この宿について
滋賀県彦根市、琵琶湖のほとりに2023年8月に開業した「蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE」は、ホテルニューアワジグループのウェルネスリゾートです。全50室のうち、本館の客室が38室、広い敷地内のグランピングエリアに点在するヴィラ棟が12棟。そのヴィラ12棟のうち9棟が、愛犬と泊まれるドッグフレンドリータイプになっています。
犬連れの飼い主として真っ先にうれしいのが、1頭目の宿泊料が客室料金に含まれていることです。犬の追加料金が別途かかる宿が多いなか、ここは2頭目以降が1泊2,200円。しかも客室には犬用のアメニティがひと通りそろっているので、荷物もぐっと減らせます。楽天トラベルの評価は4.89(264件)、じゃらんnetは4.8(192件)、Yahoo!トラベルは4.77(498件)と、3サイトそろってかなり高い水準です。
犬用アメニティが充実していて、荷物が減らせます
ドッグフレンドリーヴィラの客室には、フードボウル、水入れ、おやつ、ケージ、トイレトレー、ペットシート、消臭スプレー、ビニール袋、ごみ箱、コロコロクリーナー、除菌シート、シャンプー、タオルが備え付けられています。温泉露天風呂付のタイプなら、さらに犬用ドライヤーとシーリー社製のドッグベッドまで。フロントでは愛犬用のキャリーも貸してもらえます。
正直なところ、犬連れの旅行はトイレ用品とケージだけで車がいっぱいになってしまうんですよね。ここまで用意されていれば、持って行くのは使い慣れたフードとおもちゃ、専用の寝具くらい。宿からも「ドッグフード、ブラシ、おもちゃ、専用寝具等は普段使い慣れたものを」と案内されています。ワンちゃん用のお野菜ケーキを頼むこともできるので、愛犬の誕生日旅行にもよさそうです。
2つのヴィラタイプと、ドッグランの違い
犬と泊まれるヴィラは2タイプあります。ひとつが「ドッグフレンドリーヴィラ」の6棟で、広さ76平米(室内48+テラス28)の定員3名、愛犬は1室2頭まで。こちらはヴィラエリアの共有ドッグランを利用します。
もうひとつが「温泉露天風呂付ドッグフレンドリーヴィラ」の3棟。広さ140平米(室内98+テラス42)にプライベートドッグランが付いた定員5名の造りで、愛犬は1室4頭まで一緒に泊まれます。自家源泉の温泉露天風呂が客室に付いているので、大浴場へ行かずに温泉を楽しめるのも犬連れにはうれしいところ。多頭飼いのご家庭や、ほかの犬と会わせずに遊ばせたい子には、こちらが向いていると思います。
泊まる前に必ず確認したい受け入れの条件
ここは他の宿より条件がはっきりしているので、予約前に落ち着いて確認しておきたいところです。愛犬の大きさは体重15kg以内かつ体高50cm程度まで(立った状態で地面から背中までの高さ)。この2つを両方満たす必要があります。さらに宿泊できない犬種の指定があり、土佐犬・秋田犬などの闘犬の部類、ブル・テリアやマスティフに属する犬種、ロットワイラー、チャウチャウなどは対象外です。
書類の準備も少し早めに動いておくのがおすすめです。狂犬病予防注射済証(宿泊日が有効期限内のもの)と、5種以上の混合ワクチン接種証明書(接種後2週間以上かつ次回接種予定日まで。予定日の記載がなければ接種後1年未満)のコピーを、予約後に公式サイトの申込フォームから画像で送る流れになっています。提出できないと宿泊を受けてもらえないので、予約したらすぐ手続きするくらいでちょうどいいです。犬が複数いる場合は1頭ずつ送信します。
ほかにも、生後4カ月以上であること、室内犬でトイレのしつけができていること、夜はケージの中で寝られること、ノミ・マダニの駆除を済ませていること、雌犬は発情期(生理開始から4週間)と妊娠中は不可といった条件があります。ハードルが高く感じるかもしれませんが、裏を返せば、周りもみんな同じ条件をクリアした子ばかりということ。だからこそ「犬がいる部屋なのに獣臭が一切なかった」「隣のわんこの声も話し声も聞こえてこない」という口コミにつながっているのだと思います。
夕食は愛犬と一緒、朝食の時間だけはお留守番
食事の形がすこし変わっているので、ここも押さえておきたいポイントです。夕食はヴィラでの部屋食なので、愛犬をとなりに置いたまま味わえます。口コミでも「犬達と一緒の部屋食はよかった」「懐石弁当が弁当と言わない方がいいのでは、と思えるほど美味しかった」と評判です。
いっぽう朝食は本館レストランのビュッフェになります。愛犬をドッグフレンドリーヴィラ以外の客室やレストラン、大浴場へ連れて行くことはできないので、朝食のあいだは客室のケージでお留守番してもらう形です。留守番や就寝時、スタッフが客室に入るサービスのあいだは、必ずケージに入れておくのが決まりになっています。ホテル棟へ移動するときは、カートに乗せてフードを閉じれば通ることができます。お留守番が苦手な子の場合、温泉露天風呂付のヴィラなら大浴場に行かずに済むぶん、部屋を空ける時間を短くできます。
琵琶湖を望む温泉と、敷地の楽しみ方
温泉は地下約1500mから湧く自家源泉「びわ湖 松原温泉」。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、深湯の露天風呂のほか、ジェットバスを備えた内湯、セルフロウリュができるホットサウナと水風呂がそろっています。大浴場が琵琶湖に面していて、視線と湖面の高さが揃う造りが評判で、口コミでは夕陽の見え方を挙げる声が目立ちました。
最上階のレイクラウンジ「淡海」では、チェックインから23時までフリードリンクが楽しめます。ヴィラエリアには焚火ラウンジもあり、夜はファイヤーピットの炎を眺めながら過ごせます。ほかにテニスコート、3×3バスケットボールコート、フットサルコート、夏期には屋外プールも。ただしこれらのコート類へ愛犬を連れて行くことはできないので、犬と遊ぶのはドッグランとヴィラのテラスが中心になります。滋賀のほかの宿と見比べたい方は、滋賀の犬と泊まれる宿からも探せます。
アクセス
車なら彦根ICから約12分、米原ICから約15分。駐車場は164台分あって無料です。電車の場合はJR彦根駅・米原駅からタクシーで約10分で、米原駅からは送迎もあります(条件あり)。チェックインは15:00、チェックアウトは11:00です。入湯税として12歳以上ひとり150円が別途かかります。
条件はきっちりしているぶん、通った先にあるのは「犬連れであることを忘れられる」ような上質な滞在です。うちのパフィなら、夕方にドッグランをひと走りさせて、部屋のテラスで焚火の匂いを嗅がせて、夜は懐石をとなりで見上げさせる。そんな贅沢な一泊にしたいなと思います。