犬のハーネスって、種類が多すぎて選べないんですよね。ベスト型、H型、足を通すタイプ、引っ張り防止タイプ。お店に並んだ商品を前に「結局どれが正解なの」と固まった経験、僕にもあります。
正直に白状すると、うちはポメプーのパフィを迎えたとき、体のサイズを測らずに犬種と体重だけでハーネスを選びました。それで大きな失敗はなかったものの、今振り返ると「測ってから選べばもっとフィットしたな」と反省しています。
この記事では、犬のハーネスの選び方を、首輪との違い・種類ごとの向き不向き・サイズの測り方・嫌がる子の慣らし方・抜け対策まで、5kgのポメプーと暮らす飼い主の目線でまとめました。商品レビューの「おすすめ何選」ではなく、自分の愛犬に合う一着を見極めるための判断基準を中心にお話しします。
犬のハーネスの選び方は「5つのものさし」で決まる
犬のハーネスの選び方は、形・サイズ・素材・着けやすさ・続けやすさの5点で判断すると迷いません。「どの形が一番いいか」を探すより、愛犬の体型・性格・散歩シーンに合う組み合わせを選ぶのがコツです。デザインだけ、値段だけで決めると、結局使わなくなったり買い直したりしがちです。
僕がたどり着いた判断軸を、ハーネス選び5つのものさしとして最初にまとめておきます。詳しくは後半の各セクションで掘り下げますが、全体像を先に持っておくと、商品ページを見るときの目線が変わります。
ハーネス選び5つのものさし
- 負担の分散 … 首・気管にやさしい構造か
- 抜けにくさ … 体型・性格に対して脱げにくいか
- 着けやすさ … 毎日の装着がストレスにならないか
- 素材・季節 … 通気性や撥水など、住む地域や季節に合うか
- 続けやすさ … 洗いやすさ・デザイン・価格で長く使えるか
このうち、多くの解説記事が①〜④までは触れていますが、⑤の「続けやすさ」は意外と語られません。でも毎日使う道具なので、僕はここをけっこう重視しています。
ハーネスと首輪はどう違う?どっちがいい?

ハーネスと首輪の一番の違いは、リードを引いたときに力がかかる場所です。首輪は力が首に集中するのに対し、ハーネスは胸や胴の広い面で力を受け止めます。そのぶんハーネスは首や気管への負担が少ないとされ、体の小さい犬やシニア犬、呼吸器が心配な犬に向いていると言われます。
うちのパフィは子犬のころ1kgほどの小さな体だったので、首輪で引っ張ったときに首へ負担がかかりそうで心配でした。小型犬は気管が細い子も多いと聞いていたので、最初からハーネスを選んだんです。これは結果的によかったと思っています。獣医師が監修するペット情報サイトでも、気管虚脱のリスクがある小型犬にはハーネスがすすめられることが多いです。
ただ、ハーネスにもデメリットはあります。両者を正直に並べると、こんな感じです。
| 項目 | 首輪 | ハーネス |
|---|---|---|
| 力のかかり方 | 首に集中する | 胸・胴に分散する |
| 首・気管への負担 | 強く引くと負担がかかりやすい | 比較的少ないとされる |
| 抜けにくさ | 調整次第で抜けることも | 形状次第で抜けにくい |
| 装着の手間 | 着けやすい | 形によっては手間がかかる |
| 引っ張り癖 | 刺激が伝わりやすい | 構造によっては引っ張りを助長することも |
| 迷子札の付けやすさ | 付けやすい | 製品により異なる |
「どっちがいいか」は二者択一ではありません。うちでは散歩はハーネス、迷子札は首輪という使い分けに落ち着きました。普段の安全は首・気管にやさしいハーネスで確保し、鑑札や迷子札は首輪につけておくと、もしものときも安心です。散歩中の引っ張りに悩んでいる場合は、道具より先に犬の引っ張り癖の直し方も合わせて読んでみてください。
ハーネスの種類と向いている犬
ハーネスは大きく分けてベスト型・Y字型・H型・8の字型・フロントクリップ型・ステップイン型があり、犬の体型と目的で向き不向きが変わります。「人気だから」で選ぶより、自分の愛犬がどのタイプかを当てはめて考えると失敗しにくいです。
形ごとの特徴を整理すると、次のようになります。
| 種類 | 特徴 | 向いている犬 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ベスト型(ソフト型) | 胴体を面で包む。首への負担が少なく脱げにくい | 小型犬・シニア犬・気管が心配な犬 | 着脱にやや時間/夏は蒸れやすい |
| Y字型 | 胸の前がY字。肩や前足の動きを妨げにくい | 運動量が多い犬・活発な犬 | サイズが合わないとずれやすい |
| H型 | 首と胴の輪をストラップで連結。隙間ができにくい | 成長期の子犬・短足胴長・後ずさりする犬 | 調整箇所が多く慣れが必要 |
| 8の字型(ベルト型) | 8の字にベルトを掛ける。足上げ不要で着脱が簡単 | 着脱を嫌がる犬・脚を触られたくない犬 | フィット調整がやや大まか |
| フロントクリップ型 | リードを胸の前に付け、引くと飼い主側へ向く | 引っ張り対策を考えている犬 | 短毛犬は脇の擦れに注意/慣らしが必要 |
| ステップイン型 | 足を通して背中で留める着けやすいタイプ | 装着をパッと済ませたい犬 | 後ずさりで抜けることがある |
うちのパフィはアプリコットの毛色で、足先だけ白い「靴下を履いたみたいな子」なんですが、性格は甘えん坊で帰宅時に大興奮するタイプ。こういう活発な小型犬には、首にやさしくて脱げにくいベスト型かH型が無難だと感じています。一方で、ダックスやコーギーのような短足胴長の犬種は後ずさりで抜けやすいので、調整箇所の多いH型が候補になりやすい、とトレーナー監修の比較記事でも紹介されています。
失敗しないサイズの測り方

ハーネスのサイズは、首回り・胴回り(胸囲)・体重の3点で選びます。体重だけで選ぶと失敗しやすく、特に同じ体重でも体型が違う犬では合わないことがあります。これは僕自身がやらかした反省点でもあります。
測るときのコツは、メジャーを床と水平に保ち、締め付けすぎないこと。手順にすると次の通りです。
- 首回りを測る … 首の前側の付け根(胸の骨のあたり)から、首の後ろの付け根を通して、ぐるっと一周します。
- 胴回り(胸囲)を測る … 前足の付け根のすぐ後ろ、肋骨が一番広いところを床と水平に一周します。ここがハーネスの要のサイズです。
- 体重を確認する … メーカーの適合表は体重も基準にしているので、最新の体重を控えておきます。
- 余裕を足す … 実測値に指1〜2本(胸回りは2〜3本)入るくらいの余裕をみます。だいたい1.5〜2cmプラスが目安です。
- 適合表と照らす … 3つの数値をメーカーのサイズ表に当てはめ、迷ったら大きいほうではなく「調整幅が広いほう」を選びます。
うちはこの実寸を測らず、「ポメプーで5kgならこれかな」と犬種と体重だけで選んできました。大きな失敗ではなかったものの、フィットを考えると測ったほうが確実です。パフィは1歳半で5kgに達してから体重が変わっていませんが、子犬のうちは1kgから一気に育つので、成長期はこまめに測り直すのが安心ですね。測るのを嫌がる子は、おやつを舐めさせながら数秒で済ませると楽でした。
ハーネス選び5つのものさしを具体的に当てはめる
ここからは冒頭の5つのものさしを、実際の選び方に落とし込みます。形・サイズが決まったら、この5点で最終チェックすると、買ったあとの「思ってたのと違う」が減ります。
1つ目は負担の分散です。 胸や胴の広い面で受け止める作りかを見ます。細いひもが首に食い込むタイプは、引っ張ったときに負担がかかりやすいので、小型犬やシニア犬では避けたいところ。
2つ目は抜けにくさ。 愛犬が後ずさりしたり、興奮して暴れたりする子なら、調整箇所が多く隙間のできにくいH型が安心です。パフィは帰宅時に5kgの体で突進してくる勢いがあるので、ゆるいと危ないなと実感しています。
3つ目は着けやすさ。 毎日のことなので、ここが地味に効いてきます。足を触られるのが苦手な子はベスト型や8の字型、パッと済ませたい子はステップイン型が候補です。
4つ目は素材・季節。 夏はメッシュの通気性、雨や雪の日は撥水加工が効きます。うちは北陸で天気の悪い日が多いので、撥水加工のハーネスにずっと惹かれています。反射材(リフレクター)が付いていると、夕方の散歩でも安心です。
5つ目は続けやすさ。 洗えるか、デザインが好きか、価格が無理なく買い替えられるか。パフィはメスなので、もう少し可愛いデザインにしてあげたい気持ちもあって、僕はここも選ぶ基準に入れています。気に入った見た目だと散歩の準備も楽しくなるんですよね。長く使うなら、シンプルで配色のきれいな日本製にも安心感があります。
ハーネスを嫌がる犬の慣らし方
ハーネスを嫌がる犬は、「着けられない子」ではなく「まだ慣れていない子」であることがほとんどです。いきなり完璧に着けようとせず、家の中で短時間から少しずつ慣らすとうまくいきます。うちのパフィも最初は本気で嫌がりました。
子犬のころ、お迎えが生後約3ヶ月だったのですぐには散歩に行けません。ワクチンが済むまでの2024年2月末から3月末まで、庭でリードに慣らす練習を続けました。最初の数日、パフィはハーネスを着けられるのをコロコロ転がって全力で拒否するんです。「これは大変なやつだ」と当時は焦りました。でも毎日少しずつ装着する時間を伸ばしていったら、3週間ほどで普通に歩けるようになって、3月末に本格的な散歩デビューができました。
慣らし方を手順にすると、こんな流れです。
- 存在に慣らす … まずハーネスを床に置き、においを嗅がせて「怖くないもの」だと知ってもらいます。
- 着けて即おやつ … さっと着けて、すぐおやつ。「着ける=いいことがある」と結びつけます。
- 短時間からのばす … 最初は数十秒。嫌がる前に外し、毎日少しずつ時間を伸ばします。
- 室内で歩く … 着けたまま家の中を歩かせ、動ける感覚に慣らします。
- 庭や玄関先へ … 慣れてきたら外の刺激が少ない場所で歩く練習に移ります。
ポイントは、嫌がっているときに無理やり着けないこと。嫌な記憶が残ると、次から余計に拒否します。あのとき「散歩できない子なんだ」と諦めず、家の中から段階を踏んでよかったなと思っています。散歩そのものを嫌がる場合は、ハーネス以外にも原因があることがあるので、犬が散歩を嫌がる理由も参考にしてみてください。
引っ張り癖とすっぽ抜けへの本音

正直にお伝えすると、ハーネスに変えれば引っ張り癖が直る、というのは半分本当で半分は違います。胸の前にリードを付けるフロントクリップ型は引っ張りをいなしやすいものの、ハーネス単体で引っ張り癖が消えるわけではありません。トレーナー監修の比較記事でも「ハーネスはトレーニングと併用が前提」と明記されています。
むしろ背中にリングがある一般的なハーネスは、犬が体重をかけて引っ張りやすい構造でもあります。だから引っ張りに悩んでいるなら、道具選びと並行して歩き方の練習をするのが近道です。うちのパフィも、興奮して前に出たがるときは、立ち止まって落ち着くのを待つようにしています。具体的な練習は犬の引っ張り癖の直し方にまとめました。
すっぽ抜けについても触れておきます。ダックスやコーギーのような短足胴長の犬種や、後ずさりする癖のある犬は、頭からハーネスが抜けてしまうことがあります。対策は、調整箇所の多いH型を選び、指1〜2本ぶんの余裕を残しつつ「ゆるすぎない」フィットに調整すること。心配な子は、首輪とハーネスをリードで二重に接続しておくと、片方が外れても飛び出しを防げます。パフィはまだ抜けた経験はないものの、突進の勢いを見ていると油断はできないなと感じています。
我が家が選んだ・気になっているハーネス
ここまでの5つのものさしをふまえて、うちで実際に使っているものと、買い替え候補として気になっているハーネスを紹介します。どれも「小型犬・活発・北陸の天気」という、うちの事情に合わせた目線で選んでいます。
今うちのパフィが使っているのは、ピンク系のハーネスタイプ。リード部分は手持ちではなく肩掛けできるロープタイプで、散歩中に両手が空くのがすごく便利なんです。子供と手をつなぎながらでも歩けます。ただメスのパフィにはもう少し可愛いデザインにしてあげたくて、買い替えを検討中です。
買い替え候補の筆頭が、LaLUCAのソフトハーネス(c004)。首も前足も通さず背中側から着けられて、メッシュと反射素材で夜の散歩も安心。背中にハンドルが付いているので、段差や抱っこのときにも使えます。1,399円・送料無料で19色展開と、続けやすさのものさしにぴったりなんですよね。
天気の悪い日対策では、iDog fleur HugHoldのコンフォートハーネスが気になっています。撥水・防汚加工で雨や雪の日も安心で、反射パイピング付き。ピンク系から「もう少し可愛いもの」に変えたい今の気分にも合います。5kgのパフィならLサイズが目安です。
リードを単体で新調するなら、BIRDIEのラッセルクッションリード。日本製で軽量、配色と金具が上品で、ボーダーやストライプの派手なものより、シンプルで長く使えるタイプが好みの僕には刺さりました。
将来を見据えて控えているのが、シニア期の介護ハーネスです。ピンスタジオのアシスタントバンドは後ろ足をサポートする持ち手付きで、国内縫製。今は2歳で必要ありませんが、足腰が弱ってくる年齢になったら検討したいと思っています。小型犬は膝のトラブルも多いので、犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)の話と合わせて、早めに知っておくと安心です。
- 価格
- 1,399円(税込)
- 単価
- 1,399円(税込・送料無料)
- メーカー
- LaLUCA
- タイプ
- お出かけ・散歩グッズ
ハーネスは犬の体格や性格との相性があるので、気になる商品はサイズ表とレビューの両方を確認してから選ぶと失敗しにくいです。迎えたばかりで他に何が要るか迷っている方は、ポメプーの飼い始めに必要なものもどうぞ。
我が家のハーネス選びは「形より続けやすさ」
ここまで種類やサイズの話をしてきましたが、最後にいちばん伝えたいのは、ハーネス選びは「完璧な正解」を探すゲームではないということです。
うちはサイズを測らず体重だけで選んで反省したり、最初はパフィがコロコロ転がって嫌がったりと、けっこう手探りでした。それでも、首・気管にやさしい形を選び、サイズを合わせ、毎日着けやすくて気に入ったデザインのものを使う。この5つのものさしを押さえれば、大きく外すことはありません。
特に、毎日使う道具だからこそ「続けやすさ」を侮らないでほしいなと思います。お気に入りの一着が見つかると、散歩の準備が楽しくなって、結果として外に出る回数も増える。パフィを見ていると、いい道具は飼い主の気持ちまで軽くしてくれるんだなと実感しています。あなたの愛犬にも、ぴったりの一着が見つかりますように。
迷ったら、首にやさしくて着けやすいベスト型から試すのが無難です。背中ハンドル付きで19色から選べるLaLUCAのソフトハーネスは、うちの買い替え第一候補です。

