商品について

厚いマットのほうが滑らない。そう思っていたのですが、この商品のレビューを読んで考えが変わりました。

DoriDoriには2種類のPVCマットがあります。ひとつは規格サイズで売られているドリドリマット。もうひとつがこの「ドリドリロールマット」で、幅110cm、長さ3mか5mのロールを、ハサミで切って部屋の形に合わせて使います。厚さは1.5cmで、こちらのほうが厚いです。

ところが、楽天レビューにこう書かれていました。

同じくdoridoriさんのカットしないタイプの滑り止めマットなら完璧に滑らないし、薄いので我が家ではドアの近くにも敷けます(★3)

同じブランドの、薄いほうが滑らない。しかも、それを書いているのは両方買った人です。厚み=グリップではないというのは、マットを選ぶうえでかなり重要な話だと思いました。

幅110cm、長さ3mか5m。切って敷き詰めるためのロールです

サイズは2種類だけです。

サイズ面積価格1平方メートルあたり
110×300cm3.3平方メートル15,015円約4,550円
110×500cm5.5平方メートル22,869円約4,158円

5mのほうが単価は安くなります。 ただし22,869円という金額は、今回調べた9商品のなかで最高額です。安い商品ではありません。

この商品の存在意義は、規格サイズでは埋まらない形の床を埋めることにあります。幅110cmで長さが5mあれば、切り分けて組み合わせることで、L字のリビングでも階段下でも合わせられます。裁断した端材も、小さいスペースに使い回せます。

素材の構成が、規格サイズのドリドリマットとは違います。

項目ドリドリロールマット(この商品)ドリドリマット(規格サイズ)
型番hwn03hwn14
素材表面:PVC/クッション:PEPVC
厚さ1.5cm0.6 / 1.4 / 1.6cm
サイズ110×300 / 110×500cm65×180〜140×240cmの6サイズ
カット前提(フリーカット)想定していない
1平方メートルあたり約4,158〜4,550円約4,000〜7,180円
楽天レビュー★4.34/87件★4.43/727件

ロールのほうは中にPEのクッション層が入った2層構造で、規格サイズはPVC単層です。この構造の違いが、レビューで指摘されている表面の感触の違いにつながっていると思われます。

カラーは6色で、規格サイズと同じラインナップ。マーブル、ベージュ、クリームホワイト、テラゾ、アーモンドミルク、エッグシェルです。ただし110×500cmのほうは、確認できた時点でマーブル、クリームホワイト、アーモンドミルクの3色のみが在庫にありました。

「厚いほうが滑らない」は成り立ちません

★3以下は87件中11件でした。全部読んだところ、滑りについての指摘が3件出てきます。

以前購入したものが素晴らしく、犬がまったくすべりませんので、リニューアルした同製品を追加購入しました。しかし、表面の質感はまったく異なり、今回は犬が完全に滑ります。どうしてこんな改悪したのでしょう。危ないので、犬があまり通らない端に置いています。以前のものが欲しいです。残念です。(★3)

老犬の脚が弱っていて、お座りしていると前脚がずるずる前にすべってしまうので購入しましたが、やっぱり滑ってしまいます。でも若い犬は滑らないし、厚みがあるのでソファから飛び降りた際の脚への負担は減ると思います。(★3)

今まで使用していた滑りずらいクッションフロアが古くなり厚みのあるこちらを試しに購入しました。(中略)少しは滑りますが許容範囲です。(★3)

1件目はリニューアル前後で表面が変わったという報告です。同じ商品ページで、届くものが変わっている可能性があります。

2件目が示しているのは、滑りには2種類あるということです。走って蹴り出すときに滑るのか、座った姿勢から前足がずるずる前に出るのか。この方は後者で、それは表面の摩擦だけの問題で、厚みでは解決しませんでした。「若い犬は滑らない」とも書いているので、体重のかけ方によって効き方が変わるのだと思います。

うちのパフィで言うと、ヒヤッとするのは着地の瞬間です。帰宅時に僕の背中めがけてジャンプを繰り返し、ソファからも日常的に飛び降ります。この用途では、2件目の方も認めているとおり厚みが効きます。ただし「座ったときに前足が滑る」というシニア期の悩みには、この商品は答えになりません。

もうひとつ、厚さ1.5cmの副作用も指摘されていました。

ペットの滑り止めとしては優秀です カットできるのは良いのですが厚みがありすぎです。カットできないタイプとは厚みも全然違うし何となくですがカットできるこちらのタイプの方が表面が冷たい感じがしました。(★3)

少々厚みがあるためドアの近くに敷くとドアの開け閉めが難しくなるので星3つとしました。(★3)

1.5cmは、内開きのドアが確実に引っかかる厚さです。敷きたい場所にドアがあるなら、この商品は選べません。

掘る子・噛む子には、この商品も向きません

★1と★2の4件は、すべて同じ理由でした。

ウェルシュ・コーギーを飼っています。敷いて5時間で表面を破って破片を飲み込んでしまいました。それ以上の使用は危険と判断し、直ちに使用を中止しました。表面の強度以外には不満は無かっただけに残念です。(★1)

お家にきてすぐの子犬のスペースにひいていましたが、少しホリホリしたら破れて食べてしまったので2週間程度でつかえなくなってしまいました。(★2)

我が家の2カ月の柴犬はマットの感じが気になるようで爪とぎや噛んだりして、到着して1週間しか経っていないのですがすでにボロボロに。。。(★2)

商品ページにも規格サイズと同じ「噛み癖のあるわんちゃんには使用しないでください」という一文が入っています。15,015円のものが5時間で使えなくなる可能性がある、というのは覚悟しておく必要があります。

うちのパフィは1歳半までクッションを1日で壊し、トイレの角やサークルをかじる子でした。あの時期にこれを敷いていたら、間違いなく同じ結果になっていたと思います。2歳になって破壊行動が落ち着いたので、ようやく検討できる段階です。

もうひとつ、他の商品では見なかった報告がありました。

愛犬の滑り止め対策のため、3枚購入しました。お安い買い物ではないため、他の商品と比較検討し決めましたが、使用後1ヶ月も経たないうちに3枚中2枚の表面の一部が浮き上がってきました(大きい箇所では幅10センチほど)。浮いている箇所は日々広がっていっているようです…。床暖房を使用しているためでしょうか。だとすれば、床暖房対応という表記はしないでもらいたかったです…。(★2)

床暖房対応と書かれているのに、床暖房を使ったら表面が剥離したという指摘です。3枚中2枚で起きているので、偶然とは考えにくいところです。表面PVC+クッションPEの2層構造なので、熱で層が分離した可能性があります。床暖房を使っている家では、この商品は慎重に判断したほうがよさそうです。

商品ページの注意事項にも「変形の原因となりますので、火気や高温にご注意ください。温熱マット使用時は、必ず厚いブランケット等を敷いてから使用してください」という記載があります。床暖房と温熱マットは別物ですが、熱に弱い素材であることは書かれています。

商品スペック

項目内容
商品名ドリドリロールマット
ブランドDoriDori(ドリドリ)
型番hwn03
素材表面:PVC/クッション:PE
生産国韓国
サイズ110×300×1.5cm / 110×500×1.5cm
カラーマーブル / ベージュ / クリームホワイト / テラゾ / アーモンドミルク / エッグシェル
機能防水・フリーカット・拭き掃除・リバーシブル
使えない子噛み癖のある犬(商品ページに明記)
価格15,015円(110×300cm)/22,869円(110×500cm)※税込・送料無料
楽天レビュー★4.34/87件(★5が46件、★4が30件、★3が7件、★2が3件、★1が1件)

設置についても、規格サイズと同じ注意があります。「伸縮を考慮し、壁とマットの間に若干の余裕を持たせて設置してください」。壁ぴったりに切ると、温度変化で膨張したときに浮きます。カットするときは、あえて数センチ小さく切るのが正解です。

匂いと巻きジワも同様で、「開封直後は特有のにおいがする場合があります」「製品を広げて使い始めて1〜2週間ほどで自然と目立たなくなります」と書かれています。★3にも「臭いがなかなか取れなかった」という声がありました。

こんな愛犬・飼い主さんに向いています

  • 部屋の形が変則的で、規格サイズだと必ず余るか足りない方。切って合わせられます
  • 広い面積をまとめて覆いたい方。110×500cmで5.5平方メートルを1枚で取れます
  • 飛び降りの着地をやわらげたい方。1.5cmのクッション性は薄い吸着マットとは別物です
  • 噛まない・掘らない成犬やシニア犬と暮らしている方
  • 拭ける素材がいい方。粗相が下まで抜けません
  • 床暖房を使っていない

こんな方には向きません

  • 内開きのドアがある場所に敷きたい方。1.5cmは確実に干渉します
  • 床暖房を使っている家。対応表記はありますが、表面が浮いたという報告があります
  • 座った姿勢で前足が滑るシニア犬の対策。表面の摩擦では解決しなかったという声があります
  • 掘る子・噛む子。5時間で破られて破片を飲み込んだ報告があります
  • 価格を抑えたい方。今回調べた9商品のなかで最も高額です
  • 同じものをリピートしたい方。リニューアルで表面の質感が変わったという指摘があります

うちはどう考えているかというと

うちの場合、この商品は候補から外れました。

理由は2つあります。ひとつは価格です。110×300cmで15,015円。同じ3.3平方メートルを覆うなら、サンコーの90×300cm(2.7平方メートル・9,080円)に少し足すほうが安く済みます。クッション性のぶんの差額としては大きすぎると感じました。

もうひとつは、うちが解決したいのが「滑り」であって「衝撃」ではないからです。パフィの膝は狂犬病ワクチンのときの触診で「問題なさそうですね」と言われていて、いま起きているのはフローリング側に着地したときに後ろ足がツルッといくこと。そこを直したいなら、滑らせないことに特化した薄いマットのほうが目的に合っています。

厚みが要るとすれば、サークルの中です。パフィは帰宅時にプラスチックのトイレトレーの上に着地してバコバコ音を立てるので、あの一角だけは厚いほうがいいかもしれません。ただ、その用途に110×500cmは大きすぎます。

もし切って敷き詰めたいなら、同じDoriDoriの規格サイズのドリドリマットのほうが、レビュー件数も評価も上で、滑りに関する評判も良いです。もっと安いPVCマットならJoliBebe もちふわペットマット、切って使える薄手のロールなら家具ドキッ!の吸着ロールカーペット 幅60cm、長さを10cm単位で決められるHOME CHOCO IIIという選択肢もあります。

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