石川で犬と泊まれる宿を探していると、金沢の町家も能登のコテージも加賀の温泉も出てきて、かえって迷いませんか。
うちも隣の福井から何度か通ってみて、石川は宿の数が多いぶん、先にエリアを決めないと決まらない土地だなと感じています。わんらいふナビに登録している石川の宿は69軒。内訳を数えると能登38軒、金沢15軒、加賀・小松・白山16軒で、エリアごとに宿のタイプがきれいに分かれます。
この記事では、僕が家族と2回泊まった犬専用宿を含む10軒を、加賀・金沢・能登の3エリア別に紹介します。石川では能登の宿だけ営業状況の確認が要るので、その確かめ方も書きました。
石川で犬と泊まれる宿は加賀・金沢・能登の3エリアで選ぶ

石川で犬と泊まれる宿は、加賀・金沢・能登の3エリアに分けて考えると決まりやすいです。 加賀は温泉と犬専用宿、金沢は街なかの町家一棟貸し、能登は広い庭が付いたコテージ。同じ石川でも、エリアごとに宿のタイプがはっきり分かれています。
わんらいふナビに登録している石川の69軒を市町ごとに数えると、能登(七尾・志賀町・羽咋・輪島・珠洲)が38軒、金沢市が15軒、加賀市・小松市・白山市が16軒でした。石川の宿の半分以上が能登に集まっている計算になります。切り口で見ても、コテージ・一棟貸しが45軒、大型犬OKが46軒、温泉付きが32軒と、選択肢は隣の福井よりずっと多め。だからこそ、条件から探すより先にエリアを決めたほうが早いんですよね。
宿ごとの条件の見方そのものに不安がある方は、犬連れ宿の選び方を先に読んでおくと、この先の比較表がぐっと読みやすくなります。
| 宿名(市町) | 犬のサイズ・頭数 | 特徴 | 料金の目安 | ペット料金 |
|---|---|---|---|---|
| わんわんリゾート粟津(小松) | 小〜大型・頭数制限なし | 犬専用宿・屋内ドッグラン・貸切風呂 | 2食付 1名11,500円〜 | 1頭2,200円 |
| わんわんリゾート矢田屋松濤園(加賀) | 小〜大型・1室5匹 | 犬専用宿・露天風呂付き客室 | 2食付 1名18,455円〜 | 1匹3,300円 |
| ポイントバケーション加賀山中(加賀) | 小〜超大型・1室3頭 | 全室キッチン付きで自炊できる | 素泊まり 2名21,296円〜 | 宿泊料金に込み |
| 一里野高原ホテル ろあん(白山) | 小4匹・中3匹・大2匹 | 温泉とジビエの犬ごはん | 2食付 1名13,000円〜 | 1匹1,500円〜 |
| わんわんグランピング白山白峰(白山) | 小〜超大型 | 棟ごとに専用ドッグラン | 素泊まり 1名13,950円〜 | 予約時に要確認 |
| ひがし茶屋街 夢見草(金沢) | 小型・中型 | 全6室が犬OK・食事処も同伴可 | お膳付きプラン中心・宿へ要確認 | 1匹3,300円+宿泊税 |
| NINJA 旅音(金沢) | 中型まで・3頭 | 町家の一棟貸切・屋根付き駐車場 | 素泊まり 2名15,000円〜 | 3頭まで料金込み |
| 和倉温泉 花ごよみ(七尾) | 小型1匹 | 部屋食・総湯まで徒歩1〜2分 | 2食付 2名29,700円〜 | 1匹3,300円 |
| わんことお泊りMOMOの家(七尾) | サイズ問わず | 1日1組・屋根付きドッグランとカフェ | 宿へ要確認 | 1頭1,000円 |
| ハートランドヒルズin能登10(志賀町) | 制限なし・何匹でも | 520平米の専用ドッグラン | 素泊まり 1棟15,910円〜 | 無料 |
料金は2026年7月〜8月時点の目安です。時期とプランで動くので、予約時に最新の金額を確認してください。
温泉も食事も愛犬と一緒がいいなら加賀の犬専用宿
温泉旅館の雰囲気を愛犬と味わいたいなら、加賀エリアの犬専用宿2軒が石川ならではの選択肢です。 大江戸温泉物語のわんわんリゾートが、小松の粟津温泉と加賀の片山津温泉に1軒ずつあります。お客さんが全員犬連れという宿はそもそも数が少ないので、温泉地に2軒そろっているのは石川の強みだと思います。
わんわんリゾート粟津(小松)は雨の日でも走らせられる

うちが家族4人とパフィで2回泊まったのが、この粟津です。2026年の春に初めて行って良かったので、7月にもう一度。屋内ドッグランが大型犬エリアと小型犬エリアに壁で仕切られていて、小さい子でも安心して遊ばせられます。 混み具合は時間帯でかなり違って、夜は4〜6組、朝は2組だけでした。他の犬が苦手な子なら、朝に行くのが正解だと思います。
料金は2食付のバイキングで平日1名11,500円から、ペットは1頭2,200円で頭数の上限なし。うちは家族4人と犬1匹、カニ食べ放題付きで約76,000円でした。全室が畳なので足が滑りにくいのも、小型犬にはうれしいところです。
反省もひとつ。愛犬と入れる貸切風呂があるのですが、2回とも入れませんでした。チェックイン時にフロントで申請する先着制で、15時30分に着いた時点で当日分が満杯だったんです。狙うなら、部屋に荷物を置くより先にフロントへ。館内は大型犬も一緒に歩くので、うちのように吠えやすい子はペットカートがあると気が楽になります。泊まった2日間の細かい話はわんわんリゾート粟津の宿泊記に書きました。設備と料金プランはわんわんリゾート粟津の紹介ページにまとめてあります。
わんわんリゾート矢田屋松濤園(加賀)は部屋の露天風呂に入れる
大浴場に行っている間の留守番が心配な子には、片山津温泉の矢田屋松濤園が向いています。露天風呂付きの客室があり、愛犬を部屋に残さずお湯に浸かれます。 柴山潟を見わたすレイクビューの部屋も選べて、こちらも全室が犬同伴OKです。
1室5匹まで泊まれるので、多頭飼いのおうちにも余裕があります。2食付は平日1名18,455円からと粟津より上の価格帯ですが、そのぶん部屋のつくりが落ち着いています。JR加賀温泉駅から車で10分、片山津ICからは5分と、車移動の負担が小さいのも助かるところ。条件の詳細はわんわんリゾート矢田屋松濤園の紹介ページで確認できます。
金沢の街歩きと両立するなら町家の一棟貸し
金沢観光も一緒に楽しみたいなら、市街地の町家を一棟まるごと借りるのが石川らしい過ごし方です。 金沢には犬OKの宿が15軒あり、その多くが茶屋街や寺町の町家をリノベーションした一棟貸しです。宿そのものが観光エリアの中にあるので、荷物を置いてそのまま散歩に出られます。
ひがし茶屋街 夢見草は食事処にも一緒に入れる
ひがし茶屋街から徒歩2分の夢見草は、全6室すべてが犬と泊まれる部屋で、客室だけでなく食事処にも愛犬を連れて入れます。 共用のドッグランもあり、朝晩の運動を宿の中で済ませられます。
夕食は金沢の仕出し店のお膳が付くプランが中心。小型犬と中型犬までで、犬の追加は1匹3,300円です。ひとつ見落としやすいのが金沢市の宿泊税で、1人1泊あたり200円(2万円以上の場合は500円)が別にかかります。駐車場は4台と少なく事前連絡が必要なので、車で行くなら予約のときに一緒に伝えておくと安心。設備や周辺情報はひがし茶屋街 夢見草の紹介ページにまとめています。
NINJA 旅音は屋根付き駐車場が犬連れにありがたい
他のお客さんと顔を合わせたくないなら、忍者寺のすぐそばにある「NINJA 旅音」のような一棟貸切が気楽です。 元和菓子店を改装した町家を、自分たちと愛犬だけで使えます。中型犬まで、3頭まで宿泊料金に含まれます。
隠し扉の先に忍者部屋があるつくりで、子ども連れだと盛り上がりそう。素泊まりで2名15,000円からと、金沢の街なかにしては手が届きやすい価格です。個人的にいいなと思ったのが屋根付きの駐車場。雨や雪の日、車から玄関まで犬を濡らさずに運べるのは、北陸の冬にはかなり大きいんですよね。詳しい間取りはNINJA 旅音の紹介ページにあります。旅音は金沢市内で複数の町家を運営していて、犬OKの棟がほかにもあります。
能登でのんびり過ごすなら一棟貸しと部屋食の宿
能登は、広い庭やドッグランが付いた一棟貸しが多く、他の宿泊客に気をつかわずに過ごせるのが持ち味です。 石川69軒のうち38軒が能登エリアで、なかでも志賀町の「志賀の郷リゾート」に貸別荘が集中しています。
ハートランドヒルズin能登10は犬の宿泊が無料
志賀町のハートランドヒルズin能登には、コンセプトの違う棟がいくつも並んでいます。その中の「ドッグランのある家」は、520平米の専用ドッグランが付いていて、犬の宿泊料金がサイズも頭数も問わず無料です。 何匹連れて行っても追加料金がかからないのは、多頭飼いには効きます。
素泊まり1棟15,910円からで、6名以上だと1人あたりはさらに下がります。寝室と浴室には犬を入れないルールで、それ以外の室内は同伴OK。ワクチン接種済みが条件です。JR羽咋駅から車で25分、のと里山海道でアクセスできます。ハートランドヒルズin能登10の紹介ページで間取りを見られます。
わんことお泊りMOMOの家は1日1組で貸し切れる
能登島の「わんことお泊りMOMOの家」は、1日1組限定で、屋根付きのドッグランとドッグランカフェが併設されています。 屋根があるので、雨の日でも走らせられるのがいいところ。犬は1頭1,000円と控えめで、サイズの制限もありません。
わんこごはんが700円から用意されていて(宿泊者限定・要予約)、宿泊するとカフェが全品1割引になります。和倉温泉駅から車で15分、能登島大橋を渡った先。1組しか泊まらないので、吠える子でも周りを気にせずにすみます。わんことお泊りMOMOの家の紹介ページに設備をまとめました。
和倉温泉 花ごよみは小型犬1匹と部屋食でゆっくり
温泉街の雰囲気を味わいたい小型犬のおうちには、和倉温泉の花ごよみがあります。ペット可の和室は10畳1室のみの先着順で、夕食も朝食も部屋食です。 食事のあいだも愛犬とずっと一緒にいられます。
小型の室内犬1室1匹までと条件は厳しめですが、そのぶん静か。総湯まで徒歩1〜2分の立地で、犬の追加は1匹1泊3,300円です。フードやトイレシーツ、ケージの貸し出しはないので、いつも使っているものを持参してください。1室しかないため、日程が決まったら早めに問い合わせるのが確実です。和倉温泉 花ごよみの紹介ページで料金プランを確認できます。
思いきり走らせたい・自炊したいなら白山と山中
食事の心配をせずに滞在したいなら、白山や山中温泉のキッチン付き・ドッグラン付きの宿が候補になります。 いつものフードをそのまま出せるので、うちのパフィのような偏食の子や、環境が変わるとお腹をこわしやすい子と行くときに気持ちが楽です。
わんわんグランピング白山白峰は、棟ごとに芝生のプライベートドッグランが付いた一棟貸し。他の犬が視界に入ると気になってしまう子でも、自分たちだけの芝生でリードを外せます。全棟キッチン付きの素泊まりで、BBQコンロと炭は完備、食材だけ持ち込みます。トレーラーハウスなら2名利用で1名13,950円から。営業はおもにグリーンシーズンなので、行きたい時期に開いているかだけ先に確認しておいてください。
一里野高原ホテル ろあんは、温泉とジビエの犬ごはんが名物の宿です。専用玄関からケージに入れずそのまま部屋へ入れるため、ケージが苦手な子の負担が小さくて済みます。小型犬(10kg未満)なら1室4匹まで。2食付1名13,000円からで、これとは別にペット施設使用料が1匹1,500円ほどかかります。
ポイントバケーション加賀山中は、山中温泉の全室キッチン付きコンドミニアム。ペット料金が宿泊料金に含まれていて、超大型犬まで体重制限なしで1室3頭まで泊まれます。ここだけ条件がひとつ独特で、日本犬(柴犬・狆を除く)や狩猟犬とそのミックスは宿泊できません。該当しそうな子なら、予約の前に電話で聞いておくと確実です。狂犬病と5種以上の混合ワクチンの証明書提示も求められます。
能登の宿は予約の前に営業状況を確かめる
石川で宿を探すときに他県と違うのが、能登エリアは施設ごとに営業状況が分かれている点です。 2024年1月の能登半島地震のあと復旧が進み、多くの宿が営業を再開していますが、地域によって進み方に差があります。
和倉温泉は、地震の直前にあたる2023年12月時点で旅館・ホテルが26軒ありました。2026年5月時点で販売を再開しているのは11軒。輪島市・珠洲市・穴水町・能登町の奥能登はさらに限られ、支援者の受け入れが中心の宿と、一般の観光客を受け入れる宿が混在している状況です。石川県の公式観光サイト「ほっと石川旅ねっと」が能登の現状を更新しているので、旅行前に一度目を通しておくと全体像がつかめます。
とはいえ、難しく考えなくて大丈夫です。やることは次の3つだけ。
- 予約サイトで実際に空室が出るか見る。楽天トラベルやじゃらんで日付を入れて枠が出れば、その日は営業しています
- 宿の公式サイトかSNSの更新日を見る。直近1〜2か月の投稿があれば、動いている宿と考えていいと思います
- 気になったら電話で聞く。犬連れだと受け入れ条件も一緒に確認したいので、どのみち電話が早いことが多いです
わんらいふナビの石川の犬と泊まれる宿の一覧に載せている宿は、掲載時点で予約を受け付けていた施設です。それでも状況は動くので、予約の直前にもう一度確かめてください。なおこの確認が必要なのは能登だけで、加賀・小松・白山・金沢では気にしなくて大丈夫です。
福井や富山から車で行くときの目安

北陸のとなり県から石川へ向かうなら、車で1〜2時間の距離感で、途中に1回休憩を入れるくらいがちょうどいいです。 福井から加賀・小松エリアなら1時間ほど、金沢まででも1時間半くらい。能登まで足を延ばすと2時間を超えてきます。
うちはパフィをドライブボックスに入れて後部座席に乗せ、シートベルトで固定しています。2歳の今は車酔いもせず、2時間近い移動でもボックスの中で寝ているくらい。ただトイレが心配なので、1時間ごとにパーキングエリアや道の駅で降ろして、軽く歩かせるようにしています。粟津へ行ったときも北陸自動車道の加賀インターから20分ほどで、荷物が多くなる犬連れには車がいちばん楽でした。
ひとつヒヤリとした話も。キャリーをシートベルトで固定していても、前の車の急停車でブレーキを踏んだときにキャリーがズレて落ちかけたことがあります。ちょうど天面を開けていたので、飛び出さないかと焦りました。それ以来、走行中に天面を開けるときは子どもがしっかり抱えるようにしています。乗せ方のコツは犬の車の乗せ方に詳しく書いたので、初めての長距離なら読んでおいてください。
石川と福井を組み合わせて回るのもおすすめです。あわらや三国は加賀から車で30分ほどなので、福井の犬と泊まれる宿とあわせて日程を組むと、北陸の海沿いをぐるっと楽しめます。
予約の前に確認したい4つのこと

犬と泊まれる宿を予約する前は、ワクチン証明・サイズと頭数・同伴できる範囲・追加料金の4つを見ておけば、当日あわてずにすみます。 どれも宿ごとに条件が違い、石川の10宿を並べただけでもかなりの幅がありました。
ワクチン証明は、1年以内の狂犬病予防注射済証と、5種以上の混合ワクチン接種証明書を求める宿が多数派です。うちのパフィは完全室内飼いで山にも川にも行かないため、獣医師と相談して5種混合を選んでいます。「8種じゃないと泊まれないのでは」と心配していたのですが、今回調べた宿はどこも5種以上が条件で、問題ありませんでした。コピーを1部、車のダッシュボードに入れておくと便利です。
サイズと頭数の幅は思った以上に大きめ。今回の10宿でも「小型犬6kg未満が1匹まで」(花ごよみ)から「サイズも頭数も制限なし」(ハートランドヒルズin能登10)まであります。多頭飼いなら、ここを最初に絞ると候補が一気に整理されます。
同伴できる範囲も宿によってさまざまです。部屋までなのか、食事のときも一緒にいられるのか、館内をどこでも歩けるのか。留守番が苦手な子なら、食事も一緒にいられる宿か、部屋食の宿を選ぶと気持ちが楽になります。
追加料金は無料から1匹3,300円まで幅があり、金沢市内だと宿泊税も乗ります。宿泊料金だけで比べると、予算が思ったより膨らむことがあるので注意してください。
石川の宿は「どこで過ごしたいか」から逆算すると決まる
石川は犬と泊まれる宿が69軒あって選択肢が多いぶん、条件から探すと迷子になりがちです。温泉旅館の空気を愛犬と味わいたいなら加賀の犬専用宿、観光もしたいなら金沢の町家、誰にも気をつかわず過ごしたいなら能登の一棟貸し。この順で絞ると、だいたい2〜3軒まで候補が減ります。
うちは加賀の粟津に2回泊まって、次は能登の一棟貸しに行ってみようかと話しているところです。パフィは環境が変わると吠えるので、1日1組の宿なら気持ちが楽だろうなと。まずは愛犬のサイズと「どこで過ごしたいか」を決めて、石川の犬と泊まれる宿の一覧から候補を絞ってみてください。エリアや設備で絞り込めるので、この記事で紹介しきれなかった宿も見つかります。






