商品について
家で爪を切っていて、いちばん想像したくない場面があります。血が出たときです。
うちのパフィ(ポメプー・5.12kg)の爪は黒っぽくて、血管がどこまで来ているのか外から見えません。だから家では伸びた1〜2本の白い先端をほんの少し落とすだけ。僕が抱えて妻が斬ZANのギロチン型で切って、深いところは月1回のトリミングでサロンにお願いしています。この浅さを守っているので出血までは至っていませんが、「今のちょっと深かったかも」とヒヤッとしたことは何度もあります。
そのときに手元にあるのがガーゼだけだと、血が止まるまで数分押さえ続けることになります。押さえられるのが嫌で暴れる子だと、その数分が一番きつい。
クイックストップは、そこを短くするための粉です。動物用医薬品として「犬・猫の深爪による出血の止血」で承認されていて、用法は綿に微量を付けて出血部を5〜10秒押さえるだけと決まっています。14gで2,871円。
ガーゼの圧迫が数分、この粉は5〜10秒です
動物病院が案内している家庭での止血は、圧迫が基本です。かやま動物病院(相模原市中央区)は「清潔なコットンやガーゼで1〜2分ほど圧迫して止血を試みます」と書いています。たかつきユア動物病院(大阪府高槻市)は「ティッシュや清潔なガーゼなど先を覆い爪先を横からつまむように軽く圧迫止血します」「数分かけて根気よく止血しましょう」としています。
クイックストップの用法は、こう定められています。
本品の微量を綿に付し、出血患部を適当な力で5〜10秒止血する。
ガーゼだけで数分か、粉を付けて5〜10秒か。 犬を押さえている時間の差がそのまま出ます。爪切りを嫌がる子と付き合っている家にとって、この差は値段以上の意味があります。
粉なので、置き場所を選ばないのも実際的です。爪切り・おやつ・止血剤を同じ場所にまとめておけば、切り始める前の準備が1回で済みます。
承認された効能は「深爪による出血」だけです
動物用医薬品なので、効能と効果は承認された範囲がはっきり決まっています。
犬・猫の深爪による出血の止血
書かれているのはこの1行です。 肉球の傷、切り傷、皮膚の出血といった用途は入っていません。爪以外に使わない、と決めて常備するのが正しい扱いになります。出血が止まらない場合や、犬が痛がっている場合は、粉を足すのではなく動物病院に相談してください。
けんご動物クリニック(浜松市中央区)の袴田健吾院長は、受診の目安として「血が止まらない場合」「歩き方がビッコに見える」「足を浮かせて歩く挙上がみられる」「爪周囲に赤み・腫れ・膿がある」「足先を舐め続ける、歩こうとしない」を挙げています。止血剤は家で落ち着いて対処するための道具で、受診の代わりではありません。
成分は鉄とアルミニウムの塩、1961年から売られています
100g中の成分はこうなっています。
| 成分 | 分量 |
|---|---|
| 塩基性硫酸第二鉄 | 50.0g |
| 塩化アルミニウム | 15.0g |
| 塩化アンモニウム | 4.0g |
| 硫酸銅 | 5.0g |
| その他 | 適量 |
もともとはアメリカのギンボーン社が作っている止血剤で、商品説明には「1961年以来のユニークな止血剤です」と書かれています。日本では文永堂薬品が動物用医薬品として扱っています。
14gという量は、家庭で使う前提だとかなり長く持ちます。 用法が「微量を綿に付す」なので、1回に使うのはごく少しです。使用期限は2028年10月と表示されていて、置いておく道具としては期限に余裕があります。
トリミング用品店がカテゴリ名に入れているほどの定番です
この商品を扱っている楽天のPETECH楽天市場店は、トリマー向けのトリミング用品を売っている店です。その店のカテゴリ名が「つめきり・やすり・クイックストップ」でした。
爪切りとヤスリと並んで、商品名がそのままカテゴリ名に入っている。プロの売り場では、爪切りを買う人が一緒に買うものとして扱われているということです。
ただ、楽天ではどの店のページもレビューが0件でした。PETECHが2,871円、ほかの店は2,993円・3,192円・3,290円・3,390円・3,800円と並んでいて、どこも評価がついていません。買った人が少ないのではなく、血が出なければ出番が来ない道具なのでレビューを書く場面がないのだと思います。爪切り本体のように使用感を比べられる商品ではありません。
製品スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | クイックストップ 1/2オンス 14g |
| 商品番号 | 001414 |
| 商品区分 | 動物用医薬品 |
| メーカー | 文永堂薬品 |
| 原製品 | ギンボーン社(1961年から販売) |
| 内容量 | 14g(1/2オンス) |
| 効能・効果 | 犬・猫の深爪による出血の止血 |
| 用法・用量 | 微量を綿に付し、出血患部を適当な力で5〜10秒押さえる |
| 使用期限 | 2028年10月 |
使うときの手順
- 爪を切る前に、爪切り・おやつ・止血剤を同じ場所にまとめて置く(血が出てから探すと間に合いません)
- 出血したら、まず犬を離して落ち着かせる
- 清潔な綿に粉を微量付ける(容器に爪を直接突っ込まない)
- 出血している爪先に当て、5〜10秒押さえる
- 止まったら、しばらく床を歩かせずに様子を見る
- 止まらない・痛がる・爪の周りが赤く腫れている場合は動物病院へ
うちのやり方だと、切り役が粉を扱っている間も押さえ役が犬を抱えたままになります。二人でやるなら、粉は切り役の手元に置くのが早いです。
買う前に知っておきたいこと
- 効能は「深爪による出血の止血」だけ。 傷や皮膚の出血には使いません
- レビューが0件。 使用感を比べて選べる商品ではありません
- 楽天の店ごとの価格差が大きい(2,871円から3,800円まで確認できました)
- 沖縄へ発送できない店があるので、注文前に配送条件を確認します
- 血が止まらないときは動物病院へ。 粉を足して様子を見る道具ではありません
- 使用期限があります。買ったら箱の表示を確認して、爪切りと一緒に保管します
価格
| 項目 | 価格 |
|---|---|
| 販売価格(税込) | 2,871円 |
| 送料 | メール便対応(3,980円以上で無料) |
| 発送 | 沖縄への発送不可 |
14gで2,871円は、粉としては安くありません。ただ1回に使うのは綿に付ける微量なので、家庭で使う量なら何年ぶんかになります。爪切り本体と一緒に買えば送料無料のラインにも届きます。価格は動くので、買う前に楽天のページで確かめてください。
こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ
- 爪が黒くて、どこまで切っていいか分からない子の爪を家で切っている方
- 深爪が怖くて、家での爪切りに踏み切れていない方
- 押さえられるのを嫌がる子(ガーゼで数分押さえる状態を避けたい)
- 動物病院やサロンまで距離があるご家庭
- 子犬のうちから家で爪切りに慣らしていきたい方
こんな方は注意
- 爪以外の出血に使いたい方(承認された効能に含まれません)
- レビューを見てから決めたい方(0件です)
- 爪切りをすべてサロン・動物病院に任せている方(出番が来ません)
- 沖縄にお住まいの方(発送できない店があります)
我が家は、爪切りと同じ箱に入れておく道具だと考えています
パフィの爪切りは、白い先端をほんの少し落とすだけの浅い切り方です。この浅さを守っているので、いままで血を見たことはありません。それでも「今のちょっと深かったかも」は何度もあるので、いつか来る日のための準備という位置づけになります。
家で爪を切るときに怖いのは、血が出ること自体よりも、血が出たあとに何をすればいいか分からないまま犬を押さえ続けることです。5〜10秒で終わる手順が決まっていれば、切る側の緊張も少し下がります。
買うとしたら、爪切りと同じ箱に入れて、切り役の手元に置きます。開けずに何年も終わるのがいちばんいい買い物ですが、それでいい道具だと思っています。
