商品について

散歩のうんち袋を値段順に並べていて、手が止まったところがありました。クリーンワンのおさんぽエチケットパックは100枚850円で、1枚あたり8.5円。防臭袋のBOS(SSサイズ200枚1,617円)が1枚約8.1円なので、ほぼ同じ値段なんですよね。

この2つは、やろうとしていることが正反対です。BOSはにおいを外に出さない素材で、ゴミ箱に置いておく時間を耐える袋。クリーンワンは紙の部分が水に溶ける紙でできていて、うんちごとトイレに流してしまう袋。耐えるか、残さないかの違いです。

うちはポメプーのパフィ(2歳・5.12kg)と暮らして2年半、散歩のうんちはシモジマの食パン袋(1枚約3円)で処理しています。困っているのは散歩中ではなく帰宅後で、燃えるゴミが週2回しかないため、出した直後に散歩した日はうんち入りの袋を2〜3日は家に置くことになる。夏場はキッチンの生ゴミと同じ箱なので、フタを開けた瞬間に「うっ」となります。

その悩みに対して、8.5円で買える解決策が2種類ある。どちらが優れているという話ではなく、家の間取りと習慣で答えが変わります。順番に書いていきます。

紙は流せて、ポリ袋は残る

まず中身の構造から。1枚の中にポリ袋と水解紙(水に溶ける紙)が組み合わさっていて、サイズはポリ袋部が幅19×長さ30cm、水解紙部が幅24×長さ20cmです。

使い方は商品ページに4ステップで書かれています。ポリ袋に手を入れてうんちをつかみ、紙袋の外からつかんだまま紙袋とポリ袋を裏返し、ポリ袋に入れた状態で持ち帰る。帰宅したらポリ袋から紙とうんちを取り出して、水洗トイレに流す。

見落としやすいのが最後のところで、流せるのは紙とうんちだけ、ポリ袋は流せません。ポリ袋は燃えるゴミとして処分することになります。つまりゴミがゼロになるわけではなく、うんちに触れていないポリ袋が1枚残る。残るのがにおわない袋だけなら、収集日まで何日空いても平気なので、うちが困っている48〜72時間はここで消えます。

ポリ袋部19×30cmというサイズは、BOSのSSサイズ(17×27cm)よりひとまわり大きくて、Sサイズ(20×30cm)とほぼ同じです。パフィのような5kgの子には大きめですが、この袋は手を突っ込んで掴む前提なので、小さいと指先がヒヤッとします。うんちの量ではなく拾い方で決めるサイズだと思っておくと、迷いにくいはずです。

『LDK』で3位だったのは、この100枚タイプではない

ここは書いておかないとフェアじゃないので、先に整理します。

雑誌『LDK』が犬用エチケット袋6商品を比べたテストで、「クリーンワン おさんぽエチケットパック」は防臭力3.00・使い勝手4.00で3位に入っています。BOSの5.00、アイリスオーヤマの4.00に次ぐ位置で、流せるタイプの中では飛び抜けて高い数字です。

ただ、テストされているのは内容量200枚・サイズ24×34cmの商品で、これは同じシリーズの「消臭剤入り」のほうです。記事にも「消臭剤のニオイも感じるため、好みが分かれる」とあります。

商品内容量サイズ中に入っているもの楽天価格1枚あたり
おさんぽエチケットパック(本商品)100枚ポリ袋19×30cm/紙24×20cm香料850円8.5円
おさんぽエチケットパック 消臭剤入リ90枚24×34cm消臭剤804円約8.9円

材質欄を見ると、本商品は「ポリエチレン、水解紙、香料」、消臭剤入りのほうは「水解紙、ポリエチレン、消臭剤」です。この100枚タイプに入っているのは香りづけの香料で、防臭力3.00という数字をそのまま当てはめることはできません。似た名前で中身が違う商品が並んでいるので、レビューを読むときも取り違えに注意が要ります。

そのうえで、流せるタイプ全体の傾向としては、においを閉じ込める方向には強くありません。水に溶けるように作られた紙と、におい分子を通さないフィルムでは、求められる性質が逆を向いているからです。『LDK』のテストでも、防臭素材のグループ(5.00・4.00)と流せる紙のグループ(2.00前後)できれいに分かれました。その日のうちにトイレへ流すなら防臭力は要りませんが、流さずゴミ箱へ入れる使い方をするなら、この袋を選ぶ意味はほとんどなくなります。

出典:『LDK』犬用エチケット袋のテスト(360.life)

まとめ買いしても1枚の値段は下がらない。下がるのは送料だけ

charm 楽天市場店には、同じ商品の3袋セットと12袋セットが並んでいます。ふつう、まとめ買いすれば単価が下がると思いますよね。計算してみたら、ほとんど下がりませんでした。

セット総枚数価格(税込)1枚あたり楽天レビュー
100枚(本商品)100枚850円8.50円★4.68(75件)
100枚×3袋300枚2,543円8.48円★4.78(60件)
100枚×12袋1,200枚10,098円8.42円★4.75(20件)

1,200枚買っても1枚あたり0.08円しか安くなりません。12倍の量を抱えて、得られるのは100枚あたり8円です。

じゃあ何が変わるかというと、送料でした。charm 楽天市場店は商品合計5,980円(税込)以上で基本送料が無料になり、それ未満だと本州(中国地方をのぞく)で730円かかります。地域によって830円〜1,130円と上がります。

買い方商品代送料(本州)支払い合計1枚あたり
100枚を単品で買う850円730円1,580円15.8円
3袋(300枚)を単品で買う2,543円730円3,273円10.9円
12袋(1,200枚)10,098円0円10,098円8.4円
100枚+他の買い物で5,980円以上850円0円850円8.5円

850円の袋を単品で買うと、1枚あたりが8.5円から15.8円に跳ね上がります。食パン袋(約3円)の5倍です。かといって送料を浮かせるために1,200枚を買うのは、うちの場合ちょっと現実的ではありません。パフィの散歩のうんちは月30回ほどなので、1,200枚は40か月ぶん。3年以上使い続ける前提になります。しかも商品の注意書きに「長期間保管すると香りが薄らぐことがあります」とあるので、後半は香りのない袋を使うことになりそうです。

素直なのは、フードやシーツと一緒に買って合計5,980円に乗せる買い方だと思います。それなら100枚850円のまま送料が消えて、1枚8.5円で収まります。

商品スペック

項目内容
商品名クリーンワン おさんぽエチケットパック 100枚
メーカーシーズイシハラ株式会社
商品番号82934(charm 楽天市場店)
内容量100枚
ポリ袋部幅19×長さ30cm
水解紙部幅24×長さ20cm
材質ポリエチレン、水解紙、香料
用途ペット用うんち処理袋
使い方ポリ袋に手を入れてうんちをつかみ、紙袋の外からつかんだまま裏返して持ち帰る
捨て方紙とうんちはトイレへ。ポリ袋は流せないので自治体のルールで廃棄
原産国中国またはミャンマー(生産ロットにより変わります)
JANコード4990968503643

商品ページの注意書きから、買う前に知っておきたいものを挙げておきます。1回の排便につき1枚を使い、必ずポリ袋から紙ごと取り出して1回分ずつ流すこと。多量に流すと排水管が詰まる恐れがあります。砂利など水に溶けないものが付いている場合は、取り除いてから流します。保管は直射日光を避けて、湿気の少ない風通しのよい場所へ。

水に流す商品なので、配管や浄化槽の条件は家によって違います。集合住宅や浄化槽のお宅は、使う前にパッケージの注意書きに目を通しておくと安心です。

ユーザーの声

楽天のレビューは75件、評価4.68です(2026年8月15日時点)。件数がそこそこあるので、星の分布も出しておきます。

件数
★554件
★418件
★33件
★20件
★10件

★2と★1が1件もありません。75件でこの分布は珍しくて、「合わなかった」と怒っている人がいないタイプの商品です。★3の3件が実質的な最低評価になります。

投稿されている内容で参考になったものを挙げます。

  • ナイロン部が剥がしやすいように入り口の長さを変えてあるので、散歩中に袋を開けるのに手間取らない。少し大きめの袋でくくりやすい(★5・60代男性)
  • いろんなエチケットシートを使ってきたが、これは良い(★4・50代男性)
  • 地面に落ちる前にキャッチしたいので、散歩前にひとつ袋を広げておいて、うんちのポーズになったら袋に手を突っ込んでキャッチしている(★5・30代女性)

3つめの使い方は思いつきませんでした。パフィも散歩中にそわそわし始めてから袋を出すので、いつも一拍遅れます。地面に落ちる前に受け止められるなら、拾う手間も、草むらに残るかもしれない不安も減る。袋の性能ではなく、開けやすさが効いてくる使い方ですね。1つめのレビューにある「入り口の長さを変えてある」も、この使い方と直結しています。

気になる点

  • 1枚8.5円は袋として安いほうではありません。ポイ太くん(約6.1円)や食パン袋(約3円)と比べると2〜3倍です
  • においを閉じ込める素材ではないので、流さずにゴミ箱へ入れる使い方だと物足りません
  • 香り付きなので、香料が苦手な方は消臭剤入りタイプも含めて避けたほうが無難です
  • ポリ袋は流せません。ゴミがゼロになるわけではない、というのは押さえておきたいところです
  • ペットシーツの処理には使えません

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • 散歩から帰ってすぐ、トイレまで行ける生活動線がある方
  • ゴミの収集日まで日が空いて、うんち入りの袋を家に置きたくない
  • 排泄が外だけで完結していて、家のゴミ箱にうんちが入らない暮らしをしている方
  • うんちを拾うのが苦手で、手が触れない構造の袋を探している方
  • 流せるタイプが自分に合うとわかっていて、25枚のお試しサイズを卒業した
  • フードやシーツと一緒に楽天でまとめ買いする習慣がある方(5,980円以上で送料が無料になります)

こんな方は注意

  • 数日ゴミ箱に置く運用が前提の方は、BOS 驚異の防臭袋 SSサイズのような防臭素材のほうが合います。1枚あたりの値段はほとんど変わりません
  • 1枚あたりのコストを抑えたい方は、シモジマ HEIKO PP食パン袋なら約3円で済みます
  • 流せるタイプを使ったことがない方は、まずドギーマン 流せる おさんぽマナー袋の25枚で生活動線を試したほうが失敗が小さいです
  • 便を動物病院へ持参する習慣がある方は、その日は別の袋を用意しておいてください。水に溶ける紙なので、濡れたものを長時間持ち歩く使い方には向きません
  • 香りの強いものが苦手な方

わが家の場合。8.5円をどっちに払うか

最後に、うちの検討メモを正直に書いておきます。

コストから。パフィの散歩のうんちは月30回ほどで、いまは食パン袋(約3円)なので月90円です。この袋(8.5円)に替えると月255円。差は月165円、年に約1,980円でした。金額としては、正直どうにでもなる範囲です。

引っかかるのは、うちが室内トイレの家だという点でした。袋を使う回数は月90回前後で、内訳はペットシーツの交換が1日3枚で月60回、散歩のうんちが月30回。この袋で流せるのは後者の30回だけなので、残り60回ぶんのシーツは、これまでどおりゴミ箱に入ります。夏場のゴミ箱は空になりません。

だからうちの結論は、この袋だけに全部を預けるのは違うな、というところです。ただ、ここまで調べてきていちばんの発見だったのは、8.5円という金額が、防臭袋と流せる袋の分かれ目に置かれていることでした。BOSのSSが1枚約8.1円、この袋が8.5円。値段が同じなら、選ぶ基準は性能表ではなく暮らし方になります。

  • 家にうんちを置いても平気にしたい → BOS
  • 家にうんちを置くこと自体をやめたい → クリーンワン

うちは室内トイレのぶんが残るのでBOS寄り、というだけの話で、排泄が外だけの子と暮らしている家なら、答えは迷わずこっちだと思います。うんちが100%トイレに流れていくので、家のゴミ箱にうんちが入る機会がゼロになる。同じ8.5円でそこまで変わるなら、こちらのほうが効きます。

ちなみにペットシーツのほうでも、同じシーズイシハラのクリーンワン 金の炭シートを候補に入れて調べたことがあります。散歩用品とシーツで同じブランドが出てくるのは、この会社がうんちまわりを一通り作っているからですね。

買うときは単品ではなく、他の買い物と合わせて5,980円に乗せてください。850円の袋に730円の送料を払うと、1枚15.8円の袋になってしまいます。