商品について

サークルの高さは62cm。うちの基準から言えば、これは買わない数字です。

パフィ(ポメプー・5.12kg)をお迎えしたとき、僕が最初に買ったのは高さ40cmくらいのサークルでした。当時の体重は1kg。まさか越えられるとは思っていなくて、あっさり飛び出されたときは焦りました。今のQUCOVER(12枚・130×130×高70cm)に替えてからは2年半、一度も越えられていません。だから普段は、70cmを下回るサークルはそれだけで候補から外しています。

それでもこの商品を調べたのは、楽天レビュー3,266件の中身が、他のサークルとまるで違ったからでした。

レビュー3,266件の主役は、徘徊する老犬

読み始めてすぐに気づきます。買っている人の多くが、高齢の犬や猫と暮らしている人でした。

愛犬(15歳・認知症)のために購入しました。これまでは夜になると家の中や廊下を2〜3時間ほど徘徊し、あちこちにぶつかりながら歩き続け、疲れ果ててようやく眠る毎日でした。私たちも付き添って見守るため、心身ともに疲れ切っていました。このサークルを使い始めてからは、最初は30〜40分ほど鳴くことはありますが、その後は落ち着いて眠ってくれるように

14歳のミニチュアダックス(7.5kg)、17歳の柴犬、16歳2.3kgのトイプードル。同じ構図の投稿が続きます。16歳のトイプードルの飼い主さんは、こう書いていました。「今まで使用していたステンレス製のケージの柵に入れると、フラフラして何度もゴツゴツ頭をぶつけていて脳へのダメージが心配でしたが、こちらの布製であればぶつかっても痛くない」。

ここで高さ62cmの意味が変わります。足腰が弱って徘徊している犬は、そもそも飛び越えません。その状態で必要なのは高さではなく、ぶつかっても痛くない面と、狭い隙間を作らないことです。金属のケージは、まさにその2つが苦手なんですよね。八角形で角が鈍いのも、ぐるぐる回る犬には効いているようでした。「クルクル回るのは小さいので、寝る前にここで回ってくれたら助かるな」という14歳の柴犬の飼い主さんの投稿が、いちばん腑に落ちました。

うちのパフィはまだ2歳なので、この使い方は先の話です。ただ、いつか来る話でもあります。

サイズは90・114・150cmの3つ。高さは全部62cm

サイズ幅×奥行高さ目安
M90×90cm62cm小型犬1頭。トイレとベッドを入れて余裕あり
L114×114cm62cm5kgのトイプードルにトイレ・ベッド・おもちゃで余裕あり
XL150×150cm62cm大人が一緒に寝られる広さ。フレブル+ラブラドールが同時に入った例あり

素材はポリエステルとスチール。側面はメッシュで、上に屋根、底に防水の床が付いています。専用のキャリーバッグ付きで、1年保証。価格は4,730円から7,260円で、サイズと色(グリーン・ブラウン・ピンク)で変わります。

参考までに、Lサイズ114cmの床面積は1.30㎡。うちのQUCOVER 130×130cm(1.69㎡)の8割弱です。XLの150cmだと2.25㎡で、うちの1.3倍になります。

サイズ選びで迷った人のレビューが役に立ちます。「圧迫感があっては可哀想だと思いXLを購入しましたが想定内の大きさで嫌がらず入ってくれました」(14歳ミニチュアダックス・7.5kg)。逆に「4.2キロの猫でオムツをしているのでトイレは入れなくてよくて、部屋が狭いこともありMにしたんですが、高さもあり寛げるようでMでよかったです」という声も。トイレを中に入れるかどうかで、必要なサイズが1段変わります。

気になった点は3つ、どれもレビューに繰り返し出てきます

においがする。 「においがあって入るのを嫌がっているので何日間か天日干しにしたいと思います」「確かに少々においがしたので、しばらく干してから使ってもらおうと思います」。届いてすぐ使いたい場面が多い商品なのに、これは惜しいところです。買うなら数日の余裕を見ておくほうがよさそうです。

折りたたみにコツが要る。 「折り畳みが難しいのでマイナス星1コにしました」「コツが掴めず諦めて畳まずに収納してます」。畳めるのが売りなのに、そこでつまずいている人がいます。ただ、毎日畳む使い方をしないなら影響は小さいはずです。

給水ボトルホルダーの位置が低い。 「水の位置は皆さんが言うように位置が悪かったので自分で少し改造しました」「水飲みホルダーの差し込み位置が下すぎるのでもう少し上だと飲みやすいかな」。うちは網に掛ける400mlのボトルを使っていて、高さは自分で決められます。布製サークルはその自由が効かないので、ここは構造上のトレードオフだと思います。

このほか、メッシュを噛んだり引っかいたりされないか心配している人が何人かいました。破られた報告そのものは見当たりませんでしたが、破壊行動が残っている子には向きません。パフィも1歳過ぎまでサークルの壁をガジガジやっていたので、あの時期にこれを置いていたら穴が空いていたと思います。

うちのQUCOVER 12枚と並べてみる

比較項目QUCOVER 12枚(使用中)ottostyle.jp L(114cm)
サイズ130×130×高70cm114×114×高62cm
床面積1.69㎡1.30㎡
素材ABS樹脂+鋼材ポリエステル+スチール
重量8kg軽量(女性1人で持ち運べる)
屋根なしあり(メッシュ)
なし(タイルマットを敷いている)あり(防水)
畳めるか畳めない畳めてキャリーバッグに入る
給水ボトル網に掛けられる専用ホルダーの位置が低い
価格(税込)10,980円5,000円台〜
楽天レビュー527件・4.393,266件・4.44

住み分けははっきりしています。毎日の居場所として置くならQUCOVER側、持ち運ぶ・畳む・ぶつけたくないならこちら。うちのサークルは掃除のたびに1辺ずつ持ち上げていて、8kgでも正直しんどいので、軽さは素直にうらやましいです。

実家に連れて行くとき用、ペットホテルに預けられないとき用、災害時の避難用。この3つの目的で買っている人が本当に多くて、常設のサークルとは別に「2つ目」として持つ商品なんだと読めました。

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • 認知症や徘徊が始まった犬に、ぶつかっても痛くない囲いを用意したい方
  • 硬いケージで頭をぶつけていて、そこだけ変えたい
  • 帰省・旅行・車中泊で畳んで持ち運べるサークルが欲しい方
  • 避難用として、普段は畳んでしまっておく囲いを備えておきたい方
  • 5,000円前後で、トイレとベッドが入る広さを確保したい方
  • 多頭飼いで、XL 150cmの広いスペースを一時的に作りたい方

こんな方は別の選択肢を

  • 元気な子犬・若い成犬の常設サークルを探している方は、高さ62cmでは足りない可能性があります。QUCOVER 連結パネルサークル(高さ70cm・10,980円)やCITYDOG シンプルモダンケージ(高さ75cm)のほうが安心です
  • 柵やクッションを噛む癖が残っている子には布とメッシュは向きません。スチール製を選んでください
  • 床に固定して絶対に動かしたくない方は、VENTOTA Pecocochiのような床固定できるパネル式が向いています
  • 届いてすぐ使いたい方は、においが抜けるまで数日かかる可能性を見ておいてください

サークルとケージの選び方全体は犬のサークルとケージおすすめ10選にまとめています。