商品について
うちは子犬のときに買ったケージを、1年ちょっとで手放しました。壊れたわけでも、パフィが嫌がったわけでもありません。ただサイズを小さく買いすぎたんです。
パフィ(ポメプー・メス)はペットショップで「成犬で3kgくらい」と言われた子でした。その説明を信じて超小型犬向けのケージを選んだのですが、1歳で4kg、1歳半で5kgに到達。中にトイレを置いたらもう身動きが取れず、結局トイレの上で寝る癖までついてしまって、ケージをやめてサークルだけの暮らしに切り替えました。今もトイレの上で寝る癖は完全には抜けていません。
だから、いま「ケージ」と名のつく商品を見るときに真っ先に確認するのは高さでも見た目でもなく、床にトイレを置いた後、何cm残るのかです。
WEIMALLの折りたたみペットケージは、その基準で見るとかなり選びやすい商品でした。M・L・XL・XXLの4サイズがあって、いちばん小さいMで3,680円、いちばん大きいXXLでも9,980円(いずれも税込・2026年8月18日時点)。しかも全サイズがネジを使わない折りたたみ式で、畳むと厚さ10cmになります。楽天レビューは231件で4.21。星5が121件ある一方、星1も10件あって、その中身がまた参考になりました。
ネジを使わず「起こすだけ」で組み上がる
商品説明にも「ネジ等を一切使用せず、パタパタっと開くだけ」とあります。レビューを読むとその通りらしく、こういう声が並んでいました。
組み立ての説明書がなかったですが、ガっと上に引き上げると側面も立ち上がります。
組み立ての取説がなかったので、大丈夫?かなと思っていましたが、(XXL)サイズの購入でしたが、難てことは無く70歳のわたしでもスムーズに簡単に組み立てられました。
11.4kgあるXXLを70代の方がひとりで立ち上げられている。これはけっこうすごい話だと思います。
うちの現在のサークルはQucover製の連結パネルタイプ(12枚・130×130×70cm)なのですが、これは妻と二人がかりで接続部分と格闘しました。パフィがトリミングに行っている隙を狙って組み立てたくらいです。あの日を思い出すと「起こすだけ」という一言の価値がよくわかります。
ただし畳むほうは別でした。「畳む時にてこづりました」というレビューが複数あります。開くのは一瞬でも、閉じるにはコツがいるということかなと。
屋根付きだから毛布をかけられる
このケージ、4サイズすべてに屋根が付いています。ここはうちの実体験としてはっきり言えるところです。
パフィが子犬のころ、夜になっても部屋が気になってなかなか寝てくれない時期がありました。効いたのはケージの上から毛布をかけて、周りを見えなくすること。屋根がなければこれができません。かけた途端に静かになって寝てくれたので、屋根の存在は「あったら便利」ではなく「これがあったから乗り切れた」に近い装備でした。
北陸の冬もそうです。うちは床の近くがとにかく冷えるのですが、床まで温まるほど暖房を効かせると部屋が乾いてしまう。そこでケージの屋根の上に湯たんぽ、ベッドの下にも湯たんぽを置いて、上下から挟むように温めていました。屋根がフラットな面として使えたから成立した方法です。
もうひとつが脱走の話。Mサイズの高さは48.5cmしかありません。うちのサークルは70cmありますが、パフィは僕が帰宅すると飛び出しそうな勢いでジャンプを繰り返します。48.5cmなら助走なしでも越えられる高さです。屋根があるから48.5cmで足りている、という順番で理解するのが正しいと思います。
トイレを置いた後に何cm残るかで4サイズを比べる
ここが本題です。うちが使っているトイレはリッチェル「お掃除簡単ステップトレー レギュラー」で、外寸47.9×35.2cm。これを基準に、4サイズそれぞれの床面積のうち何%がトイレで埋まるかを計算しました。
| サイズ | 外寸(W×D×H) | 床面積 | トイレが占める割合 | 残るスペース |
|---|---|---|---|---|
| M | 60×42×48.5cm | 約2,520cm² | 約67% | 約834cm²(A4用紙1.3枚ぶん) |
| L | 77×43.5×51.5cm | 約3,350cm² | 約50% | 約1,664cm²(A4用紙2.7枚ぶん) |
| XL | 93×57.5×64.5cm | 約5,348cm² | 約31% | 約3,662cm² |
| XXL | 108×68×75.5cm | 約7,344cm² | 約23% | 約5,658cm² |
※外寸で計算しているので、実際に使える内寸はこれより少し狭くなります。
Mサイズはトイレを入れた時点で3分の2が埋まります。 残り834cm²は、だいたいA4用紙1枚と3分の1。5kgのパフィが伏せて寝るには足りますが、寝床とトイレを離して置きたいなら足りません。うちが子犬期のケージで失敗したのは、まさにこの計算をしなかったからです。
トイレを別置きにして「寝るだけの部屋」として使うならMで十分。トイレも寝床も水も全部入れたいなら、5kgの小型犬でもLから上を選ぶのが現実的だと思います。
メーカーが示している適応犬種も載せておきます。
| サイズ | 適応犬種の目安(メーカー表記) | 本体重量 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| M | ミニチュアダックスフンド、シーズー、トイプードル、チワワ等 | 約4.5kg | 3,680円 |
| L | 柴犬、コーギー、ビーグル、ブルドッグ、フレンチブルドッグ等 | 約5.4kg | 4,680円 |
| XL | シェルティ、スタンダードシュナウザー、オーストラリアンシェパード等 | 約8.2kg | 6,480円 |
| XXL | シベリアンハスキー、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー等 | 約11.4kg | 9,980円 |
ただ、犬種名よりレビューに書かれた実際の体重のほうが役に立ちます。「11キロの柴犬にはXLサイズが良いと思います」「18キロのわんちゃん用にXXLを購入しました」という報告があり、しかも前者はLからの買い替えでした。柴犬でLと書かれていても、11kgあるならXLに行った人がいる。この差は覚えておいて損はないです。
畳めば厚さ10cm、常設しないという選び方
折りたたみ時のサイズは全サイズ共通で厚さ10cmです。
| サイズ | 折りたたみ時 |
|---|---|
| M | 61×43×10cm |
| L | 77.5×45.5×10cm |
| XL | 93×58×10cm |
| XXL | 108×69.5×10cm |
うちのサークルは畳めません。だから掃除のたびに1箇所ずつ持ち上げて掃除機をかけていて、これが地味に重労働です。厚さ10cmなら壁とソファの隙間に立てておけます。
商品説明では「緊急時の避難用にも重宝します」とも書かれていて、北陸に住んでいる身としてはここに反応しました。ただし本製品は屋内専用で、屋外で使うと錆や変色の原因になるとメーカーが明記しています。車に積んで持ち出す・避難先の屋内で組む、までが想定範囲という理解が正しいはずです。
レビューを見ると使い方の幅も広くて、猫の点滴看護に24時間使った方、うさぎの短期預かりに使った方、職場に置いている方までいました。「このゲージは5台目のリピートです。移動用に2台、自宅使用に3台。一番古いもので6年ほど使用してます」という声もあります。6年という数字が出てくる商品は、この価格帯ではあまり多くありません。
商品スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品番号 | PT0017A(M)/ PT0017B(L)/ PT0017C(XL)/ PT0017D(XXL) |
| カラー | ブラック |
| 素材 | スチール、ABS樹脂 |
| 屋根 | あり(全サイズ) |
| 扉 | 2箇所(レビューでの報告) |
| トレー | あり(引き出し式) |
| 組み立て | ネジ不要・広げて起こすだけ |
| 折りたたみ時の厚さ | 10cm(全サイズ共通) |
| 使用場所 | 屋内専用(屋外使用は錆・変色の原因) |
| 保証 | 30日間(商品到着後30日以内の初期不良・破損のみ) |
| 送料 | 無料(北海道・沖縄・離島等は別途/XL・XXLは大型商品扱い) |
価格とサイズ展開
| サイズ | 販売価格(税込) | 参考価格 | 差額 |
|---|---|---|---|
| M | 3,680円 | 3,880円 | 200円 |
| L | 4,680円 | 4,880円 | 200円 |
| XL | 6,480円 | 7,480円 | 1,000円 |
| XXL | 9,980円 | 12,680円 | 2,700円 |
いずれも2026年8月18日時点の楽天価格です。大きいサイズほど参考価格からの下げ幅が大きいのがわかります。XXLは9,980円で、屋根とトレーが付いた108cm幅のケージとしてはかなり安い部類です。
なお、この店舗は「商品の販売価格は各種セールの開催状況、在庫状況等により変動する」「注文時の表示価格での取引となり、価格調整や差額保証は行わない」と明記しています。買うタイミングで値段が動く前提で見ておくといいと思います。
ユーザーの声
楽天レビュー231件・評価4.21の内訳はこうなっています。
| 評価 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| ★5 | 121件 | 52.4% |
| ★4 | 68件 | 29.4% |
| ★3 | 21件 | 9.1% |
| ★2 | 11件 | 4.8% |
| ★1 | 10件 | 4.3% |
★1と★2を合わせると21件で9.1%。この21件が何を言っているかが、この商品を判断する材料になります。
高評価の声
- 説明書がなくても組み立てられたという報告が多い。「1分あったら組み立てれます」という声も
- 70代の方がXXL(11.4kg)をひとりで組み上げられている
- 6年使用・5台リピートという長期ユーザーがいる
- 「梱包を解いて組み上げてみたところ、期待以上にしっかりしており、満足しています」と、値段に対する強度の評価が高い
- 扉が2箇所あるため、部屋のどちら向きに置いても出入り口を確保できる
- トレーが出し入れしやすく掃除が楽
- 猫、うさぎ、点滴中の看護など犬以外の用途でも使われている
気になる声
- 溶接・組み付けの精度に個体差がある。「多少歪みがあるために扉の開け閉めがしづらく気になりました」「ワイヤー?がまがってました」という指摘が複数ある
- 4箇所あるロックのうち1箇所だけ動きが渋かった、という声
- 扉が外開き。「扉を開けたままにすると通路の妨げになります。引き戸が良かったなとちょっと思っています」
- XXLは屋根の中央がややたわむという報告。「その上に物は置かない方がいいかもしれません」
- 網目が広く、小さい子は隙間から出られる。フェレットが抜け出したという報告があり、幼犬についても「隙間から逃げ出します」という声がある
- 組み立て説明書が同梱されていなかったという報告が複数
- トレーを手前から引き出せたらよかった、という要望
読んでいて印象的だったのは、精度への不満を書いている人がそのまま低評価を付けているわけではないことでした。「多少の歪みはあるものの、許容です。開閉に支障はありませんでした。このお値段は本当に助かります」「低価格ですが強度はあり実用上はそれなりに満足しています」という書き方が目立ちます。値段を承知のうえで買っている人が多い商品、という読み方が近いと思います。
逆に言えば、扉の開閉が渋い個体を引く可能性は最初から見込んでおくべきです。保証は30日間の初期不良・破損対応のみなので、届いたらその場で全部の扉とロックを一度ずつ動かしておくことをおすすめします。
我が家のサークル(Qucover)と比べると
うちが今使っているサークルと並べてみました。用途が違う商品なので優劣ではなく、性格の違いとして見てください。
| 比較項目 | Qucover 12枚(現在使用中) | WEIMALL XXL |
|---|---|---|
| 広さ | 130×130cm(約16,900cm²) | 108×68cm(約7,344cm²) |
| 高さ | 70cm | 75.5cm |
| 屋根 | なし | あり |
| 素材 | ABS樹脂+鋼材 | スチール+ABS樹脂 |
| トレー | なし(床にタイルマット) | あり |
| 組み立て | パネルを1枚ずつ連結 | 起こすだけ |
| 収納 | 畳めない | 厚さ10cm |
| 掃除 | 1箇所ずつ持ち上げて掃除機 | 本体を畳んで床を出せる |
| 価格 | 9,980円〜 | 9,980円 |
同じ9,980円でも、面積ではQucoverが2.3倍広く、屋根と収納性ではWEIMALLが上。うちのように「サークルを開放して自由に行き来させる」使い方ならパネル式が向いていますし、「閉めて休ませる場所を作る」ならケージのほうが機能します。
そもそもサークルとケージは競合しません。子犬のうちは屋根付きケージ、体が大きくなって落ち着いたら開放型サークル、という乗り換え方をしたのがうちです。
こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ
- これから子犬を迎える方。屋根付きで毛布をかけられるので、夜に落ち着かせやすい
- 屋根が欲しい方。ジャンプ力のある子でも48.5cm〜75.5cmの高さで止められる
- 常設したくない方。使わない日は畳んで厚さ10cmで立てておける
- 通院・帰省・避難など持ち出す前提で1台持っておきたい方
- 中型犬〜大型犬で、1万円以内でケージを探している方
- 組み立てに自信がない方、力仕事を分担できる人がいない方
- 猫・うさぎなど、犬以外の小動物にも使いたい方(隙間から抜けない体格であること)
こんな方は注意
- 超小型犬の子犬は、網目の隙間から出てしまう可能性があります。体重1kg前後で迎えるなら実物の隙間を確認してから
- トイレも寝床も水も全部入れたい方は、Mだと足りません。5kgの小型犬でもLから上を検討してください
- 屋外・ベランダでは使えません(メーカーが屋内専用と明記)
- 個体差で扉の開閉が渋い場合があります。神経質になりそうな方は避けたほうが無難です
- 引き戸タイプが好みの方には向きません(扉は外開き)
- XXLの屋根の上に物を置く使い方は避けたほうがよさそうです
- サイズ違いによる返品・交換は受け付けていないため、注文前に置き場所とトイレの実寸を測っておいてください
我が家の場合、2台目として買うならL
最後に、うちならどう買うかの話です。
リビングのメインはQucoverのサークルのままにします。130×130cmの広さがあってベッドもトイレも水も入っていて、パフィは普段そこを開放したまま自由に出入りしている。これを畳める代わりに面積が半分以下のケージへ置き換える理由はありません。
買うとしたら2台目としてLサイズ(4,680円)です。理由は3つあります。
ひとつは通院と帰省。うちは車移動が多いのですが、車に乗せるときの居場所と、着いた先での居場所は別問題です。畳んだ状態で77.5×45.5×10cmなら後部座席に立てて積めます。
ふたつめは来客時。チャイムが鳴るとパフィは吠えます。今は「ハウス!」でサークルに入れて距離をとる運用ですが、サークルは玄関から見える位置にあります。畳めるケージを別の部屋に立てておけば、来客の日だけ避難場所を作れる。罰ではなく避難場所として使うのが効いている実感があるので、その選択肢は増やしておきたいところです。
みっつめは冬です。北陸の冬は床の近くが冷えます。屋根の上に湯たんぽを置ける形は、子犬のころに一度助けられた方法でした。Lサイズなら5kgのパフィにトイレを入れてもまだ1,664cm²残るので、寝床の置き場所も確保できます。
Mが3,680円、Lが4,680円。1,000円の差でトイレを入れた後の余白が2倍になるなら、迷わずLだと思います。うちが子犬期に学んだのは、その1,000円をケチると1年後にケージごと買い直すことになる、という話でした。
