「犬を飼いたいけど、最初にいくらかかるんだろう?」——これ、僕もパフィ(うちのポメプー・2歳)を迎える前に何度も考えました。ネットで調べると「生体費用を除けば5〜6万円が目安」なんて書いてあるんですよね。

でも、実際にペットショップで支払った初日の総額は80〜90万円でした。生体価格約30万円に加えて、ケージやフード、ワクチン代、保険料、トイレ用品など、店員さんに勧められるまま「一番良さそうなやつ」をカゴに入れていった結果です。

もちろんここまでかかるケースばかりではありませんが、「5〜6万円で準備できる」と思い込んで予算を組むと、あとで焦ることになるかもしれません。

この記事では、犬の飼い始めにかかる初期費用の項目別内訳を、一般的な相場と僕のリアルな支出を比較しながらお伝えしていきます。初期費用を抑えるために「やっておけばよかった」と後悔したことも正直に書いているので、これから犬を迎える方の参考になれば嬉しいです。

犬を飼い始める初期費用の全体像——「5〜6万円」は本当?

犬を飼い始める初期費用は、生体価格を除くと5〜6万円が一般的な目安です。ただし、この金額だけを見て予算を組んでしまうと、実際にはもっとかかって慌てることになりかねません。

アニコム損保やペットミーなどの調査では、飼育用品の準備にかかる費用は小型犬で2〜3万円、医療費(ワクチン・登録料)で1〜2万円、合計で5〜6万円程度というデータが出ています。生体価格を含めると27万〜38万円が相場という情報もよく見かけますよね。

うちが初日に80〜90万円かかった理由

ここで正直に言うと、うちの初日の支払い総額は80〜90万円でした。一般的な相場の2〜3倍です。

なぜこんなに膨らんだのか。理由はシンプルで、犬を飼うのが初めてで何もわからなかったからなんですよね。

2024年1月、妻が「この子なら飼えるかも」とペットショップで言った瞬間に即決。そこから店員さんに「ケージはこちらがおすすめです」「フードはこれが良いですよ」と勧められるまま、一番高いグレードのものをカゴに入れていきました。生体価格すら会計の時まで確認していなかったくらいです。

内訳をざっくり振り返ると、こんな感じでした。

項目費用
生体価格約30万円
ケージ・キャリー不明(高額品を購入)
トイレトレー・ペットシーツ不明
フード(ソルビダ)不明
おもちゃ・ベッド不明
食器・給水器不明
ワクチン接種済み費用不明(生体とは別に支払い)
ペット保険初回費用不明
合計80〜90万円

各アイテムの個別価格は正直覚えていません。でも、「結構高いものを買ったな」という記憶だけはしっかり残っています。今思えば、事前にネットで調べて自分で準備すれば、用品代は半分以下にできたはず。初めてだからこそペットショップに任せてしまったけど、初めてだからこそ自分で調べて買ったほうが良かったなというのが2年経った今の正直な感想です。

犬の初期費用を項目別に解説——生体価格から用品まで

犬の初期費用を項目別に解説——生体価格から用品まで

犬の飼い始めに必要なものと、それぞれの費用目安をまとめると生体を除いて3〜10万円程度に収まります。ここからは項目ごとに一般的な相場と、実際にうちがかかった費用を比較しながら解説していきますね。

生体価格の相場(ペットショップ vs ブリーダー vs 保護犬)

犬の生体価格は、迎え方によって大きく異なります。

迎え方価格の目安
ペットショップ20万〜40万円(犬種・血統で50万円以上も)
ブリーダー15万〜35万円
保護犬(譲渡)無料〜5万円程度(医療費・寄付金)

うちのパフィは福井県のペットショップで購入して、生体価格は約30万円。ペットショップのガラス越しに並んでいる子たちを見ると、20万〜40万円くらいの子が多かった印象です。ポメプーの値段の相場が気になる方は別の記事で詳しくまとめているので、そちらも参考にしてみてください。

ちなみに、購入前にブリーダーという選択肢はまったく考えていませんでした。妻の「この子なら飼えるかも」という一言があったので、その場で即決。ブリーダーを検討する時間的余裕がなかったんですよね。後悔はしていませんが、ブリーダーから迎えていたら社会化が進んだ状態で迎えられたかもしれないなとは思っています。

保護犬という選択肢もあります。保護犬の場合は生体費用がかからない(または譲渡費用として数万円程度)ため、初期費用をかなり抑えられます。ただし、保護犬は成犬が多く子犬から育てたい方には向かない場合もあるので、家族の希望と照らし合わせて検討してみてください。

ケージ・サークル(5,000〜20,000円)

ケージまたはサークルは、犬を迎えるうえで最初に必要になるアイテムです。一般的な相場は5,000〜20,000円程度ですが、ペットショップで購入すると割高になることが多いんですよね。

僕はペットショップの店員さんに勧められるまま一番高いケージを購入しました。正確な金額は覚えていませんが、ネットで同じようなものを調べたら半額くらいで買えたかもしれないなと後から気づきました。これが初期費用で一番後悔しているポイントです。

しかも、うちのパフィは「成犬で3kg」と説明を受けていたのに実際には5kgまで成長。小さめのケージを買ってしまったため、トイレを置くだけでいっぱいいっぱいになり、結局サークルに買い替えました。成犬時の想定サイズよりも一回り大きいものを選んでおくのが正解です。

現在使っているのはQucover製の連結パネルタイプ(12枚セット、130×130×70cm)で、楽天で6,000円前後で購入できました。ペットショップで買ったケージの何分の一かの値段です。

トイレ用品(3,000〜7,000円)

トイレトレーとペットシーツは、犬を迎えたその日から必要です。初期費用としてはトイレトレーが2,500〜5,000円、ペットシーツが1,500〜2,000円程度。合わせて4,000〜7,000円くらいが目安になります。

トイレトレーは犬のサイズに合ったものを選ぶのが基本ですが、子犬のうちはレギュラーサイズで十分。成犬になってからワイドサイズに切り替えるかどうかは、その子の体格と排泄の仕方次第です。

ペットシーツ選びで僕が学んだのは、消臭機能つきの色付きシーツは避けたほうが無難ということ。おしっこをしても見た目が変わらず、気づいたらびちゃびちゃになっていた失敗があります。白いシーツなら一目で汚れがわかるので安心。うちでは現在、ユニチャームの「デオシート レギュラーサイズ」を使っていて、108枚入りで約1,850円(1枚あたり約18.5円)。1日3枚程度使うので、月のペットシーツ代は1,500〜1,850円ほどです。

フード・食器・給水器(5,000〜10,000円)

フード代は月々のランニングコストが大きい項目ですが、初回購入分として3,000〜5,000円、食器・給水器で2,000〜5,000円が目安です。

僕は最初にソルビダというドッグフードを店員さんに勧められて購入しましたが、パフィはまったく食べてくれませんでした。動物病院に相談しながら何度かフードを変更して、今はプッチーヌの半生タイプに落ち着いています。

ここで伝えたいのは、フードは最初から大袋を買い込まないこと。犬にも好みがあるので、食べてくれないフードを大量に買ってしまうと丸ごと無駄になります。まずは少量パックで試して、食べてくれるかどうか確認してから定期購入に切り替えるのが賢い方法です。うちにはパフィが食べてくれなくて中途半端に開封したフードがいくつか眠っています…。

給水器は壁掛けタイプのボトル一体型がおすすめ。うちではペットボトル対応型やお皿タイプも試しましたが、うまく水が出なかったり上手に飲めなかったりで、結局最初から使っていたボトル一体型に戻りました。400mlタイプで1,000〜2,500円程度です。

お手入れグッズ(2,000〜5,000円)

ブラシ・コーム・歯磨きグッズなど、お手入れ用品は早めに揃えておくと安心です。初期費用としては2,000〜5,000円程度。

特にポメプーのような毛が絡まりやすい犬種は、子犬のうちからブラッシングに慣れさせることが大切。パフィも最初はブラシを体に当てると暴れて逃げていましたが、根気強く毎日続けた結果、今ではブラッシングの準備を察すると自分から膝の上に飛び乗ってきてくれるようになりました。小さい時からブラシに慣れさせておくのが本当に大事です。

ちなみに、お手入れグッズはペットショップや100均で売っているもので十分だったりします。最初から高いものを揃える必要はありません。

首輪・ハーネス・リード(3,000〜6,000円)

散歩用のハーネスとリードは、お迎え直後には使わなくても早めに用意しておきたいアイテムです。セットで3,000〜6,000円程度。

子犬のうちはワクチン接種が完了するまで本格的な散歩には行けませんが、庭やベランダでリードに慣れる練習をしておくとスムーズです。うちのパフィも生後4ヶ月頃から家の庭でリードをつけて練習を始め、5ヶ月頃から本格的に散歩デビューしました。

その他(おもちゃ・ベッド・ペットカメラなど)

そのほか、初期費用として用意しておきたいものと費用の目安はこんな感じです。

アイテム費用目安備考
おもちゃ500〜2,000円2〜3個あれば十分
ベッド・クッション2,000〜5,000円子犬期は破壊されることも
ペットカメラ3,000〜5,000円留守番が多い家庭は必須
滑り止めマット3,000〜6,000円フローリングの家は検討
ペットゲート3,000〜10,000円キッチン・階段の仕切り

うちではペットカメラにTP-Link Tapo C200を使っていて、3,000〜4,000円程度で購入できました。アプリで外出先から様子を確認できるので、留守番させる時の安心感が全然違います。パフィが小さい時は留守番中にケージの中をうろうろしながら泣き叫んでいる姿をカメラ越しに見ては心配していましたが、2歳になった今はぐっすり昼寝しています。

ベッドやクッションについて一つ注意点を。子犬の時期は破壊力がすごくて、うちのパフィはベッドを1日で破壊したことがあります。中の綿や素材を引きちぎって遊んでしまうんですよね。最初のうちはあまり高いベッドを買わないほうが精神衛生上良いかもしれません。うちでは何個か壊されたあと、成犬になって落ち着いてからちゃんとしたベッドを購入しました。

滑り止めマットについても触れておくと、フローリングの家では犬の足腰を守るために検討してほしいアイテムです。うちはカーペット素材のタイルマットをサークル周辺に敷いていますが、パフィがリビングを走り回る性格なので結果的に正解でした。犬は人間が思っている以上にフローリングで滑るので、特に子犬や老犬がいる家庭では早めに対策しておくと安心です。

初期費用に含まれる「見落としがちな医療費」

初期費用に含まれる「見落としがちな医療費」

犬の初期費用というと用品ばかりに目が行きがちですが、実は医療関連の費用もかなりかかります。ワクチン代・登録料・避妊手術など、初年度に必要な医療費は合計で10万円前後になることも珍しくありません。

混合ワクチン・狂犬病予防接種

犬を迎えたら必要になるワクチン接種の費用は以下の通りです。

ワクチンの種類費用目安回数・頻度
混合ワクチン(5種〜9種)5,000〜10,000円/回子犬期に2〜3回、その後年1回
狂犬病予防接種3,000〜3,500円/回年1回(法律で義務)

子犬を迎える場合、ペットショップやブリーダーのもとですでに1回目の混合ワクチンを接種済みのケースが多いです。うちのパフィも接種済みの費用を生体価格とは別にペットショップに支払いました。その後も動物病院での追加接種が必要になるので、迎えてから数ヶ月は医療費の出費が続く感じです。子犬のうちはワクチン接種が完了するまで他の犬との接触を避ける必要があるため、この期間は散歩にも行けません。外に出られないぶん、室内での遊びやしつけに時間を使える期間と考えるとポジティブですよね。

ただ、ワクチンやフィラリアの予防接種については動物病院から時期になるとハガキで連絡が来るので、「いつ何を打てばいいかわからない」という心配は不要でした。ハガキを見て病院に行くだけなので、初めてでも安心ですよ。

畜犬登録・マイクロチップ

犬を迎えたら自治体への畜犬登録が法律で義務付けられています。

項目費用
畜犬登録約3,000円(初回のみ)
マイクロチップ登録変更300円(オンライン) / 1,000円(書類)

2022年6月からブリーダーやペットショップで販売される犬にはマイクロチップの装着が義務化されています。購入時にすでに装着されている場合がほとんどですが、飼い主情報への登録変更は自分で行う必要があります。オンライン申請なら300円で済むので、忘れずに手続きしておきましょう。

避妊・去勢手術は初期費用に含めるべき?

避妊・去勢手術の費用は、初年度の予算に組み込んでおくことを強くおすすめします。一般的な費用の目安は以下の通り。

手術の種類費用目安
去勢手術(オス)15,000〜30,000円
避妊手術(メス)30,000〜80,000円

うちのパフィは避妊手術に約80,000円かかりました。1泊2日の入院で、術後の検診にもしっかり通いました。傷痕もほとんど目立たない仕上がりで、手術自体はスムーズだったのですが、正直なところ金額を聞いた時はちょっとびっくりしたのを覚えています。

メスの避妊手術は全身麻酔が必要なぶん、オスの去勢手術より高額になる傾向があります。生後6ヶ月〜1歳頃に行うのが一般的なので、犬を迎えてから半年以内にこの出費が来ると思っておいたほうが良いですね。初期費用の見積もりに避妊・去勢手術の費用を入れ忘れている方は意外と多いので、注意してください。

手術自体はとても不安でしたが、パフィの場合は術後の回復も順調で、検診にもしっかり通った結果、傷痕もほとんど目立たなくなりました。費用は痛い出費でしたが、将来的な病気リスクの軽減や、発情期のストレス回避を考えると、早めに済ませておいてよかったと思っています。動物病院によって費用にかなり差があるので、事前に複数の病院に問い合わせて比較してみるのもおすすめです。

ペット保険は最初から入るべき?判断のポイント

ペット保険は、できれば犬を迎えたタイミングで加入しておくのが安心です。子犬のうちは好奇心旺盛で、誤飲や予期しない体調不良が起こりやすい時期。保険に入っていれば、急な通院でも費用面の不安が軽減されます。

ペット保険の費用目安と選び方

ペット保険の費用は犬種・年齢・補償内容によって大きく異なりますが、小型犬の場合は年間15,000〜40,000円程度が一般的です。月額に換算すると1,250〜3,300円ほど。

保険を選ぶときに見るべきポイントは主に3つあります。

  • 補償割合(50%・70%・100%など)
  • 年間補償限度額と1日あたりの限度額
  • 免責金額(自己負担額の下限)

高い補償割合を選ぶほど保険料も上がるので、予算と相談しながら決めるのが現実的です。

アニコムから楽天ペット保険に乗り換えた理由

うちは最初にアニコムのペット保険に加入していました。知名度が高く安心感があったのですが、実際に使ってみると相談サービスなどの付属サービスをまったく利用しなかったんですよね。

契約更新のタイミングで楽天ペット保険に乗り換えました。年間21,200円(月換算で約1,767円)で、楽天市場や楽天カードを普段から使っているので同じ引き落としにまとめられる点が決め手でした。ペット保険は内容だけでなく、自分のライフスタイルとの相性も大切だなと実感しています。

犬の初期費用を「一覧表」で確認——最低限 vs しっかり準備

犬の飼い始めにかかる初期費用を、「最低限の準備」と「しっかり準備」の2パターンで一覧にまとめました。自分の予算に合わせてどの程度準備するか、参考にしてみてください。

項目最低限の準備しっかり準備
ケージ・サークル5,000円15,000円
トイレトレー2,500円5,000円
ペットシーツ1,500円2,000円
フード(初回)2,000円5,000円
食器・給水器1,500円5,000円
お手入れグッズ1,500円5,000円
ハーネス・リード2,000円6,000円
おもちゃ500円2,000円
ベッド2,000円5,000円
ペットカメラ4,000円
滑り止めマット6,000円
ペットゲート8,000円
用品小計約19,000円約68,000円
混合ワクチン(2回分)10,000円20,000円
狂犬病予防接種3,500円3,500円
畜犬登録3,000円3,000円
マイクロチップ登録変更300円300円
医療費小計約17,000円約27,000円
用品+医療費 合計約36,000円約95,000円

ここに生体価格(20万〜30万円)を足すと、総額で24万〜40万円程度が現実的な初期費用の目安になります。さらに、初年度に避妊・去勢手術(15,000〜80,000円)を行う場合は、その分も上乗せされます。

ちなみに、うちは生体30万円 + 用品・ワクチン等で50〜60万円 + 避妊手術8万円なので、初年度のトータルは約100万円近くかかった計算です。ここまでの金額になる方は多くないと思いますが、「思ったよりかかるもの」だと知っておくだけで心の準備ができるかなと思います。

初期費用を抑えるためにやっておけばよかった5つのこと

初期費用を抑えるためにやっておけばよかった5つのこと

2年間犬と暮らしてみて、「最初からこうしておけば初期費用はもっと抑えられたのに」と感じていることを5つ紹介します。同じ失敗をしないために、ぜひ参考にしてみてください。

1. ペットショップで用品を全部揃えない

これが一番大きな反省点です。ケージやキャリーは、ペットショップの店員さんに勧められるまま一番高いものを購入しました。初めての犬で何を選べばいいかわからなかったので「プロに任せれば間違いない」と思っていたんですよね。

でも、ペットショップの用品はネット通販より割高なことが多いです。生体を迎えるのはペットショップでも、用品は事前にネットで調べて安いものを自分で買っておけばよかったなと。初めてのことだからこそ自分で調べる手間を惜しまないほうが、結果的にお財布にも優しいし、知識もつきます。

2. ネットで価格比較してから購入する

楽天やAmazonで検索すると、ペットショップの店頭価格より30〜50%安く買えるアイテムがたくさんあります。特にケージ・サークル、ペットシーツ、フードなどの定番商品は価格差が大きいんですよね。

うちが今使っているQucover製のサークル(12枚セット)は楽天で約6,000円。ペットショップで買ったケージとは比べ物にならないコスパでした。ポメプーの飼い始めに必要なもの15選の記事でも具体的な商品と価格をまとめているので、参考にしてみてください。

3. 100均・ホームセンターも活用する

歯磨きシートやウェットティッシュ、おもちゃなど、100均で十分使えるアイテムは意外と多いです。「犬用」と書いてあるだけで値段が跳ね上がる商品もあるので、人間用で代用できないか考えてみるのも一つの手。

ペットゲートもホームセンターで売っている連結パネルを工夫して使えば、専用品を買うより安く済みます。うちも連結パネルをゲート代わりにして、ウォークインクローゼットには余っていたベビーゲートを活用しています。ただし、連結パネルは扉がないので人間が跨いで通る必要があり、妻は何度も足を引っ掛けています。安全性を考えると、扉付きの専用ゲートに投資する価値はあるかもしれません。初期費用を抑えるか、快適さを取るか、ここは家庭の判断になりますね。

4. フードはまず少量でお試しする

僕は最初にソルビダというドッグフードを店員さんに勧められて購入しましたが、パフィはなかなか食べてくれませんでした。動物病院にも相談しながら何度かフードを変えた結果、今のソフトタイプに落ち着いています。

フードは「まず少量でお試し→食べてくれたら大容量」のスタイルが鉄則です。犬にも好みがあるので、高いフードだから食べるとは限りません。うちには食べてくれなかったフードが中途半端に開封された状態でいくつか眠っています。もったいなかったなと今でも思いますね。

5. ケージのサイズは成犬を見越して選ぶ

先ほども触れましたが、うちのパフィは「成犬で3kg」と言われて小さめのケージを買ったら、実際には5kgまで成長してトイレを置くだけでいっぱいいっぱいに。結局サークルに買い替えたので、ケージ代が実質2倍かかったことになります。

特にミックス犬は成犬時のサイズ予測が難しいので、ペットショップの説明をそのまま信じるのは危険です。迷ったら一回り大きいサイズを選んでおくのが、結果的に一番安上がりだったりします。部屋のスペースが許すなら、サークルは大きい方がトイレ・ベッド・水飲み場をゆとりを持って配置できるので便利です。うちの現在のサークル(130×130cm)はトイレ・ベッド・給水器を置いてもスペースに余裕があり、パフィも快適そうに過ごしています。

初期費用だけじゃない——犬を飼い続ける月々の費用も知っておこう

初期費用の準備ができたら安心…と思いたいところですが、犬を飼い続けるには毎月のランニングコストもかかります。初期費用だけ考えて月々の費用を見落としてしまうと、あとから家計が苦しくなることも。

月額費用の目安とうちのリアル

各種調査によると、犬の月額飼育費用の平均は約1万〜1.5万円と言われています。でも、うちの場合は月約4万円かかっているのが現実です。平均の2倍以上ですね。

項目一般的な平均うちの場合
フード代3,000〜5,000円約10,000円
トリミング代5,000〜8,000円8,500〜10,000円
ペット保険1,500〜3,000円約1,767円
ペットシーツ1,000〜1,500円約1,500〜1,850円
おもちゃ・グッズ1,000〜2,000円約3,000円
医療費1,000〜3,000円約5,000円(月による)
ペットホテル(月割り)約3,000〜5,000円
合計約13,000〜22,000円約40,000円

「平均」の数字だけ見ると大丈夫そうに感じるかもしれませんが、トリミングが必要な犬種かどうか、フードの種類、保険の有無などで簡単に倍以上の差がつきます。犬の飼育費用は月額いくら?の記事でさらに詳しい内訳を公開しているので、月々の費用感も把握しておきたい方はぜひ読んでみてください。

年間・生涯費用のシミュレーション

月額費用をもとに年間・生涯の費用を計算すると、以下のようになります。

期間一般的な目安うちのペース
年間15万〜25万円約48万円
生涯(15年)225万〜375万円約720万円

生涯費用を見ると大きな金額に感じますが、これは人間の子育てでも同じことが言えるかなと思います。大切なのは「こんなにかかるのか」と驚くことではなく、事前に費用感を把握して無理のない範囲で迎える準備をすること。お金の不安をクリアにしておけば、犬との暮らしをもっと純粋に楽しめるはずです。

ただし、これはあくまで「順調に健康で過ごした場合」の数字。大きな病気やケガがあれば、手術代だけで数十万円かかることもあります。うちのパフィも一度だけぬいぐるみの中のビーズを食べてしまい、緊急で病院にかかったことがありました。幸い注射1本で回復しましたが、もし手術が必要だったらと思うとゾッとします。こうした想定外の出費に備えるためにも、ペット保険の加入や、いざという時の貯蓄を意識しておくことは大切です。

「お金がかかっても迎えてよかった」——初期費用を振り返って思うこと

正直なところ、初日に80〜90万円という金額を支払った時は「これ、大丈夫かな」と不安がなかったわけではありません。月々4万円のランニングコストも、飼い始める前の自分が聞いたらきっと驚いたと思います。

でも、2年経った今、「迎えなければよかった」と思ったことは一度もないんですよね。

パフィが帰宅した時に嬉しくて大騒ぎしてくれる毎日、ブラッシングの準備をするとぴょんと膝に飛び乗ってくる瞬間、散歩中に「ぬいぐるみみたい!」と声をかけられる嬉しさ。お金では測れない幸せが毎日あります。

初期費用で後悔していることはいくつもあります。ネットで調べれば安く買えたもの、最初から大きいサイズのケージを選んでいれば買い直さなくて済んだこと、フードを大量買いして無駄にしたこと。でも、こうした「最初の失敗」があったからこそ、今は賢く買い物ができるようになったとも思っています。

これから犬を迎える方に伝えたいのは、費用面の準備は「余裕をもって」が正解ということ。「5万円あれば大丈夫」ではなく、生体価格 + 用品 + 医療費 + 避妊手術で最低でも30〜40万円、ゆとりを持つなら50万円以上を見込んでおくと安心です。そして、お金がかかることに怖気づくのではなく、「これだけの価値がある家族を迎えるんだ」という気持ちで準備を進めてもらえたら嬉しいなと思います。