この宿について
滋賀県長浜市、小谷城のふもとに湧く「須賀谷温泉」は、戦国時代に浅井長政ら武将が湯治に通ったと伝わる歴史ある一軒宿です。犬連れにとって何よりうれしいのが、犬種やサイズの制限がないこと。ゴールデンレトリバーもバーニーズも、ペット同伴専用の和室でそのまま一緒に泊まれます。琵琶湖の北側でこの条件がそろう温泉旅館は貴重なんですよね。
犬連れの旅行で悩ましいのが「大型犬だと選択肢が一気に減る」「2頭いると断られる」という壁だと思います。ここは頭数の上限もないので、多頭飼いの家庭でも家族全員で泊まれます。しかも一般のお客さんとはフロアが分かれていて、犬用の出入口が別にあるため、他の宿泊客と顔を合わせる場面をかなり減らせるのが安心なところです。
犬と一緒に会席料理を味わえる部屋食
この宿の犬連れ人気を支えているのが、夕食が部屋食だという点です。季節の会席料理を仲居さんが客室まで運んでくれるので、愛犬を足元に寝かせたまま食事ができます。犬連れ宿では「食事のあいだは部屋でお留守番」というルールの宿が多いので、そばにいたまま温かい料理を楽しめるのはかなり大きな魅力だと思います。
実際に泊まった飼い主の記録を読むと、料理は一度に並べるのではなく数回に分けて運んでもらえて、犬の落ち着き具合に合わせて対応してもらえたという声もありました。地産地消にこだわった会席は「料亭のよう」と評判で、楽天トラベルの夕食評価は4.28点(2026年7月時点)と高い水準です。朝食は宴会場での提供が基本ですが、追加料金3,300円で部屋食に変更できます。犬をひとりにする時間をつくりたくない家庭は、予約時にあわせて相談してみるとよいと思います。
ペット同伴専用の和室は全4室
犬と泊まれるのは1階のペット同伴専用の和室で、全部で4室。12畳の和室(バス・トイレ付)と、半露天風呂の付いた10畳+6畳の二間タイプがあり、そのうち2室が半露天風呂付きです。二間タイプは踏込が広くとってあり、部屋に入る前に足を拭いてあげられる造りになっています。
客室にはケージ、トイレシート、バケツ、食器、粘着ローラー、タオル、消臭スプレー、ペット用ウェットティッシュが用意されています。フードやおやつは持参が基本で、使い慣れたトイレシートも余分に持っていくと安心です。ペット宿泊料は1頭3,300円、2頭5,500円、3頭7,700円(いずれも税込)で、公式のペットサイトから申し込む限定プランなら頭数にかかわらず無料になります。予約サイトの料金と見比べて、総額が安くなるほうを選ぶのがよさそうです。
なお、犬が入れるのは専用の和室までで、大浴場や客室の浴槽への同伴はできません。愛犬にはお部屋で待っていてもらう形になります。
戦国武将が通った源泉かけ流しの湯
温泉は2本の源泉を持つ含鉄泉(ヒドロ炭酸鉄泉)で、滋賀県内で初めて源泉かけ流しを実現した宿として知られています。空気に触れると赤茶色に濁るのが特徴で、「身体の芯まで温まる」「湯上がりの温もりが長く続く」という口コミが目立ちます。露天風呂と内湯があり、楽天トラベルの風呂の評価は4.39点と館内でもっとも高い項目です。じゃらんnetの総合評価も4.5点(口コミ893件・2026年7月時点)と安定しています。
建物や設備は新しくはなく、口コミでも「部屋の景色がブロック塀」「ペット同伴室のにおいが気になった」といった声が見られます。逆に言えば、湯と料理とスタッフの対応で選ばれている宿ということなんですよね。真新しいリゾートよりも、静かに湯治するような滞在を求める飼い主に向いていると思います。
散歩は専用の出入口から
犬連れにとって地味に助かるのが、ペット専用の出入口です。ロビーを通らずに直接外へ出られるので、夜中や早朝の急なトイレでも他のお客さんに気兼ねなく散歩に出られます。出入口のすぐ横にはふん用のボックスも置かれています。小谷城のふもとという立地で周辺は静かな山あいなので、朝の散歩は気持ちよさそうです。
アクセス
車の場合は北陸自動車道の長浜ICから国道365号経由で約20分。駐車場は50台分あり無料で、予約は不要です。電車の場合はJR北陸本線の河毛駅から無料送迎があり、米原駅からは北陸本線で約20分ほど。チェックインは15:00〜19:00、チェックアウトは10:00です。
大型犬でも多頭でも受け入れてくれて、会席料理を犬のそばで味わえる。派手さはないけれど、犬連れにとっての条件がしっかりそろった宿だと思います。うちのパフィなら、夕方に周辺を散歩してから部屋でごろごろ、僕は源泉かけ流しの湯にゆっくり浸かる、そんな過ごし方をしてみたいなと思います。