この宿について
滋賀県大津市の北比良、琵琶湖と比良山系にはさまれた場所に建つ「比良招福温泉 ホリデーアフタヌーン」は、自家源泉の温泉と2,000㎡の天然芝ドッグランを持つ小さな宿です。総客室数4室というこぢんまりとした規模で、愛犬と泊まれるのは本館のロフト付き山小屋風のお部屋と、別棟のコテージ。窓の外には1,000m級の比良の山々が並び、琵琶湖までは歩いて5分ほどという立地です。
犬連れの旅で気になるのは、走らせてあげられる場所があるか、そして受け入れの条件が自分の子に合っているか。この宿はそのどちらもはっきりしていて、事前に見通しを立てやすいのがありがたいところです。
愛犬と泊まれるのは山小屋風の部屋と、別棟コテージ
同伴できるお部屋は2タイプ。本館のロフト付き山小屋風のお部屋(6畳の洋間+3畳ロフト)と、お風呂に自家源泉を引いた別棟のコテージです。ペットの追加料金は本館が1頭1泊2,000円(税別)、コテージが5,000円(税別)。コテージは室内で温泉に入れるぶん料金は上がりますが、犬連れなら「部屋から出ずに温泉に入れる」価値は大きいと思います。
頭数は原則1頭まで。小型犬のみなら2頭まで一緒に泊まれます。中型犬が含まれる場合は1頭までです。サイズの目安は体重20kg未満で、ラブラドールやレトリバー、ダルメシアン、シェパード系とそのミックスは20kg未満でも大型犬として扱われます。大型犬のおうちは、予約の前に電話(077-596-2206)で相談しておくのが確実です。
お部屋でのルールもわかりやすくまとまっています。本館はケージの中、コテージはマナーベルトかサークルの中で過ごすスタイル。ベッドや布団、浴槽に一緒に入ることはできません。ケージは1泊1,100円でレンタルできるので、持ち込まずに行くこともできます。宿泊の条件として、予防接種済みであること、トイレのしつけができていること、無駄吠えをしないこと、留守番ができること、発情中でないことが挙げられています。
2,000㎡の天然芝ドッグランと、犬専用の露天風呂
この宿でいちばん目を引くのが、2,000㎡の天然芝ドッグランです。広いエリアと小さめのエリアに分かれているので、他の子と距離を取りたいときや、遊ぶのが得意ではない子でも過ごしやすいと思います。アジリティの遊具も置かれていて、営業時間は10時から18時まで。5月から10月は夜まで延長され、ナイトドッグランを楽しめる日もあります。ドッグランを眺められるカフェテラスがあるのも、走る愛犬を見ながらひと息つけて気持ちがいいところです。
もうひとつ犬連れにうれしいのが、犬専用の露天風呂「ワンコの湯」。人が入るのと同じ源泉かけ流しのお湯に、愛犬が入れるという珍しい設備です。予約制で1頭1,000円(税別)。芝で走ったあとにそのまま温泉、という贅沢な流れができます。足洗い場もあるので、雨上がりや湖遊びのあとでも安心です。犬用の紙皿やウェットティッシュのセットも用意されています。
滋賀では珍しい重曹泉のにごり湯と、近江牛の食事
温泉は自家源泉の比良招福温泉。ナトリウム炭酸水素塩泉、いわゆる重曹泉のにごり湯で、滋賀県内では珍しい泉質です。源泉は約38℃で、100%かけ流し。肌がすべすべになる「美人の湯」として知られていて、保温性が高いのも特徴です。人が入るお風呂には、ヒノキ造りの貸切風呂(12時から24時まで・予約制)もあります。楽天トラベルの口コミでも温泉の評価は4.18と高く、特にコテージの源泉かけ流しのお風呂が繰り返し褒められています。
食事は近江牛が主役。夕食は近江牛のしゃぶしゃぶやすき焼き、季節によってはテラスでのBBQを選べるプランがあります。朝食に出てくる自家製の手作りパンも評判で、楽天トラベルの夕食評価は4.43、朝食は4.05。小さな宿ながら、食事の満足度が高いのが数字にもあらわれています。なお、犬用の食事メニューは用意されていないので、フードは普段のものを持参する形になります。
アクセス
車の場合は、湖西道路・志賀バイパスの「比良出口」から約5分。京都東ICからバイパスを走ってこられるので、京阪神からのアクセスは良好です。駐車場は20台分あり、宿泊者は無料で使えます。
電車の場合はJR湖西線「近江舞子駅」から無料の送迎があります。犬連れで電車移動を考えている方は、予約時に送迎をお願いしておくとスムーズです。周辺にコンビニがないので、飲み物やちょっとした買い物は現地に着く前に済ませておくのがおすすめです。
泊まった人の声
楽天トラベルの総合評価は3.83(135件)。項目別では夕食4.43、温泉・お風呂4.18、朝食4.05と、食事とお風呂が特に高く評価されています。一方で部屋は3.65と評価が分かれていて、建物の古さや壁の薄さに触れる声もあります。老舗のペンションらしい素朴さを楽しめるかどうかが、印象を分けるポイントかもしれません。
犬連れの口コミで多いのは、やはり広いドッグランと、コテージで源泉かけ流しの温泉に入れることへの満足です。「この設備でこの価格なら」というコストパフォーマンスを評価する声も目立ちます。気になる点として挙がるのは、ペットの追加料金に対して犬用の食事がないこと。このあたりは、フードを持参する前提で考えておけば納得しやすいと思います。
また、人がお風呂に入っている間、愛犬に留守番をしてもらう場面が出てきます。ひとりで待つのが苦手な子は、貸切風呂を短時間で切り上げる、コテージのお風呂を使うなど、事前に段取りを考えておくと落ち着いて過ごせるはずです。
うちのパフィ(ポメプー)なら、朝いちばんに誰もいない芝のドッグランで思いきり走らせて、そのあと「ワンコの湯」でさっぱりさせて、コテージでお昼寝——そんな一日がちょうどよさそうです。