商品について

リッチェルの「お掃除簡単フラットトレー ワイド」は、高さ1.9cmのトイレトレーです。62.9×48cmのワイドサイズで、対応体重は12kg以下。メッシュ付きで、ペットシーツの上に硬い網をかぶせて使います。カラーはダークブラウンとアイボリーの2色、日本製です。

メーカー希望小売価格は5,940円ですが、楽天のPet館では3,980円・送料無料で買えます(2026年8月11日時点)。差額は1,960円。ホームセンターより送料込みで500円以上安かったというレビューもありました。

うちが調べた理由ははっきりしていて、同じリッチェルのステップトレー レギュラーを家の3箇所で2年半使っているからです。あれは高さ4.9cm。パフィ(ポメプー・5.12kg)は同じ場所に続けておしっこをする癖があって、2回目3回目でメッシュのふちがじわっと濡れます。濡れているとパフィはそのトイレを避けて、別の場所でしてしまう。段差の低いフラットタイプに替えれば何か変わるんじゃないか、というのが出発点でした。

結論から言うと、レビュー52件を全部読んで、段差は解決するけれどふち濡れは形を変えて残るとわかりました。順番に書いていきます。

高さ1.9cm。うちの4.9cmと並べると2.5倍の差

まず高さです。うちで使っている製品と、以前使っていた製品を並べてみます。

製品外寸高さ
お掃除簡単フラットトレー ワイド(この商品)62.9×48cm1.9cm
お掃除簡単フラットトレー レギュラー47.9×35cm1.9cm
リッチェル ステップトレー レギュラー(うちで使用中)47.9×35.2cm4.9cm
アイリスオーヤマ FTT-485(以前使用)48.5×36.5cm3cm

3cmの違いです。数字にすると小さいのに、レビューではここが一番評価されていました。52件のうち16件が薄さか段差の低さに触れていて、そのうち6件はシニア犬や足腰が理由です。

多頭飼いで2匹が高齢になってきて、今までのトイーだと、すこしの段差もつまずくようになり、こちらのトレーは、ほぼフラット状態で愛犬もスっと使いこなしてます。(★5・2023年8月)

トイプーが老犬になり、レギュラーサイズのトイレトレーの段差につまづいたり、はみ出して失敗することが多くなったので、薄型のワイドサイズに変更したところ、失敗することもなくなり、こちらとしては掃除するストレスもなくなりました。(★5・2025年1月)

シニアだけではありません。「薄いので犬が足を引っ掛けることなく真ん中でおしっこしてくれるようになりました」(★5・2025年10月)という声もありました。段差をまたぐとき、犬は着地点を気にします。ふちの手前で止まればはみ出すし、乗り越えた勢いで奥に行けば端っこでする。1.9cmだと、そこを考えなくてよくなるということだと思います。

胴の長い犬種の飼い主からの評価も多くて、ミニチュアダックス、カニンヘンダックス、チワックス、コーギー、イタリアングレーハウンドの名前がレビューに出てきました。段差の低さと62.9cmの長さが、両方効いている組み合わせです。

ただし、うまくいかなかった声も1件あります。14歳のシニア犬が今まで失敗しなかったトイレを避けるようになり、段差が理由かと考えて買ったものの、「まだ、一回もここでは用を足してくれていません」(★3・2025年10月)。トイレを避ける理由は段差だけとは限らない、ということなんですよね。うちのパフィも避けますが、理由は段差ではなくふちが濡れていることです。

メッシュがしっかりはまる構造が、シートのいたずらを止めている

もうひとつ評価が集まっていたのが、いたずら対策です。噛み癖やシートのいたずらに触れたレビューは9件ありました。

2キロ弱のトイプードル用に購入。以前使用していたトイレトレーはメッシュ部分が取り外し可能だったので、噛んで外してシートを破っていました。こちらの商品はメッシュ部分も一体型になっており、全くイタズラしなくなりました!(★5・2025年9月)

網の間からシートをひっぱり出す、ロック部分を噛み砕くうちの子にいいトイレはないかと探して購入してみました。すごく良かったです。(★5・2023年4月)

メッシュ自体は外せます。外したら普通のシーツトレーとして使えるので、そこはうちのステップトレーと同じ2Way仕様です。違うのは、外周にバックルのような出っ張りがないこと。柴犬の飼い主から「バックルで止めるタイプだとそこから破壊が始まる。このトレーはバックルがないのでそこからの破壊はない」(★4・2025年5月)という声がありました。噛む子は、まず引っかかりを探します。引っかかりを消した設計だ、と読めます。

パフィも子犬のころはトイレの角とサークルをかじる子でした。今のステップトレーに替えたのは、まさにシートを破らせないためです。破壊行動は2歳前に落ち着きましたが、当時この商品を知っていたら候補に入れていたと思います。

一方で、はめ方の加減に関する指摘が3件ありました。「カバー四隅が割と浮きやすいようで上手にトイレシートを出してしまいました」(★3・2025年6月)、「端が浮くのでそこからトイレシートだけを出してしまってます」(★3・2025年10月)。逆に、しっかりはめた側からは「カチッとはめるとシート交換の時外しにくくなってしまいます。はめずに使用すると良いです」(★4・2025年4月)。

つまりしっかりはめれば犬に外されないけれど、飼い主も外しにくい。ここはトレードオフです。噛む子には固く、噛まない子には緩く。使い分けるものだと考えたほうがよさそうです。

縁が幅広いのは、外に漏らさないための設計

このトレーは、メッシュの周りに幅の広い平らな縁があります。写真で見るとただの余白ですが、レビューを読むとここが設計の意図だとわかりました。

15年ほど前、枠とメッシュが一体型のレギュラーサイズのトイレを使用していましたが、どうやら廃盤になってしまったようで枠とメッシュが別々のレギュラーサイズのトイレを7年前から使用していました。端っこでオシッコをしたら枠とメッシュの間に漏れてしまって掃除が大変だったのですがこの商品は一体型で縁の部分も幅広で漏れなくて助かります。(★5・2022年12月)

縁が傾斜になっているので外へのはみ出しが軽減された。(★5・2025年3月)

トレーの高さがあまり無いので足運びがスムーズに出来オシッコ漏れも端っこが緩やかにシートの方に流れる様な作りなので端っこで用を足しても外に漏れる事なくお掃除も楽になりました。(★5・2025年7月)

縁が広い+傾斜がある+メッシュと枠のあいだに隙間がない。 この3つで、端でしても外に漏らさない。高さ1.9cmしかないトレーが「漏れない」と言われている理由がこれです。同じ趣旨のレビューが6件ありました。

拭き掃除がしやすいという声もここに直結していて、「縁と一体型なのでお掃除はしやすい」「洗っても乾く時間が早い」と書かれています。うちのステップトレーはメッシュと枠が別体なので、隙間に入り込んだ汚れを毎回気にしています。一体で拭けるのは、正直うらやましい。

商品スペック

項目内容
ブランドリッチェル
商品名お掃除簡単フラットトレー ワイド
外寸62.9×48×1.9cm
重量約1.2kg
素材本体・メッシュ=ポリプロピレン/ゴム脚=ポリウレタン
対応体重12kg以下
対応シーツワイドサイズ
カラーダークブラウン(JAN 4945680561471)/アイボリー(JAN 4945680561464)
生産国日本
仕様メッシュ着脱式/ゴム脚付き/水洗い可

同じシリーズにレギュラー(47.9×35×1.9cm・8kg以下・希望小売3,740円)があります。高さはワイドと同じ1.9cmで、変わるのは面積と対応体重だけです。

レビュー52件を読んで分かった、縁の余白に溜まる問題

ここからが、うちにとって一番大事なところです。

52件のうち7件が「メッシュのない縁の余白におしっこが溜まる」と書いていました。しかも指摘した7件の内訳は★3が2件、★4が2件、★5が3件。評価は高いまま、同じ場所を指しています。

評価時期内容
★32026年7月縁どりの幅が広くて縁に近いところでオシッコをすると残ってしまう。それがプチストレス
★32025年10月端の幅が広いせいかおしっこが溜まり足などが濡れてしまう
★42025年5月枠幅がやや広くメッシュの部分がないところが広めなので、足がオシッコで汚れることがある
★42024年5月柴10kg2匹。オスは後ろ足がトレーから出てしまい溢れてトレーの余白にたまる
★52025年8月枠の余白部分がやや広く、そこにおしっこが溜まってしまう。もう少しメッシュの部分を広げたらなお良い
★52025年9月端っこの方にしてしまった時におしっこがシートの方に吸収されないままトレーの端っこに残る
★52024年3月四隅のあみあみではない隅っこの辺におしっこをされると溜まる。そこを踏まれたらやだなー

前のセクションで「縁が広いから外に漏れない」と書いた6件と、この7件は、まったく同じ部分を評価しています。外にこぼさないために置いた広い縁が、内側でおしっこの受け皿になる。シーツの上ではないので吸われず、そのまま残る。表と裏です。

うちの困りごとに引き寄せると、これは厳しい答えでした。パフィがトイレを避ける原因は、メッシュのふちが濡れていること。この商品は段差をほぼゼロにしてくれますが、足が触れる縁が濡れる問題は解決しません。むしろ縁が広いぶん、濡れる面積は増える可能性があります。

★5をつけた方の「もう少しメッシュの部分を広げたらなお良い」という一文が、この商品の性格をよく表していると思います。悪い商品だからではなく、設計の割り切りがはっきりしているから同じ声が並ぶ。

なお、この問題を避けている人もいます。「体はトレーに乗っているので、メスなら真ん中にできているのかも」(★5・2025年8月)。オスの足上げ、体が大きくて後ろ足が出る子、隅っこでする癖のある子で起きやすく、真ん中でする子には起きにくい。うちのパフィはメスで、決まった隅っこでするタイプです。半分当てはまります。

ユーザーの声

楽天レビューは52件で評価4.62(2026年8月11日時点)。内訳は★5が38件、★4が9件、★3が4件、★2が1件、★1は0件でした。

高評価の声

  • 段差でつまずいていた高齢犬が、そのまま乗れるようになった(シニア理由が6件)
  • レギュラーでは体がはみ出していたダックス・チワックス・コーギーが、ワイドで収まるようになった
  • レギュラーサイズでは失敗が増えていたのが、変えてから成功率が上がった
  • メッシュを噛んで外しシートを破っていた子が、いたずらしなくなった
  • 一体で拭けるので掃除が楽。洗っても乾くのが早い
  • 薄くて軽いので持ち運びやすい。ケージの中がすっきり見える
  • アイボリーとダークブラウンがリビングに馴染む(インテリア理由が3件)
  • ホームセンターより送料込みの総額が500円以上安かった

気になる声

  • メッシュのない縁の余白におしっこが溜まり、そこを踏むと足が濡れる(7件)
  • メッシュの四隅が浮いていると、そこからシートを引き出される(2件)
  • 子犬が上を走るとトレーがずれる。フローリングでは滑り止めがほしい(★2・唯一の2以下)
  • しっかりはめると、シート交換のときメッシュが外しにくい
  • 薄くてつるつるしているので、持ち上げるとき少し掴みにくい
  • 軽いので、小型犬の子犬でも咥えて持ち上げられることがある
  • 買ってもすぐには使ってくれず、様子見が続いている(3件)

★2は1件だけで、内容は「フラットでとても使いやすい」としたうえで、子犬が走ると滑る点と配送時に段ボールがなかった点でした。ゴム脚は付いていますが、遊びの延長で走り込む子には効かないようです。

サークルに置くと、床の18%を占める

サイズの話です。62.9×48cmは面積にすると約3,020cm²。うちのサークルはQucoverの連結パネルで130×130cm、床面積は16,900cm²です。入れると約18%。今使っているステップトレー レギュラー(47.9×35.2cm=約1,690cm²・10%)の1.8倍になります。

パフィが寝転がる場所を削る話なので、ここは素直に悩みます。以前ボンビアルコンのしつけるウォールトレーM(66.5×54cm)を検討したときも、床面積の約2割という数字を見て見送りました。トレーを大きくする話は、置き場所を狭くする話とセットです。

もうひとつ、ワイドは製品によって縦横が入れ替わります。

「ワイド」表記の製品奥行高さ
リッチェル お掃除簡単フラットトレー ワイド62.9cm48cm1.9cm
アイリスオーヤマ FTT-63563cm49cm3.5cm
ペティオ 片手でらくらく ドッグトレー ワイド47.5cm60cm4.5cm

ペティオだけ奥行きが長い形です。壁際に幅60cmを空けて待っていると、ペティオは幅47.5cmで余り、代わりに奥行き60cmが要ります。通販の写真は正面から撮られているので、この違いは並べないと気づけません。トレー全体の選び方は小型犬のトイレトレー選びにまとめてあります。

シーツはワイド1枚か、レギュラー2枚か

対応シーツはワイドサイズです。ただ、レギュラー2枚で運用しているレビューもありました。「レギュラーサイズのシートを2枚セットして使用してます」(★5・2025年3月)。

うちの現行シーツはデオシート レギュラー系の44×32cmで、108枚1,850円=1枚約17円。トイレ3箇所で1日3枚ペースです。32cmの辺を2枚並べると64cmで、トレーの外寸62.9cmとほぼ同じ。少し重ねれば載る計算ですが、内寸は公表されていないので実測しないと確実なことは言えません

ワイドシーツに切り替える場合は、1枚あたりの単価が上がります。同じ商品で比べられる例だと、HAMI PETの厚型はレギュラー約11.0円に対してワイドが約21.9円で、ちょうど2倍でした。1日3枚なら、月にして300円前後の差です。サイズごとの選び分けはペットシーツのサイズ、単価の比較はペットシーツ おすすめ比較に書きました。

トレーを大きくすると、シーツ代も一緒に上がる。ここを計算せずに買うと、あとで効いてきます。

うちが「ワイドではなくレギュラー」で迷っている理由

最後に、正直なところを書いておきます。

うちが欲しいのは面積ではありません。パフィは5.12kgで、今のレギュラー(47.9×35.2cm)でちゃんと回れています。はみ出して困ったことは一度もない。困っているのは、ふちが濡れることと、その段差です。

だとすると、うちが見るべきなのは同シリーズのフラットトレー レギュラーのほうです。47.9×35cmで、今のステップトレーとほぼ同じ寸法。高さだけが4.9cmから1.9cmになります。設置場所を変えずに段差だけ消せるわけで、3箇所すべてを入れ替えるにしても3,740円×3。悩ましい金額ではあります。

それでもまだ買っていないのは、レビュー7件の縁の余白の話が引っかかっているからです。段差は消えても、足が触れる面が濡れる問題はたぶん残る。うちが本当に解決したいのはそっちなんですよね。だからいまもINULABOの高床式トイレトレーシリコントイレマットを並行して見ています。高床式は約2cmの段差があって、シニア期を考えると今度は逆方向。行ったり来たりしている最中です。

ワイドが向いているのは、うちとは条件が違う家だと思います。体がはみ出している子、胴の長い子、多頭で1枚のトレーを共有している子、段差でつまずき始めた老犬。 そこにはっきり当てはまるなら、レビューを読んだかぎり満足度は高い商品です。

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • 段差につまずくようになったシニア犬(レビューで最も評価が高い層です。1.9cmはほぼ平らです)
  • ダックス・コーギー・チワックスなど胴の長い犬種(62.9cmの長さで体がそのまま乗ります)
  • レギュラーサイズで体がはみ出して失敗が増えてきた
  • メッシュを噛んで外し、シートを破る子(外周に引っかかりがない設計です)
  • 枠とメッシュが別体のトレーで、隙間から漏れて掃除に困っている
  • トイレを拭き掃除だけで済ませたい方(一体成型で乾きも早いという声があります)
  • リビングに置くので色とデザインを気にしている方(ダークブラウン/アイボリー)

こんな方は注意

  • オスの足上げ、後ろ足がトレーから出る大きめの子。縁の余白におしっこが溜まる指摘が7件あります
  • すでにふちが濡れて困っている方。この商品で解決するのは段差で、ふちの濡れではありません
  • トレーの上を走り回る子犬。ゴム脚付きでもフローリングでずれたという声があります
  • 軽さが不利になる場面。1.2kgなので、小型犬の子犬でも咥えて持ち上げられることがあります
  • サークルの中に入れる方。62.9×48cmは130×130cmのサークルで床の約18%を占めます
  • 体重12kgを超える子。対応体重の上限です