自動給水器を調べていると、だいたいこの2台に行き着きます。センサーで水が流れるキュリオス(わおんにゃおん curious)と、電気をまったく使わないモダニック。値段は2,490円ちがうだけなので、「じゃあ安いほうでいいか」と思いかけました。
でも楽天のレビューを両方とも数え直してみたら、平均の星の差よりも、外れ方の差のほうがずっと大きかったんです。低評価の比率はキュリオスが1.3%、モダニックが14.8%。11倍ひらいています。しかもモダニック側の不満は、ほぼ1か所に集中していました。
うちのパフィ(ポメプー・メス・2歳・5.12kg)は、過去にペットボトルを差すタイプの給水器で水が出ず、お皿タイプも上手に飲めなくて、結局サークルに掛ける400mlのボトルに戻っています。その失敗と、今回数えた数字がきれいに重なったので、そこまで含めて書きます。
キュリオスとモダニックの差は電源より、皿にどれだけ水が来るかです

キュリオスとモダニックのいちばん大きな違いは、電動か非電動かではありません。受け皿の水位がコントロールされているかどうかです。キュリオスはポンプが吸い上げた水を上から落とすので、皿に溜まる量は一定に保たれます。モダニックは水の重さと空気圧で止まる仕組みなので、皿のふちの高さまで水が来たところで釣り合います。
この差が、レビューの不満の出方をそのまま決めていました。モダニックの81件を全部読むと、20件が「皿ギリギリまで溜まる」「こぼれる」に触れています。全体の24.7%、4件に1件です。
面白いのは、そのうち13件が★4か★5だったこと。つまり満足している人も同じ現象に気づいているわけで、個体不良ではなく設計どおりの挙動だと考えたほうが自然です。
最初、水が器から溢れるギリギリまで(表面張力はるくらい)出てしまうので、注意した方がいいです。
こう書いた人は★4を付けています。不満というより申し送りに近い書き方で、この温度感がモダニックのレビュー全体に流れていました。
そもそも1日に何mlあれば足りるのかは、体重から目安が出せます。5kgの犬で計算した数字は犬が1日に飲む水の量に載せました。
2台のスペックで一番効くのは高さの45mm差です

数字を並べると、容量はモダニックが0.8L多く、価格も2,490円安い。ここだけ見るとモダニックが優勢に見えます。ただ犬が使うことを前提にすると、高さ100mmという低さが効いてきます。
| 商品名 | 価格 | 容量 | 本体の高さ | 電源 | 評価(件数) | ショップ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| わおんにゃおん 自動給水器 curious | 5,980円 | 2L | 145mm | USBまたは乾電池 | 4.56(5,378件) | |
| modanic 自動給水器 2.8L | 3,490円 | 2.8L | 100mm | 不要 | 3.80(81件) |
キュリオスは204×214×145mm・680gで、皿の部分がステンレス。モダニックは18×23×10cm・527gでABSとPPの樹脂です。容量が大きいのに軽いのは、ポンプも電池も積んでいないからですね。
高さの話は、柴犬を多頭飼いしている人のレビューがいちばん具体的でした。
商品説明画像より多めに水が入ります。皿ギリギリで止まりましたが、犬が飲むと水が周りにこぼれます。また、そのまま床に置くと高さが低く飲みにくそうでした。食器台の上にペットシートを引いて乗せてみたらいい感じです。
床置きだと低すぎて、食器台に乗せて解決している。この「台に乗せる前提」は、うちがフードボウルで通った道とまったく同じです。小型犬のフードボウルは高さで食べ方が変わった話にも書きましたが、5kgのポメプーでも床に直置きの器は首の角度がきつそうでした。水も同じで、台に乗せるなら本体が低いことは弱点ではなくなります。逆に、床にそのまま置きたい人にはキュリオスの145mmが効きます。
キュリオスは5,980円、モダニックは3,490円で差は2,490円
実物のスペックと、それぞれが向いている家を順番に見ていきます。価格差の2,490円で何が変わるのか、という視点で読んでもらえるとわかりやすいと思います。
電源の位置に縛られたくないならキュリオス
わおんにゃおんの自動給水器(curious)

USBケーブルでも乾電池でも動く2Lの循環式で、水に触れる皿の部分がステンレスです。センサーが付いていて、近づいたときだけ水を流すモードも選べます。対象はメーカー表記で猫・小型中型犬。1年保証が付きます。
レビュー5,378件の星の内訳は、★5が3,449件、★4が1,609件、★3が251件、★2が42件、★1が28件。★2以下は70件で、全体の1.3%でした。楽天のAI要約が挙げているトピックも静音性・衛生面・センサー反応・設置の簡単さといった並びで、水がこぼれる系の話はほとんど出てきません。実際、1,350件を読んだ範囲で水漏れに触れていたのは9件だけでした。
わおんにゃおん 自動給水器 curiousの商品ページに、素材とサイズの詳細をまとめています。
電源が取れる場所に置けるなら、外れの少なさはこちらが上です。2,490円の差は、その1.3%を買う値段だと考えると納得できます。
電気を一切使いたくないならモダニック
modanic 自動給水器 2.8L

電源がいらない2.8Lのタンク式で、527gと軽く、丸いタンクのデザインで選ばれています。電気代はゼロ、停電しても水は出ます。生産国は中国、素材はABSとPPです。
レビューは81件で★3.80。内訳は★5が26件、★4が32件、★3が11件、★2が5件、★1が7件です。★4がいちばん多いのがこの商品の特徴で、「気に入っているけど1点だけ気になる」という評価の付き方をしています。その1点がほぼ全部、皿の水位の話でした。
modanic 自動給水器 2.8Lの商品ページに価格と実寸を載せています。
不満が1か所に集中しているということは、そこさえ避ければ残りは満足されているということです。水位の話だけ先に読んでおいてください。
低評価の比率はキュリオス1.3%、モダニックは14.8%です

平均評価は4.56と3.80で、差は0.76。数字だけ見るとそこまで大きくないように感じます。でも低評価がどれくらい出ているかを見ると、印象が変わります。
| 商品名 | レビュー総数 | ★5 | ★4 | ★3 | ★2 | ★1 | ★2以下の比率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| わおんにゃおん 自動給水器 curious | 5,378件 | 3,449 | 1,609 | 251 | 42 | 28 | 1.3% |
| modanic 自動給水器 2.8L | 81件 | 26 | 32 | 11 | 5 | 7 | 14.8% |
11倍です。もちろん母数が5,378件と81件では条件が違うので、そのまま同じ精度の数字として扱うことはできません。ただモダニックの81件は全部読めるので、12件の低評価が何を言っているかは確かめられます。
読んでみると、★1の7件はきれいに3つに分かれました。皿から水が溢れて床が濡れたが3件、水がそもそも出ない・揺らさないと出ないが3件、部品が折れた・欠けていたが2件(1件は両方に該当)。あとは着脱のしにくさです。
モダニックの81件のうち20件が受け皿の水こぼれに触れています
ここがこの2台を分けている場所なので、もう少し実文を見ます。★2を付けた人の書き方が、症状をいちばん正確に説明していました。
ボウルをはめるのにコツが要ります。はめてる間に揺れてしまい水が溢れます。そもそもトレイのギリギリまで水が貯まるので少し揺らしただけで溢れてしまいます。
見た目が可愛く購入、写真通りかわいくインテリアになります。犬も問題なく飲んでくれました。しかし、水がお皿一杯溜まります。写真では半分くらいまでしかたまらないように見えますが・・・。いつもぎりぎりいっぱいに水が溜まるので犬が水を飲んだら周りにこぼれてびちゃびちゃに濡れますのでペットシーツをひいた上においています。
2件目のほうは、犬が飲む動作そのものでこぼれると書いています。猫は舌先で水面をすくうように飲みますが、犬は口を水につっこんで舐め上げるので、水面が高いほど周囲に飛びます。同じ「ギリギリまで溜まる」でも、犬のほうが実害になりやすいわけです。
そして僕がいちばん引っかかったのが、水が出ない側の報告でした。
デザインがいいので購入したのですが 水出ません たまーにうまくいけば出るくらいで ほとんど出ないです やっと自然に水が出たと思っていたら 猫たちがくんくん匂いを嗅いでいたので 見に行ったら水が空になっていて 大変驚きました 急いで使用禁止にしましたが 気づかずに留守が続いていたら 命に関わっていたかもしれません
これ、うちが過去にやった失敗とまったく同じ現象なんです。パフィにペットボトルを差すタイプの給水器を使っていたとき、本人はピチャピチャやっているのに水がほとんど減っていませんでした。重力式は皿の水が減って空気が入ることで次の水が落ちる仕組みなので、どこかで釣り合ってしまうと、見た目は満タンなのに供給が止まります。あのときは早めに気づいてボトル一体型に戻しましたが、留守番中だったらと思うとゾッとします。
うちは共働きではないので日中に目が届くほうですが、それでも留守番の時間を伸ばしていく過程では水まわりがいちばん気がかりでした。電動が止まるのが怖くて非電動を選ぶ、という発想だったのに、実際に「気づいたら水が空だった」の報告が出ているのは非電動のほうだった。ここは正直、予想と逆でした。
犬の飼い主だけで見るとモダニックの評価は3.75に下がります

レビュー本文に犬と猫のどちらが出てくるかで分けて、平均を出し直してみました。自動給水器は猫用途で買う人が多いので、星の平均は猫の使用感に引っ張られています。
| 商品名 | 犬だけに言及 | その平均 | 猫だけに言及 | その平均 |
|---|---|---|---|---|
| わおんにゃおん 自動給水器 curious | 78件 | 4.78 | 633件 | 4.65 |
| modanic 自動給水器 2.8L | 12件 | 3.75 | 22件 | 4.09 |
キュリオスは犬の飼い主のほうが0.13高く、モダニックは犬のほうが0.34低い。同じ商品でも、犬か猫かで評価が逆方向に動いています。母数が12件と少ないので断定はできませんが、こぼれる・皿が浅い・高さが足りないという不満が全部「犬の飲み方」と結びついているのを見ると、偶然ではなさそうです。
このレビューがいちばん端的でした。
お皿部分がかなり浅いので、ワンちゃんだと水が溢れてしまうかもしれません。猫なら全然問題ないかと。
★4の人の言葉です。猫の飼い主が猫のために買って満足している商品を、犬の飼い主がそのまま真似すると、ここでつまずきます。
キュリオスの弱点は水ではなく、洗いにくさとポンプです
キュリオスにも不満はあります。ただ出る場所が違うのがポイントで、水がこぼれる話ではなく、手入れと機械部分に集まっていました。1,350件を読んだなかで繰り返し出てきたのは次の4つです。
- 本体側面のコネクタを濡らさずに洗うのが難しい。付属ブラシが入らない部品もある
- 下のタンク部分はステンレスではなく樹脂なので、ぬめりが出ることがある
- 乾電池はアルカリのみで、充電式乾電池が使えない
- センサーの感度が良く、離れていても反応して水が流れ続けることがある
機能面では大変満足しています。センサーを作動させたオートモードで使っているのですが、センサーの感度もいいし、水が流れ出すときの音も静かなので、愛猫も違和感なく使ってくれています。ただし、構造面にやや不満があります。
★4を付けたうえで、洗浄しにくい箇所を具体的に挙げている人です。機能は満足、構造に注文、という書き方が多いのもキュリオスの特徴でした。
故障の報告もゼロではありません。
【2026/07/08追記】 購入7ヶ月目にして、いきなり動作不良が発生しました。具体的には、バッテリー部分は光るものの、ポンプが動作せず、青色ランプも一向に光らない状況となりました。
ポンプがある以上、壊れる可能性は残ります。1年保証が付いているのはこのためで、買うときは保証の対象になる販売元かどうかを確かめておいたほうが安心です。
もうひとつ、電動全般に言えることとして慣れるまで飲んでくれないことがあります。流れる水の音を怖がる子は一定数いて、レビューでも「まだ飲んでいないので星4」という投稿がいくつもありました。うちのパフィはお皿タイプで上手に飲めなかった前科があるので、正直ここはやってみないとわかりません。既存の水飲み場を残したまま並べて置いて、数日かけて様子を見るのが現実的だと思っています。
2台で決まらないなら、電源なしか静音か固定かで選び直します
キュリオスの価格が気になる、でもモダニックの水位が不安、という人向けに、サイト内にある給水器から3つ挙げておきます。どれも「この2台のどこが引っかかったか」で選び分けられます。
| 商品名 | 価格 | こんなときに | ショップ |
|---|---|---|---|
| アイリスオーヤマ ペット用自動給水器 J-200 ホワイト | 2,510円 | 電源を使わない方針は変えたくない | |
| Latuna WaClear 自動給水器 3L | 4,880円 | 音に敏感な子で、容量も欲しい | |
| CITYDOG シンプルモダンケージ専用 給水器ホルダー | 1,900円 | ケージに固定してひっくり返したくない |
アイリスオーヤマのJ-200は電源不要で2,510円。モダニックと同じ重力式ですが、こちらは2Lで皿の形が違います。Latuna WaClearは作動音9.4dBで、レビューでも静音性への指摘が出ていません。3Lあるので多頭飼いにも向きます。
CITYDOGの給水器ホルダーは毛色が違って、いま使っている給水器をケージに固定するための部品です。うちがサークル選びで痛感したのは、柵の形で給水器が付くかどうかが決まってしまうことでした。サークルとケージを選び直したときの比較にも書きましたが、柵が太いと市販の掛けるタイプが入りません。床置きに戻ると、今度はひっくり返される。ホルダーはそこを埋める道具です。
3タイプそれぞれの考え方は、犬の給水器を電源不要と電動で選び分けた3タイプ比較にまとめています。そもそも循環式にするか非電動にするかで迷っている段階なら、先にそちらを読んでもらうほうが早いと思います。
迷ったらキュリオス、モダニックが向くのは猫と省スペースの家です
ここまで数えてきた結果で言うと、犬のために1台目を買うならキュリオスです。理由は3つあります。低評価の比率が1.3%と低いこと、犬の飼い主に限っても評価が下がらないこと、そして乾電池で動くので電源の位置に縛られないこと。
最後の点が、うちにとっては決め手でした。パフィの水飲み場の近くにコンセントがなくて、延長コードを引くのも嫌で、しかもパフィはパソコンやホットカーペットのコードを時々かじります。コードを引っ張って給水器を倒されるのも、留守番中にコードが抜けて止まるのも怖い。自動給水器をずっと買えずにいた理由はほぼこれでしたが、コードレスで動くなら全部消えます。
モダニックが向くのは、猫がメインの家、置き場所の高さが限られていて100mmという低さが効く家、それから食器台に乗せて使う前提の人です。電気を使わないので停電しても水は出ますし、2.8Lは同価格帯だと大きいほう。買うなら受け皿の下にペットシーツかトレーを敷くところまでを買い物のうちに入れておくと、レビューで揉めている点は先に潰せます。
どちらを選んでも、最初のうちは飲んだ量を確認する習慣をつけておくと安心です。うちは400mlのボトルで1日約300ml、少ない日は200mlくらいという幅を把握しているので、減りが鈍いとすぐ気づけます。自動給水器は水面が見えにくい分、ここが少し弱くなる。夏場の水分補給で気をつけていることにも書いたとおり、飲水量は体調のサインになるので、器を変えても見る習慣は残したいところです。
電源のあるなしで1台に決めたら、次に買うのは受け皿の下に敷くトレーかシーツです。そこまで揃えて、やっと水びたしの心配が消えます。






