商品について

ブラシで「ほどく」のではなく、刃で毛玉を縦に割っていく。それが毛玉カッターです。

SHOW TECHのMat-Busterは、持ち手の先に幅30mmのカッターが付いた道具で、刃の数は5枚と9枚の2種類。楽天レビューは61件・総合4.38です。

刃物と聞くと、まず「皮膚を切らないか」が気になりますよね。61件を全部読みましたが、犬や猫の皮膚を切ったという報告は1件もありませんでした。 ★1はゼロ。★3以下は5件で、その中身はむしろ逆方向、「切れない」「根元まで入らない」という話でした。

刃は内側を向いていて、皮膚に当たるのは丸い先端だけ

切らない理由は形にあります。商品画像の説明をまとめると、こうなっています。

  • 刃先は丸型。 からんだ毛に差し込む先端は丸めてある
  • 刃は内側を向いている。 カーブした刃の切れる面がカッターの内側にあり、皮膚側には出ていない
  • 刃の向きを付け替えられる。 右利きでも左利きでも、引く方向に合わせて刃を向け直せる

使い方は「先端を毛玉に差し込んで、引く」。引くたびに内側の刃が毛玉を少しずつ割っていき、ほぐれたらスリッカーで整える、という流れがメーカーの指定です。

注意書きは4つあり、先に読んでおきたいのは2つです。カッター部分は鋭く切れやすいので扱いに注意すること、そして強く引っ張って無理やり毛玉を取らないこと。後者には「皮膚を悪くする原因になる」と理由まで書かれています。犬の皮膚には刃が当たらない作りでも、刃そのものは本物です。人の指は普通に切れます。

★3以下5件のうち4件が猫で、中身は「切れない」「入らない」

★3以下の5件を並べると、皮膚の心配とは反対側の不満が出てきます。

あまり切れ味はよくないです。サクッとは切れず、毛を引っ張ってしまうので、ねこが嫌がってしまい毛玉は切れませんでした。毛玉を少しずつほぐすのには使えそうです。

絡まる毛は結構とれます、ただ根っこの部分に入り込みにくく難しいです!

★2の1件は切れ味が足りずに毛を引っ張った、★3の1件は根元に入らない。残り3件も「頑固な毛玉には刃が通らない」「触らせてくれない」「根元の毛玉はこれでほぐしてからハサミで切った」で、5件のうち4件が猫の飼い主でした。

根元に入らない理由は、★4のレビューがいちばん分かりやすく書いています。

皮膚と毛玉の間に隙間があればサクッと切れます。 刃先が入らないぐらい皮膚の近くに毛玉ができているとこのカッターでとるのは難しいです。

刃を内側に入れて皮膚から遠ざけた分、皮膚にぴったり張り付いた毛玉には先端が潜り込めない。 安全側に倒した設計の、そのままの裏返しです。皮膚ギリギリの毛玉はトリミングサロンの仕事、と割り切ったほうがいい場面だと思います。

大きな毛玉に触れた13件は、全員が「少しずつ」取っている

61件のうち13件が、大きな毛玉や頑固な毛玉について書いていました。1回でポロッと取れた、と書いた人はいません。

ペルシャのチンチラゴールデンを飼っています。ほぐしてもほぐしても追いつかない毛玉の処理に悩んでいました。皆様のレビューどおり、大きくなってしまった毛玉は一度ではどうにもならなかったのですが、何回か続けたらなんとかなりそうな手応えでした。小さな毛玉はすぐに取れます。

うちは長毛種の中型犬なので、気が付くと毛玉が…。クシでほぐすも痛がり、少しでも簡単に出来ればと思って購入しました。簡単に言えばカッターの刃が付いたクシと言った感じです。大きくなりすぎた毛玉は無理で、小さい毛玉ならすぐほぐせます。

「小さい毛玉はすぐ、大きいのは何日もかけて」。13件の書き方はほぼこれでそろっています。できかけの毛玉を毎日1〜2個ずつ片付ける道具だと思って買うと、期待とずれないはずです。

引っ張って嫌がられたのは、スリッカーを飛ばしたとき

毛を引っ張ってしまった、という話は★2のほかに★4にも2件ありました。そのうちの1件、トイプードルの飼い主さんが答えを書いてくれています。

トイプードルに使用しました。これだけで毛玉を取ろうとすると毛が引っ張られて嫌がりましたがスリッカーで毛をざっとといてから使ったら嫌がらずもつれが取れました!使用にはコツがいると思いました!

先にスリッカーで周りの毛をほぐしてから、残った芯だけをカッターで割る。 周りの毛ごと刃に引っかけるから引っ張られる、ということなんですよね。メーカーの「強く引っ張らない」という注意書きとも、ちゃんとつながっています。

トイプードルの飼い主のレビューは61件中5件あって、4ヶ月の子犬から「気付いたら毛玉どころかお団子に」なった子まで、どれも★4〜★5でした。巻き毛の毛玉には相性がいいほうだと読めます。

できかけの毛玉を見つけるたびにトリミングの予約日を数えてしまうなら、スリッカーでほぐしたあとの仕上げにこれを1本足しておくと、毛玉の追加料金を払う前に家で片付けられます。

5枚刃は「少しずつ」、9枚刃は「一気に」

刃の数は2種類で、カッターの大きさは同じです。メーカーの選び方はこう。

刃の数本体セット(税込)替え刃(税込)メーカーの説明
5枚刃3,300円(TR27SE004)1,430円(TR27SE006)皮膚を傷つけるか心配で、少しずつ丁寧にカットしたい方に
9枚刃3,740円(TR27SE003)1,760円(TR27SE007)スピード重視で、一気にカットしたい方に

両方持っている人のレビューが1件ありました。9枚刃の単品ページに書かれていたものです。

5枚刃をもっていて比べたかったので購入しました。こちらの方が時短にはなりますが、より多くの毛が抜けます。

9枚刃は速いぶん、毛玉以外の毛も持っていく。 5枚刃のページにも「毛玉以外の毛も削り取られている感じがしたので、毛玉だけ狙って使えばいい」という★4があります。初めての1本なら、メーカーの言うとおり5枚刃から入るのが無難です。トイプードルの飼い主さんも「9枚刃と悩みましたが、少しずつなので丁度良い」と5枚刃を選んでいました。

なお、5枚刃の本体セットは品切れになっていることがあります。選択欄で在庫を確かめてから注文してください。

刃の向きに慣れるまでは、少し手こずる

左右どちら利きでも使えるよう、カッターは先端のネジ1本で外せて、向きを変えて付け直せます。替え刃の交換も同じネジです。

ただ、この「向き」が最初の壁になっています。

初心者なのでほぐしたいところに刃の向きを合わせるのに若干苦戦していますが、小ぶりなサイズ感が我が家のワンコ(マルチーズ)には使いやすいです。

付属の説明書は英語で、それに触れたレビューが2件ありました。1件は「写真を撮ってAIに読ませたら使い方が分かった」と書いています。引く方向に刃の内側が向いているか、最初の数回はそこだけ確かめながら使うと迷いません。

製品スペック

項目内容
型番TR27SE004(5枚刃本体)/ TR27SE003(9枚刃本体)/ TR27SE006(5枚刃替え刃)/ TR27SE007(9枚刃替え刃)
カッター長さ30mm × 幅15mm × 高さ14mm
本体全長160mm、持ち手の長さ105mm・幅27mm
重さ約57g
素材ステンレススチール(刃)、プラスチック・ラバー(ハンドル)
刃の交換先端のネジ1本で交換・向きの変更ができる
原産国台湾
ブランドSHOW TECH(ベルギー)
対象犬猫兼用

ユーザーの声

楽天レビューは61件・総合4.38。星の内訳です。

星件数
★529
★427
★34
★21
★10

★3以下は5件で8.2%。★4が27件と多いのがこの商品の特徴で、その★4の多くが「満足だけど、大きな毛玉は一度では無理」という書き方をしています。

犬と猫の内訳は、猫について書いたものが15件、犬が14件、両方飼っている人が4件、どちらとも書いていないものが28件。半分近くが猫の飼い主なので、低評価の声は猫の話として読むほうが正確です。

買う前に知っておきたいこと

  • 皮膚を切ったという報告は61件で0件。 刃が内側を向いている作りです
  • 皮膚に張り付いた毛玉には入らない。 根元の毛玉はサロンかハサミの出番です
  • 大きな毛玉は数日がかり。 1回で取れたというレビューはありません
  • 先にスリッカーでほぐしてから使う。 飛ばすと毛が引っ張られます
  • 説明書は英語。 刃の向きに慣れるまで少し時間がかかります

価格

項目価格
5枚刃 本体セット(税込)3,300円
9枚刃 本体セット(税込)3,740円
5枚刃 替え刃(税込)1,430円
9枚刃 替え刃(税込)1,760円
送料無料

同じ刃のレーキでも、ベルプラージュの両面ペットブラシは1,280円で、およそ3分の1です。あちらは体全体のもつれと抜け毛をまとめて取る幅の広い道具、こちらは幅30mmで毛玉1個を狙う道具で、使う場面が違います。替え刃があるので、刃がなまっても持ち手は使い続けられます。

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • トイプードルなど巻き毛で、毛玉ができやすい子
  • 毎日のブラッシングの途中で、できかけの毛玉を1個ずつ片付けたい方
  • ハサミを毛玉に入れるのが怖い方(刃が皮膚側に出ていません)
  • 刃を交換しながら長く使いたい方

こんな方は注意

  • 皮膚に張り付いた硬い毛玉を取りたい方(先端が入りません)
  • 1回で毛玉を消したい方(大きな毛玉は何日もかかります)
  • 小さなお子さんがいるご家庭(刃は本物です)
  • 日本語の説明書が欲しい方(英語のみ)

我が家の場合、出番は脇の下だけ

パフィはトリマーさんに「絡まりやすい毛質」と言われていて、いちばん危ないのが脇の下です。歩くたびに前足の付け根で毛がこすれるので、ここだけは毎日のブラッシングで念入りにコームを通しています。

それでも過去には何度か、毛玉1か所につき500円くらいの追加料金を払っています。ここ半年はゼロ。スリッカーで全体をほぐして、脇の下と足先は岡野製作所の両目金櫛で通す、という毎晩10〜15分の作業で今のところ足りています。

このカッターのレビューを読んでいて「うちならここで使う」と思えたのは、まさにその脇の下でした。コームが引っかかって止まる、小さな芯が1個だけ残っている。 そういう場面で、スリッカーでほぐした後に芯だけ割れるなら助かります。5枚刃の3,300円は、毛玉の追加料金7か所分くらい。何年も使う道具だと考えると、そこまで高くは感じません。

逆に、体の毛は8mmくらいに短くしてもらっているので、体の側で出番はほぼ無さそうです。短い毛にはできかけの毛玉自体がほとんどできません。

できてしまった毛玉の最後のひと押しに、5枚刃を1本。うちが選ぶならその使い方です。