商品について
これは犬用として売られている商品ではありません。楽天の商品名も説明文も「ベビーサークル」で、対象年齢は生後5か月から。レビュー2,209件も、ほとんどが乳児のお母さん・お父さんからのものでした。
それでも調べたのは、うちが4人家族で、子どもが小さいころに犬を迎える家の事情がなんとなく想像できるからです。犬を囲うのか、赤ちゃんを囲うのか。同じサークルでも、この2つはまったく別の買い物になります。
高さ68cm。数字だけならうちのサークルとほぼ同じ
サイズは5つ。内寸で120×70cm、120×160cm、140×200cm、160×200cm、180×200cmです。高さはすべて68cm。参考までに、うちのQUCOVERは130×130×高70cmなので、高さはほぼ横並びです。
パフィ(ポメプー・5.12kg)は高さ40cmのサークルを体重1kgのころに飛び越えていて、70cmに替えてからは2年半一度も越えていません。だから68cmという数字自体は、小型犬の脱走防止としては十分だと思っています。
素材はカバーがオックスフォード生地、メッシュ部分がナイロン、ポールがスチール、ジョイントがPP。底の四隅に吸盤が付いていて、床に貼り付いて動きません。この吸盤はかなり効くようで、「くっつけようとしなくても本体の重みで勝手にくっつきます」というレビューがありました。組み立てのときはむしろ邪魔になるようで、フローリングの上で組むと動かせなくなるという注意喚起まで書かれています。
いちばん小さい120×70cmが6,480円から。マット付きのセットや大きいサイズになると36,780円まで上がります。
犬に使うと、どこが効いてどこが引っかかるか
効くところは、当たっても痛くないことと、毛が抜けにくいこと。上辺のパイプとジョイントにクッションが入っていて、ぶつかっても衝撃が逃げます。カバーは取り外して手洗いできます。犬に触れる記述としてはっきり書かれていたのは、この一件でした。
マットを先に買っていたので同じ140×200サイズで購入。中にマット入れて快適です。ペットがいるので毛が気になっていましたが、メッシュ素材なのでほとんど毛が入らず安心です。通気性もあり、中も外側から見やすくてとても良いです。
つまり犬を入れるためではなく、犬から赤ちゃんを守るために買っているわけです。これが実際の使われ方だと思います。犬と赤ちゃんが同じ部屋にいる時間を安全に伸ばしたい、という目的なら、この商品はかなり素直に効きます。
もう一件、ゴールデンレトリバーと暮らす方の投稿もありました。「うちのゴールデンも写真取ろうとしたら勝手に映り込んできましたが気に入ったようで出入りしてみたり」。中に入れるサイズではあります。ただ、そのまま囲いとして使えるかというと別の話です。
引っかかるのは、生地の弱さです。低評価の理由でいちばん多かったのが、メッシュのほつれと汚れでした。「ネット部分が数カ所糸がほつれており残念でした。ドア窓部分は4箇所程ほつれがありました」「初めて組み立てた際、ネットにほつれが数個あったのが残念です」。届いた時点でほつれているという報告がこれだけ出るということは、生地そのものが繊細だということです。
パフィは1歳を過ぎるころまで、トイレの角もサークルの壁もぬいぐるみもガジガジやっていました。あの時期にこれを置いていたら、たぶん3日で穴が空いていたと思います。噛む癖が残っている子には、はっきり向きません。
組み立てで力が要る、というレビューが多い
もうひとつ多かったのが組み立ての話です。「最後枠をはめるところはかなり力が必要だったので夫に任せました」「一番最後にはめ込む所は、生地に伸縮性があるわけではないのでなかなか大変で力が要りました」。所要時間は人によって10分から1時間まで幅がありました。
先に挙げた吸盤の注意も、ここに関わります。組み立て中に床に吸い付くと動かせなくなるので、設置したい場所の上で最後まで組むのが正解のようです。実際、そういう手順を書いてくれているレビューがありました。
出入りのしかたにも癖があります。ファスナーの入口はありますが、大人はまたぐか、くぐるかになる。「夫は簡単に跨げますが、潜るのは大変そうです。私はその逆です」という投稿は、読んでいて笑ってしまいました。うちも連結パネルを流用したゲートを4か所に置いていて、妻が何度も足を引っかけてパネルがべこべこになっています。高さのある囲いは、人間側の動線でつまずくんですよね。
うちのQUCOVER 12枚と並べてみる
| 比較項目 | QUCOVER 12枚(使用中) | popomi 120×160cm |
|---|---|---|
| 内寸 | 130×130cm | 120×160cm |
| 高さ | 70cm | 68cm |
| 素材 | ABS樹脂+鋼材 | オックスフォード生地+ナイロンメッシュ+スチールポール |
| 床への固定 | なし(重さで置いているだけ) | 四隅の吸盤で貼り付く |
| 洗えるか | 拭くだけ | カバーを外して手洗いできる |
| 噛む犬 | 平気 | 向かない(ほつれ報告が複数) |
| 畳めるか | 畳めない | 分解して収納バッグに入る |
| 主な想定 | 犬を囲う | 赤ちゃんを囲う |
| 楽天レビュー | 527件・4.39 | 2,209件・4.30 |
同じ高さでも、想定している中身がまるで違います。うちが犬用サークルに求めている「噛まれても壊れない」を、この商品は最初から目指していません。逆に、うちのQUCOVERにはできない「カバーを洗う」ができます。
犬と赤ちゃんが同じ部屋にいる家で、赤ちゃん側に安全な床を作る。その用途に絞るなら、これはよくできた商品だと思います。
こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ
- 犬と赤ちゃんが同じ部屋にいて、赤ちゃん側を囲って分けたい方
- 犬の毛が入りにくいメッシュの囲いを子どもの寝床に使いたい方
- 落ち着いた成犬・シニア犬と暮らしていて、布に触れても壊さないとわかっている方
- カバーを外して手洗いできる囲いが欲しい方
- 使わない時期は分解して収納バッグにしまいたい方
- 帰省先や親戚の家で、一時的な寝床スペースを作りたい方
こんな方は別の選択肢を
- 噛む・引っかく癖が残っている犬には向きません。スチール製のQUCOVER 連結パネルサークルやアイリスオーヤマ ウッディサークルを見てください
- 犬の留守番用の囲いを探している方は、布ではなくパネル式のほうが安心です
- 中型犬以上を囲いたい方は、ポールが自立しているだけの構造なので体重をかけられると持ちません
- すぐ移動させたい方は、吸盤が床に貼り付くため設置場所を先に決める必要があります
サークルの選び方は犬のサークルとケージおすすめ10選にまとめています。
