商品について
「タンパク源を変えましょう」と言われて、チキンをラムに、ラムを鹿肉に、鹿肉を白身魚に、と一周してしまった飼い主さんは少なくないと思います。そこで次に出てくるのが、そもそも肉でも魚でもないタンパク源です。
ヨラドッグフードは、原材料の41.5%が昆虫類というドッグフード。使っているのはアメリカミズアブという虫で、乾燥昆虫28%、昆虫8%、昆虫オイル5.5%という内訳になっています。
正直に言うと、僕は最初この原材料表を見て「うわ」と声が出ました。でも落ち着いて考えると、犬にとっては肉も魚も昆虫もタンパク質の塊であって、抵抗があるのは飼い主のほうなんですよね。うちのパフィがビーズを誤飲したときに獣医さんへ駆け込んだ経験を思えば、食べさせるものが安全かどうかのほうが大事で、見た目の抵抗感は二の次だと思い直しました。
肉も魚も穀物も入っていない、という引き算
ヨラのわかりやすさは、外しているものの多さにあります。
- 肉類・魚類を使っていない
- 穀物を使っていない(グレインフリー)
- 香料・着色料を使っていない
炭水化物源はサツマイモ・ジャガイモ・ビートパルプ。そこに野菜スープ、アマニ、海藻、チコリー抽出物、ニンジン、ホウレンソウ、ブルーベリー、セイヨウイラクサ、パセリ、ローズマリー、ユッカ、ターメリックが続きます。動物性の原材料が昆虫だけ、というのは他ではなかなか見ない構成です。
公式が説明のいちばん最初に持ってくるのが交差反応という言葉でした。牛でアレルギーが出た子が羊でも出る、鶏でアウトだった子がターキーでもアウトになる、というやつです。近い種のタンパク質は構造も似ているので、免疫が同じものとして扱ってしまう。昆虫は哺乳類とも鳥類とも魚類とも系統が遠いので、その交差反応が起きにくいという理屈になります。
こういう「今まで食べたことのないタンパク源」を新奇タンパクと呼びます。ヨラはその新奇タンパクの中でも、供給が安定していて量を確保できる点が強みです。鹿肉やカンガルーだと値段も入荷も安定しませんから。
成分は高脂質寄り。ダイエット中の子には向かない
ここは数字を見て判断したいところです。
| 成分 | 値 |
|---|---|
| タンパク質 | 20%以上 |
| 脂質 | 13%以上 |
| 粗繊維 | 7%以下 |
| 灰分 | 9%以下 |
| 水分 | 8.5%以下 |
| エネルギー | 360kcal/100g |
タンパク質20%は控えめ、脂質13%はかなり高めです。 同じレティシアンのフードと並べるとよくわかります。ペロリコ アレカットがタンパク質25%・脂質9.5%、ペロリコ ライトがタンパク質22.5%・脂質8%ですから、ヨラは高脂質側にはっきり寄っています。
これは弱点ではなく設計です。低アレルゲンを優先すると使える食材が減るので、エネルギーを脂質で確保する形になります。ただし体重管理を言われている子や、脂質を抑えるよう指導されている子には合いません。 目的が「アレルギー対策」なのか「体重管理」なのかで、選ぶ商品が変わります。
商品情報はこうなっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ヨラドッグフード |
| 内容量 | 1.5kg |
| 対象 | 全犬種・1歳〜 |
| 原産国 | イギリス(2026年10月1日発送分よりドイツ) |
| 賞味期限 | 常温未開封で製造日より18ヶ月 |
原材料名は、昆虫類41.5%(乾燥昆虫28%、昆虫8%、昆虫オイル5.5%)、サツマイモ、ジャガイモ、ビートパルプ、野菜スープ、アマニ、海藻、チコリー抽出物、ニンジン、ホウレンソウ、ブルーベリー、セイヨウイラクサ、パセリ、ローズマリー、ユッカ、ターメリック、コンドロイチン、ビタミン類、ミネラル類、酸化防止剤(ミックストコフェロール、スペアミント)。
2026年10月から中身が少し変わる
これは買う前に知っておいたほうがいい話です。レティシアンが2026年8月6日に出したお知らせで、2026年10月1日発送分から生産工場をイギリスからドイツへ変更することが告知されました。目的は品質向上と価格の維持だと説明されています。
変わるのは3点。
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 原産国 | イギリス | ドイツ |
| 粒のターゲットサイズ | 1辺約11.5mm・厚さ約6.5mm | 1辺約13.5mm・厚さ約7.5mm |
| 酸化防止剤 | ミックストコフェロール、スペアミント | ミックストコフェロール |
粒が1辺2mm、厚さ1mm大きくなります。 数字だけ見ると小さな差ですが、体積で言えば1.5倍を超える計算です。パフィのような5kg前後の子だと、粒の大きさは食いつきに直結します。うちがドライを食べてもらえなかった時期も、ぬるま湯でふやかして香りを立てないと鼻すら近づけてくれませんでした。小型犬でヨラを検討している人は、10月以降の粒で試すほうが判断を間違えません。
スペアミントが抜けるのは、ミント系に反応する子にとってはむしろ朗報です。その他の原材料に変更はなく、コンセプトも変わらないとのこと。ただし粒の質感や色調に違いが出る場合があるとも書かれているので、切り替え時期に「いつもと違う」と感じたらこの告知を思い出したいところ。
給与量は2026年8月に改定された
同じお知らせの中で、給与量表も改定されています。これまでは生産工場が作った表を使っていたものを、FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の基準に準拠してレティシアンが作り直した表に統一する、という内容でした。
改定後の成犬の給与量はこうです。
| 体重(kg) | 1日あたりの給与量(g) |
|---|---|
| 1-5 | 31-102 |
| 6-10 | 117-172 |
| 11-15 | 185-233 |
| 16-20 | 244-289 |
| 21-25 | 300-342 |
| 26-30 | 352-392 |
| 31-35 | 401-440 |
シニア犬は1-5kgで29-98g、6-10kgで112-164gと、1割ほど少なめの設定です。
パフィは5.12kgなので6-10kgの行に入り、下限の117g。1.5kgの袋は13日で終わる計算になります。1日あたり約456円。小型犬でこの単価は、正直かなり張ります。すでに公式も認めているとおり、ヨラは食いつきや価格で選ぶフードではなく、選択肢がここしか残っていない子のためのフードという位置づけです。
なお、すでに使っている人は新旧どちらの表を見ても問題なく、これまでと同じ量で差し支えないとお知らせに明記されていました。
レビューがまだ存在しない、という現実
楽天のレティシアン公式店にもヨラは並んでいますが、レビューは0件です。件数が少ないのではなく、まだ1件も付いていません。
これは商品の評価が低いという話ではなく、第三者の声で判断する材料がまだ無いという事実です。公式サイトには愛用者の声も獣医師の推薦コメントも載っていますが、いずれも公式が集めたものになります。
判断材料が少ないぶん、公式が開示している情報の質で見るしかありません。その点で言えば、生産工場の変更を粒のミリ単位まで事前告知していること、給与量表の改定理由をFEDIAF準拠と説明していること、原材料に昆虫の配合率まで書いていることは、材料としては誠実なほうだと思います。レビューが集まる前に飛び込むかどうかは、そこをどう評価するか次第ですね。
定期コースの条件
- 最大20%OFF
- まとめて2個以上(税抜10,000円以上)購入で送料と代引き手数料が無料
- お届け周期・個数はいつでも変更できる
- 休止・解約はいつでも可能(次回お届け日の7日前までに連絡)
- 定期1回目のお届けにフードスクープが同梱される
楽天のレティシアン公式店では6,732円で、公式サイトの5,852円より880円高い設定でした。
こんな愛犬・飼い主さんに向いています
- 肉・魚をひととおり試して、どれかで反応が出てしまった子
- 交差反応を避けて、系統の遠いタンパク源に切り替えたい子
- 穀物も外す必要がある子
- 脂質を抑える指導を受けていない、体重に余裕のある子
- 環境負荷の少ない食材を選びたいという飼い主さんの考え方に合う家庭
向かないのは、体重管理中の子(脂質13%は高め)と、1歳未満の子(対象は1歳から)です。それと、飼い主さん自身が原材料表を見て気持ちが引けてしまう場合。毎日出すものなので、そこに抵抗が残るなら続きません。
