商品について

サークルに屋根が要るかどうかは、うちにとってはずっと未解決の問題です。

パフィ(ポメプー・5.12kg)が子犬だった頃、僕は高さ40cmくらいのサークルを買いました。体重は1kg。まさか越えられるとは思っていなかったのに、あっさり飛び越えられて焦りました。今のQUCOVERの連結パネルサークル(130×130×高70cm)に替えてからは2年半、一度も越えられていません。高さで解決した、というのがうちの結論です。

ただ、屋根がないことで困っていることも残っています。子犬の頃、ケージに毛布を掛けて視界を遮ると安心して寝てくれました。北陸の冬は床近くが冷えるので、屋根の上とベッドの下に湯たんぽを置いて上下から温めていた時期もあります。どちらも屋根があったからできたことなんですよね。

アイリスオーヤマのインテリアウッディサークルは、その屋根と背面板が最初から付いています。楽天のレビューは535件で評価4.36(2026年8月21日時点)。ただ、星1と星2が42件あって、その中身がけっこうはっきり分かれていました。読む価値のある不満だったので、そこも含めて書きます。

屋根と背面板が付いて、上に物が置ける

このサークルの見た目を決めているのは、木目調の屋根と背面板です。

アイリスオーヤマの説明では、犬が穴ぐらで暮らしていた頃の名残で、体を休めるときは暗くて狭いところを好む習性がある、というのが屋根と背面板を付けた理由になっています。背面が板でふさがっているので、壁の汚れも防げます。うちはサークルを壁際に置いていて、パフィが脚を上げるわけではないのに壁際は何かと汚れるので、この発想はありがたい。

そして屋根の上に物が置けます。天板の耐荷重は超小型犬・小型犬サイズが約5kg、中型犬サイズが約10kg。レビューでも「上に物を置けるのが良かった」という声が繰り返し出てきます。ケア用品やおやつの置き場所がサークルの上にできるのは、床にものを増やしたくない家では効きます。

屋根の効果を具体的に書いていた人がいました。

パグ(8kg)男の子がいます。屋根のないケージを使っていたので、ごはん前などは飛び跳ねすぎて外に出そうだったため買い替えました。屋根があることで、物理的にジャンプできなくなり、こちらのストレスも減りました。(2025年1月・アッシュグレー)

うちも帰宅時のパフィは、サークルから飛び出しそうな勢いで高くジャンプを繰り返します。トイレトレーの上で着地するのでバコバコ音が鳴って、足への負担が気になっていました。屋根は脱走防止だけの部品ではないという実感が、このレビューにはあります。

屋根は取り外せます。掃除やトイレトレーニングのときは外したほうがやりやすい、という声もありました。

トイレトレーニングをしたり、ケージの中の掃除をしたりするのに上の天板がついてるとやりずらい。結局今は天板を外して使用しています(2025年3月・ダークブラウン)

木に見えますが、表面は塩ビのシートです

ここがいちばん正直に書いておきたいところです。

商品名に「ウッディ」と入っていて写真も木目ですが、フレームの主要材質は合成樹脂化粧繊維板(塩化ビニル樹脂)とABS樹脂。同シリーズのウッディサークルの仕様欄にそう書かれています。ライトベージュとライトグレーの屋根と背面板はメラミン樹脂製のシートで、拭き取りの手入れがしやすい仕様です。

つまり、無垢の木ではありません。噛む子だとここが問題になります。

子犬のチワワ用に用意しました。さっそく木目調のビニール部分をかじってしまい、食べてしまいました。おしゃれでいいのですが、本物の木ではなく、ビニール被覆ですので注意が必要です。(2025年8月・オフホワイト)

1年経たないうちにケージ下部(木の部分)を覆っていた壁紙が裂けて中の木が剥き出しに。。近くに給水機があったのでそこからカビが発生してしまいました…(2025年8月・オフホワイト)

同じアイリスのウッディサークル(ロータイプ)のレビューにも、水がこぼれて木目枠がふやけ、そこから塗装が剥がれて犬が噛み剥がした、という報告がありました。水と歯には弱い、と考えておいたほうがいいと思います。

パフィは1歳を過ぎるまで噛み癖がひどくて、ぬいぐるみもクッションもトイレもサークルの壁もガジガジやられました。あの時期のパフィにこれを買っていたら、たぶん同じことになっていたはずです。子犬を迎えるタイミングで買うなら、この点は覚悟が要ります。

給水ボトルの水がこぼれる場所に、木の枠があります

うちのパフィは、サークルの網に掛けるボトル一体型(400ml)の給水ボトルを使っています。朝に1本入れておけば1日分。飲水量は1日だいたい300mlです。

このサークルで気になるのは、その給水ボトルの真下に木目枠が来ることです。同シリーズのロータイプのレビューに、こんな1件がありました。

給水ボトルから垂れた水がトレーの溝に溜まり…毎日拭いていましたが、枠の木に染み込んでいたようでその部分の木がブヨブヨになりました。仔犬なので何でも噛むのでそこから染み込んだと推測しています。(2021年8月)

インテリアウッディサークルのほうにも、床のトレーまわりの不満が並んでいます。

  • 「床と壁が別々になるのでその隙間にオシッコが入った時掃除が大変なのと、床がプラスチックなのが微妙」(2026年7月・小型犬サイズ/ライトベージュ)
  • 「底のトレーのくぼみにオシッコが飛び散ってしまうと掃除するのが大変です」(2024年12月・ダークブラウン)
  • 「床面プレートの出し入れが本体を持ち上げないと出来ない」(2024年6月・ダークブラウン)

トレーを引き出すのに本体を持ち上げる必要がある、というのは小型犬サイズで17.85kgという重さを考えるとかなりの負担です。給水ボトルを掛ける位置は、木枠から離せる場所を選んでおいたほうがよさそうです。

商品スペック

3サイズの数値を並べます。すべてアイリスオーヤマの公表値です。

項目超小型犬サイズ PIWS-650小型犬サイズ PIWS-960中型犬サイズ PIWS-1260
楽天価格(税込)16,280円18,500〜19,580円25,300円
外寸幅68.5×奥行52.7×高さ50.7cm幅97.5×奥行66.5×高さ63.5cm幅120×奥行66.3×高さ63.4cm
内寸幅56.5×奥行40.5×高さ48.9cm幅85.5×奥行54.5×高さ61.5cm幅108×奥行54.5×高さ61.5cm
入口幅39.5×高さ36.9cm幅35.5×高さ50cm幅46.3×高さ49.9cm
重量約10.59kg約17.85kg(ライトベージュ・ライトグレー)/約19.2kg(ダークブラウン・オフホワイト)約20.6kg
天板耐荷重約5kg約5kg約10kg
床面積0.36㎡0.65㎡0.80㎡
スライド扉スライド扉スライド扉
組み立てワンタッチピンを差し込むだけ・工具不要同左同左
送料込み込み込み

カラーはライトベージュ、ライトグレー、オフホワイト、ダークブラウンの4色。ライトベージュとライトグレーは新しく追加された色で、この2色だけ屋根と背面板がメラミン樹脂シートになっています。同じサイズでも色によって重さと価格が変わるので、小型犬サイズを選ぶときは注意してください。

高さの話をしておくと、小型犬サイズの高さ63.5cmは、うちのQUCOVER(70cm)より6.5cm低い数字です。ただし屋根が付くので、飛び越えるという意味では関係ありません。一方で人が跨げるかというと、63.5cmは微妙な高さです。うちは連結パネルを流用したゲートを家の中に4か所置いていて、妻が何度も足を引っかけてパネルをべこべこにしています。跨ぐ運用にはしないほうが平和です。

入口サイズは小型犬サイズだけ狭い

表を作っていて気づいたことがあります。入口の幅が、小型犬サイズだけ35.5cmと狭いんです。

  • 超小型犬サイズ:幅39.5cm
  • 小型犬サイズ:幅35.5cm
  • 中型犬サイズ:幅46.3cm

いちばん小さいPIWS-650より、ひとつ上のPIWS-960のほうが入口が4cm狭い。高さは50cmあるので出入りには困らないと思いますが、キャリーやベッドを入口から出し入れする人は先に測っておいたほうがいい数字です。うちのリッチェル ステップトレー レギュラー(47.9×35.2cm)だと、幅35.5cmの入口はぎりぎり通りません。トレーは屋根を外して上から入れることになります。

組み立ては簡単。ただ届いた状態でつまずく人がいます

組み立て自体の評判はいいです。工具不要で、ワンタッチピンを差し込むだけ。

  • 「組み立ては道具もいらず本当に簡単で、組み立てはいつも人任せだった私でも30分ほどでできました」(2025年3月・ダークブラウン)
  • 「組み立ても簡単でしっかりした商品だと思います」(2026年8月・小型犬サイズ/ダークブラウン)

問題は届いた商品の状態のほうで、レビューの星1・星2を読むとほぼこの話でした。

開けてびっくり。剥げてました。(他にも様々な状態のが届いてる方もいらっしゃるようですね…)子犬はいる状態でしたし、幸いにも外側に位置する部分で、誤飲してしまう恐れは低いと判断しそのまま使うことにしました。(2025年2月・オフホワイト)

全体的なデザインは素敵だと思いますが、開封後、中古品?と思うほどの汚れや傷が付いていました。返品も検討しましたが、本体自体非常に重いことや手続き等を勘案し、他の方がコメントされているように、このまま使うこととしました。(2025年9月・ダークブラウン)

楽しみに開封すると、底板のプラスチックトレイの角が割れていました。。梱包か配送かに問題があると思います。ペットのお迎えも近く、返品交換も手間なので補修して使います。(2026年7月・小型犬サイズ/ライトベージュ)

共通しているのは「重いから返品をあきらめた」という流れです。17.85kgの箱を梱包し直して送り返すのは、正直しんどい。箱を開けたらまず全面を確認して、傷があるならその場で店に連絡する。組み立ててしまうと戻せなくなるので、ここは急がないほうがいいと思います。

ユーザーの声(楽天レビュー535件)

星の内訳です(2026年8月21日時点)。

評価件数割合
★5335件62.6%
★4127件23.7%
★331件5.8%
★216件3.0%
★126件4.9%

星4以上が462件で86.4%。星2以下が42件で7.9%あり、これはうちが調べてきた同価格帯のサークルの中では高めの数字です。

評価されていること

  • 屋根と背面板があって、飛び出しが物理的に止まる
  • 屋根の上に物が置ける(天板耐荷重5〜10kg)
  • 木目調の色がリビングに馴染む。ダークブラウンとオフホワイトの支持が厚い
  • 工具不要で30分ほどで組める
  • 扉がスライド式で、開けるときに場所を取らない

引っかかっている人がいること

  • 傷・汚れ・欠けのある個体が届く報告が多い。重くて返品をあきらめる流れになりやすい
  • 木に見える部分は塩ビシート。噛むと剥がれ、水に濡れると膨らむ
  • 床と壁が別部品で、隙間に尿が入ると掃除しにくい
  • 床トレーの出し入れに本体を持ち上げる必要がある
  • 色とサイズの組み合わせで価格差が大きく、1か月で2,000円下がったという報告もある

発送まわりの星1が目立つのも特徴でした。到着予定日を過ぎても連絡がなかった、あす楽の表示で買ったのに翌日届かなかった、といった声です。子犬のお迎えに合わせて買う人が多い商品なので、日付が決まっているなら余裕を持って注文するのが確実だと思います。

うちのQUCOVER 12枚と並べてみる

数字で比べると、性格の違いがはっきりします。

比較項目QUCOVER 12枚(使用中)インテリアウッディサークル 小型犬サイズ
外寸130×130×高70cm97.5×66.5×高63.5cm
床面積1.69㎡0.65㎡
屋根なしあり(取り外し可・耐荷重5kg)
背面なし(柵)板でふさがっている
素材ABS樹脂+鋼材合成樹脂化粧繊維板+ABS樹脂+スチール
重量8kg17.85kg
床トレーなしあり(プラスチック)
パネルの開き戸スライド扉
価格(税込)10,980円18,500円〜
楽天レビュー527件・4.39535件・4.36

床面積は2.6倍の差があります。うちがこれに買い替えることはたぶんありません。パフィのサークルにはベッドとトイレと水飲み場が入っていて、0.65㎡だとトイレとベッドで埋まります。

一方で、リビングに置くケージを1つだけ用意したいという状況なら、これはかなり合理的な選択だと思います。屋根と背面と床トレーが最初から付いて、色が選べて、工具なしで組める。うちが別々に悩んだことに、まとめて答えが出ている商品です。

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • ごはん前や帰宅時に飛び跳ねて出そうになるのを物理的に止めたい方
  • 子犬の頃に毛布を掛けて視界を遮りたい方(屋根がその台になります)
  • サークルの上にケア用品やおやつの置き場所をつくりたい方
  • リビングに置くので、木目調の色から選びたい方
  • 工具を出さずに30分程度で組み立てたい
  • トイレトレーニング中で、背面板で壁の汚れを防ぎたい

こんな方は別の選択肢を