留守番をさせるたびに吠えたり、帰ってきたら部屋が荒れていたり。「うちの犬、分離不安かも」と心配になって、犬の分離不安と留守番のことを調べていませんか。うちのポメプー、パフィ(メス・2歳)も1歳前まではそうでした。サークルにつかまり立ちして泣き叫ぶ姿をペットカメラで見ては、僕のほうが落ち込んでいたくらいです。
結論から書くと、留守番は「ならし」で少しずつ落ち着いてきます。うちは数分の不在からスタートして、コンビニ、買い物、半日と段階的に時間を伸ばしていきました。この記事では、その「留守番ならし4ステップ」を実際の記録そのままに紹介します。ペットカメラで見えた変化、外出前と帰宅時の接し方、そして効かなかった失敗談まで、包み隠さずまとめました。重度のケースは獣医さんの領域なので、その線引きにも触れます。
犬の分離不安と「ただ留守番が苦手」は何が違う?
犬の分離不安とは、飼い主と離れること自体に強い不安を感じて、留守番中に吠え続けたり物を壊したりする状態のことです。一時的にソワソワするだけの「留守番が苦手」とは、不在のあいだずっと問題行動が続くかどうかで線引きされます(アニコム損保の獣医師監修コラムでも、飼い主がいない時だけ起きているかを確認の目安にしています)。
正直に言うと、パフィは深刻な分離不安ではありませんでした。でも1歳になる少し前は、留守番中にウロウロしたり、玄関に向かって遠吠えしたり、帰宅したら嬉しさでお漏らししたり。「病気というほどじゃないけど、明らかに寂しがってる」グレーな状態だったんですよね。たぶん、これを読んでいる方のおうちもこのあたりが多いんじゃないかなと思います。
うちで見られたサインを並べるとこんな感じでした。
| パフィに出ていたサイン | 留守番中・帰宅時のどちらか |
|---|---|
| サークルにつかまり立ちして泣き叫ぶ | 留守番中 |
| 玄関に向かって遠吠え | 留守番中 |
| フードを散らかす・トイレ以外で粗相 | 留守番中(特に長時間) |
| 帰宅したら嬉しすぎてお漏らし | 帰宅時 |
| ベッドやトイレの端をかじる | 留守番中 |
このグレーな段階こそ、軽いうちに留守番をならしておくと後がぐっと楽になります。重度になってからのトレーニングは時間も負担も大きいので、「ちょっと心配」の今が始めどきです。分離不安そのものの症状や原因をもっと詳しく知りたい方は、犬の分離不安の症状と原因の記事に我が家の予防策もまとめてあります。
留守番トレーニングを始める前にうちが確認した3つのこと

留守番ならしに入る前に、まず体調・運動・時間の3点を整えておくと失敗が減ります。いきなり「今日から練習!」と長時間ひとりにするのは、犬にとってハードルが高すぎるんですよね。土台を作ってから始めたほうが、結果的に近道でした。
うちが順番に確認したのは次の3つです。
- 体調に問題がないか。下痢が続いたときに動物病院へ行ったら「ストレスかも」と言われた経験があり、まず体の不調を外しておくのは大事だと感じました。気になるサインがあれば留守番の練習より先に受診です。
- 運動が足りているか。散歩や室内のボール遊びでしっかり遊ばせた日は、留守番中もよく寝てくれます。パフィは1回20〜30分の散歩のあと、帰宅して落ち着いてソファで寝る流れが定番でした。
- いきなり長時間にしない。ここが一番大事でした。最初から数時間ひとりにすると「置いていかれた」記憶だけが残ってしまいます。だから数分から始めました。
動物病院に相談したときも「小型犬で室内飼いなら、そこまで厳密にしなくても大丈夫。少しずつでいいですよ」と言われて、肩の力が抜けたのを覚えています。
うちでやった「留守番ならし4ステップ」
留守番ならし4ステップとは、不在時間を「数分→15分→1時間→半日」と4段階で伸ばしていく、うちで実際にやった練習方法です。ポイントは時間そのものより、パフィが吠え出す前に戻ってくることを優先したこと。「ひとりでも大丈夫だった」という小さな成功を積み重ねる作戦でした。
具体的な進め方は次のとおりです。
- ステップ1(数分): まずは部屋を出て、すぐ戻る。トイレに行くくらいの数分から。パフィが騒ぐ前に戻って、何事もなかったように過ごします。
- ステップ2(コンビニ・約15分): 近所のコンビニへ行く感覚の短い外出。このくらいから玄関を出る練習になります。
- ステップ3(買い物・約1時間): 1時間を超えたあたりが最初の壁でした。最初はサークルの中をウロウロしたり遠吠えしたりが多かったです。でも何度か繰り返すうちに、だんだん寝て待てるように。
- ステップ4(半日・数時間): 半日仕事で数時間ひとり。ここまで来ると、出かける前の「ハウス!」の一声でパフィが自分からサークルに入って、ベッドにころんと寝て待つようになりました。
文章だと一気に進んだように見えますが、実際は1段階ごとに何週間もかけています。焦って次に進むと逆戻りするので、「今のステップで落ち着いて待てたら次へ」を守りました。表にするとこんなテンポ感です。
| ステップ | 不在時間の目安 | パフィの様子 |
|---|---|---|
| 1 | 数分 | 最初は玄関を気にするが、すぐ戻るので慣れる |
| 2 | 約15分 | 玄関の音に反応するが落ち着いてくる |
| 3 | 約1時間 | 当初はウロウロ・遠吠え→繰り返すと寝て待てる |
| 4 | 半日(数時間) | 「ハウス!」で自分から入って昼寝 |
ちなみに、犬が何時間まで留守番できるかの年齢別の目安は犬の留守番は何時間までの記事に詳しくまとめています。ステップ4の「半日」が自分の犬にとって無理のない範囲かは、こちらも合わせて見てみてください。
留守番中の部屋づくりでやっていること

留守番中は「退屈しない・事故が起きない」部屋を用意しておくと、犬も飼い主も安心です。トレーニングと環境づくりはセットだと思っています。どれだけならしても、ひとりの時間がつまらなかったり危なかったりすると逆戻りしてしまうので。
うちが外出前にやっているのはこんな準備です。
- サークルに入れて、トイレは2箇所。1箇所が汚れても困らないように増やしています。
- 水を確認。サークルにかけるボトル一体型の給水器を使っていて、朝に1本入れておけば足ります。
- おやつボールをセット。転がすと小さな穴から少しずつおやつが出てくるタイプで、出かけた直後の30分〜1時間はこれに集中してくれます。うちはドギーマンの「考えて遊ぶ!学びのたまご」を使っています。
- かじられて困るものを片づける。これは本当に大事で、後述する誤飲事件で痛い目に遭いました。
おやつボールは留守番デビューの強い味方でした。「飼い主がいなくなる=嫌なこと」ではなく、「ひとりのときだけ特別なおもちゃで遊べる」に変えてあげるイメージです。数百円〜千円台で買えるので、まず試してみる価値はあると思います。
- 価格
- 814円(税込)
- 単価
- 814円(税込・送料込)
- タイプ
- 室内用品
外出前と帰宅時の接し方で気をつけていること
外出前と帰宅時は、あえて淡々と接するのがコツです。出かける前に構いすぎたり、帰ってきて大げさに喜んだりすると、その落差で犬の不安が大きくなりやすいと言われています。最初はそっけなくて少しかわいそうに感じましたが、続けるうちにパフィの興奮が落ち着いていきました。
うちのルールはシンプルです。
外出するときは、「いってきます」と声をかけずにそっと出かける。出かける前にあまり構うと、いなくなった瞬間の落差が大きくなる気がして、サッと出るようにしています。
帰宅したときは、尻尾が取れるんじゃないかという勢いで飛びついてきますが、ここで興奮したままサークルから出さないようにしています。一度「おすわり」で待たせて、落ち着いてから「よし!」の合図で出す。最初は全然できませんでしたが、今では興奮しながらでも「待て」ができるようになり、帰宅時のお漏らしもなくなりました。
「ただいま!」と抱き上げたい気持ちはぐっとこらえる。これだけで帰宅時の大騒ぎがだいぶ変わったので、試す価値ありです。
ペットカメラで留守番中を見て分かったこと
ペットカメラを置いておくと、留守番中に犬が本当はどう過ごしているかが分かって、対策の答え合わせができます。うちはこれを置いてから、トレーニングがうまくいっているのかを目で確認できるようになりました。
1歳になるまでは、ちょっとした買い物の1時間でも、カメラ越しにサークルの中をうろうろしながら吠えたり、柵に向かってピョンピョン飛びついたりしていました。心配で外出先でもカメラばかり見ていたものです。それが成犬になるにつれて、留守番中はほとんどゆっくり寝ているように変化しました。「泣き叫ぶ」から「寝て待つ」への変化を画面で確認できたのは、続ける励みになりました。
うちが使っているのはTP-Link Tapo C200という3,000〜4,000円ほどのカメラで、スマホアプリで様子を見られます。古くなってきたので、画角の広いものや天井に据え付けられるタイプへの買い替えも検討中です。種類が多すぎて選ぶのは大変なんですが、留守番ならしの時期には1台あると安心感が段違いでした。
- 価格
- 3,980円(税込)
- 単価
- 3,980円〜(microSD付きセットあり)
- メーカー
- TP-Link
- タイプ
- 室内用品
やってみて効かなかった・失敗したこと
うまくいった話ばかりだとフェアじゃないので、うちの失敗も正直に書きます。留守番ならしは、失敗から学ぶことのほうが多かったかもしれません。
声をかけてしまった失敗。物音で夜鳴きしているとき、気になって声をかけてしまうことがありました。でも「泣いたら構ってもらえる」と覚えると、不安系の鳴きがいつまでも残ります。要求や不安で鳴いているときは、過剰に応えないほうが正解でした。
コングワブラーが不発。起き上がりこぼし型のおやつトイ(コング ワブラーSサイズ)を買ってちゅーるを入れてみたのですが、パフィは動きを警戒して鼻でちょっと触っては離れるだけ。何度試しても興味を示さず、今は使っていません。最初にすぐ出てくるおやつで「成功体験」を作るべきだったなと反省しています。
ビーズの誤飲事件。これが一番こわかったです。留守番中にぬいぐるみを噛みちぎって、中のビーズを飲み込んでしまったことがありました。帰宅後しばらくして元気がなくなり、翌日には舌が真っ白になってふらつき、慌てて動物病院へ。注射と数日分の薬で回復しましたが、留守番中の最大のリスクは分離不安そのものよりこうした誤飲や事故だと痛感しました。かじれるものは犬の届く場所に置かない。これは徹底したほうがいいです。
8時間留守番で限界。今までの最長は8時間ほど。夫婦の仕事と子どもの帰りが重なった日でした。帰ったらフードが散らかり、トイレ以外で粗相をして、ベッドを噛みちぎって暴れた跡が。カメラでもずっと吠えていて、本当にかわいそうでした。それ以来「長時間は無理させない」を家族のルールにして、遠出のときはペットホテルにお願いしています。
留守番グッズで助かったもの

留守番ならしを支えてくれたグッズを、使った実感つきで挙げておきます。どれも「これさえあれば分離不安が解決する」という魔法のアイテムではありませんが、練習のハードルを下げてくれました。
| グッズ | 役割 | うちの実感 |
|---|---|---|
| おやつボール(ドギーマン 学びのたまご) | 留守番直後の30分〜1時間をひとり遊びに | 出かけた直後の不安を紛らわすのに一番効いた |
| ペットカメラ(TP-Link Tapo C200) | 留守番中の様子を見守る | 変化を確認できてトレーニングの励みに |
| 転がすボール型おやつトイ | コングの代わりに | 警戒せず遊べた。シンプルな構造が合っていた |
ちなみに留守番中に吠え続けるのが気になる場合は、物音への反応そのものをならす方法もあります。うちは外の物音で狂ったように吠える時期が長かったので、物音に吠えるしつけも並行して取り組みました。
- 価格
- 814円(税込)
- 単価
- 814円(税込・送料込)
- タイプ
- 室内用品
それでも不安が強そうなときは無理せず相談を
家庭での留守番ならしで落ち着くことが多い一方で、症状が重い場合は早めに専門家を頼ったほうが安心です。自傷するほど暴れる、まったく食べない、長時間吠え続けて体調を崩すといったレベルになると、家庭の工夫だけで抱え込むのは犬にも飼い主にもつらいです。
重度の分離不安では、行動診療を行う獣医師やドッグトレーナーと連携して、必要に応じてお薬やサプリメントを組み合わせることもあります。サプリは気持ちを落ち着けるサポートとして使われることがありますが、自己判断ではなく動物病院で相談してからにしてください。薬もサプリもあくまで補助で、土台はやっぱり留守番ならしのトレーニングです。
うちはパフィの社会化が足りなかった反省もあって、知らない人や物音への過敏さが残りました。早い時期から少しずつ刺激にならせておけばよかったなと感じています。子犬期の社会化については子犬の社会化にもまとめているので、これから迎える方は早めに読んでおくと後がラクだと思います。
「留守番=かわいそう」じゃなく「練習でならせる」と思えたら楽になった
犬の分離不安と留守番は、軽いうちに少しずつならしていくのが、遠回りなようで一番の近道でした。うちは数分の不在からコンビニ、買い物、半日と「留守番ならし4ステップ」で伸ばし、おやつボールとペットカメラに助けられながら、泣き叫んでいたパフィが寝て待てるようになりました。
外出前はそっと、帰宅時は落ち着いてから。誤飲だけは本当に気をつける。そして無理はさせない。このあたりを守るだけでも、留守番はだいぶ穏やかになります。正直なところ、最後まで「ひとりにして寂しくないかな」と心配しているのは僕のほうかもしれません。でもその気持ちがあるからこそ、焦らず犬のペースに合わせてあげられたんだと思っています。






