商品について

毛玉に差し込んで、引いて、少しずつ割っていく。マットブレーカーはそういう道具です。

東京ペット商事が扱う、全長17.5cm・重さ79gの毛玉ほぐしカッターで、先に6枚の刃が並んでいます。生産国はアメリカ。楽天ではプチリュバンの店が1,980円・送料無料で売っていて、レビューは124件、総合4.09です。

4.09は、毛玉取りの道具としては低めなんですよね。星の内訳を見ると、もうひとつ珍しいことに気づきます。

星件数
★545
★451
★323
★24
★11

いちばん多いのが★5ではなく★4。 そして★3以下が28件、全体の22.6%あります。5人に1人以上が、何かしら引っかかりを書いている計算です。その28件を全部読んで、中身で分けてみました。

★3以下28件のうち11件は「切れない」

不満の中身件数
切れない・取れない(固い毛玉に刃が通らない)11
使いこなせない(コツがつかめない)7
皮膚が引っ張られて痛がる4
嫌がって逃げる(痛みの記述なし)2
脚がうまくできない・左右の向きで使えない2
不満の記述なし・まだ使っていない2

いちばん多いのは「切れない」でした。言い方は人によって違いますが、指しているところは同じです。

もっとスルスル切れるのかと思ってたので、ガッカリでした。こんなモノなのかなぁ~

うちの長毛猫のフェルト状、繭玉のような毛玉には文字通り歯が立ちませんでした。熊手の部分が刃が付いていると思っていたので、毛を梳くようにして毛玉をカットできると思っていたのですが、そうではなかったので、普通に毛玉に突き立ててほぐす、という使い方でした。

2つめのレビューが、たぶんいちばん大事なことを言っています。くしのように梳かせば毛玉が切れる道具だと思って買うと、外れる。 毛玉に突き立てて、少しずつ割っていく道具です。この思い違いをしたまま使って★3をつけた人が、2018年と2026年に1人ずついました。

逆に、刃でケガをしたという報告は124件を通して0件です。犬や猫の皮膚を切った人も、自分の指を切った人もいません。

「切れない」は、皮膚を切らないための作り

124件のうち18件が「ハサミ」に触れていました。 読んでいくと、ハサミで毛玉を切るのが怖くてこれに替えた、という人がかなりいます。

毛玉は、今までハサミで切っていましたが、皮膚まで切ってしまうことがあり、何か良い商品がないか探していました。マットブレーカーは、皮膚を引っ張る感じですが、少しづつ毛玉がほぐせました。(ハサミやカッターのようには切れません。)グリップも握りやすく、刃が皮膚に直接当たらないので安心です。

飼っているチワワとヨークシャテリアのために飼ったのですがいつも毛玉になったら切ってしまってたのですが切る量が少なくなって便利です。ただ刃の部分の切れ味がもう少しあるといいと思いましたが安全上これは仕方ないのかな?という感じでした。

★3の「切れない」と、★4の「安全」は、同じ性質を反対側から見ています。 刃が皮膚に当たらないように作ってあるから、ハサミほどは切れない。ここを知らずに買うと★3になり、分かって買うと★4になる。★4が★5より多いのは、たぶんこのせいだと僕は読みました。

毛を切っていることには変わりないので、毛は減ります。スコティッシュフォールドの大きな毛玉をほぐした人は「部分的に薄毛になってしまったのでバリカンと変わらなかったかも」と書いていて、マルチーズの尻尾に使った人も「毛はかなり傷むようです」と書いていました。

固い毛玉は、指で根元を押さえて少しずつ

「皮膚が引っ張られて痛がる」は4件。ここは使い方でかなり変わるようです。

商品ページの使い方は「毛玉部分を持ち、毛の流れに沿って少しずつ毛玉をほぐしてください」の一文だけ。もう少し具体的に書いていたのは、レビューのほうでした。

長毛種で分厚いコートのサイベリアンに使用。内部に頑固な毛玉が出来ると、どの製品もお手上げでハサミで切っていましたが、綺麗にほぐれます。固く大きくなってしまったものは猫ちゃんが痛くないように毛の生え際を指でしっかりと押さえてあげる注意が必要ですが、製品の扱いに慣れれば面白いように取れます。

トリマーです。毛玉が短時間で裂けて、ほぐれました。皮膚を引っ張らないよう気をつけてあげれば、嫌がらず負担も少なくいい商品です。小型犬や猫にはもうひとまわり小さいサイズの方が使いやすいとおもいます。

毛玉の根元を指でつまんで、皮膚まで力が伝わらないようにしてから引く。 2人とも同じことを言っています。トリマーさんの「小型犬にはもうひとまわり小さいほうが」という一言も、5kgの子と暮らしていると気になるところです。

それでもフェルトのように固まった毛玉は、ほぐしきれないことがあります。★4のレビューにも「カチカチの毛玉だとやはりハサミの出番になります」とありました。できかけの毛玉と中くらいの毛玉までが守備範囲、と思っておくと期待とずれません。

刃は片向き。左利きの人は付け替えが要る

刃の向きに触れたレビューは7件ありました。

本商品はトリマーさんから照会され購入しましたが、毛玉がスムーズにとることができ、期待通りです。ただ一方向しかできないのが不便です。左右両方向にできたら満足度は最高。

刃は片側にしか向いていないので、引ける方向が決まっています。犬が動いて体の向きが変わると、持ち替えるか回り込むことになる。マルプーに使っている人は「右手で使うのに体の左側はよいですが、右側は見られてしまうので嫌がられて使いにくい」と書いていました。

左利きの人は、刃を外して逆向きに付け直します。手順は商品ページにあって、中央の棒にドライバーを差し込んで押し出し、ペンチで引き抜いてから刃を付け替えるというもの。工具が2つ要ります。付け替えたレビューは「ちょっと時間かかりました」「刃の入れ替えが大変」の2件で、どちらも「できなかった」ではありませんでした。

替刃は東京ペット商事の型番506405で、PETECHの店が979円で売っています。

124件のうち78件は2013〜2015年

レビューの最古は2013年6月。13年前から同じページで売られている商品です。

投稿年件数平均
2013〜2015年784.01
2016〜2023年254.16
2024〜2026年214.29

総合4.09を押し下げているのは、レビューの6割を占める2013〜2015年の4.01です。直近3年の21件だけで見ると4.29。★1・★2はゼロで、★3が4件でした。ただ、その4件は「フェルト状の毛玉で効果はいまいち」「脇の下などは難しい」「まだほぐせていない」「毛が引っかからない」で、中身は10年前とほとんど同じです。

製品スペック

項目内容
商品名マットブレーカー
メーカー東京ペット商事
型番506306
JANコード4964658506306
全長約17.5cm
グリップ約10.5cm
刃部分幅約7cm・刃長約2.5cm
刃数6枚
重さ約79g
刃の素材ステンレス
生産国アメリカ
対象犬・猫
刃の向き片側。付け替えで左利き用にできる
替刃型番506405(別売)

ユーザーの声

楽天レビューは124件・総合4.09。犬の話が36件、猫の話が30件で、長毛の猫の飼い主さんがかなり多い商品です。

高評価に多かった内容

  • ハサミより怖くない。 「頑固な毛玉を今まではハサミを使っていて少し危険でしたが これからは安全に毛玉取りが出来そうです」
  • できかけの毛玉は早い。 「いまから毛玉に発展しそうな絡まりはすぐにほぐれます」(2025年・短足ミヌエット)
  • トリマーさんにすすめられたという人が4件。トリマー本人のレビューも1件ある
  • 左右どちらの手でも使える。 「歯の付け替えでどちらの手でも使用出来るのが本当に有難いです」(トイプードル)

買う前に知っておきたいこと

  • ハサミのようには切れない。 ★3以下28件のうち11件がこの不満です
  • 梳かす道具ではなく、突き立ててほぐす道具。 くしのように使っても毛は切れません
  • 固い毛玉は根元を指で押さえる。 押さえずに引くと皮膚が引っ張られて痛がります
  • フェルト状まで固まった毛玉は、ほぐしきれないことがある
  • 刃は片向き。 左利きならドライバーとペンチで付け替えます
  • 顔や耳には使わない。 商品ページの注意書きに、頭部(目・鼻・口・耳)、お尻、乳首のまわり、傷口には直接触れないよう書かれています

価格

項目価格
販売価格(税込)1,980円
送料無料
替刃(別売・PETECH)979円

同じ型番の本体は、PETECHの店で1,650円(送料別)、charmで2,780円でも売られています。レビューが多いのはプチリュバンの店の124件で、2番目のPETECHは15件・★4.07でした。

刃の付いた毛玉取りでは、粗目12枚刃と細目23枚刃が背中合わせになったベルプラージュの両面ペットブラシが1,280円です。あちらは毛の表面から梳いて抜け毛まで取る作り、マットブレーカーは毛玉1つに差し込んで割る作りで、出番が違います。

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • ハサミで毛玉を切っていて、皮膚を切りそうで怖い方(124件中18件がハサミと比べて書いています)
  • スリッカーでは歯が立たない、できかけ〜中くらいの毛玉が脇の下や首元にできる子
  • 長毛の犬・猫を何頭か飼っている方(2頭以上と暮らしている人のレビューが7件あります)
  • 左利きの方(刃を付け替えられます)

こんな方は注意

  • フェルト状に固まった毛玉を、これ1本で取りたい方(ほぐしきれないという声が多いです)
  • スパッと切れる感触を期待している方(切れ味の不満が★3以下でいちばん多い)
  • 目のまわりや耳の毛玉を取りたい方(メーカーが頭部には直接触れないよう書いています)
  • 押さえておくと暴れてしまう子(少しずつ何回も当てる道具です)

我が家の場合、毛玉ができたらサロンに相談する

パフィの毛は、トイプードルのくるくるとポメラニアンの抜け毛を両方もらったような毛質です。絡まりやすいのは脇の下と足先。だから毎晩のブラッシングで、ここだけは岡野製作所の両目金櫛を必ず通しています。

で、正直に書くと、うちは家で毛玉をほぐしたことがありません。 カットも毛玉ほぐしも、月1回のトリミングサロン任せです。毛玉があると追加料金がかかるので、そうならないよう毎日コームを通している、というのがうちのやり方です。

それでもこの道具のレビューを読んでいて、気持ちが分かる場面はたくさんありました。サロンの予約まで1週間あるのに、脇の下に固いのを見つけてしまった夜。ハサミを持ち出すのは怖い。そういうときに、根元を指で押さえて、少しずつ割っていける道具が引き出しにあると、たぶん落ち着けます。

ただ、相手は刃物で、ハサミより切れないとはいえ毛は減ります。うちが使うなら、できかけの小さな毛玉に1〜2回だけ。それ以上固いものは、無理せずサロンに頼むと思います。