この宿について
和歌山県白浜町の「ホテル川久」は、全85室すべてがスイートという造りのホテルです。エントランスのドーム天井には22.5金の金箔が貼られ、田辺湾を見下ろす立地に建っています。犬と泊まれる客室は、この中の「プレジデンシャル メゾネット・ペット」2室だけです。
犬連れで検討するなら、最初に押さえておきたいことがあります。この宿では、犬と飼い主が同じフロアで寝る形にはなりません。
犬と飼い主はフロアが分かれる
ペット対応の客室は約180㎡のメゾネットで、1階に飼い主の寝室とリビング、2階に犬専用のペットルームとエステルームがあります。犬が入れるのは2階のペットルームのみ。1階と、同じ2階でもエステルームには立ち入りできない決まりです。
つまり夜は、飼い主が1階、犬が2階で過ごすことになります。じゃらんのクチコミには「ペットは2階、私は1階と離れ離れのシステムが、わかっていたとは言え寂しかった」という2022年の投稿があり、2025年にも同じ趣旨の声が寄せられています。ベッドで一緒に寝るのを楽しみに行くと、当日がっかりすることになるので、ここは先に納得しておきたいところです。
館内も、ペットルーム以外へは犬を連れて行けません。客室までの移動はカートに乗せて運び、チェックインとチェックアウトは飼い主だけで行います。レストランや大浴場のエリアにも同伴できないので、食事のあいだは客室で留守番です。ホテルが犬を預かるサービスはありません。
受け入れの条件
同伴できるのは犬だけで、体重は30kgまで。頭数は体重で変わり、10kg未満なら3匹、10〜20kgなら2匹、21〜30kgなら1匹です。料金は1匹目が宿泊料金に含まれていて追加なし、2匹目からは1匹12,100円(税・サービス料込)かかります。
犬種には制限があり、土佐犬・秋田犬・紀州犬・ジャーマンシェパード・ドーベルマン・グレートデン・セントバーナードなど23犬種は滞在できません。それ以外でも、危害のおそれがあるとホテルが判断した場合は断られることがあります。
必要な書類は、狂犬病予防注射済証と5種類以上の混合ワクチン接種証明書のコピー。接種後2週間以上1年未満のものが条件です。これらを同意書とあわせてFAXで送る流れで、旅行会社のプラン注記では宿泊3日前までとされています。予約したら早めに準備しておくと安心です。
犬専用ルームの設備
2階のペットルームには、犬用のベッドとサークル、そしてシャワールーム付きのトリミングスペースが備わっています。用意されているアメニティは、ジョンマスターオーガニックのシャンプー、ペット用ドライヤー、ブラシ2種、爪切り、使い捨てのボディータオル、餌用の器が2つ、ペットシート、粘着ローラー、消臭用の道具、ペット用のゴミ箱、移動用のケージワゴンなど。手ぶらに近い状態で行けます。
犬用の食事は提供されていないので、フードは持参します。
温泉と食事
白浜温泉は日本三古湯のひとつで、泉質はナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉。大浴場は2階の「ロイヤルスパ」(田辺湾を望む露天風呂付き)と1階の「悠久の森」(岩露天風呂)の2か所で、朝5時から10時30分、13時から23時30分まで入れます。100℃のドライサウナがあり、セルフロウリュもできます。
室内プールは13m×4m、深さ80cmほど。9時から22時まで有料で使えて、水着のまま入れるサウナとジャグジーも併設されています。
夕食は17時30分からの「王様のビュッフェ」。いくらなどの海鮮を好きなだけ乗せる海鮮丼が名物で、楽天トラベルのクチコミでも料理の評価がとくに高い項目です。朝食は7時からの和洋ビュッフェになります。
アクセス
JR白浜駅から車で約15分で、予約不要の無料送迎バスが出ています(駅発は13時55分・14時50分・15時55分・16時55分、ホテル発は9時55分・10時45分)。南紀白浜空港からはタクシーで約15分。車なら阪和道・紀勢道の南紀田辺ICから国道42号を約20分、大阪からは約2時間30分です。駐車場は80台分あり無料。チェックインは15時から19時、チェックアウトは10時30分です。
泊まった人の声
評価は楽天トラベルが4.54(3,670件)、じゃらんが4.5(2,752件)、Yahoo!トラベルが4.51(597件)。建物の非日常感とビュッフェ、スタッフの対応を挙げる声が多く並びます。一方で、建物の古さ(廊下のにおいや絨毯の傷み)、朝食時間帯の混雑を指摘する声もあります。
犬連れの投稿では、天然芝の広い庭で愛犬がのびのびしていた、専用ベッドで気持ちよさそうに寝ていた、という感想がある一方、前述のとおりフロアが分かれる点への不満が繰り返し出ています。設備の豪華さを楽しみに行く宿であって、犬とべったり過ごす宿ではない、という前提で選ぶのが良さそうです。