商品について

「英国産・グレインフリー・動物性原材料65%」という説明だけ読むと、5つの味はどれも似たような中身だと思ってしまいます。実際は違います。

粗タンパク質はラムの24.5%からビーフの35%まで開いています。カロリーも361〜382kcal/100gと差があり、ビーフだけ関節ケア成分が入っています。同じ商品名で味を変えると、栄養の設計がまるごと入れ替わる作りです。

もうひとつ、公式がFAQで自分から書いていることがあります。「粒のサイズが大きめの製品が多いのでご留意ください」。小型犬に合わないという意味ではなく、粒の大きさで失敗しやすいフードだと売る側が認めているということです。だから小粒シリーズが別に用意されています。

5味で粗タンパク質が24.5%から35%まで開きます

公式が公開している保証分析値を、5味まとめて並べました。

味粗タンパク質粗脂肪粗繊維カロリーオメガ3
ビーフ35%以上14%以上5.8%以下約382kcal0.7%
チキン29%以上12%以上4.8%以下約372kcal0.6%
サーモン29%以上13%以上4.3%以下約378kcal3.4%
ダック25%以上14%以上4.8%以下約376kcal0.4%
ラム24.5%以上13.5%以上5.3%以下約361kcal0.8%

選び分けの手がかりは3つあります。

タンパク質を上げたいならビーフです。35%は成犬用のドライフードとしてはかなり高い部類で、運動量の多い子や筋肉を落としたくないシニアに向きます。

オメガ3を入れたいならサーモンです。3.4%はほかの4味の4〜8倍あります。サーモンオイル4%とサーモングレービーが入っているからで、皮膚や毛並みを気にしている子はここが効きます。

カロリーと脂肪を抑えたいならラムが361kcalでいちばん低いのですが、粗脂肪は13.5%あってダックやビーフと大差ありません。体重を落としたい目的なら、味を選ぶより量を見直すほうが早いです。

ビーフだけに関節ケア成分が入っています

原材料表を5味ぶん照らし合わせて、いちばん意外だったのがこれです。

通常粒のエンハンストでは、グルコサミン・メチルスルフォニルメタン・コンドロイチン硫酸が入っているのはビーフだけです。チキン、サーモン、ダック、ラムには入っていません。関節を気にしてこのフードを選ぶなら、味の指定をしないと意味がなくなります。

一方、小粒シリーズは味を問わず関節ケア成分が入っていて、配合量まで書かれています(グルコサミン178mg/kg、メチルスルフォニルメタン178mg/kg、コンドロイチン硫酸125mg/kg)。小粒のほうが関節ケアでは手厚いという、粒の大きさとは関係ない差があります。

スーパーフードも味ごとに違います。

味配合されている野菜・果実
チキンショウガ、ザクロ、ケール、アーティチョーク、ブルーベリー
サーモンディル、ホウレン草、フェンネル、アスパラガス、トマト
ダックパースニップ、ビートルート、オレンジ、アスパラガス、カボチャ
ビーフニンジン、インゲン、カリフラワー、トマト、ズッキーニ
ラムミント、ザクロ、マルベリー、ブロッコリー、フェンネル

動物性原材料は1種だけ。ただし小粒のターキーは例外です

公式が強調しているのが「動物性原材料は1種のみ(ビーフ味ならビーフのみ使用)」という設計です。鶏も牛もアレルギーで避けたい子にとって、これは選ぶ理由になります。

ただし原材料表を読むと小粒のターキーだけは違います。ターキーの生肉35%とターキーファット、ターキーグレービーに加えて、乾燥ポーク23%が入っています。ターキーを選んだつもりで豚が入るので、豚を避けている子は原材料表を見てから決めてください。

そら豆についても知っておいたほうがいい書き方をしています。原材料は「乾燥豆」と表記されていて、基本はそら豆ですが、シーズンや調達具合で変わる可能性があるため豆類と記載していると公式が説明しています。豆でアレルギーが出た履歴のある子には向きません。

イギリスのFEDIAF認定工場で、約90度の低温低圧製造です

製造まわりで公開されている内容です。

項目内容
原産国イギリス
工場FEDIAFの製造基準を満たした認定工場(ペットフード専用)
業界団体英国PFMAのメンバー
栄養基準FEDIAFの栄養基準を満たす
製法エクストルーダー方式。約90度での加熱処理
酸化防止ミックストコフェロールとローズマリーエキス
食物繊維ビートファイバー(甜菜から糖を抽出した後の食物繊維)
腸内環境フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖

一般的なドライフードの加熱温度より低い90度程度で仕上げるので、肉や魚の香りが残りやすいという説明です。実際にレビューでも「人間にとってはいい香りではないですが、香りがしっかりしているのか喜んで食べています」という書き方をしている人がいます。

酸化防止のミックストコフェロールとローズマリーエキスは正肉と乾燥肉の段階で使われていて、フード製造時には使っていないため原材料表には載りません。公式がわざわざ注記しているところで、原材料表に酸化防止剤が見当たらないのはこの理由です。

商品スペック

項目内容
味チキン/サーモン/ダック/ビーフ/ラム
粒通常粒/小粒の2種類
動物性原材料65%(野菜・果実35%)
原産国イギリス
内容量1kg/3kg/5kg/12kg
賞味期限の表記英国式の「日/月/年」順

袋の表面に白い粉が付いていることがありますが、これは乾燥で原料のアミノ酸が結晶化して浮き出たものだとFAQに書かれています。カビではありません。

価格は12kgにすると1kgあたり1,610円まで下がります

まとめ買いで1kgあたりが素直に下がる価格設計です。

内容量価格(税込)1kgあたり
1kg2,574円2,574円
3kg(1kg×3・味を選べる)7,117円約2,372円
5kg(1kg×5・味を選べる)10,615円約2,123円
12kg19,327円約1,610円
12kg(小粒)23,188円約1,932円

1kgずつのセットは味を選べます。5種類を試しながら1kgあたり2,123円で回せるので、どの味に落ち着くか決まっていない段階ではここが現実的です。味が決まってから12kgに移ると1kgあたりが500円以上下がります。

定期購入にすると12kgが18,361円(1kgあたり約1,530円)、5kgが10,085円になります。解約と停止は次回お届け予定日の7日前までにマイページか問い合わせフォームから手続きでき、初回のお届けが終わればいつでも出せます。

最初に試すなら、おためしセットが2種類あります。

おためし内容価格(税込)
5種おためしセット20g×51,000円(送料無料)
小粒3種おためしセット40g×3800円(送料無料)

20gは1食分にも足りない量ですが、粒の大きさと香りを確かめるには十分です。公式が粒の大きさに注意を促しているフードなので、12kgを買う前にここを通しておく価値があります。

ユーザーの声

公式サイトのレビューは43件で平均★4.9です。件数は多くありませんが、書いている人の継続期間が「半年」「1年半」「3年」と長いのが特徴です。

書かれていた内容

  • 下痢が続いていた子が快便になった。別のフードに替えたら下痢が戻り、また戻した(ホワイトスイスシェパード・継続半年)
  • 便臭が気にならない。フードの匂いもそれほど気にならない(ラブラドール・継続3年)
  • 粒が大きめなのでトレーニングのご褒美にちょうどいい(ラブラドール)
  • 食物アレルギーが多い子で、ラムに落ち着いた(継続3か月)
  • サーモンをリピートしていて毛艶をほめられる(ゴールデン・継続半年)

気になる声

  • 水分の調節かもしれないが、コロコロうんちになりがち(★4)
  • 1粒が大きめで、あっという間に食べ切ってしまう
  • 物価高で値上がりした時期に、いったん別のフードへ移った人がいる

書き手の犬種を見ると、ラブラドール、ゴールデン、ホワイトスイスシェパードと中型犬以上に偏っています。粒の大きさが評価されている裏返しで、小型犬の使用感を知りたい場合は小粒シリーズのレビューを見るほうが参考になります。

こんな子に向いています

穀物を抜きたくて、動物性原材料が1種だけのフードを探している中型犬から大型犬。便がゆるくなりやすくて、フードを替えるたびに崩れてきた子。そして、12kgを置ける場所がある家。この3つがそろうと1kgあたり1,610円で続けられます。

小型犬なら、まず小粒の3種おためしセット800円で粒を確かめてください。粒が大きめのフードなので、ここを飛ばすと12kgが余ります。関節を気にしているなら、通常粒ではビーフを選ぶか、関節ケア成分が全味に入っている小粒を選んでください。

豆でアレルギーが出た子、豚を避けている子(小粒のターキーは乾燥ポーク23%入り)には向きません。