黒っぽいTシャツを着てソファから立ち上がると、背中が毛だらけ。うちのパフィ(ポメプー・メス・2歳・5.12kg)はペットショップで「トイプードルが入ってるから抜け毛は少ないですよ」と言われて迎えたのに、現実はこれです。毎日ダイソンをかけて、毛布についた毛はコロコロで取って、それでも黒い服には毛がつきます。
そこで洗濯まわりを見直すことにして、リモサボンやライオンの洗たく洗剤をはじめ13点の実売価格と楽天レビューを全部調べました。先に結論を書くと、いちばん効率がいいのは洗剤を変えることで、逆に「洗濯機に入れるだけ」のグッズは楽天の評価が平均3.60と伸びません。同じ「毛対策」でも、お金をかける場所で結果がかなり変わります。
犬の抜け毛を洗濯で減らすなら、まず洗剤を変えるのが近道です
犬の抜け毛を洗濯で減らすなら、最初に変えるべきは洗剤です。ペット用の洗たく洗剤には毛を繊維から離しやすくする成分が入っていて、置き換えるだけで済むうえ、1回あたり15円から始められます。道具を買い足すより手間もお金も小さく収まります。
理由は単純で、洗濯まわりの対策は「洗う前」「洗っている最中」「乾いた後」の3か所に分かれるのですが、このうち新しい習慣がいらないのは「洗っている最中」だけだからです。洗う前の下処理も乾いた後のコロコロも、結局は人が動く時間が増えます。洗剤の置き換えは、ボトルを入れ替えたらそこで終わりです。
うちは犬用の服だけ洗濯ネットに入れて家族の洗濯物と別回しにしていますが、洗剤は家にある人間用のものをなんとなく使ってきました。分けて洗っているのに乾いた服から獣臭がするのがずっと気になっていて、調べてみたら犬の皮脂はロウに近い性質で人間用の洗剤では落ちきらないと分かった、という経緯があります。詳しくは犬の服の洗濯で獣臭が残る原因に書きました。
ペット用の洗濯洗剤は何が違う?離毛と付着防止のしくみ

ペット用の洗たく洗剤が普通の洗剤と違うのは、毛を繊維から離しやすくする「離毛」の働きと、洗った後に毛が再びつきにくくする「付着防止」の働きを持たせている点です。汚れを落とす力そのものは一般的な洗剤と同じ水準で、そこに毛とニオイへの対策が乗っています。
ライオンペットの「ペットの布製品専用 洗たく洗剤」は、公式サイトのよくある質問で「毛を布から離しやすくする効果です。繰り返しお使いいただくことで効果が高まります」と説明されています。1回でどうにかなるものではなく、洗うたびに積み上がる設計だとメーカー自身が言っている、ということです。
リモサボン(北の快適工房)も考え方は同じで、離毛促進と付着防止の2種類のコーティングを重ねる、と説明されています。こちらは消臭成分としてチャ乾留液とリシノレイン酸亜鉛を入れていて、抜け毛だけでなくペット特有のニオイにも寄せた設計です。香りはグリーンアップルで控えめ。蛍光増白剤は入っていません。
面白いのは、この「繰り返して効く」という説明が、購入者の感想とほぼ一致していることです。ライオンの楽天レビューでいちばん「参考になった」が付いた★4の投稿は「一回では分からないので何回も洗っているうちに効果が出てくるのかな」でしたし、リモサボンの口コミにも「2ヵ月目あたりから綿の服につく毛が減ってきた」という声があります。メーカーの言い分と使った人の体感が食い違わない商品は、そう多くありません。
裏を返すと、少量を1回試して判断するのが一番もったいない買い方になります。ここが次の値段の話に効いてきます。
リモサボンとライオンの洗たく洗剤、1回あたりの値段は7〜11倍ひらきます
同じ「毛対策の洗剤」でも、1回あたりのコストはライオンが約15円、リモサボンが約109〜163円で、おおよそ7〜11倍の差があります。ボトルの値段だけを見ると3,267円と736円で4倍ほどですが、1本で洗える回数が違うため、実際の差はもっと広がります。
計算の根拠を書いておきます。ライオンは公式のよくある質問に「水30Lに対して15g」と書かれているので、本体400g+詰め替え320gのセット720gなら48回分。736円÷48回で1回15.3円です。リモサボンは600gで使用量の目安が約30mlなので約20回分、3,267円÷20回で1回163円。公式が言う「毎日洗濯する場合で約1ヵ月分」を採って30回で割っても109円になります。
| 商品 | 内容量 | 価格(税込) | 1本で洗える回数 | 1回あたり |
|---|---|---|---|---|
| ライオン 洗たく洗剤 詰め替え320g×2袋 | 640g | 637円 | 約42回 | 約15.0円 |
| ライオン 洗たく洗剤 本体400g+詰め替え320g | 720g | 736円 | 約48回 | 約15.3円 |
| リモサボン | 600g | 3,267円 | 約20〜30回 | 約109〜163円 |
ここで前の節の話が効いてきます。繰り返し洗って効く設計なのに、リモサボンは1本で約20〜30回しか試せません。ライオンなら720gで48回、週2回のペースなら5か月半ぶんです。「効果が出るまで使い続けられるか」という観点だと、洗える回数の差はそのまま試用期間の差になります。
もうひとつ、値段の比べ方で気をつけたいことがあります。リモサボンは楽天市場とYahoo!ショッピングに取り扱いがありません。 公式の定期コースとAmazonだけです。お買い物マラソンや5と0のつく日でポイントを稼ぐ、という買い方ができないので、他の洗剤と同じ土俵で価格を比べても意味がありません。そのかわり公式には全額返金保証があるので、安く試すのではなく返金保証で試すのが正しい入口になります。条件は公式の返金保証ページで確認してください。
なお、セット売りが必ず安いわけでもありませんでした。本体400g+詰め替え320gのセット736円は、同じ店でバラに買った合計751円よりたった15円安いだけです。1gあたりで見ると詰め替え2袋のほうが安い。それでもセットが売れているのは、詰め替えを続けるとボトルの注ぎ口がベタついてくるからで、実際に★5レビューに「最近本体の口元がベタついてきたので、本体ごと替えました」とありました。
洗濯機に入れるだけのグッズは、楽天の評価が3点台に沈みます

洗濯機に放り込むだけで毛を集める道具は、楽天の平均評価が3.60でした。洗剤・柔軟剤の4.46、洗う前に使う道具の4.47と比べると、はっきり一段低い位置にあります。手間がかからない道具ほど満足度が低い、という結果です。
楽天で評価が付いている11点の星の数と件数を1つずつ数えました。
| 分類 | 商品 | 価格(税込) | 楽天★ | 件数 |
|---|---|---|---|---|
| 洗剤・柔軟剤 | ライオン 洗たく洗剤 詰め替え320g×2袋 | 637円 | 4.70 | 10 |
| 洗剤・柔軟剤 | ライオン 抗菌仕上げ柔軟剤 360g+詰め替え300g | 768円 | 4.57 | 7 |
| 洗剤・柔軟剤 | ライオン 抗菌仕上げ柔軟剤 詰め替え300g×2袋 | 686円 | 4.50 | 8 |
| 洗剤・柔軟剤 | ライオン 洗たく洗剤 本体400g+詰め替え320g | 736円 | 4.08 | 12 |
| 入れるだけ | ファーザッパー型 抜け毛リムーバー4個 | 1,000円 | 3.84 | 95 |
| 入れるだけ | 集毛洗濯ボール 10〜20個セット | 1,880円 | 3.55 | 11 |
| 入れるだけ | フリーランドリー プロ 2個入 | 5,280円 | 3.41 | 73 |
| 洗う前・洗い方 | ぺったんPET スリッカーブラシ 小 | 1,958円 | 4.81 | 48 |
| 洗う前・洗い方 | 岡野製作所 ソフトスリッカーブラシ 小 | 938円 | 4.62 | 47 |
| 洗う前・洗い方 | IPOW 洗濯ネット 8枚セット | 1,680円 | 4.45 | 299 |
| 洗う前・洗い方 | ひまわりTop ワンプッシュ式ブラシ | 1,780円 | 4.00 | 7 |
グループごとの平均は、洗剤・柔軟剤が4.46、入れるだけが3.60、洗う前・洗い方が4.47。「入れるだけ」だけが1点近く低いという並びになりました。
これはレビュー件数が少ないせいではありません。むしろ逆で、入れるだけの3点は合計179件と数がそろっているのに対し、洗剤側は4点で37件しかありません。評価が低いほうの数字のほうが信頼できるという、ちょっと皮肉な結果です。洗剤側の4点台は件数が少ないので、参考程度に見てください。
値段と評価が結びついていないのも、はっきり出ました。いちばん高いフリーランドリー プロは2個入りで5,280円ですが★3.41。いちばん安い部類のくず取りネット(浮型)は110円で買えます。高い毛取りグッズを買っても、安い網より満足度が上がるとは限らないということです。
とはいえ「入れるだけ」がまったくの無駄かというと、そうでもありません。★3.84で95件のファーザッパー型のリムーバーは、レビューを読むと「毛が減った」と「変化がわからない」に真っ二つに割れています。毛質と洗濯機のタイプで結果が変わるタイプなので、いきなり5,000円出すより、1,000円前後の4個セットや110円の網から試すほうが失敗が小さくて済みます。
洗う前に毛を減らす道具のほうが、評価はずっと高い

洗濯まわりで満足度がいちばん安定していたのは、洗う前に毛を減らす道具でした。ブラシと洗濯ネットの4点は★4.00〜4.81で、平均4.47。地味ですが、洗濯機に入れる前に毛を落としておくほうが、結果として服につく毛は減ります。
理屈も納得できます。洗濯機の中で毛を回収するには、いったん繊維から離れた毛を捕まえないといけません。ところが洗う前にブラッシングすれば、そもそも毛が服に移らない。回収するより、持ち込まないほうが確実です。
うちはブラッシングだけは毎日やっていて、スリッカーブラシで全体、脇の下や足先はコームという分担で1回10〜15分。パフィはブラッシングの支度をすると自分から膝に飛び乗ってくるので、そこは楽をさせてもらっています。トリマーさんには「毛は細いけど絡まりやすいタイプ」と言われていて、細い毛は服の繊維の奥に入り込みやすいので、この10分がそのまま洗濯の手間を減らしてくれている感覚があります。
ブラシは3点を比べました。岡野製作所のソフトスリッカーブラシ 小が938円で★4.62(47件)、ぺったんPETのスリッカーブラシ 小が1,958円で★4.81(48件)。倍の値段の差に対して星の差は0.19なので、最初の1本なら岡野で十分だと思います。ぺったんPETはトリマー推奨をうたっていて、毛玉になりやすい子の2本目という位置づけ。ボタンで毛が外れるひまわりTopのワンプッシュ式ブラシは1,780円で★4.00(7件)と件数が少なく、ブラシに残った毛を爪楊枝で取るのが面倒な人向けの選択肢です。うちも次はこのタイプにしたいと思っています。
洗濯ネットはIPOWの8枚セットが1,680円で★4.45、件数は299件と今回の13点で最多でした。犬用の服を家族の洗濯物と分けて洗うなら、枚数がある方が回しやすいです。
抜け毛とニオイ対策の洗濯グッズ13点の比較表
13点を役割ごとに並べます。価格と評価はすべて2026年8月18日に確認した値です。楽天は価格が動くので、買う前に最新の表示を見てください。
| 役割 | 商品 | 価格(税込) | 楽天★/件数 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 洗剤 | リモサボン 600g | 3,267円(公式1ヵ月毎コース) | 楽天取扱なし | ニオイもまとめて対策したい。返金保証つきで試したい |
| 洗剤 | ライオン 洗たく洗剤 本体400g+詰め替え320g | 736円 | 4.08/12 | まず1本試したい。ボトルも一緒に新調したい |
| 洗剤 | ライオン 洗たく洗剤 詰め替え320g×2袋 | 637円 | 4.70/10 | ボトルがある。1gあたりを最安にしたい |
| 柔軟剤 | ライオン 抗菌仕上げ柔軟剤 360g+詰め替え300g | 768円 | 4.57/7 | 洗剤と同シリーズでそろえたい |
| 柔軟剤 | ライオン 抗菌仕上げ柔軟剤 詰め替え300g×2袋 | 686円 | 4.50/8 | すでに柔軟剤のボトルがある |
| 入れるだけ | ファーザッパー型 抜け毛リムーバー4個 | 1,000円(送料無料) | 3.84/95 | 洗剤を変えたうえで上乗せしたい |
| 入れるだけ | 集毛洗濯ボール 10〜20個セット | 1,880円 | 3.55/11 | 家族の人数が多く洗濯の回数が多い |
| 入れるだけ | フリーランドリー プロ 2個入 | 5,280円 | 3.41/73 | 日本製にこだわりたい。予算に余裕がある |
| 入れるだけ | くず取りネット 浮型 | 110円 | — | とりあえず一番安く試したい |
| 洗い方 | IPOW 洗濯ネット 8枚セット | 1,680円(送料無料) | 4.45/299 | 犬用の服を分けて洗いたい |
| 洗う前 | 岡野製作所 ソフトスリッカーブラシ 小 | 938円 | 4.62/47 | 最初の1本。小型犬 |
| 洗う前 | ぺったんPET スリッカーブラシ 小 | 1,958円 | 4.81/48 | 毛が絡まりやすい。2本目 |
| 洗う前 | ひまわりTop ワンプッシュ式ブラシ | 1,780円 | 4.00/7 | ブラシに残る毛を取るのが面倒 |
予算と困り方で選ぶなら、この順番で足していく

一気に全部そろえる必要はありません。洗剤 → 洗う前のブラシ → 入れるだけのグッズ、の順に足していくのが、今回調べた13点の値段と評価から見ていちばん無駄が少ない順番でした。
- まず洗剤を変える(637〜736円)。習慣が増えず、1回15円。ここで効かなければ他を足しても伸びにくい
- ブラッシングの道具を見直す(938円)。洗う前に毛を減らすのが、いちばん確実に服につく毛を減らす
- 犬用の服を分けて洗う(1,680円)。ネットは枚数があると回しやすい
- それでも足りなければ入れるだけを足す(110〜1,000円)。安いものから試す。5,000円級は最後
- ニオイが残るなら柔軟剤を同シリーズでそろえる(686〜768円)
1と5で気をつけたいのは、人間用の洗剤との併用をライオン公式が勧めていないことです(よくある質問 a-022)。「それぞれの特長を引き出そうとして一緒に使用すると、洗剤の使用量が多くなり泡が立ちすぎたり、すすぎ性が悪くなる」とあります。少しずつ混ぜて様子を見る、という試し方はできないので、切り替えるなら1回分まるごと替えることになります。
ニオイのほうがつらい場合は、洗濯だけで抱え込まないほうが早いです。ソファやカーペットは洗えないので、そこは犬用消臭スプレーの比較のほうで対応を分けています。
うちの洗濯の現状と、これから変えるところ
正直に書くと、今回紹介した洗剤はどれもまだ買っていません。調べて検討している段階です。うちの現状はこうなっています。
- 洗濯機はドラム式13kg。容量が理由で洗えなくて困ったことはない
- 犬用の服だけ洗濯ネットに入れて、家族の洗濯物とは別回し
- 洗剤は決めておらず、家にある人間用のものを使ってきた
- 掃除は毎日ダイソン、毛布についた毛の塊はコロコロ
- 冬は部屋干し中心。北陸は乾きが遅いのでサーキュレーターで風を当てている
- 静電気対策は何もしていない。冬のパフィはバチバチに帯電する
こうやって並べると、手間のかかることは毎日やっているのに、いちばん楽な「洗剤を替える」だけがずっと手付かずでした。1回15円と分かってしまうと、やらない理由が見当たりません。まずライオンの詰め替え2袋から始めて、獣臭の残り方と黒い服につく毛の量がどう変わるか、この記事に追記していきます。
リモサボンについては、1回100円を超えるコストをどう見るかで判断が分かれると思っています。うちのように「毛は猫より楽だけど確実にある」という子だと、まず安いほうを48回試してから考えても遅くないという結論になりました。ニオイのほうが切実で、返金保証があるうちに試したいという人は、順番が逆になってもいいはずです。
抜け毛そのものを減らす話は犬の抜け毛対策に、洗濯の前後もふくめた服の毛対策は犬の抜け毛が服につくときの対策にまとめてあります。






