「うちの犬、散歩時間って足りてるのかな?」と気になったことはありませんか?
僕もパフィ(ポメプー・2歳)を飼い始めた頃、犬の散歩時間の目安がまったくわからず、ペットショップや動物病院でいろいろ聞いて回りました。
結論からいうと、小型犬なら1回20〜30分、中型犬なら30分〜1時間、大型犬なら1時間以上が目安です。ただ、これはあくまで「目安」であって、犬種や年齢、その子の性格によってかなり変わってきます。
うちのパフィは体重5kgの小型犬で、1回20〜30分・週3〜5日の散歩ですが、獣医師からは「この体格なら十分ですよ」と言われています。
この記事では、サイズ別・年齢別の散歩時間の目安から、毎日散歩に行けない飼い主としてのリアルな工夫まで、実体験をもとにお伝えします。
犬の散歩時間はサイズと犬種で決まる

犬の適切な散歩時間は、体のサイズと犬種の運動量によって大きく異なります。「犬だから毎日1時間」のような一律の基準はなくて、愛犬に合った時間を見つけることが大切なんですよね。
一般的な目安をまとめると、以下のようになります。
| サイズ | 1回の散歩時間 | 距離の目安 | 代表的な犬種 |
|---|---|---|---|
| 小型犬 | 20〜30分 | 1〜2km | チワワ、トイプードル、ポメラニアン、シーズー |
| 中型犬 | 30分〜1時間 | 2〜4km | 柴犬、コーギー、ビーグル、ボーダーコリー |
| 大型犬 | 1時間以上 | 4km〜 | ラブラドール、ゴールデンレトリバー、ドーベルマン |
ただし、この表はあくまでざっくりとした目安です。同じ「小型犬」でも、チワワとミニチュアダックスフンドでは必要な運動量がかなり違います。以下でもう少し詳しく見ていきましょう。
小型犬の散歩時間の目安(20〜30分)
小型犬の散歩時間は1回20〜30分が目安です。距離にすると1〜2km程度になります。
チワワやシーズー、マルチーズのようなおとなしめの犬種は20分でも十分な場合が多いですが、トイプードルやミニチュアダックスフンド、ジャックラッセルテリアのように活発な犬種は30分以上必要になることも。うちのパフィはポメラニアンとトイプードルのミックス(ポメプー)で体重5kgですが、だいたい1回20〜30分、2〜3kmの道のりをゆっくり遊びながら歩いています。
「小型犬は室内で遊べるから散歩はいらない」という話を聞くこともありますが、これはちょっと誤解があります。確かにペットショップでお迎えした時に「小型犬なので室内で遊びまわる程度でも大丈夫ですよ」とアドバイスを受けたのですが、それは最低限の運動量の話。外の匂いを嗅いだり、他の犬や人に出会ったりする社会化の機会としても、散歩には大きな意味があるんですよね。
実際、パフィも散歩を始めてから外の世界への好奇心がすごく増えて、電信柱や郵便ポストの匂いを一つひとつ確認しながら歩くのが日課になっています。散歩コースで他のわんちゃんとすれ違うこともあり、そういった刺激が犬の精神面の安定にもつながっているのかなと感じます。
中型犬の散歩時間の目安(30分〜1時間)
中型犬は1回30分〜1時間が目安で、距離にすると2〜4km程度です。
柴犬やコーギー、ビーグルなどの中型犬は、小型犬よりも体力があり、しっかり歩かせてあげる必要があります。特にビーグルやコーギーのような元々猟犬や牧羊犬だった犬種は、運動欲求が高いので1時間近く歩いてもまだ元気、ということも珍しくありません。
ボーダーコリーのように運動量が非常に多い犬種は、散歩だけでなくドッグランやフリスビーなどの遊びを取り入れないと運動不足になりやすいとも言われています。中型犬は小型犬と比べて「室内だけで運動量を補う」のが難しいので、散歩の時間をしっかり確保してあげることが大切です。
柴犬は日本で人気の中型犬ですが、見た目のおとなしさに反して意外と運動量が多い犬種。30分では物足りなさそうにしている子も多く、「もっと歩きたい!」と帰宅を嫌がるなんて話もよく聞きます。
大型犬の散歩時間の目安(1時間以上)
大型犬は1回1時間以上の散歩が理想です。距離にすると4km以上が目安になります。
ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバー、ジャーマンシェパードなどの大型犬は、体が大きい分だけエネルギーも多く、しっかりとした運動が必要です。散歩だけでなく、走れる場所での自由運動も組み合わせるのが理想的だと言われています。
大型犬を飼っている知人は「朝45分、夕方1時間の計2回」と話していて、散歩が生活の大きな部分を占めていると言っていました。大型犬を迎える前に、毎日これだけの散歩時間を確保できるかどうかは、正直かなり大事な判断ポイントだと思います。
犬種ごとの運動量の違いに注意
同じサイズでも、犬種によって必要な運動量にはかなりの差があります。犬種のルーツ(もともとの役割)を知ると、散歩時間の目安がつかみやすくなります。
| 犬種のルーツ | 運動量の傾向 | 代表的な犬種 |
|---|---|---|
| 愛玩犬 | 少なめ | チワワ、シーズー、マルチーズ |
| 猟犬 | 多め | ビーグル、ダックスフンド、ジャックラッセルテリア |
| 牧羊犬 | 非常に多い | ボーダーコリー、コーギー、シェルティ |
| 使役犬 | 多め | ラブラドール、ゴールデンレトリバー、シベリアンハスキー |
愛玩犬として改良されてきた犬種は比較的おとなしい傾向がありますが、猟犬や牧羊犬がルーツの犬種はかなりの運動量を必要とします。「小型犬だから散歩は短くていい」とは限らないんですよね。ジャックラッセルテリアは小型犬ですが、猟犬の血が入っているので1時間以上の運動が必要だとも言われています。
子犬・成犬・シニア犬で散歩時間は変わる?年齢別の目安
犬の散歩時間は、年齢によっても大きく変わります。子犬にいきなり長時間の散歩をさせるのはNGですし、シニア犬も無理は禁物。年齢に合わせて調整していくことが大切です。
子犬はいつから散歩できる?
子犬の散歩は、ワクチン接種が完了してから2週間後が目安です。一般的には生後4ヶ月頃から外を歩けるようになります。
パフィの場合は、生後3ヶ月のお迎え直後からいきなり外に出すのは不安だったので、まず家の庭でリードをつけて歩く練習から始めました。庭でリードに慣れる練習を1ヶ月ほど続けてから、生後4ヶ月頃に本格的な散歩をスタート。最初は10〜15分の短い距離から始めて、少しずつ時間を延ばしていくのが安心です。
子犬の頃は骨や関節がまだ発達途中なので、「月齢×5分」を目安にするという考え方もあります。生後3ヶ月なら15分、生後4ヶ月なら20分、といった具合ですね。長すぎる散歩は関節に負担がかかるリスクがあるため、獣医師に相談しながら進めるのがおすすめです。
子犬期の散歩で意外と大事なのが、「歩く距離」よりも「外の世界に慣れること」です。パフィの場合、最初のうちは歩くことより匂い嗅ぎや周りの観察に夢中で、なかなか前に進まないこともありました。でも、それでいいんですよね。子犬にとっては外のすべてが新鮮で、一つひとつ確認しながら世界を広げている最中。焦らず犬のペースに合わせてあげることが、将来的に散歩好きな子に育つポイントだと思います。
成犬の散歩時間の目安
成犬(1歳〜7歳頃)は、前述のサイズ別の目安がそのまま当てはまる時期です。体力も安定していて、最も活発に動ける年齢ですね。
この時期に大切なのは、散歩のルーティンを作ること。とはいえ、うちのように「毎日同じ時間に行けない」という家庭も多いと思います。これについては後ほど詳しくお話ししますが、完璧なルーティンにこだわりすぎなくても大丈夫というのが、実際に飼ってみての実感です。
成犬期は犬が一番体力のある時期でもあるので、散歩だけでなくドッグランでの自由運動や、公園での遊びを組み合わせると満足度が上がります。パフィの場合、いつもの散歩コースを歩くだけでなく、天気が良くて調子が良さそうな日は途中の公園に寄って走り回らせることも。公園で思いっきり走った日は、帰ってからの満足感がいつも以上に高くて、ぐっすり長い昼寝をしています。
シニア犬(7歳以上)は無理せず短めに
シニア犬になると体力が落ちてくるため、散歩時間は成犬時の半分〜3分の2程度に減らすのが目安です。
ただし、散歩をまったくやめてしまうのは逆効果。適度な運動は筋力維持や関節の柔軟性を保つために重要ですし、外の刺激は脳の活性化にもつながります。1回10〜20分程度のゆっくりとした散歩を続けてあげるのが理想的です。
シニア犬の散歩で気をつけたいのは、愛犬のペースに合わせること。以前と同じスピードで歩かせようとせず、立ち止まったら少し休ませてあげる、段差はゆっくり歩かせるなど、やさしいペース配分を心がけましょう。足腰が弱ってきた場合は、散歩用のハーネス(介護用)でサポートしてあげるという方法もあります。
また、シニア犬は気温の変化にも敏感になるため、夏の暑い日や冬の寒い日は特に短めの散歩にする配慮も必要です。「若い頃はこのくらい歩けたのに」と成犬時の感覚で散歩させてしまうと、翌日に足を引きずるといったトラブルにつながることもあるので、愛犬の年齢に合わせて柔軟に調整していくことが大切ですね。
犬の散歩は1日何回がベスト?頻度と回数の考え方

理想は1日2回、朝と夕方の散歩です。ただ、これはあくまで理想の話。実際には「1日1回しか行けない」「毎日は難しい」という飼い主さんも多いのではないでしょうか。
うちの場合、正直に言うと夕方の1回のみになることがほとんどです。共働きで朝はバタバタしていて、とても散歩の時間を確保できません。これについて動物病院で相談したところ、「パフィくらいの体格(5kg)であれば、1日1回の散歩でも十分ですよ」と言ってもらえました。
もちろん1日2回行けるに越したことはないですが、無理をして飼い主がストレスを感じるくらいなら、1回の散歩を充実させる方が大切だと僕は思っています。1回の散歩でしっかり20〜30分歩いて、匂い嗅ぎもたっぷりさせてあげる。天気の良い日は途中の公園に寄って走り回らせてあげる。そうやって「量より質」を意識するようにしています。
散歩の頻度についての目安をまとめると、こんな感じです。
| 犬のサイズ | 理想の頻度 | 最低限の目安 |
|---|---|---|
| 小型犬 | 1日1〜2回 | 週3〜5回 |
| 中型犬 | 1日2回 | 1日1回 |
| 大型犬 | 1日2回 | 1日1回(長めに) |
小型犬は室内での運動でもある程度カバーできますが、中型犬・大型犬は毎日の散歩が基本だと考えた方がいいでしょう。
ちなみに、「朝と夕方どっちがいい?」という疑問もよく見かけますが、1日1回しか行けない場合は夕方がおすすめです。日中に室内で過ごして溜まったエネルギーを夕方の散歩で発散させることで、夜にぐっすり眠りやすくなります。うちでは基本的に16時以降の夕方に散歩に行くことが多いのですが、パフィの就寝もスムーズなので、このリズムが合っているんだと思います。
散歩に最適な時間帯は?季節別のおすすめ
散歩の時間帯は、季節によって使い分けるのがポイントです。特に夏と冬は、時間帯を間違えると愛犬の体に大きな負担がかかることがあります。
春・秋は朝夕がベスト
春と秋は気候が穏やかで、散歩に最も適した季節です。朝でも夕方でも、基本的にはどの時間帯でも快適に散歩できます。
強いて言えば、朝の散歩は犬の体内リズムを整える効果があり、夕方の散歩は日中に溜まったエネルギーを発散させてぐっすり眠るのに役立つと言われています。うちでは夕方派ですが、パフィは散歩から帰るとソファでぐっすり寝ているので、エネルギー発散という意味ではしっかり効果を実感しています。
ちなみに、散歩の時間帯を毎日同じにするべきかどうかも気になるところ。うちは仕事の都合で16時に行ける日もあれば18時になる日もあり、正直バラバラです。トリミングサロンで相談したところ「室内犬であればそこまで厳密に決めなくても大丈夫」との回答だったので、あまり神経質にならなくてもいいようです。大型犬や外飼いの犬は生活リズムの安定が大切ですが、小型の室内犬であれば多少のズレは問題ないと考えて良さそうですね。
夏は早朝か日没後が鉄則
夏の散歩で最も注意したいのが、アスファルトの温度です。真夏の日中、アスファルトの表面温度は60℃を超えることもあります。人間は靴を履いているから気づきにくいですが、裸足で歩く犬にとっては肉球のやけどにつながる危険な温度です。
夏の散歩は早朝(6〜7時)か日没後(19時以降)が鉄則。散歩前に手の甲をアスファルトに5秒間当ててみて、熱くて我慢できなければ犬にとっても危険なサインです。
うちでは真夏だけは日が落ちてから散歩するようにしています。北陸の夏は湿度も高いので、日中に外に出すのはかなり心配なんですよね。夜の散歩は涼しくて気持ちいいのですが、暗い道での安全対策として反射板付きのリードやLEDライトがあると安心です。
熱中症にも要注意。散歩中にパンティング(ハァハァという荒い呼吸)が激しくなったり、よだれが大量に出たり、足取りがふらついたりした場合は、すぐに散歩を中止して涼しい場所に移動してください。
環境省の「熱中症予防情報サイト」によると、犬は人間よりも地面に近い位置を歩くため、照り返しの影響を強く受けます。人間が感じる温度よりも犬が体感している温度はずっと高いことを意識しておくべきでしょう。夏場の散歩では携帯用の給水ボトルを必ず持参し、こまめに水分補給させてあげてください。
冬は日中の暖かい時間帯に
冬は夏とは逆に、日中の暖かい時間帯(10時〜14時頃)がおすすめです。朝晩は冷え込みが厳しく、特に小型犬は体が冷えやすいため注意が必要です。
これは北陸に住んでいる僕としてはかなり実感があるところで、冬場は気温がマイナスになることも珍しくありません。パフィはポメプーで寒さに弱いこともあり、冬の期間はなかなか散歩に行けない日も多いのが正直なところです。雪が積もると散歩コースが歩けなくなることもありますし、路面が凍結していると滑って危険な場合もあります。
そういった日は無理に外に出さず、リビングでボール遊びをして運動量を確保するようにしています。
寒冷地にお住まいの方は、冬用の犬服や靴(パウプロテクター)を活用するのも一つの手です。融雪剤が撒かれた道路を歩くと肉球が荒れることもあるので、散歩後に足を洗ってあげるのも忘れずに。うちでは冬場に散歩に行く時は、帰宅後にぬるま湯で足を洗って、タオルでしっかり拭いてからリビングに入れるようにしています。ちょっとした手間ですが、肉球トラブルの予防になりますよ。
散歩時間が足りているか見分ける5つのサイン

「今の散歩時間でうちの子は満足しているのかな?」と不安になることもありますよね。愛犬の行動を観察することで、散歩時間が適切かどうかを判断できます。
以下の5つのサインをチェックしてみてください。
1. 帰宅後にリラックスして過ごしている
散歩から帰ってきた後、落ち着いてソファや自分のベッドで休んでいるなら、散歩時間はちょうど良い証拠です。パフィも散歩後はソファでぐっすり寝ていることが多くて、「あ、満足したんだな」とわかります。
2. 散歩中にハァハァと軽く息が上がっている
散歩の終わり頃に適度にパンティング(ハァハァという呼吸)をしているのは、ちょうどいい運動量のサインです。まったく息が上がっていなければ運動不足気味、逆に激しく荒い呼吸が続いていたら歩かせすぎの可能性があります。
3. 家の中で落ち着きがない・破壊行動がある
散歩時間が足りていない犬は、家具をかじる、クッションを破壊する、無駄吠えが増えるといった行動が出やすくなります。
パフィも1歳前後の頃は、トイレの角やサークルをかじったり、ぬいぐるみを破壊したり、ベッド(クッション)を1日で破壊するといった行動がありました。散歩の回数を増やしてからこういった行動が徐々に減ったので、エネルギーの発散不足が一因だったのかなと振り返っています。運動不足によるストレスが続くと分離不安の原因につながることもあるので、早めに気づいてあげたいですね。もちろん成長による落ち着きもあると思いますが、散歩後は明らかにおとなしくなるので、やっぱり運動って大事なんだなと実感しています。
4. 散歩中に座り込む・歩きたがらない
逆に散歩の途中で座り込んだり、帰りたがったりする場合は、散歩時間が長すぎるか、体調が悪い可能性があります。特にシニア犬やもともと運動量が少ない犬種で見られやすいサインです。無理に歩かせず、散歩時間を短くしてあげましょう。
5. 夜にぐっすり眠れている
日中に適度な運動ができている犬は、夜にしっかり眠れます。逆に、夜にウロウロしたり、夜鳴きをしたりする場合は、日中の運動が足りていないかもしれません。
ただ、うちの場合は昼寝をしすぎて夜にずっと騒いでいることもあります…。散歩で疲れてぐっすり昼寝するのはいいのですが、寝すぎると夜に目が冴えてしまうようで。これは散歩時間というより昼寝のタイミングの問題かもしれません。
毎日散歩に行けないときはどうする?飼い主のリアルな工夫
毎日散歩に行けなくても、工夫次第で愛犬の運動不足は防げます。「毎日2回散歩しなきゃ」と自分を追い込む必要はありません。
正直に言うと、うちは共働きで夫婦とも仕事が忙しく、毎日散歩に行けないこともあります。犬の留守番時間の目安でもお話ししましたが、共働き家庭は散歩の時間確保が悩みのタネなんですよね。特に北陸の冬は雪で外に出られない日が続くことも。でも、獣医師に相談したところ「パフィくらいの体格であれば、週3〜5日の散歩で十分ですよ」と言ってもらえたので、そこまで深刻に考えなくて大丈夫だとわかりました。
室内遊びで運動量を補う方法
散歩に行けない日は、室内での遊びで運動量を補ってあげましょう。以下のような遊びが効果的です。
- ボール遊び・引っ張りっこ: リビングでボールを転がして取ってこさせる遊び。パフィはこれが大好きで、僕がパソコン作業をしていると足元にボールを持ってきて「蹴って!」とアピールしてきます。足でボールを蹴って、パフィが拾って持ってきて、また蹴って…の繰り返しです
- 知育おもちゃ(ノーズワーク): フードを隠して探させる遊び。鼻を使う遊びは体を動かすよりも頭を使うので、短い時間でも満足感が得られやすいです
- かくれんぼ: 家の中で飼い主が隠れて、犬に探させる遊び。社会化トレーニングにもなります
散歩の代わりにはなりませんが、散歩に行けない日の「つなぎ」としては十分です。特にノーズワークは、15分程度でも散歩30分に匹敵するほど犬を疲れさせると言われていて、雨の日や冬場の強い味方になってくれます。
大切なのは、散歩に行けなかったことを「罪悪感」に変えないこと。「今日は行けなかったけど、室内でたっぷり遊んだからOK」と切り替えられると、飼い主の気持ちも楽になります。完璧を求めすぎると犬との暮らし自体が辛くなってしまうので、できる範囲で楽しむことが一番だと僕は思っています。
週何回なら問題ない?獣医師に相談した結果
散歩の頻度について不安を感じている方は、かかりつけの獣医師に相談するのが一番確実です。犬種、体重、年齢、健康状態を踏まえて、その子に合ったアドバイスをもらえます。
うちの場合、動物病院で「週3〜5日、1回20〜30分の散歩」で問題ないか相談したところ、「この体格であればそれで十分。室内でも遊んでいるようなら心配いりませんよ」との回答でした。
散歩の時間帯がバラバラになってしまうことも気になっていたのですが、トリミングサロンで相談したら「小型犬で室内犬ということもあるので、散歩の時間帯をそこまで厳密に固定しなくても大丈夫ですよ」とのこと。
僕は仕事が落ち着いたタイミングや、逆に仕事で行き詰まった時の気分転換として一緒に散歩に出かけることが多いです。飼い主のライフスタイルに合わせた無理のないペースでいいというのが、専門家に相談して得た安心感でした。
ただし、これはあくまで小型犬の話。中型犬や大型犬の場合は、基本的に毎日の散歩が必要です。犬を迎える前に、自分の生活で毎日の散歩時間を確保できるかどうかを考えておくことは、とても大事だと思います。
犬の散歩で気をつけたい3つのこと

散歩の時間や頻度だけでなく、散歩中の過ごし方も大切です。安全で楽しい散歩のために、気をつけたいポイントをお伝えします。
拾い食いに注意
散歩中の拾い食いは、中毒や腸閉塞のリスクがある危険な行為です。道端に落ちているタバコの吸い殻、食べ物の残り、石やゴミなどを口に入れてしまう犬は少なくありません。
パフィも小さい頃は拾い食いのクセがあって、散歩中にヒヤッとすることが何度もありました。対策として、散歩のたびに地面に気を配りながら歩き、パフィが何かに口をつけようとしたらリードを引いて「ダメ」と声をかけることを繰り返しました。根気がいりましたが、今ではほぼ拾い食いをしなくなっています。
匂い嗅ぎ自体は犬にとって大切な情報収集なので、止める必要はありません。ただ、電信柱や郵便ポストの根元など他の犬のおしっこがかかっている場所は衛生面が気になるところ。口をつけないように注意しながら、匂い嗅ぎは自由にさせてあげるのがいいかなと思っています。パフィの場合、電信柱の匂いチェックが散歩中で一番時間がかかるポイント。1本の電信柱に30秒以上かけることもザラで、「そんなに面白い匂いなの?」と毎回思います。
ハーネスとリードの選び方
散歩の必需品であるハーネス(またはカラー)とリード。特に小型犬は首への負担を考えて、ハーネスタイプがおすすめです。
うちではパフィが小さい頃からハーネスを使っています。首輪だと引っ張った時に気管に負担がかかりそうで心配だったのが理由です。リードは手持ちタイプではなく肩掛けできるロープタイプを使っていて、散歩中に両手が空くのでとても便利。スマホで写真を撮ったり、ゴミ袋を持ったりする時に重宝しています。
ハーネスを選ぶ際のポイントとしては、サイズが合っていること、着脱がしやすいこと、犬が嫌がらない素材であることの3つが大切です。北陸のように天気が悪い日が多い地域では、撥水加工のハーネスだとお手入れが楽でいいですね。
リードに関しても種類がいろいろあって迷いますが、個人的には肩掛けロープタイプがおすすめ。手持ちタイプだと片手がふさがるので、散歩中にゴミ袋やスマホを持つのが大変になります。最近はリール式(伸縮式)のリードにも興味があるのですが、交通量が多い道では危険なこともあるので、使う場所を選ぶ必要がありそうです。
水分補給を忘れずに
散歩中の水分補給も大切なポイントです。特に夏場や長めの散歩では、携帯用の給水ボトルを持参することをおすすめします。
パフィは「散歩」という言葉に反応するだけでなく、水筒(給水ボトル)を準備する音が聞こえるだけで大興奮して走り回ります。もう散歩の支度を始めた時点でテンションMAXなんですよね。散歩を楽しみにしてくれているのは飼い主としてはすごく嬉しいことです。
愛犬のペースに合わせた散歩が一番の正解
犬の散歩時間に「唯一の正解」はありません。大切なのは、愛犬の犬種・サイズ・年齢・性格を考慮して、その子に合った散歩スタイルを見つけることです。
この記事でお伝えした散歩時間の目安をおさらいすると、以下の通りです。
- 小型犬: 1回20〜30分、1日1〜2回
- 中型犬: 1回30分〜1時間、1日2回
- 大型犬: 1回1時間以上、1日2回
- 子犬: 月齢×5分が目安、短い距離からスタート
- シニア犬: 成犬時の半分〜3分の2程度
僕自身、パフィを飼い始めた頃は「毎日散歩に行かなきゃ」「1日2回行かなきゃ」とプレッシャーを感じていた時期がありました。でも獣医師やトリミングサロンに相談して、うちの子に合ったペースで無理なく続けることが一番大切なんだとわかってからは、気持ちがずいぶん楽になりました。
散歩は犬にとっても飼い主にとっても、かけがえのないコミュニケーションの時間です。パフィと一緒に夕方の風を感じながらのんびり歩く時間は、仕事で疲れた僕にとっても最高の気分転換になっています。仕事が忙しくてなかなか時間が取れない日もありますが、パフィの「散歩行きたい!」の大興奮を見ると、「よし、今日も行くか」と背中を押されるんですよね。
愛犬の様子をよく観察しながら、あなたと愛犬に合った散歩スタイルを見つけてみてください。
散歩は犬の健康だけでなく、飼い主との信頼関係を深める大切な時間でもあります。「何分歩かなきゃ」と時間に追われるよりも、愛犬と一緒に季節の風を感じながらのんびり過ごす時間を楽しんでほしいなと思います。もし散歩時間や頻度に不安がある場合は、かかりつけの獣医師に相談するのが一番安心ですよ。



