商品について
布製のベスト型ハーネスは、細いベルトのハーネスと違って、胸からお腹にかけての広い面で体を受け止めます。リードを引いたときの力が一点に集中しないので、子犬のお散歩デビューや、首まわりに物が当たるのを嫌がる子によく選ばれています。パフィ(ポメプー・2歳・5.12kg)も子犬のころはハーネスを嫌がって、装着に慣れるまで3週間かかりました。あのとき布タイプを知っていたら、もう少し早かったかもしれません。
この商品はそのベスト型に、同じ生地のリードがセットで付いて1,250円。楽天のレビューは1,244件で★4.51です。
調べていていちばん驚いたのは、値段のつけ方でした。SKUを40通り全部開いても、出てくる価格は1,250円しかありません。
XSでもXLでも、色を変えても1,250円
犬用ハーネスは、サイズが上がると値段も上がるのが普通です。生地を多く使うので当然といえば当然で、今回まとめて調べた23点のなかにも、いくつもそういう商品がありました。
| 価格のつけ方 | 例 |
|---|---|
| サイズで変わる | 2,380円〜3,380円(7サイズ) |
| 色で変わる | 790円と1,290円(同じサイズでも色で差) |
| 小さいほうだけ据え置き | 680円、XLだけ750円 |
| 全部同じ | エミューカラー m-042 = 1,250円 |
XSとXLでは胴囲が23cmと54cmで倍以上違うのに、値段は同じ。中型犬の飼い主ほど得をする値付けです。カラーも無地系とメッシュ系を合わせて8種類ありますが、どれを選んでも金額は動きません。
うちのパフィは体重5.12kg、胴囲で言えばLサイズの帯に入ります。Lを選んでも1,250円というのは、素直にありがたい話です。
★3の中身が「使えなかった」ではなく「自分で直した」
星の内訳を見ると、★5が784件、★4が339件、★3が100件、★2が13件、★1が8件。★1と★2を足しても21件で、1,244件のうち1.7%しかありません。
そのうえで★3を読んでいくと、話題がひとつの場所に集まっていました。縫製です。
生地はしっかりしていますが縫製はいまいち、糸の後始末がちゃんと出来ていないし前の部分のベルトが縫いつけていないので手直ししましたが値段相応だと思います
所々、縫製が気になり、補強をしました デザインは可愛く気に入ってます
一番肝心な持ち手部のミシン縫いの処理が雑で強度的に不安を感じます
3人とも、生地そのものは「しっかりしている」と書いています。引っかかっているのは糸の始末とベルトの留め方で、そのうち2人は自分で縫って使い続けている。「値段相応」という言葉が出てくるあたりも正直です。
これは読み方が難しいところだと思っています。1,250円でリードまで付いてくる価格帯で、工業製品としての仕上げを求めるかどうか。ミシンが家にある人なら10分で解決する話ですし、そうでなければ最初から縫製込みの値段の商品を選んだほうが早い。ここは飼い主さんの事情で答えが変わります。
リードは「細くてハリがない」という評価
セットのリードについても、評価が割れていました。
リードが細く、持ち手の部分も厚みを増していません
リードはハーネス部分と同じ布を何枚か縫ってあって想像してたよりハリがなかったのが少し残念でした
装着は簡単なのですが リードを引っ張られると手から滑ります
ハーネスと同じ生地でリードを作っているので、見た目はきれいに揃います。ただ、ナイロンテープのリードのような厚みと摩擦はありません。引っ張り癖のある子だと、持ち手が滑るという指摘が独立して出ています。
裏を返せば、リードを別に持っている人にはあまり関係のない話です。ハーネス単体として見れば1,250円、と考えることもできます。
商品仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 | ベスト型ウェアハーネス+リードのセット |
| サイズ展開 | XS / S / M / L / XL |
| カラー | グレー / ピンク / ベージュ ほか、メッシュ系を含む8種類前後 |
| 素材 | 布(裏地メッシュ) |
| 調整方法 | マジックテープ+ベルト |
| 価格 | 全サイズ・全色 1,250円 |
サイズ表
| サイズ | 胴囲 | 目安体重 |
|---|---|---|
| XS | 23〜27cm | 〜1.5kg |
| S | 28〜34cm | 1.5〜3kg |
| M | 35〜40cm | 3〜4.5kg |
| L | 41〜45cm | 4.5〜7kg |
| XL | 46〜54cm | 7〜10kg |
胴囲35cmちょうどの子は、迷う
このサイズ表、よく見るとサイズ同士が1cmも重なっていません。Sが34cmまでで、Mが35cmから。境目がきれいに切られています。
刻みがはっきりしているのは本来いいことなのですが、境目ぴったりの子には逃げ場がなくなります。実際にこういうレビューがありました。
胴回り35cm体重2.9kgのマルプーにMサイズを購入。試着するとマジックテープを付けれないくらいブカブカですぐに腕が抜けてしまいSサイズに交換してもらいました。Sサイズを試着したらキツくて入りませんでした
胴囲35cmはMの下限、体重2.9kgはSの帯。表の2つの指標が別々のサイズを指しているケースで、この子はどちらでも合いませんでした。
サイズを選ぶときは胴囲を優先する、というのが基本です。そのうえで境目の数字(27・34・40・45cm)にぴったり乗ってしまった場合は、マジックテープの調整幅がどれだけあるかで決めることになります。うちのパフィは胴囲を測ったことがないので、まずメジャーを当てるところからだな、と思っています。
こんな愛犬・飼い主さんに向いています
- 中型犬を飼っていて、サイズが上がるほど高くなる値付けに納得できない
- 成長期の子犬で、半年後にサイズを買い直す前提で選びたい
- 布の面で支えるタイプを、まず安く試してみたい
- ミシンが家にあり、気になる箇所は自分で直せる
逆に、向いていないケース
- 仕上げの精度を重視する人。★3の中身はほぼここに集まっています
- 引っ張り癖が強い子。付属リードは細めで、手から滑るという報告があります
- 胴囲が27・34・40・45cmちょうどの子。サイズ同士が重なっていないので調整幅で判断が要ります
- 10kgを超える中型犬・大型犬。XLの上がありません
