「毛玉ができちゃった…これ、どうやって取ればいいの?」——犬の毛玉を前にして手が止まる気持ち、すごくわかります。うちのポメプー・パフィ(ポメラニアン×トイプードル)も、絡まりやすい癖っ毛で、油断すると脇の下に毛玉ができる子なんです。以前トリミングで「毛玉がありますね、追加料金です」と言われて+500円。あのときは正直ショックでした。
犬の毛玉の取り方で一番大事なのは、実は「どう切るか」ではありません。触っていい毛玉か、触っちゃダメな毛玉かを先に見極めることです。ここを間違えると、皮膚を引っ張って愛犬を痛がらせたり、ハサミで地肌を切ってしまったりします。この記事では、毛玉料金を取られた僕が、その後トリマーさんに教わって今は「ひどい毛玉ゼロ」を続けている取り方を、安全な手順とうちの失敗も含めてお伝えします。
犬の毛玉の取り方、まず結論から
犬の毛玉の取り方は、毛玉の状態を3段階に見分けてから手を出すのが正解です。指でほぐせる軽いものは自宅でスリッカーブラシ、コームが通らない中くらいのものはローションを使って毛先から慎重に、皮膚に張り付いた大きいものは触らずサロンへ。この順番を守るだけで、皮膚トラブルと「余計に悪化させた」を防げます。
うちのパフィで痛感したのは、焦って一気に取ろうとすると必ず失敗するということ。毛玉は根元で皮膚とつながっているので、ブチッと引っ張れば犬は痛いんです。トリマーさんにも「毛玉は先端から少しずつ。地肌を触らないのが鉄則ですよ」と言われました。イオンペットのペテモのコラムでも、無理にブラッシングすると皮膚が引っ張られて痛みを与えるので、地肌を押さえながら毛玉の先端からほぐすのが基本、と紹介されています。
だから今日は「切り方」の前に「見極め方」から入ります。急ぎで手順だけ知りたい方は、後半の番号付きの取り方までスクロールしてもらって大丈夫です。
そもそも毛玉って何?放置するとどうなる

犬の毛玉とは、抜けた毛と絡まった毛が固まって塊になった状態のことです。ただの毛のかたまりに見えて、放置すると内側の皮膚が蒸れて炎症を起こしたり、毛玉が皮膚を引っ張り続けて痛みの原因になったりします。取り方を知る前に、なぜ早めに取るべきなのかを押さえておくと手が動きやすくなります。
毛玉が厄介なのは、表面はきれいに見えても内側で進行するところ。パフィも、体の表面はサラサラなのに脇の下をかき分けたら小さな塊が隠れていた、ということがありました。ポメプーは「くるくる絡まる毛」と「抜ける毛」が共存していて、トリマーさんいわく「毛は細いけどトイプードルの毛質が出てきていて、絡まりやすいタイプ」。毛玉ができやすい代表格みたいな子なんですよね。
毛玉の原因や、毎日ブラッシングしていてもできてしまう理由については、犬のトリミングと毛玉料金について詳しくまとめた記事で体験談とあわせて解説しています。ここでは「取り方」に絞って進めますね。
毛玉レスキュー 見極め3ライン(触っていい・ダメの線引き)
毛玉の取り方は、まず状態を3つのラインに仕分けることから始めます。うちで自然とやっている判断基準を「毛玉レスキュー 見極め3ライン」として整理しました。自宅で手を出していいのか、サロンに任せるべきかを、触った感触で決める仕組みです。
| ライン | 毛玉の状態 | 取り方の方針 |
|---|---|---|
| ①ほぐせる | 指でつまむと軽くほどける。コームが引っかかるが通る | 自宅でスリッカーブラシ+コームでほぐし取る |
| ②慎重に | コームが通らない。小指の先くらいの塊 | 毛玉取りローションで滑らせ、毛先から少しずつ。無理なら中止 |
| ③サロン直行 | 皮膚に張り付いてフェルト状。動かすと犬が痛がる | 触らずトリミングサロンへ。バリカンでの処置が安全 |
この線引きで大事なのは、「③かも」と迷ったら②や①に無理やり下げないこと。パフィのときも、判断に迷った毛玉を素人がいじって悪化させかけたことがあります。現役トリマー監修のwizooの記事でも、ブラシやハサミでの自宅処置は皮膚を傷つけるリスクがあり、ひどい毛玉はプロに任せるべきと明記されています。「取れる毛玉だけ取る」——これが安全に自宅ケアを続けるコツです。
軽度の毛玉の取り方【安全な手順】

軽度の毛玉(①ほぐせるライン)の取り方は、地肌を押さえて毛先から根元へ、が基本の5ステップです。力を入れる場所を間違えなければ、犬を痛がらせずにほどけます。うちのパフィで毎日やっている流れを番号順にまとめました。
- リラックスさせてから始める。おやつを少し見せたり、膝の上に乗せたりして落ち着かせる。パフィはブラッシングの準備をすると自分から膝に飛び乗ってくるので、ここは習慣づけが効きます
- 毛玉のない場所から軽くとかす。いきなり毛玉を触らず、まわりの毛からほぐして犬を慣らす
- 反対の手で毛玉の根元(地肌側)を押さえる。ここが一番大事。皮膚が引っ張られないよう指で土台を固定する
- 毛玉の毛先からスリッカーブラシを当てる。根元からではなく必ず先端から、少しずつ。ほどけてきたら徐々に根元側へ移す
- 仕上げにコームを通す。粗めのコーム→細かいコームの順で、引っかからず通れば完了
濡らすのは厳禁です。毛玉がある状態で水やスプレーで濡らすと、乾いたときにぎゅっと固まって悪化します。イオンペットのコラムでも、毛玉があるままシャンプーすると固くなるので先に取るべきと注意されています。パフィは自宅でシャンプーをせずサロンにお願いしているのですが、その理由のひとつが「濡らして生乾きにするのが怖いから」だったりします。シャンプーの頻度や乾かし方の考え方は犬のシャンプー頻度の記事にまとめています。
中度の毛玉の取り方:ハサミは”縦に”入れる
中度の毛玉(②慎重にライン)でハサミを使うときは、皮膚と毛玉の間にコームを差し込んで地肌をガードし、毛玉を縦方向に切るのが鉄則です。横に切ると断面がガタガタになり、見た目も不自然になります。ここは正直に書くと、うちのパフィではハサミで切るほどの毛玉を作らないようにしているので、僕自身に「切った実体験」はありません。だからこそ、道具の扱いに慣れていない飼い主がやるリスクも含めて、一般的な安全手順として整理します。
- 毛玉と皮膚の間にコーム(またはハサミの下側の刃)を滑り込ませる。ハサミの刃が絶対に地肌へ届かないよう、コームを盾にする
- 毛玉に縦方向の切り込みを入れる。大きい毛玉は一度に切らず、数回に分けて縦にほぐしていく
- 切り込みが入ったらスリッカーブラシで端からほぐす。ハサミで全部を切り落とすのではなく、あくまで「ほぐしやすくする切れ目」を入れるイメージ
- 粗いコーム→細かいコームで整える
「縦に切る」理由は、切り跡が毛の流れに沿ってなじむからです。横にザクッと切ると、そこだけ毛が短くなってガタガタが目立ちます。とはいえ、ハサミは犬が動いた一瞬で皮膚を切ってしまう道具です。パフィは物音でいきなり走り出すタイプなので、我が家ではハサミを使う毛玉になる前に手を打つ、と決めています。少しでも不安なら、この工程は飛ばしてサロンに任せて構いません。
毛玉取りの道具、何を選ぶ?使い分け早見表
毛玉取りの道具は「体全体にスリッカーブラシ、細かい部位にコーム、ほどけない塊に毛玉取りコーム」の使い分けが基本です。1本で全部やろうとすると、どこかで無理が出ます。うちで使っているもの・気になっているものも含めて整理しました。
| 道具 | 得意なこと | 使う場面 |
|---|---|---|
| スリッカーブラシ | 面でほぐす・抜け毛除去 | 体全体、軽度の毛玉ほぐし |
| コーム(粗め・細かめ) | 毛玉の有無チェック・仕上げ | 脇の下・足先の細部、最終確認 |
| 毛玉取りコーム(デマッティング) | 刃で塊を裂く | コームが通らない中度の毛玉 |
| 毛玉取りローション/スプレー | 滑りを良くする | 切る・ほぐす前の下準備 |
うちのパフィは、体はスリッカーブラシ、脇の下や足の細かいところはコーム、と2本を使い分けています。トリマーさんから「脇の下は足が擦れて毛が絡まりやすいので、ブラッシングのときに気をつけてあげて」とアドバイスをもらってから、細部はコーム、と役割を決めました。
正直に言うと、今使っているスリッカーブラシはペットショップで最初に買った、特にこだわりのないものです。パフィの絡まりやすい毛質にはトリマー推奨の上級者向けタイプが合うかもと思っていて、毛玉除去に効きそうなものを探している最中なんですよね。毛玉取りローションもまだ使っていなくて、これから試したい候補です。ここは「使ってみたら追記する」スタンスで正直にいきます。
道具選びで迷ったら、まずは毛玉取り対応のスリッカーとデマッティングコームから見てみると、自宅ケアの幅が広がります。
- 価格
- 2,530円(税込)
- メーカー
- ぺったんPET
- タイプ
- ケア用品
部位別・犬の毛玉の取り方(絡まりやすい4か所)
毛玉は体のどこでも同じようにできるわけではなく、摩擦と湿気が集まる4か所に集中します。脇の下・耳の後ろ・内股・お尻まわりです。取り方は共通でも、押さえ方のコツが部位ごとに少し違います。
- 脇の下:前足の付け根が擦れて最も毛玉ができやすい場所。前足をそっと持ち上げて脇を開き、地肌を押さえながらコームで縦にほぐす。パフィで一番毛玉料金を取られたのもここでした
- 耳の後ろ・付け根:頭を振るたびに擦れる場所。耳を傷つけないよう、耳の付け根を指で押さえて毛先から
- 内股・お腹まわり:皮膚が薄くデリケート。ここはとくに慎重に、無理なら触らずサロンへ
- お尻・尻尾の付け根:排泄で汚れやすく固まりやすい。うちはトリミングで尻尾を短めにカットしてもらい、そもそも汚れにくくしています
ポイントは、毎日のブラッシングでこの4か所を「必ず最後にコームで通す」こと。パフィは体全体をスリッカーでとかしたあと、脇と内股だけコームで通して毛玉チェックをするのが日課です。ここ半年は、この一手間で毛玉料金がかかっていません。
やってはいけない毛玉の取り方

毛玉の取り方で絶対に避けたいのは、濡らす・引っ張る・横に切るの3つです。どれも「早く取りたい」焦りから出る行動で、結果的に毛玉を悪化させたり犬を痛がらせたりします。
濡らすのがNGなのは前述のとおり、乾くと固まるから。引っ張るのは、根元で皮膚とつながった毛玉を無理に抜こうとすると激痛になるからです。パフィも一度、僕が焦って毛玉を引っ張ってしまい、キャンッと鳴かせてしまったことがあります。あれ以来、力任せは封印しました。横に切るのは、断面がガタガタになるうえ、皮膚を巻き込んで切る事故につながりやすいためです。
もうひとつ、意外な落とし穴がブラシに毛玉の毛が詰まったまま使い続けること。パフィのスリッカーは、ピンの隙間に残った毛が爪楊枝でないと取れなくて、放っておくと不衛生だなと気になっています。ワンプッシュで毛が外れるタイプのブラシも気になっているところ。道具が汚れているとほぐれ方も落ちるので、使ったら毛を取り除く習慣もセットにするといいですよ。
取れない毛玉はサロンへ。切り替えの判断ライン
自宅で10分ほぐしても取れない毛玉、皮膚に張り付いてフェルト状になった毛玉は、無理せずトリミングサロンに任せるのが正解です。見極め3ラインの「③サロン直行」がこれにあたります。ひどい毛玉はバリカンで刈るのが結局いちばん犬に負担が少ない、というのが各所で共通した見解です。
うちのパフィは、実は自宅でカットもバリカンも一度もしたことがありません。足の肉球まわりだけでも自分でと思ってバリカンの購入を検討したこともあるのですが、皮膚を傷つけそうで踏み切れず、結局見送りました。その代わり「毛が伸びて絡まりそうだな」と思ったら、次回のトリミング予約を前倒しして早めにサロンへ相談する方針にしています。この方法で2年間、伸びすぎ・毛玉で困ったことは一度もありません。自宅カットをどこまでやるか迷っている方は、犬のトリミングを自宅でどこまでやるか本音でまとめた記事も参考にしてみてください。
「自分で取る技術を磨く」より「取れる毛玉だけ取って、あとはプロに頼る」ほうが、初心者の飼い主にはずっと安全で続けやすい。これはパフィと2年暮らして出した僕なりの結論です。
毛玉を”取る”より”作らない”。料金ゼロを続けるコツ
いちばん確実な毛玉の取り方は、毛玉を大きくしないことです。毎日のブラッシングで小さな絡まりのうちにほぐしておけば、そもそも「取る」ほどの毛玉になりません。パフィで毛玉料金がかからなくなったのは、特別な道具ではなく、この地味な習慣のおかげでした。
コツは3つ。①毎日5〜10分でいいので続ける、②絡まりやすい脇の下・内股を最後に必ずコームで確認する、③抜け毛が多い時期は回数を少し増やす。パフィは1歳前後で赤ちゃん毛からウネウネの癖っ毛に変わり、そのあたりから急に毛玉ができやすくなりました。毛質が変わるタイミングは要注意です。北陸の冬は静電気で毛がバチバチに絡みやすくなるので、乾燥する季節も気をつけたいところ(我が家はまだ静電気対策ができていなくて、これは今後の課題です)。
抜け毛そのものを減らす工夫は毛玉予防に直結します。日々の抜け毛ケアは犬の抜け毛対策の記事にまとめているので、毛玉と抜け毛をまとめて減らしたい方はあわせてどうぞ。
毎日のケア用に、絡まりやすい毛質に合ったスリッカーブラシとコームを揃えておくと、毛玉ゼロがぐっと続けやすくなります。
- 価格
- 2,530円(税込)
- メーカー
- ぺったんPET
- タイプ
- ケア用品






