「引っ張りっこ」です。どちらも特別な道具がいらず、数分でしっかり息が上がるので、散歩に行けない日の運動にぴったり。ただし興奮しすぎるので、5〜10分を目安に区切るのがコツです。
うちのリビングは18畳ほどあるので、パフィはソファの周りをぐるぐる走り回れます。僕がボールを蹴ると、追いかけて咥えて、また足元に持ってくる。それをまた蹴る。この繰り返しで、パフィは仕事中の僕の足元でずっと「もう一回!」と催促してきます。
室内で持ってこい遊びを始めるときは、こんな手順でやると安全です。
- 滑らない床を用意する … フローリングだと急に止まったときに足をすべらせるので、マットやカーペットの上で遊ばせます。
- 誤飲しない大きさのボールを選ぶ … 口にすっぽり入る小さなものは避けます。うちは音の鳴るゴムボールを使っています。
- 名前を呼んで取りに行かせる … 「パフィ、取ってこい!」と声をかけて転がします。
- 戻ってきたら必ず褒める … 持ってきたら大げさに褒めて、たまにおやつをあげると続けてくれます。
- 5〜10分で一度休憩する … 興奮しっぱなしにせず、クールダウンの時間をはさみます。
引っ張りっこも盛り上がります。栃木県動物愛護指導センターのおすすめでは、ロープは太さ1cm・長さ30〜50cmくらい、引っ張る時間は5秒程度が目安とのこと。長く引っ張りすぎると興奮して固執してしまうので、短く区切るのがポイントです。うちは甘噛みのしつけのときに「おもちゃは噛んでいい、手は噛んだらおしまい」というルールにしていたので、引っ張りっこも手を噛みそうになったらすぐ中断するようにしています。
鼻を使う遊び:宝探し・ノーズワークで短時間でも疲れる
鼻を使う遊びは、短い時間でも犬がぐったり満足してくれる、コスパのいい運動です。おやつを部屋のあちこちに隠して探させる「宝探し」や、専用マットの中におやつを仕込む「ノーズワーク」が代表的。走るスペースがなくても、嗅覚をフル回転させるだけでしっかり疲れます。
これ、本当に実感があるんです。パフィの散歩を見ていると、一番時間がかかるのが電信柱の匂いチェック。1本に30秒以上かけることもザラで、「そんなに面白い匂いなの?」と毎回思います(このあたりは犬が電柱の匂いを嗅ぐ理由に詳しく書きました)。それくらい犬にとって「嗅ぐ」は大仕事で、頭も体も使うんですよね。だから家の中でも、嗅がせる遊びは散歩の代わりとして相性がいいと思っています。
宝探しは、最初は犬の目の前におやつを置いて「探していい」を覚えさせ、慣れてきたら部屋の隅やクッションの下など難易度を上げていきます。簡単すぎても飽きるし、いきなり難しくても諦めるので、その子のレベルに合わせて少しずつ。専用のノーズワークマットを使うと、布のひだの中におやつを隠せて長く楽しめます。我が家でも犬用ノーズワークおもちゃのような布製のものを試していて、雨の日の「あと10分だけ間を持たせたい」ときに重宝しています。
ひとつ注意したいのが、おやつの量です。隠す用のおやつをあげすぎるとごはんを食べなくなるので、おやつは1日の食事量の1割までにするのがおすすめ。うちはおやつをあげた日はその分ごはんを少し減らす「引き算」でやりくりしています。
頭を使う遊び:知育トイ(成功談と失敗談)
頭を使う遊びには、転がすとおやつが出てくる知育トイが便利です。犬が自分で考えて転がし方を工夫するので、留守番中のひとり遊びにも向いています。ただし、犬によって合う・合わないがはっきり分かれるので、まずは難易度の低いものから試すのがおすすめです。
- 価格
- 3,980円(税込)
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- 3,980円(税込・送料無料)にんじん8本タイプ
- メーカー
- Sarlisi
- タイプ
- 室内用品
うちで定番になっているのが、ドギーマンの「考えて遊ぶ!学びのたまご」です。中にフードやおやつを入れておくと、転がして穴から出しながら遊んでくれます。難易度2〜3で使っていて、出かけた直後の30分〜1時間はこれに集中してくれるので、留守番のスタートがすごく助かりました。
- 価格
- 814円(税込)
- 単価
- 814円(税込・送料込)
- タイプ
- 室内用品
逆に、見事に失敗したのがコングのワブラー(Sサイズ)です。起き上がりこぼしのように揺れて動くタイプなのですが、パフィはその動きを警戒してしまって、クンクン匂いを嗅ぐだけで触ろうとしませんでした。何度か試してもダメで、今は使っていません。あとから思えば、最初にちゅーる(ウェット)を入れたのが良くなかった。すぐ出てくるドライフードやボーロで「成功体験」を先に作ってあげるべきだったと反省しています。知育トイは「いい商品かどうか」より「その子がハマるか」が大事だと、この失敗で学びました。
- 価格
- 2,327円(税込)
- 単価
- 2,327円(税込)
- タイプ
- 室内用品
留守番と運動をセットで考えたい人は、犬の留守番は何時間までOKかの記事も参考になると思います。知育トイは、留守番の退屈と運動不足を同時に和らげてくれる頼れる存在です。
噛んで満足させる「鹿のツノ」も運動の代わりになる
噛む遊びも、犬のストレス発散と満足につながる立派な運動です。とくに留守番中や、夜に走らせたくない時間帯に向いています。硬すぎる物は歯を傷めることがあるので、犬の体格に合った噛みごたえのものを選ぶのがポイントです。
パフィは2歳ごろから鹿のツノを歯磨きガムのようにカミカミするのがお気に入りになりました。誕生日プレゼントも新しい鹿のツノにしたくらいで、もうかなり小さくなってきています。走り回る遊びと違って、噛む遊びは静かにエネルギーを使ってくれるので、夜の「もう寝てほしいけど興奮させたくない」タイミングにちょうどいいんですよね。
- 価格
- 1,980円(税込)
- 単価
- 1,980円〜(税込・サイズにより変動)
- メーカー
- 北海道ラブなイチカワクリーニング
- タイプ
- 室内用品
ただ、噛む系は丸飲みや歯のトラブルに注意が必要です。小さくなってきたら飲み込まないうちに交換する、噛んでいる間はできれば近くで見ておく、というのは意識しています。
室内運動でやりがちな失敗と注意点

室内運動は手軽な反面、ケガにつながりやすい落とし穴もあります。とくに気をつけたいのが「滑る床でのジャンプ」「おもちゃの誤飲」「おやつの与えすぎ」「興奮させすぎ」の4つ。少しの工夫で防げるので、遊ぶ前に環境を整えておくと安心です。
一番ヒヤッとするのが、フローリングでのジャンプです。パフィは帰宅時に興奮して、サークルから飛び出す勢いで高くジャンプしたり、ソファから飛び降りたりします。小型犬はパテラ(膝のお皿がずれる膝蓋骨脱臼)になりやすく、滑る床での着地は膝に負担がかかります。知り合いの小型犬飼いに聞くと「うちもパテラ持ち」という返事が本当に多くて、3頭中2頭なんてことも珍しくありません。パテラについては犬のパテラとは何かで詳しくまとめているので、心配な人は読んでみてください。
対策はシンプルで、遊ぶエリアに滑り止めマットを敷くことです。うちはフローリングのまま残っているエリアを、大判の滑り止めマットで覆う方向で進めています。洗えるタイプだと汚れても安心なので、選ぶときは「滑りにくさ」と「洗えるか」を見ています。
- 価格
- 3,480円(税込)
- 単価
- 3,480円(税込・送料無料)18枚入り
- メーカー
- 家具ドキッ!
- タイプ
- 室内用品
残りの注意点もまとめておきます。
- 誤飲しない大きさのおもちゃを選ぶ … 口に入りきる小さなボールやちぎれる布は避けます。パフィは子犬の頃、ぬいぐるみの中のビーズを飲み込んで体調を崩したことがあり、注射で回復しましたが本当に焦りました。
- おやつは1日の食事量の1割まで … 宝探しや知育トイで使う分も含めて計算します。
- 1回5〜10分で区切る … 興奮しっぱなしにせず、合計30〜60分を目安に休憩をはさみます。
- ひとつの遊びに集中させすぎない … 同じ遊びを長く続けると執着して興奮が冷めにくくなります。
雪・雨・猛暑でそもそも外に出せない日の考え方
天気が荒れている日は、無理に散歩へ行かず、室内運動に切り替えるのが安全です。とくに雪の融雪剤や夏のアスファルトは犬の体に負担が大きく、「行かない判断」もりっぱな愛犬ケアです。室内で体・鼻・頭を使わせれば、1日くらい外に出なくても大丈夫。
北陸の冬は雪が積もる日が多く、散歩から帰ったパフィの肉球の間に雪玉が挟まっていることがしょっちゅうあります。タオルで拭くだけでは取り切れず、お湯で溶かすことも。さらに雪のシーズンは道路に塩化カルシウム系の融雪剤がまかれていて、肉球についたまま舐めるとお腹を壊す心配があります。こういう日は、僕は無理に外へ連れて行きません。
夏も同じで、真夏は日が完全に落ちてから散歩するようにしています。人間の靴底でも熱を感じる路面を歩かせてしまった日があって、申し訳なかったんですよね。「今日は外に出さない」と決めることは、サボりではなく安全のための選択です。その分、家の中の遊びでしっかり満足させてあげれば、犬も納得してくれます。
「外に出たそうにしているのに行けない」ときの向き合い方は、犬が散歩で歩かないときの対処法や犬が散歩を嫌がる理由の記事でも触れています。
おうち運動を毎日のリズムにするコツ

室内運動は、短い時間でも毎日のリズムに組み込むと続けやすくなります。1日のなかで「この時間はパフィと遊ぶ」と決めておくと、忙しい日でも忘れません。長い時間まとめてやるより、5〜10分を数回に分けるほうが犬も飽きずに楽しめます。
うちは僕が仕事の合間に気分転換を兼ねて遊ぶことが多いです。仕事で行き詰まったタイミングで「ちょっと休憩」とボールを蹴ると、パフィも大喜びだし、僕の気分転換にもなる。お互いにいい時間なんですよね。
習慣にするコツは、ブラッシングのときに学びました。最初はブラシを嫌がって逃げていたパフィも、毎日続けるうちに、今ではブラッシングの準備をすると自分から膝の上に飛び乗ってくるようになったんです。遊びも同じで、毎日決まった流れにしておくと「これをやる時間だ」と犬のほうから乗ってきてくれます。
わが家の「行けない日ルーティン」実例
最後に、散歩に行けない日のうちの過ごし方を具体的に紹介します。完璧なメニューではありませんが、こんな感じでも犬はちゃんと満足してくれる、という1つの例として見てもらえたら。
朝は、留守番の前に知育トイ「学びのたまご」をセットして出かけます。これで出かけた直後の30分〜1時間は集中してくれるので、留守番のスタートが穏やかになります。日中、僕が家にいるときは、仕事の合間に足元でボール遊び。5分くらい全力で走らせて、息が上がったら休憩、というのを何回か繰り返します。
夕方、外に出られない日は宝探しタイム。おやつをリビングのあちこちに隠して、鼻を使わせます。走るより静かなのに、終わるとパフィはけっこう満足げ。そして夜、興奮させたくない時間帯は鹿のツノでカミカミ。これで一日のエネルギーをうまく使い切れて、夜はソファでぐっすり眠ってくれます。
不思議なもので、散歩に行けなかった日でも、この組み合わせで過ごすと夜の大運動会が起きにくいんです。「運動=散歩」だけで考えていた頃は雨の日が憂うつでしたが、今は「家でもなんとかなる」と思えるようになりました。
散歩に行けない日も、運動は工夫でなんとかなる
犬が散歩に行けない日でも、家の中で「体・鼻・頭」を使う遊びを組み合わせれば、運動はしっかり補えます。持ってこいや引っ張りっこで体を、宝探しやノーズワークで鼻を、知育トイで頭を使わせる。これにかむ満足を足せば、1〜2日外に出なくても犬は満足してくれます。
うちのパフィも、北陸の長い冬を毎年この方法で乗り切っています。最初は「散歩に行けない=かわいそう」と思い込んでいましたが、獣医師の「週3〜5日と室内遊びで十分」という言葉と、家での遊びの工夫で、ずいぶん気持ちが楽になりました。雪や猛暑で無理に外へ出さない判断も、立派な愛犬ケアです。今日散歩に行けなくても、まずはボール1つ、おやつ1個から、できる遊びを試してみてくださいね。






