商品について
先に正直に書いておきます。この商品は猫用として売られています。
商品名にも「にゃんドア」と入っていますし、楽天のカテゴリも猫用品です。それでも犬の商品カタログに入れているのは、うちが困っていることに、この形がそのまま答えているからです。
うちにはゲートが4か所あります。リビングとキッチンの間、ウォークインクローゼットの入口、階段、そして玄関前。全部、サークル用の連結パネルを流用して置いているだけの間に合わせです。パフィ(ポメプー・5.12kg)の行動範囲を区切るには十分なのですが、妻が何度も足を引っかけてパネルをべこべこにしています。
うちのパフィは、子供の登校時に「自分が追い出してやった」という顔でお尻に飛びかかる癖があります。来客時も玄関へひと騒ぎ。廊下から玄関に出るところのゲートで、飛び込みの勢いだけは抑えられています。だからゲートは要る。でも跨ぐのはしんどい。
この「にゃんドア」は、足元にバーがありません。 高さは190〜250cmまで伸びて、扉が付いています。楽天レビューは373件で評価4.18(2026年8月21日時点)。
ただし、星2以下が25件あります。そこにこの商品の本質が書かれていたので、先にそこから書きます。
「開けるたびに支柱がズレる」という報告が集中しています
星1と星2の25件を読むと、内容がひとつのことに集中していました。
扉を開けると支柱がずれて倒れてきます。支柱下部のカバーと扉の形状的にも噛み合わせが合うようには思えず、扉を持ち上げながら開けるしかない状況です。支柱上下に耐震ジェルシートやクッション材を挟んだりもしましたが開けるたびに支柱がズレ、とうとう夜中のうちに倒れてました。(2025年1月・クリーム・星2)
本体と本体+拡張パーツを購入し設置したところ、拡張パーツ付きの方は設置して3時間ほどで倒れ、本体のみの方は1週間してから倒れました。倒れたときに猫ちゃんだけでなく、飼い主もいたからまだよかったものの、これでひとりぼっちで怪我でもしていたらと思うと本当に恐ろしいです。ちなみに、組み立ては、説明書とにらめっこしながら、水平に設置できていました。(2025年11月・本体+拡張フレーム・星1)
扉の開閉がスムーズにできず固定してあるポールごと回ってしまいます。そのうち脚元も回転するようになり倒れてしまいました。(2025年8月・本体+拡張フレーム・星1)
星3にも同じ話が並びます。「どれだけ強く突っ張っても開閉時の回転で1週間もたたずに緩んでくるので、突っ張り直さないといけなくなります」(2025年10月)、「扉の開け始めに力を入れる必要があり、その時にポール、ソケットがズレ、何回か繰り返すと扉が外れます」(2025年11月)。
構造の問題です。扉を開ける動作が、突っ張り棒を回す力になる。 突っ張り式のゲートで扉を付けると、原理的にこうなります。
対策を書いている人が何人もいました
同じ問題に対して、解決した報告も複数ありました。
突っ張り棒を きつく締めても扉を開け閉めすると 突っ張り棒が滑って倒れる 何度繰り返しても駄目だったので 滑り止めシートを買って貼り付けると動かなくなった(2026年2月・モカ・星3)
猫さんたちは今のところよじ登ったりはしてないので良かったです。ただ、ものすごくズレてしまうので、ズレ防止に耐震ジェルマットを敷いています。(2025年10月・モカ・星3)
2.上部の調節ナット付きボルトがまるで機能せず、しっかり支えてもらえず。結局外して、ポールと天井の間にテレビ用転倒防止の滑り止めを挟んで代用。3.他のコメントでも見て参考にしたが、下のソケットも不安だったので、滑り止めを敷いた。(2026年6月・ホワイト・星3)
ショップからの回答も1件、レビューへの返信として引用されていました。少し持ち上げて開閉してほしい、使い続けているうちに開閉時の摩擦が少なくなる、という内容です。
つまり、買ったら耐震ジェルか滑り止めシートを一緒に用意する。 これがこの商品の実質的な必須手順になっています。17,600円の商品に数百円足すだけの話なので、最初から予定に入れておけばいい。ただ、それを商品ページが書いていないのは不親切だと思います。
床材との相性の指摘もありました。「クッションフロアの敷いてある場所は相性が悪いです。滑り止めをしても滑ります」(2026年1月・モカ・星3)。
足元にバーがないのは、本当に大きい
ここからは良いところです。
バリアフリーがとてもいい。新居がホール、リビングのドアがないため玄関前に設置。左側は、シューズクロークで埋まるので猫は通れないようになる。車椅子を使ったりもするので下にバーがないのがとてもいい。(2026年2月・本体+拡張フレーム/モカ)
車椅子という視点は僕にはありませんでした。ただ、うちの場合も理由は同じです。妻が足を引っかける。子供が走って通る。掃除機をかけるときに毎回どかす。足元に何もないだけで、生活の摩擦がかなり減ります。
うちは高さ70cmの連結パネルをゲート代わりにしていて、大人はまたげますが、小学1年生の娘には高い。この商品なら扉を開けて通るだけです。
そして高さ。190〜250cmまで対応します。うちのパフィは飛び越えるより「隙をついて走り抜ける」タイプなので高さは要りませんが、玄関の飛び出しを本気で止めたいなら、跳べない高さがあることの安心感は違うはずです。商品ページも「進入禁止場所にはゲートを設置しているものの、高さが足りず飛び越えてしまう」という悩みを想定していると書いています。
壁を傷つけない突っ張り式なので、賃貸でも使えます。ただし天井には力がかかるので、耐震マットを挟んだという報告が複数ありました。
幅の記載と実測が食い違う報告があります
拡張フレーム付きを買った方の星1に、具体的な数値の指摘がありました。
横幅が記載されているサイズより小さいです。最大幅123cm(ポール外側から外側までが最大123cmと取扱説明書にも記載)とありますが118cmしかなく、5cm不足しているため猫の脱走防止の役にたっていない状態です。なお、商品説明の17/29ページには拡張パネルサイズが伸縮-38cmと記載されていますが、組み立てると最大32cmまでしか拡張出来ません。ショップに問い合わせたところ、扉間の隙間をロックが届くギリギリまで開ければ記載通りの123cmになると回答が有りました(2025年1月・本体+拡張フレーム/モカ)
拡張なしのほうでも、幅ぎりぎりで苦労した報告がありました。
86cmの廊下に設置しました。85.5cmからのものを購入しましたが幅がギリギリだった為、ボルトを入れると設置出来ませんでした。拡張パーツを外すと間が空きすぎて、猫が出てしまう…(2024年7月)
設置したい場所の幅が、対応幅の端に近いなら避けたほうがいい。 85〜92.5cmなら87〜90cmくらい、拡張フレーム付きなら110〜120cmくらいを狙うのが安全だと思います。
商品スペック
| 項目 | 本体のみ | 本体+拡張フレーム |
|---|---|---|
| 楽天価格(税込) | 17,600円 | 24,800円 |
| 使用時サイズ | 幅85〜92.5×高さ190〜250×奥行10cm | 幅123×高さ190〜250×奥行10cm |
| ゲート本体 | 幅85×高さ190×奥行10cm | — |
| 取り付け可能幅 | 約85〜92.5cm | 約123cmまで |
| 重さ | 約5.0kg | — |
| 材質 | アルミニウム・ABS樹脂・スチール | 同左 |
| 取り付け方式 | 突っ張り式(工事不要・壁を傷つけない) | 同左 |
| 扉 | あり(片手で開閉) | あり |
| 足元のバー | なし | なし |
| カラー | ホワイト/クリーム/モカ/ブラック | ホワイト/モカ |
| 送料 | 別 | 別 |
カラーはホワイト、クリーム、モカ、ブラックの4色。ホワイト・クリーム・モカはパーツ部分がすべてホワイトで、ブラックだけ本体もパーツもブラックになります。色を統一したいならブラック、という選び方になります。
重さは約5.0kg。高さ190cm以上の構造物としては軽い部類です。「思ったより軽かったので、女性一人で組み立て出来ました」(2025年5月・モカ)という声がある一方で、軽さが不安につながる声もありました。「設置してみると、ゲート自体が軽いのと、突っ張り棒なので強度が不安です」(同・星2)。
ユーザーの声(楽天レビュー373件)
星の内訳です(2026年8月21日時点)。
| 評価 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| ★5 | 169件 | 45.3% |
| ★4 | 140件 | 37.5% |
| ★3 | 39件 | 10.5% |
| ★2 | 14件 | 3.8% |
| ★1 | 11件 | 2.9% |
星4以上が309件で82.8%。星3以下が64件で17.2%あり、今回調べた9台のなかでは低いほうの分布です。
楽天のレビューAI要約はこうまとめています。「購入者はこの商品の組み立てが簡単で、設置がスムーズにできる点を高く評価しています。また、軽量で使いやすく、色やデザインが部屋に馴染むと好評です。特に、猫の脱走防止や侵入防止に効果的で、多くの購入者が満足しています。また一部の購入者からは、扉の強度や安定性に関する指摘があります」
評価されていること
- 足元にバーがなく、跨がずに通れる。車椅子でも通れる
- 高さ190〜250cmで、飛び越えられない
- 突っ張り式で壁に穴を開けない。賃貸でも使える
- 約5kgと軽く、女性1人で組み立てられた報告が多い
- 色が部屋に馴染む。圧迫感が少ない
- 設置後は、ペットの居場所を気にせず玄関の出入りができるようになる
引っかかっている人がいること
- 扉の開閉でポールが回り、ズレて倒れる報告が多数(耐震ジェル・滑り止めシートで対策)
- 突っ張りが1週間ほどで緩む
- 拡張フレームの実測が記載より5cm短かった報告
- ソケットにポールがはまりにくい。トンカチで叩いた例も
- 扉のロックが甘く、揺らすと外れる
- 観音扉の合わせに隙間ができ、そこに頭を入れられる
- 説明書がわかりにくい
- クッションフロアとの相性が悪い
- 購入後のメール配信が止められないという指摘
犬に使うなら、ここを見てください
猫用として設計された商品を犬に使うとき、確認したほうがいい点を整理します。
柵の間隔は公開されていません。 猫の脱走防止が前提なので、小型犬が通れる幅ではないと考えられます。ただし超小型犬・子犬の場合は確認が必要です。
強い体当たりには向きません。 レビューにも「力の強い猫には向いてないかなと感じました」「保護猫ちゃんがとても力が強く、ガジガジすると撓むので強度的に少し不安があります」という声があります。中型犬以上が本気で押す想定なら、床置き型のゲートのほうが安全です。
扉の開閉の癖は、犬のほうが影響を受けやすいかもしれません。うちのパフィは玄関のゲートに毎日突進します。開けるたびにポールが回る構造なら、その負荷は猫の家庭より大きくなるはずです。
そのうえで、跨がずに通れて、高さが2m以上あるという組み合わせは、床置き型では実現できません。玄関の飛び出しを止めたい、キッチンに入れたくない、でも毎日跨ぐのは嫌だ。その条件が揃っているなら、選択肢はかなり限られます。
こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ
- ゲートを跨ぐのがしんどい方(うちの妻がまさにこれです)
- 玄関やキッチンで、高さのあるゲートが必要な方
- 賃貸で、壁に穴を開けられない方
- 多頭飼いで、部屋ごとに居場所を分けたい方
- 小さいお子さんや高齢の家族がいて、足元に何も置きたくない方
- 設置後に耐震ジェルや滑り止めを追加する手間を許容できる方
こんな方は別の選択肢を
- 体当たりの強い犬と暮らす方は、突っ張り式では不安が残ります。床置き型のLIFAXIA ペットゲートなどを見てください
- 設置してすぐ安定させたい方は、ズレの報告が多い商品です。設置に時間をかけられないなら避けたほうがいいと思います
- 設置幅が対応幅の端(85cmちょうど、123cmちょうど)の方は、実測が記載より小さいという報告があります
- 予算を抑えたい方は、Hai Hai 突っ張りベビーゲートも突っ張り式の候補です
