犬の耳掃除って、どのくらいの頻度でやればいいのか迷いませんか。うちにパフィ(ポメプー・2歳)を迎えたばかりの頃、僕もまさにそれで悩みました。「毎日した方がいい?」「でもやりすぎも良くないって聞くし…」と、正解がわからないまま手探りだったんですよね。
結論から言うと、犬の耳掃除の頻度は月1〜2回が一般的な目安です。ただ、健康で耳がきれいな子ならもっと少なくても大丈夫。むしろやりすぎは逆効果になることもあります。我が家では「数日に1回、耳の中をチェックして、汚れがついている時だけ拭く」という形に落ち着きました。
この記事では、耳掃除の頻度の目安と、パフィと暮らして僕がたどり着いた「チェックと掃除を分ける」考え方、正しいやり方、使っているグッズ、そして「これは病院かな」という見極めまで、飼い主目線でまとめます。読み終える頃には、うちの子に合った耳ケアのペースが決められるはずです。
犬の耳掃除の頻度はどれくらいが目安?
犬の耳掃除の頻度は、汚れやトラブルがなければ月1〜2回程度で十分です。健康な犬の耳には、奥の汚れを手前へ押し出す「自浄作用」が備わっているため、頻繁に掃除する必要はありません。ただし耳の形や毛質によって汚れやすさが変わるので、犬種・タイプごとに目安が変わります。
たとえば立ち耳で通気性の良い子は汚れがたまりにくく、垂れ耳や耳の中の毛が多い子は蒸れやすく汚れやすい傾向があります。アニコム損保の獣医師監修記事でも、耳の汚れを日常的〜週1回程度チェックし、汚れがある時に軽く拭き取る方法がすすめられています。
| 犬のタイプ | 代表的な犬種 | 掃除頻度の目安 |
|---|---|---|
| 立ち耳・短毛 | 柴犬、チワワ、コーギー | 月1回程度(チェック中心でOK) |
| 立ち耳・毛が多い | ポメラニアン、ポメプー | 月1〜2回(毛の蒸れに注意) |
| 垂れ耳・長毛 | ダックスフンド、シーズー、コッカー | 2週に1回程度 |
| 皮脂が多い・外耳炎になりやすい | トイプードル、フレンチブルドッグ | 獣医師と相談のうえこまめに |
パフィはポメプー(ポメラニアン×トイプードルのミックス犬)で、耳は立ち耳寄り。毛はうねうねの癖っ毛で絡まりやすいタイプです。それでも耳垢はほとんど出ない子で、正直がっつり掃除する機会は多くありません。「うちは月1〜2回もやってないな」というのが実感です。
そもそも犬に耳掃除は必要なの?
耳の中がきれいでトラブルがなければ、犬に毎回の耳掃除は必須ではありません。 前述の通り健康な耳には自浄作用があり、必要以上に触らない方がいい場合もあるからです。大切なのは「掃除する」こと自体より、「汚れやニオイの変化に早く気づくこと」だと僕は思っています。
実際、百合動物病院の獣医師の解説でも「耳の中がきれいな犬・猫では耳掃除は必要ありません」とはっきり書かれています。汚れていないのに毎日ゴシゴシ拭くのは、きれいにしているつもりで負担をかけているだけ、ということもあるんですよね。
パフィの場合、耳垢がほぼ出ません。時々茶色っぽい汚れがつくことがありますが、本当に稀です。だから我が家は「汚れていないなら無理に触らない」を基本にしています。この”ほぼ出ない子”というのが、後で紹介する我が家の頻度の決め方にもつながっています。
犬の耳掃除のやりすぎがよくない理由

耳掃除のやりすぎは、自浄作用の邪魔をして、かえって耳のトラブルを招くことがあります。 頻繁に洗浄液を注いだり奥まで拭いたりすると、耳の中の環境が乱れたり、皮膚を傷つけたりするためです。きれいにしているつもりが逆効果、というのがやりすぎの怖いところです。
やりすぎの具体的なNG行動を整理すると、次のようなものがあります。
- 耳の奥まで綿棒でゴシゴシ拭く(汚れを奥に押し込む・皮膚を傷つける)
- 汚れていないのに毎日洗浄液を注ぐ
- 耳の中の毛を無理に抜く
- 人間用のウェットティッシュ(アルコール入り)で拭く
僕も最初は「きれいにするほど良い」と思い込んでいたので、これは反省ポイントでした。パフィは耳垢が出ない子なのに、律儀に毎日拭こうとしていた時期があって。今思えば、あれは掃除というより「触りすぎ」でしたね。汚れがないなら、そっとしておくのも立派なケアなんだと気づきました。
我が家の「耳ケア2段構え」──チェックと掃除を分ける
僕がたどり着いたのが、耳ケアを「チェック」と「掃除」の2段階に分けて考える方法です。名付けて「耳ケア2段構え」。頻度で迷わなくなったのは、この考え方に切り替えてからでした。
やることはシンプルです。
- チェック(数日に1回): 耳の中を「見る・かぐ・さわる」で確認する。汚れ・赤み・ニオイ・かゆがる様子がないかを見るだけ。ここは掃除ではないので毎回拭かない。
- 掃除(汚れた時だけ): チェックで汚れを見つけた時だけ、シートや洗浄液で見える範囲を軽く拭き取る。
パフィのチェックは、寝る前のお手入れタイムの流れでやっています。うちは夜、目元のケアとブラッシングを一緒にやる「お手入れタイム」があって、その中で耳もサッと確認する感じです。2〜3日に1回くらいのペースですね。汚れがなければ耳の外側(外耳)をさらっと拭くだけで終わり。稀に茶色い汚れがついている時だけ、拭き取ります。
この「見る・かぐ・さわる」の3点チェックが地味に効きます。掃除の回数を増やすより、変化に早く気づく方が耳の健康を保つうえで大事だと感じているからです。ニオイや赤みは掃除では解決しないサインなので、そこは病院の出番。チェックと掃除を分けておくと、その判断もしやすくなります。
犬が毎日のケアを嫌がらないコツは、犬が歯磨きを嫌がるのは慣らし方次第で書いた「触られ慣れ」の話とまったく同じです。耳も、子犬の頃から触られることに慣らしておくと、お手入れタイムが親子ともにラクになります。
犬の耳掃除の正しいやり方【手順】
犬の耳掃除は、見える範囲の汚れを優しく拭き取るだけで十分です。奥まで攻めないのが基本。使う道具によって手順が少し変わるので、我が家がやっている「シートで拭く」方法と、汚れが多い時の「洗浄液を使う」方法の2パターンを紹介します。
普段の軽い汚れなら、次の手順だけでOKです。
- 犬を落ち着かせ、耳をそっとめくって中を見る
- 耳掃除用のシート(または洗浄液を含ませたコットン)を指に巻く
- 見える範囲を、毛の流れに沿って優しく拭く
- 耳の入口まわりを軽く拭いて終了
汚れが多め・耳の中がベタつく時は、洗浄液を使う方法もあります。
- 犬を保定し、耳を軽く持ち上げる
- 犬用イヤークリーナー(洗浄液)を耳の中に適量入れる
- 耳の付け根を10〜20秒ほど優しくマッサージする
- 犬が自分で頭を振って汚れを浮かせるのを待つ
- 浮いてきた汚れをコットンで拭き取る
どちらの場合も、綿棒を耳の奥に入れるのは避けてください。百合動物病院の解説でも「耳の中は皮膚の中でも1番弱い部分の1つ」で、綿棒は外耳炎を引き起こす可能性があると指摘されています。パフィにも綿棒は使いません。指にシートを巻いて届く範囲だけ、が我が家のルールです。
洗浄液は使う前に人肌程度に温めてあげると、犬がびっくりしにくいです。冷たい液がいきなり耳に入ると、そりゃ嫌ですよね。
犬の耳掃除グッズの選び方【シート・洗浄液・NG道具】

耳掃除グッズは「日常の軽い拭き取りはシート」「汚れが多い子は洗浄液」で使い分けるのがおすすめです。うちのように耳垢がほとんど出ない子なら、手軽なシートタイプで十分足ります。まずはタイプごとの違いを表で整理します。
| タイプ | 特徴 | 向いている子 |
|---|---|---|
| シートタイプ | 洗浄液が染み込み済み。指に巻いてすぐ拭ける手軽さ | 軽い汚れ・日常のチェック拭き。うちのパフィもこれ |
| 洗浄液(イヤークリーナー) | 耳の中に入れて汚れを浮かせる。奥の汚れに強い | 汚れが多い子・垂れ耳・ベタつく耳 |
| 綿棒・人間用ウェットティッシュ | ― | 使わない(奥に押し込む・刺激が強い) |
我が家では、いつも100円ショップで買えるようなペット用ウェットシートを使っています。正直、正式な商品名も覚えていないくらいの気軽なものです。ただ、記事を書くにあたって「人にすすめるなら何がいいかな」と調べ直したので、タイプ別に定番をあげておきます。
手軽に毎日ケアするならシートタイプ
日常のチェック拭きには、シートタイプが一番ラクです。定番はトーラス「耳垢トルトル 耳クサ・イヤーシート」(30枚入・楽天で550円前後)。指に巻いて優しく拭くだけで、準備がいらないのが良いところ。楽天のレビューでも「思っていたよりしっかりきれいになる」「思い付いた時にいつでも掃除できる」と手軽さが評価されています(みんなのペット健康専門店で評価4.8)。1枚あたり20円弱なので、うちのように”汚れた時だけ”派でも気兼ねなく使えます。
- 価格
- 317円(税込)
- 単価
- 1枚あたり約15〜18円
- メーカー
- トーラス株式会社
- タイプ
- ケア用品
汚れが多い・垂れ耳の子は洗浄液タイプ
耳垢が多い子や垂れ耳の子には、汚れを浮かせて落とせる洗浄液タイプが向いています。定番は動物病院でも使われるビルバック「エピオティック ペプチド」(125mL・楽天3,390円前後)。中性・アルコールフリーで低刺激なのが特長です。レビューでも「動物病院で使っているものなので安心」「使い方の冊子が入っていてわかりやすい」といった声があります。
- 価格
- 4,587円(税込)
- 単価
- 250ml入り
- メーカー
- ビルバックジャパン株式会社
- タイプ
- ケア用品
大容量でコスパを重視するならノルバサン「オチック」(473mL・楽天4,290円前後)。垂れ耳の子のケアに使っている飼い主のレビューが多い定番です。多頭飼いや、こまめにケアしたい子に向いています。
- 価格
- 2,728円(税込)
- 単価
- 118ml入り(まず試しやすい小容量。473mlの大容量もあり)
- メーカー
- フジタ製薬
- タイプ
- ケア用品
綿棒・人間用ウェットティッシュはNG
繰り返しになりますが、綿棒と人間用のウェットティッシュは使わないでください。綿棒は汚れを奥に押し込み、耳の皮膚を傷つける原因になります。人間用ウェットティッシュはアルコールなどの成分が刺激になることがあります。犬用と書かれたものを選ぶのが安心です。
犬が耳掃除を嫌がる時はどうすればいい?
犬が耳掃除を嫌がる時は、掃除を頑張るより先に「耳を触られること」に慣らすのが近道です。いきなり洗浄液を入れたり奥を拭いたりすると、犬にとっては驚きと不快感でしかありません。まず耳を触る→めくる→軽く拭く、と段階を踏むと受け入れやすくなります。
パフィは耳掃除をほとんど嫌がりません。理由ははっきりしていて、子犬の頃から毎日、口や耳や体を触られることに慣らしてきたからです。最初はブラッシングすら逃げていた子ですが、根気強く続けたら、今ではお手入れタイムになると自分から膝にぴょんと飛び乗ってきます。耳のチェックも、その流れの中でサッとやらせてくれます。
コツをまとめると、こんな感じです。
- 触られ慣れは子犬期から少しずつ(大人でも段階を踏めば慣れます)
- お手入れタイムなど、毎日のルーティンに組み込む
- 洗浄液は人肌に温めて、ヒヤッとさせない
- 終わったらご褒美やスキンシップでプラスの印象に
同じ「嫌がるケア」の慣らし方は、犬が爪切りを嫌がって暴れる問題でも詳しく書いています。耳・爪・歯は、慣らし方の考え方が共通しているので、あわせて読むとお手入れ全体がラクになるはずです。
犬の耳、こんな時は動物病院へ
耳垢の色やニオイに変化がある、かゆがる、頭をよく振る、といったサインがある時は、耳掃除ではなく動物病院で診てもらいましょう。 これらは外耳炎や耳ダニ(ミミダニ)など、掃除では解決しないトラブルの可能性があるためです。掃除で様子を見ようとして悪化させるより、早めに相談する方が結局は近道です。
受診の目安になるサインを整理します。
| サイン | 考えられること |
|---|---|
| 黒っぽい耳垢が多い・悪臭 | 細菌性・マラセチア性の外耳炎、耳ダニの可能性 |
| 耳を頻繁にかく・頭を振る | かゆみを伴うトラブル |
| 耳の中が赤い・腫れている | 炎症 |
| 耳から膿や出血 | 早めの受診が必要 |
我が家は耳のトラブルこそまだ経験していませんが、以前パフィのお尻に10円玉くらいの丸い脱毛ができた時、見た目に焦って動物病院で診てもらったことがあります。結果は「特に問題なし」で、そのまま毛が生えて元通りになりました。あの時「たぶん大丈夫」と自己判断しなくてよかったと思っています。耳も同じで、素人判断で様子を見るより、気になったら診てもらう方が安心なんですよね。ちなみに黒い耳垢が続く場合は耳ダニの可能性もあるので、掃除で粘らず相談してみてください。
犬の耳掃除は「頻度」より「気づき」がすべて
犬の耳掃除の頻度は、月1〜2回が一般的な目安。でも本当に大事なのは回数そのものより、数日に1回チェックして、汚れやニオイの変化に早く気づくことだと、パフィと暮らして実感しています。
我が家の「耳ケア2段構え」──毎日〜数日に1回”見る・かぐ・さわる”でチェックし、汚れた時だけ”拭く”。この分け方にしてから、頻度で迷わなくなりました。パフィのように耳垢がほとんど出ない子は、無理に掃除しない勇気も立派なケアです。
日常の拭き取りには手軽なシートタイプ、汚れが多い子には洗浄液タイプ。綿棒と人間用ウェットティッシュは避ける。そして、いつもと違うと感じたら病院へ。これだけ押さえておけば、耳掃除で大きく失敗することはないはずです。まずはうちの子の耳を、今夜そっとのぞいてみるところから始めてみてください。
- 価格
- 317円(税込)
- 単価
- 1枚あたり約15〜18円
- メーカー
- トーラス株式会社
- タイプ
- ケア用品






