犬を車に乗せるとき、「後ろに放しておいていいのか」「膝の上はダメなのか」と迷いますよね。うちもパフィ(ポメプー・2歳・5kg)を迎えたばかりの頃は、抱っこで乗せるしかないのかなと思っていました。

犬の車の乗せ方は、後部座席にキャリーやクレートを置いて、シートベルトで固定するのが基本です。うちのパフィは今、この形で2時間の移動もキャリーの中で寝ています。ただ、ベルトを通していたのに急ブレーキでキャリーが落ちかけたこともあって、そこから学んだことも書きます。

犬を車に乗せるなら、後部座席でキャリーをシートベルトに通して固定する

車の座席に置いたデニムのキャリーから前足を出して座るポメプー

犬を車に乗せる場所は後部座席で、キャリーやクレートに入れてシートベルトで座席に固定します。囲われた中なら犬も落ち着きやすく、急ブレーキのときに体が投げ出されるのを防げます。

乗せる場所向き不向きひとこと
後部座席(キャリー固定)いちばん向いている揺れに強く、家族が見守りやすい
荷室(固定あり)中・大型犬向きエアコンや目が届きにくい
助手席(固定あり)避けたいエアバッグが開くと小型犬には強い衝撃になる
膝の上・運転席乗せない運転操作を妨げる。法律にも触れるおそれ

うちは出かけるとき、たいてい子どもたちも一緒なので、パフィのキャリーを後部座席に固定して隣で見てもらっています。キャリーはANZUDOG(あんずドッグ)の「3ポケット ペットキャリーバッグ 2WAY」のデニム生地で、飛び出し防止のベルトが付いています。キャリーを出してくると「お出かけだ」と分かるらしく、まったく嫌がりません。ただ高さがあって自分では入れないので、抱っこで入れています。

膝の上での運転は、道路交通法第55条第2項と第70条に触れるおそれがある

犬を膝の上に乗せたまま運転すると、道路交通法に触れるおそれがあります。第55条第2項は、運転者の視野やハンドルなどの操作を妨げるような乗せ方で運転することを禁じていて、違反すると5万円以下の罰金です(第120条第2項第1号)。

第70条(安全運転の義務)も、ハンドルやブレーキを確実に操作して、ほかの人に危害を与えない方法で運転することを求めています。膝の上の犬がハンドルに前足をかけたり、ペダルの足元に潜り込んだりすれば、どちらにも当てはまってしまいます。条文はe-Gov法令検索の道路交通法で読めます。

「うちの子は小さいから大丈夫」と思いがちですが、5kgの小型犬でも急ブレーキでは簡単に前へ飛びます。助手席も、固定していれば安全というわけではありません。事故でエアバッグが開くと、その勢いは小型犬には大きすぎます。条文を覚えるより、「運転の邪魔にならず、犬が飛び出さない場所に固定する」と考えれば迷いません。

犬の乗せ方は4タイプあり、続けられるのは付け外しのいらない方法

犬を車に乗せる4タイプ!クレート・ドライブボックス・ハーネスの選び方

犬を車に乗せる方法は「キャリー・クレート」「ドライブボックス」「シートベルト一体型ハーネス」「ペットカートの車載」の4タイプです。安全性はキャリー・クレートが高いですが、選ぶときは「毎回ちゃんと使えるか」を同じくらい重く見てください。

乗せ方安全性手軽さ向いている犬
キャリー・クレート高いふつう小型犬全般・落ち着きたい子
ドライブボックスふつう高い小型犬・外を見たい子
シートベルト一体型ハーネスふつう高い中型犬以上・キャリーが苦手な子
ペットカートの車載ふつうふつう降りたあとも歩かせたくない子

実はうち、迎えた当初に助手席用のドッグシートを買っています。でも乗せるたびに付けて、降りたら外して、が地味に面倒で、結局使わなくなりました。いまは普通のキャリーだけです。機能が多くても、付け外しの手間がある道具は続きません。ハーネスで乗せるなら、抜けにくい形を犬のハーネスの選び方にまとめています。

4つめのペットカートは、車を降りたあとが楽になります。うちのMILA&LOUISの分離型ペットカートはかごが外れるので、そのまま座席に載せて、着いたらフレームに戻して押せます。毎回積むなら、カートの重さに愛犬の体重を足した重さで選ぶと出かけるのが億劫になりません。小型犬のペットカート16台を持ち上げる重さで比べた記事に、5kgの子を乗せたときの数字を並べました。

ベルトを通しても急ブレーキでキャリーはズレるので、走行中は天面を開けない

キャリーをシートベルトに通していても、固定が甘いと急ブレーキで動きます。走行中はキャリーの天面や扉を開けないのが鉄則です。

うちは一度、前の車が急に止まって急ブレーキを踏んだとき、キャリーがズレて座席から落ちかけました。しかもちょうど風通しのために天面を開けていて、パフィが飛び出さないか本当に焦りました。「ベルトを通しているから大丈夫」という思い込みが原因で、それ以来、長距離で天面を開けるときは隣の子どもがキャリーを抱えるようにしています。

守ることやること
本体ごと固定するシートベルトをキャリーの持ち手や専用の通し口に通し、置くだけにしない
走行中は開けない天面や扉を開けるなら、人が手で支える
急ブレーキ前提で置く前の座席との間にすき間を作らない

キャリーのベルト通しが心もとないなら、座席にしっかり固定できて飛び出し防止のリードが付いたドライブベッドに替える手があります。うちも、いま困っている「固定できる」「付けっぱなしにできる」「カバーを洗える」を満たすものとして、この型を検討しています。キャリーが落ちかけたあの一瞬をなくすための買い物です。

固定できるドライブベッドとカーシートは、楽天レビューの低評価まで読んで犬のドライブベッドとカーシートを17点で比べた記事にまとめています。飛び出し防止のひもが先に壊れる商品が8点あった話も載せました。

犬を車に慣らすには、5〜10分の近所から「着いたら楽しい」を繰り返す

犬を車に慣らすときは、いきなり長距離に連れ出さず、5〜10分の短い距離から始めます。そして「車に乗ると楽しい場所に着く」経験を重ねるのがいちばん効きます。

最初の頃のパフィは、キャリーからすぐ脱走しようとするし、ちょっとした揺れで吠えたり「クーン」と鳴いたりで、見ているこっちが申し訳なくなるほどでした。専用の練習はしていません。毎月1回のトリミングサロン(車で10〜15分)とドッグラン(30分ほど)に通ううちに、数か月で落ち着きました。

  1. エンジン音だけに慣らす。車は動かさず、キャリーに入れて車内に座らせ、落ち着いていたらすぐ降りておやつをあげる
  2. 近所をひと回りする。5〜10分の短い距離から
  3. 楽しい場所へ行く。ドッグランやお気に入りの散歩コースなど、着いた先で遊べる場所を選ぶ
  4. 少しずつ距離を延ばす。30分、1時間と伸ばしていく

車の揺れや音で吠える子は、車だけが理由とは限りません。パフィは家の外の物音にも吠えるタイプで、犬が物音に吠える対策に半年苦戦した話を書いています。子犬なら子犬の社会化の一つとして、早めに車にも慣らしておくと後が楽です。

長い移動は1時間ごとに休憩し、酔わない子でもトイレの心配は残る

犬は車酔いする?酔わない子でも油断できない理由

1時間を超える移動では、1時間に1回は道の駅やサービスエリアに寄って、5〜10分外を歩かせます。酔わない子でも、長く乗せっぱなしにするとトイレが心配になるためです。

パフィは車酔いをしません。2〜3か月に1回の泊まりの外出で1〜2時間乗っても、キャリーの中で寝ています。それでもトイレは別の話で、出発前に済ませて、1時間ごとに外へ出して水を飲ませるのがうちのルーティンです。

犬も車酔いはします。三半規管が未発達な子犬ほど酔いやすく、よだれが増える、あくびを繰り返す、震える、吐く、がサインです。

車酔いのサインできること
よだれ・あくびが増える窓を少し開けて換気し、こまめに休む
落ち着かない・震えるキャリーで囲って、見える景色を減らす
吐いてしまうごはんは乗る2〜3時間前に済ませる

酔い方がひどい子は、動物病院で相談すると酔い止めを処方してもらえることもあります。人間用の酔い止めは自己判断で使わないでください。

車内には吸水力の高いペットシーツを1枚敷いておくと、もしものときもシートに染みずに済みます。シートの奥まで染みると、においはなかなか取れません。

犬と車で快適にお出かけするために

夏はエンジンを切った車内がすぐに暑くなるので、停めた車に犬を残さないでください。暑さの対策は小型犬の暑さ対策に、留守番を含めた時間の目安は犬の留守番は何時間まで大丈夫かに書きました。ポメプーとの暮らし全般はポメプーの飼い方にまとめています。