「犬の吠えをどうしつけたら止まるんだろう…」と悩んで検索してくださったんじゃないでしょうか。
うちのパフィ(ポメプー・2歳)も子犬の頃は外の物音で狂ったように吠えるタイプで、北陸の冬の強い風が窓を揺らすたびに夜中でも飛び起きていました。ご近所にも気を使って、一時は「もう飼えないかも」とまで思い詰めた時期もあります。
ただ、結論から言うと、犬の吠えは原因さえ見分けられれば家庭内のしつけで8割方は落ち着きます。要求・警戒・興奮・不安・社会化不足の5タイプそれぞれに効く対策は違っていて、やみくもに叱っても逆効果になるんですよね。
この記事では、うちが2年かけて試してきた吠えしつけの対策を原因別に7つ、失敗談込みでお伝えします。「うちの子はどのタイプで吠えているのか」「明日から何を変えればいいのか」のヒントになれば嬉しいです。
犬の吠えは「悪い行動」じゃない|まず知ってほしい前提

犬の吠えはしつけでゼロにするものではなく、原因に応じて「適切な量に整える」ものです。最初にこの前提を共有させてください。
うちも最初はわかっていませんでした。「吠える=悪い犬」「うちのしつけが下手」と完全に思い込んでいたんですよね。でも獣医さんに「犬にとって吠えるのは人がしゃべるのと同じです。完全に止めるのは、人間に『一切話すな』と言うのと同じ」と言われて、目から鱗が落ちました。
問題なのは「過剰に吠える」「同じ場面で延々と続く」という状態であって、一声二声吠えること自体はむしろ健全な反応だったりします。まずこの前提を置かないと、対策も空回りしやすいです。
しつけ不足を後悔した子犬時代
正直に書きますが、パフィを迎えた最初の半年、僕はトイレトレーニングと「ハウス」にばかり力を入れていて、吠えの社会化はほとんどやっていませんでした。これが後々、本当に響きました。
1歳を過ぎてから知らない人に吠える、子どもに噛みつこうとする、物音に執拗に吠える、といった行動がすっかり定着してしまって。生後3〜4ヶ月の社会化期にもっと色んな音や人に慣らしておけばよかったな、と今でも反省しています。これから子犬を迎える方はぜひ先手を打ってあげてほしいです。
成犬になってからでも改善はできる
ただ、成犬でも諦める必要はないです。うちのパフィも2歳になった今、夜中の吠えはほぼゼロになりましたし、帰宅時の大歓迎も「待て」で落ち着けるようになりました。子犬期より時間はかかるけど、原因に合わせて根気よく対応すれば吠えは確実に減ります。これから紹介する方法は、その過程で実際に効いたものだけです。
犬が吠える6つの原因|タイプ別の見分け方
犬の吠えは大きく6タイプに分かれ、原因が違えば効く対策もまったく違ってきます。「なぜ吠えているのか」を見極めることが、しつけの出発点なんですよね。
うちのパフィは複数のタイプが混ざった複合型で、これを見抜くまでに半年かかりました。まずは下の表でざっくり整理して、そこから詳しく見ていきます。
| 吠えタイプ | 主な原因 | 典型的な場面 | 対策の難易度 | 改善までの目安 |
|---|---|---|---|---|
| ① 要求吠え | ご飯・散歩・遊びの催促 | 食事前、散歩前、遊んでほしい時 | ★☆☆ | 2〜4週間 |
| ② 警戒吠え | 知らない音・人への警告 | チャイム、物音、来客時 | ★★☆ | 1〜3ヶ月 |
| ③ 興奮吠え | 嬉しさ・テンションの高ぶり | 飼い主の帰宅時、散歩前 | ★★☆ | 1〜2ヶ月 |
| ④ 不安吠え | 分離不安・心細さ | 留守番中、ひとり寝の時 | ★★★ | 3ヶ月〜半年 |
| ⑤ 遠吠え | 本能・サイレンなどへの反応 | 救急車、他犬の遠吠え | ★☆☆ | 慣れで自然に減る |
| ⑥ 体調不良吠え | 痛み・違和感の訴え | 突然始まる、夜間に多い | 動物病院へ | 受診後すみやか |
① 要求吠え:ご飯・散歩の催促
「ごはんまだ?」「散歩行こうよ!」といった催促の吠えです。飼い主が動いてくれることを期待しているので、反応するほど強化されます。パフィも生後半年の頃、フードの準備音を聞くと猛烈に吠えていました。
② 警戒吠え:物音やチャイムへの反応
チャイム、宅配便、外の物音、見知らぬ人などに対する「注意を促す」吠えです。犬の本能(縄張り防衛)に根ざしているので、要求吠えと違って「無視」では治りません。うちは北陸の冬の強い風にパフィが連日反応して、家族が本気で追い詰められました。
③ 興奮吠え:飼い主の帰宅時に多い
嬉しさのあまり吠えてしまうパターンです。パフィは帰宅時に尻尾が取れそうなくらい大歓迎してきて、ジャンプしながら甲高い声で吠え続ける時期がありました。飼い主が一緒に喜ぶと、興奮吠えはどんどん強化されます。
④ 不安吠え:留守番中の遠吠え
飼い主と離れた不安から出る吠えです。うちも子犬期、1時間の買い物でもペットカメラにはウロウロ歩き回って遠吠えするパフィが映っていました。重くなると分離不安と呼ばれる状態まで進むことがあります。
⑤ 遠吠え:本能的な反応
救急車のサイレンや遠くの犬の遠吠えに合わせて吠えるもの。これは犬の本能なので、完全に止めることは難しいですし、頻度は高くないので特別なしつけは不要なことが多いです。
⑥ 体調不良吠え:突然始まる吠えは要注意
今まで吠えなかった子が急に吠え始めた、特定の体勢で吠える、夜泣きが続く、といった場合は病気のサインの可能性があります。シニア犬の急な吠えは認知症の症状でもよく見られます。しつけの前に、まずはかかりつけの獣医さんに相談してください。
チェックリストで吠えのタイプを見分ける
- ご飯・散歩の時間帯や「何かしてほしい」場面で吠える → ①要求吠え
- チャイムや外の物音、見慣れないものに反応して吠える → ②警戒吠え
- うれしい場面でジャンプしながら吠える → ③興奮吠え
- 飼い主が見えなくなると吠える、留守番中ずっと鳴く → ④不安吠え
- サイレンや遠くの犬の声に合わせて遠吠えする → ⑤遠吠え
- 普段吠えなかったのに突然吠え始めた → ⑥体調不良吠え
複数当てはまる方も多いと思います。うちのパフィも①〜⑤まで全部混ざっていました。1タイプずつ順番に取り組むのが正解で、全部いっぺんに直そうとすると空回りします。これは僕が半年かけて学んだことです。
【原因別①】要求吠えのしつけ対策|「無視」が最強な理由

要求吠えの対策は、徹底して反応しないこと。これに尽きます。
要求吠えは「吠えれば飼い主が動く」と犬が学習した結果です。つまり吠えている時に少しでも反応すると「やっぱり吠えれば叶う」と強化されます。逆に無視を貫けば「吠えても無駄」と理解して、自然に減っていくんですよね。
反応しないを徹底する
吠え始めたら、目を合わせない・声をかけない・触らないを徹底します。「うるさい!」と叱るのもNGで、犬からすると「飼い主が一緒に吠えてくれた」と誤解されることがあります。その場を離れて別室に行く、背中を向けるなど、完全にリアクションを消すのがコツです。
完全に静かになってから10秒数えてから、要求に応えるかどうか判断します。応える場合も穏やかに。褒めすぎると逆に興奮してまた吠えてしまうので注意が必要です。
家族全員で対応を揃える
一人でも甘やかすとリセットされます。うちも当初、僕が無視ルールにしたのに妻と子どもたちが甘やかすという状況で、まったく改善しませんでした。家族会議で「パフィが吠えても絶対に振り向かない」を徹底してから、ようやく変化が出始めたんですよね。
ご飯前の要求吠えを治した話
パフィは生後半年の頃、僕がフードを準備し始めると「早く!早く!」と猛烈に吠えていました。最初は「うるさいうるさい」と言いながら準備を急いでいたんですが、これが完全な逆効果。
思い切って「吠えている間は準備の手を止める」というルールに切り替えたところ、最初の3日間は吠えがむしろエスカレートしました。これを「消去抵抗」と呼ぶらしく、ここで折れずに続けたのが正解で、4日目から「あれ、吠えても動かない…」とパフィが気づいて、おとなしく座って待つようになったんです。今ではお座りして目で訴えてくるだけで、ご飯前の吠えはほぼゼロ。あの3日間を乗り切ったのが勝負でした。
運動不足が隠れた原因のことも
要求吠えの根本原因が「運動不足で発散できないエネルギー」というケースも結構あります。散歩が足りないと、余ったエネルギーを吠えで発散するんですよね。
ポメプーのような小型犬でも、1日合計30〜60分くらいの散歩は必要です。うちでも雨で散歩をスキップした日は、明らかに家の中で吠える頻度が増えました。運動量の目安については犬の散歩時間の目安も参考にしてみてください。吠えの対策としても、意外と「散歩時間を増やす」が一番効いたりすることがあります。
【原因別②】警戒吠えの対策|北陸の冬の風で苦しんだ話
警戒吠えへの対策は「刺激への慣れ(脱感作)」と「吠える状況を減らす環境調整」の2軸で進めます。これが一番時間のかかる吠えで、うちも完全克服まで約1年かかりました。
警戒吠えは本能に根ざしているので、要求吠えのような「無視」では治りません。むしろ無視すると「飼い主が反応しない=自分でなんとかしなきゃ」と判断して、エスカレートすることもあります。
北陸の冬の風で夜中に吠える日々
我が家は北陸の雪深い地域にあって、冬は強い風が連日吹き荒れます。風が窓ガラスを揺らす音、雪が屋根から落ちる音、除雪車のエンジン音。そのすべてにパフィは反応して狂ったように吠えていました。
特に困ったのが夜中の吠え。1階のリビング近くで寝ていたパフィが、深夜2時や3時に外の物音で吠え出して、家族全員が起こされる日が続いたんです。下の娘(当時小1)が「眠れない…」と泣くようになって、本気で「もう限界かもしれない」と頭をよぎった時期もありました。
環境調整で吠える状況を減らす
家庭内の即効対策として、うちがやったのは以下の4つです。
- 就寝場所を1階から2階の寝室に変更(外の物音が届きにくい)
- パフィを家族と同じ部屋で寝かせる(安心感を優先)
- 窓を全部閉め、厚手の防音カーテンを下ろす
- 雪の日は加湿器の音をホワイトノイズ代わりに使う
これで夜中の吠えは劇的に減って、家族全員が普通に寝られるようになりました。完全に治ったわけじゃなくて「吠える状況を作らない」アプローチですが、現実的にはこれが一番効いたんですよね。理想より先に、家族の睡眠を守るのが大事でした。
音や刺激に慣らすトレーニング
並行して、刺激そのものへの脱感作トレーニングも進めます。やり方はシンプルで、吠える対象の音量・距離を「ぎりぎり吠えない程度」まで落として、その状態でおやつを与える。これで「この刺激=いいこと」と関連付けるんです。
少しずつ強度を上げていって、吠えそうになったら「マテ」「フセ」で気をそらす。静かにできたら大げさに褒めてご褒美。毎日10分、3〜4週間続けると明らかな変化が出てきます。特にチャイム吠えは、録音したチャイム音を小さい音量から流すのが効果的とされています。
マンション・賃貸住まいの即効対策
ご近所が気になる方向けに、環境調整だけで効く方法もまとめておきます。
| 対策 | 費用目安 | 効果 |
|---|---|---|
| 防音カーテン・遮光カーテン | 1枚3,000〜5,000円 | 外音と視覚刺激を同時カット |
| ベビーゲート(玄関仕切り) | 3,000〜8,000円 | ドア音と犬の距離を確保 |
| ホワイトノイズマシン | 3,000〜10,000円 | 外音のマスキング |
| 消音ベルの宅配サービス | 無料〜 | チャイム鳴動を回避 |
うちも防音カーテンを入れた日に、明らかに反応する音の数が減って「もっと早く買えばよかった」と思いました。1枚3,000〜5,000円でこの効果はコスパがいいです。
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【原因別③】興奮吠えの対策|「待て」で乗り越えた帰宅ルーティン

興奮吠えへの対策は、飼い主が冷静でいること、そして興奮スイッチが入る前にコマンドで切り替えること。この2点に尽きます。
興奮吠えで一番ありがちなのが、飼い主帰宅時の大歓迎。可愛くて応えたくなる気持ちはめちゃくちゃわかるんですが、ここで一緒に喜ぶと興奮吠えはどんどん強化されていきます。
帰宅時の「待て」ルーティンを徹底した
パフィは僕や妻が帰宅すると、尻尾が取れるんじゃないかというくらい興奮して、ジャンプしながら甲高い声で吠え続けていました。子犬の頃は可愛いんですが、5kgになった成犬がジャンプしてくると、来客に飛びついて服を汚すなどの実害も出てきます。
あるとき、トリマーさんに「興奮したまま外に出すと、外でもテンションが上がりすぎて事故につながりますよ」と言われてハッとしました。それからルーティンを変えたんです。
- 帰宅してもすぐにサークルに行かない
- サークルの前でまず「おすわり」させる
- 「待て」の姿勢にしてから扉を開ける
- 「よし!」の合図で出す
- 出てきても最初の30秒は撫でない・声をかけない
- 完全に落ち着いてから穏やかに挨拶する
最初は全然できなくて、「待て」と言ってもケージのなかをぐるぐる回りながら吠えていました。でも毎日続けて3ヶ月くらいでコツをつかんで、1年経った今では興奮しながらでもしっかり「待て」ができるようになりました。できた瞬間は本当に達成感がありましたね。
興奮させない予防が9割
ここで一番伝えたいのは、興奮させた後に落ち着かせるより、そもそも興奮させない方がずっと楽だということです。
散歩前のリードを見せる時、玄関を開ける前、おもちゃを出す時。興奮スイッチが入る前に「お座り」や「マテ」を挟む癖をつけると、吠える前に切り替えができるようになります。うちもこの「先回り」を覚えてから、対応がぐっと楽になりました。
低いトーン・ゆっくりした動きで接するだけでも犬のテンションは変わります。逆に高い声で「ただいま〜!」と飛びついたら、そりゃ興奮しますよね。
来客時の興奮吠え対策
来客に飛びついて吠えるパターンは、人間側の段取りでほぼ防げます。
- 来客が来る前に犬をハウス(ケージ)に入れておく
- お客さんが落ち着いてから犬を出す
- 最初の挨拶は飼い主が主導し、来客には「しばらく無視してください」と頼む
- 落ち着いた後でだけ、撫でてもらう
来客に「可愛い〜!」と高い声で迎えてもらうと、せっかくのトレーニングが一瞬で台無しになります。事前にお願いしておくのが本当に大事です。
【原因別④】不安吠えの対策|留守番中の遠吠えを減らした方法
不安吠え・分離不安への対策は、短時間の留守番から段階的に慣らすこと、そして離れる前後を大げさにしないこと。時間はかかりますが、根気よく続ければ確実に改善します。
ペットカメラに映る、見ていられない光景
パフィを迎えて半年くらいの時期、1時間程度の買い物でもペットカメラを覗くと、ケージのなかをぐるぐるうろうろしながら吠えたり、遠吠えしたり、柵に向かってジャンプしていました。これを見るたびに「早く帰ってあげなきゃ」と焦って、買い物に集中できなかったんですよね。
一番きつかったのは夫婦の仕事と子どもたちの帰宅時間が重なって「8時間留守番」になった日。帰宅したらフードは散らかり、トイレ以外の場所にうんち、ベッドは噛みちぎられている状態で、録画にはずっと吠えている姿が残っていました。この日を境に、留守番時間を絶対に超えないよう夫婦でスケジュールを組み直しました。
段階的に留守番に慣らす
うちで効いた順序はこんな感じです。
- 家のなかであえて別の部屋に行き、5分だけ姿を消す
- 戻る時に大げさに喜ばない(淡々と帰る)
- 静かに待てた時だけ褒める&おやつ少量
- 5分→10分→20分→30分と少しずつ時間を延ばす
- 慣れてきたら実際の短時間外出(ゴミ捨て、コンビニ)を開始
- 外出時に流すBGMやおもちゃを「これがある=飼い主が帰ってくる」と関連付ける
一番効いたのが、正直言うと「離れる前後を大げさにしない」ことでした。「行ってきま〜す!」「ただいま〜!」と感情的に対応していた頃は、むしろパフィの不安が強化されていたんですよね。今は無言で出て、帰宅後も5分くらい無視してから挨拶するようにしています。
ペットカメラは不安吠え対策の必需品
不安吠え対策で一番助けられたのがペットカメラでした。理由は3つあります。
- 吠えのトリガーが特定できる(何の音や時間に吠え出すか録画で分かる)
- 改善具合を客観視できる(吠えていた時間が減ったか数字で分かる)
- 飼い主の罪悪感が緩和される(想像より静かに過ごしていることが多い)
特に3つ目は大きくて、「ずっと吠えてるはず…」と思っていた日に、実は大半を寝て過ごしていることが分かって心理的にかなり楽になりました。
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深刻な分離不安は専用記事も
留守番の不安吠えが深刻化すると、分離不安症という疾患レベルまで進むこともあります。症状チェックや細かい対策は犬の分離不安の症状と我が家の7つの対策でまとめているので、留守番中の吠えが心配な方はぜひ読んでみてください。
また、年齢別の適正な留守番時間は犬の留守番時間の目安と安心対策で整理しています。うちの経験だと、子犬期は最大4時間、成犬で6時間が限界だなと感じていて、それ以上の時はペットホテルやシッターの利用を検討してください。
【原因別⑤】社会化不足による吠え|ドッグラン・病院での失敗談

社会化不足への対策は、子犬期(生後3〜16週)の社会化が最重要。ただし成犬でも、時間をかければ改善できます。うちはまさに後者のパターンでした。
ドッグランで他犬に吠えまくって泣きそうになった話
パフィを生後半年〜1歳までの間、ほぼ家の周辺と病院しか連れて行かなかったんです。今思うと完全な社会化不足でした。
1歳を過ぎてから「そろそろドッグラン行ってみよう」と意気込んで連れて行ったら、結果は散々。他の犬を見るたびに吠える、近づいてきた犬に噛みつこうとする、そのたびに僕がパフィを抱き上げて謝る、という往復でした。「もっと早く外に連れ出していれば」と本気で落ち込んだ帰りの車のことは今でも覚えています。
病院の待合室での工夫
もう一つ困っているのが病院の待合室です。診察室に入ると不思議とおとなしくなるんですが、待合室で他の飼い主さんが多いと知らない人に向かって吠えてしまうんですよね。注射そのものは怖がらないのに、待合室の人の多さがダメなんです。
最近はこんな工夫でしのいでいます。
- 予約時間ギリギリに到着して待合時間を最小化
- 受付後は車で待機し、順番が近づいたら呼んでもらう
- 待合室ではおやつで気を引き続ける
- 抱っこして人や犬から距離を取る
動物病院の方も「事情を話してもらえれば対応できますよ」と言ってくださるので、遠慮せず相談するのがいいと思います。
成犬でも社会化はやり直せる
「もう成犬だから手遅れ?」と思う方もいるかもしれませんが、成犬でも社会化は可能です。子犬期より時間はかかりますが、確実に変わります。
- 人通りの少ない場所から散歩を始める
- 他の犬とは距離10m以上から見せて、吠えなければご褒美
- 少しずつ距離を縮める(1日1mペースが目安)
- 成犬向けトレーニングクラスに参加する
- 信頼できる飼い主仲間の犬と1対1で会わせる
特にトレーニングクラスは効果が高く、僕も「もっと早く参加させていれば」と今でも思います。費用は1回3,000〜5,000円くらいで、自己流の試行錯誤で消耗することを考えると全然高くないというのが正直な感想です。
これから子犬を迎える方へ
もし今、生後6ヶ月以下の子と暮らしている方が読んでくれているなら、お願いがあります。社会化期(生後3〜16週)に、とにかく多くの音・人・場所・犬に慣らしてあげてください。これだけで、後のしつけの苦労が劇的に減ります。
- ワクチン完了前でも、抱っこで色々な場所に連れて行く(地面に下ろさなければOK)
- 家のなかで掃除機・洗濯機・チャイム音を意図的に経験させる
- 家族以外の人に頻繁に会わせる
- パピー教室で他の犬と挨拶する機会を作る
僕が過去の自分に一番言いたいことでもあります。
絶対にやってはいけないNGしつけ5つ
よかれと思ってやってしまいがちな対応の中には、逆に吠えを強化してしまうNG行動が複数あります。僕も全部やってしまった経験があるので、皆さんは二の舞にならないでください。
NG① 大声で「うるさい!」と叱る
最初にやりがちですが、犬からすると「飼い主が一緒に吠えてくれた=盛り上がってる」と勘違いされることがあります。特に要求吠え・興奮吠えには100%逆効果。冷静に、無言で対応するのが正解です。
NG② 口を押さえる・マズルをつかむ
「物理的に止める」発想で口を押さえる方がいますが、犬にとって口元は急所で恐怖を感じる部分。信頼関係を壊す典型的なNG行為です。一時的に止まっても、飼い主への恐怖から噛みつき行動が出るリスクが高まります。
NG③ 吠えている時におやつや抱っこで黙らせる
「とりあえず黙ってほしい」とおやつや抱っこで対応すると、犬は「吠える=いいことが起きる」と学習します。短期的には静かになっても、長期的には吠え頻度が爆増する定番パターン。僕もこれで失敗して、修正に3ヶ月かかりました。
NG④ 吠え防止首輪(電気・スプレー式)の安易な使用
電気ショックや柑橘スプレーが出る首輪は即効性はありますが、根本原因は解決しないので首輪を外すと再発します。不安吠えの犬では症状が悪化するリスクもあり、獣医行動学の専門家の多くが推奨していません。使う場合は必ず獣医師に相談してからにしてください。
NG⑤ 家族でしつけ方針がバラバラ
父はおやつをあげる、母は無視する、みたいに家族でバラバラだと、犬は完全に混乱して「誰が相手なら吠えれば叶うのか」を学習します。対応の統一は吠えしつけの大前提です。うちも家族会議でルールを揃えてからようやく効果が出始めました。
吠え対策に役立ったしつけグッズ7選

実際にうちで使って吠え対策に効いたグッズを、7つ厳選して紹介します。
① ペットカメラ(見守りカメラ)
不安吠え・留守番吠え対策の必需品。吠えのトリガー特定と改善具合の可視化に圧倒的に役立ちます。機能重視ならFurboやPanasonic、コスパ重視ならTP-LinkのTapoシリーズが定番。
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- 3,980円(税込)
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- TP-Link
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② 防音カーテン・遮光カーテン
警戒吠え対策の名脇役。外の音と視覚刺激を同時にカットできて、夜間の物音吠えに本当に効きました。1枚3,000〜5,000円で導入できるコスパの良さも魅力。
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- 5,698円(税込・送料無料)2枚組
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③ 知育おもちゃ(コング・ノーズワークマット)
要求吠え・退屈吠え対策に。フードを詰めて与えるコングは、留守番中の暇つぶしになって吠え頻度が下がりました。ノーズワークマットは嗅覚を使うのでエネルギー消費にもなります。
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④ ホワイトノイズマシン
外音をマスキングして警戒吠えを防ぐアイテム。寝室で一晩中流すだけでOKです。専用機器がなくても加湿器の音やラジオで代用可能。うちは冬場の加湿器がそのまま吠え対策になっていました。
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- 2,980円(税込)
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- メーカー
- LOHASTEN
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- 室内用品
⑤ ベビーゲート・サークル
来客時の興奮吠え対策、ハウスでの落ち着きトレーニングに使えます。物理的に犬を制限できると「興奮させない予防」がしやすくなるんですよね。
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- 1,640円(税込)
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- 1,640円〜5,680円(税込・送料無料)サイズ・カラーで変動
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- Hai Hai
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- 室内用品
⑥ しつけ教材(オンライン講座)
しつけ教室に通うのが難しい場合の選択肢。獣医行動学の専門家が監修している教材を選ぶと安心です。1〜3万円で半年〜1年使えるのでコスパは◎。
⑦ トレーニング用おやつ(小粒・低カロリー)
トレーニング中はおやつの消費が激しいので、1粒が小さくて低カロリーな専用おやつが必要です。普通のジャーキーだと量が増えすぎて太るので、フリーズドライのささみや小粒タイプがおすすめ。
- 価格
- 2,780円(税込)
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- 2,780円(税込・送料無料)20g×5袋
- メーカー
- どっぐふーどる
- タイプ
- おやつ・トッピング
トレーニング用おやつはまとめ買いがお得。楽天お買い物マラソン期間にカートに入れてショップを回るのが定番テクです。
グッズはあくまで「対策の補助」であって、これだけで吠えが治るわけではありません。根本原因への対応とセットで使うことが大前提で、グッズに頼りきりになると逆に長期化するので注意してください。
しつけ教室・トレーナーを検討すべきタイミング
家庭内のしつけで2〜3ヶ月取り組んでも改善が見られない場合、攻撃性を伴う吠えがある場合は、迷わずプロに相談すべきです。ここは僕がこの記事で一番伝えたいパートかもしれません。
自己流にこだわって後悔した話
パフィを迎えた当初、「自分たちでなんとかなる」と思ってしつけ教室を選ばなかったんです。費用も高そうだったし、家族で対応すれば大丈夫だろうと。
結果はこの記事で書いてきたとおり、社会化不足・複合型の吠え癖が定着して、克服に1年以上かかりました。最初から月1〜2回でもパピー教室に通っていれば、3ヶ月で済んだ問題だったと思います。費用面でも、結果的に「自己流の試行錯誤+グッズ大量購入」の方が高くついたかもしれません。プライドが犬の苦労を長引かせたという自戒も込めて、これは書いておきたかったです。
プロに相談すべきサイン
以下に当てはまる場合は、プロを頼ることを強くおすすめします。
- 家庭内のしつけを3ヶ月続けても改善が見られない
- 噛みつき・うなりなど攻撃性を伴う吠えがある
- 留守番中に自傷行動(ケージかじり・脱走など)がある
- ご近所からクレームが入った
- 飼い主自身が精神的に追い詰められている
最後のが本当に大事で、飼い主が疲弊していると無意識に犬への対応がきつくなって悪循環に陥ります。犬のためにもプロを頼ることは「失敗」ではなく「賢い選択」です。
しつけ教室・トレーナーの費用
| 種類 | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| グループレッスン | 1回 2,000〜4,000円 | 他犬との社会化練習にも◎ |
| プライベートレッスン(出張) | 1回 8,000〜15,000円 | 自宅環境で個別指導 |
| 預託訓練(数週間〜) | 月 15〜30万円 | 重度の問題行動向け |
| オンライン相談 | 月 3,000〜10,000円 | 気軽に始められる |
最初はグループレッスンかオンライン相談から入るのがハードルが低くておすすめ。それと、獣医行動診療科のある動物病院の存在も頭に入れておいてほしいです。深刻な分離不安や攻撃性のある吠えは、行動診療科で薬物療法と並行することで劇的に改善するケースもあります。
トレーナー選びのチェックポイント
- 陽性強化(褒めるしつけ)を基本にしている
- 体罰や電気ショックを使わない
- 飼い主への教育を重視している
- 動物行動学の知識・資格がある
- 体験レッスンを実施している
「すぐ直る」「絶対治る」と謳うトレーナーは要注意です。良いトレーナーほど「飼い主の根気が必要」と正直に伝えてくれるもので、甘い言葉には気をつけてください。
吠えしつけで大切にしたい、3つのこと

最後に、この2年でうちが学んだ「吠えしつけで大切にしたいこと」を3つだけまとめさせてください。
1つ目は、原因を見極めること。吠えには必ず理由があって、タイプによって効く対策は全然違います。やみくもに叱っても治らないし、むしろ悪化することもあります。
2つ目は、家族で対応を揃えること。一人でも甘やかすとしつけはリセットされます。ルールを家族会議で決めて、全員が同じ対応をする。これだけで効果の出方が全然違ってきます。
3つ目は、一人で抱え込まないこと。自己流で2〜3ヶ月試しても改善しないなら、しつけ教室や動物行動診療科を頼っていいんです。「プロを使う=失敗」じゃないので、ここは強く伝えたい。
吠えに悩んでいる時って、本当に追い詰められた気持ちになりますよね。「もう飼えないかもしれない」と思った夜、僕にもありました。でも、原因を見極めて対策を続ければ、犬は必ず変わってくれます。焦らず、家族で力を合わせて、一歩ずつ進んでみてください。あなたと愛犬が穏やかな暮らしを取り戻せることを、心から願っています。


