商品について
うちのパフィ(ポメプー)をお迎えしたのは2024年1月13日、生後3ヶ月ちょうど。体重は約1kgで、片手で抱っこできるサイズでした。
あのころ一番手を焼いたのが、ごはんです。ドライフードをぬるま湯でふやかして与えていました。 カリカリのままだと食べにくそうで、ふやかすと香りが立って鼻を近づけてくれる。1日3〜4回の小分けからスタートして、成長に合わせて回数を減らしていく。教科書どおりのやり方だったと思います。
それでも、パフィは結局ドライに移行できませんでした。半生タイプに落ち着いて、今も半生がメイン。子犬期のフード選びは、うちにとって一番の反省ポイントなんですよね。
そんな経験があるので、子犬用フードは今でもよく調べます。今回見たのはF//H FOOD(エフエイチフード)の「PUPPY-no GOHAN」。国産鶏肉を主原料にした小型犬の成長期向けグレインフリードライで、作っているのは岐阜県羽島市の株式会社コラント。タレントのヒロミさんが商品名を付けたブランドの3種類(TARO・HANA・PUPPY)のうち、子犬向けがこのPUPPYです。
同じブランドの成犬用と成分値を並べると、中身がはっきり違うのがおもしろいところでした。そこから見ていきます。
成犬用とは設計がまるで違う成分値
まず数字を並べます。
| 項目 | PUPPY-no GOHAN | HANA-no GOHAN(成犬用) |
|---|---|---|
| 粗タンパク質 | 35%以上 | 45%以上 |
| 粗脂肪 | 15%以上 | 2%以上 |
| 粗繊維 | 2%以下 | 2%以下 |
| 粗灰分 | 5%以下 | 7%以下 |
| エネルギー | 100gあたり約400kcal | 100gあたり約320kcal |
同じブランドで原材料表もほぼ同じなのに、粗脂肪が2%以上と15%以上。カロリーも320kcalと400kcalで、80kcalの差があります。
これは子犬用フードとして理にかなった設計です。成長期の子犬は体が小さいのに必要なエネルギーが多いので、少ない量で高いカロリーを摂れるほうが都合がいい。逆に成犬用のHANAは脂肪を抑えて「肥満気味の子やシニア犬にも」という設計になっている。同じレシピの土台で、脂肪とカロリーの配分だけを子犬向けに振り直しているわけですね。
公式サイトの説明では、鶏肉のうち「成長期のパピー用にはカロリーやタンパク質が豊富な部位を使用」しているとのこと。HANAが鶏むね肉なのに対して、PUPPYは部位が違うということだと思います。配合はペットフードマイスターが行ったと書かれています。
子犬を迎えたばかりの飼い主として振り返ると、この「脂肪とカロリーが高い」という点は地味に大事です。うちのパフィは体重1kgの時期、1回に食べられる量がほんのわずかでした。少ない量でエネルギーが摂れるフードのほうが、体に負担なく育てられる。当時はそこまで考えて選べていなかったので、今なら成分値をちゃんと見ますね。
原材料は10種類、穀物の代わりにさつま芋
原材料表はこうです。
鶏肉(国産)、さつま芋、フィッシュカル、キャベツ、グリシン、アマニ油、鰹節、アサリパウダー、クランベリー、オリゴ糖入り乳酸菌
10種類。同ブランドのHANA・TAROとまったく同じ並びで、主原料の部位が違うという構成です。穀物は使わず、代わりに国産のさつま芋を使ったグレインフリー設計。人間が食べられる基準(ヒューマングレード)の原材料だけで作っていると公式が説明しています。
そして子犬期に効いてくるのが、公式のよくある質問に書かれているこの2点です。
ひとつめは保存料・酸化防止剤を使っていないこと。水分活性値と包装材で保存性を確保していて、少量生産で回しているという説明。開封後は密閉して冷暗所に置き、早めに食べ切る前提になります。560gという小さい袋なのは、この前提に合わせた容量だと思います。
ふたつめはオイルコーティングをしていないこと。表面に油脂やフレーバーを吹き付けていないので、素材の香りだけで食べさせる作りです。
子犬期は歯が生えかわる時期でもあります。パフィは生後半年ごろに乳歯がグラグラになって、翌朝には抜けていました。前歯は気づかないほど早く生えかわり、犬歯はグラグラのまま突いたら抜けた。あの時期は噛む力が安定しないので、粒が硬いと食べづらいんですよね。公式FAQには「粒が硬い場合はぬるま湯でふやかして与えても大丈夫」と書かれていて、これは子犬の飼い主としてはありがたい記載です。うちが実際にやっていた方法そのままなので、やっていいと明言されているだけで安心できます。
なお、キャベツを粉末にして練り込む工程で粒が緑っぽくなる場合があると公式に説明があります。無着色なので天然素材のばらつきがそのまま出るとのこと。
「生後10ヶ月まで」という前提を知っておく
これは価格の話をする前に押さえておきたいポイントです。
公式ショップの定期購入コースの商品名が、「生後10ヶ月までに与える PUPPY-no GOHAN」となっています。つまりメーカーの想定では、このフードを使う期間は生後10ヶ月前後まで。それを過ぎたら成犬用のHANAへ移る、という設計です。
ここで注意したいのが、定期購入コースの選び方。公式ショップの定期は3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月の3コースがあるのに、どのコースも同じ4,400円です。長く契約しても安くならない。そして子犬用フードの出番が10ヶ月前後で終わるなら、12ヶ月コースは後半が余る可能性があります。
生後3ヶ月でお迎えして定期を始めたとして、10ヶ月まではおよそ7ヶ月。6ヶ月コースがちょうど近い長さで、12ヶ月コースだと5ヶ月ほどはみ出す計算です。価格が同じなら、迷ったら短いコースから始めて必要なら延ばすほうが安全だと思います。キャンセルはマイページから自分で操作する形で、毎月1日に当月分が確定するため、やめるなら前月末日までの手続きが必要です。
うちのパフィは、生後3ヶ月で1kg、1歳で4kg、1歳半で5kgまで成長しました。ペットショップでは「成犬で3kgくらい」と言われていたのに5kgになった子です。成長のスピードも最終体重も予定どおりにはいきません。 子犬用フードを長期契約で先に押さえるのは、あまり相性がよくないなと個人的には思っています。
商品スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | PUPPY-no GOHAN 国産鶏肉使用 グレインフリー 560g(小型犬用・成長期〜成犬) |
| 型番 | FH-DC002D-56 |
| ブランド | F//H FOOD for Dogs |
| メーカー | 株式会社コラント(岐阜県羽島市) |
| 種類 | ドライフード(グレインフリー) |
| 内容量 | 560g |
| 主原料 | 鶏肉(国産・成長期向けの部位) |
| 原材料 | 鶏肉、さつま芋、フィッシュカル、キャベツ、グリシン、アマニ油、鰹節、アサリパウダー、クランベリー、オリゴ糖入り乳酸菌 |
| 粗タンパク質 | 35%以上 |
| 粗脂肪 | 15%以上 |
| エネルギー | 100gあたり約400kcal |
| 対象 | 小型犬・成長期(公式の定期購入は「生後10ヶ月まで」を想定) |
| 配合 | ペットフードマイスターによる配合 |
| 原産国 | 日本 |
| 栄養基準 | 総合栄養食の表示なし(AAFCO基準に準じた配合との説明) |
| 保存料・酸化防止剤 | 不使用 |
| オイルコーティング | なし |
| 着色 | 無着色 |
| ふやかし | 粒が硬い場合はぬるま湯でふやかして与えてよい(公式FAQ) |
| 価格 | 560g 税込4,620円 |
価格・定期便・送料
確認時点(2026年7月)の価格は560g 税込4,620円。1kgあたり8,250円です。
買える場所ごとに定期便の条件が違うので、表にします。
| 買う場所 | 通常価格 | 定期便 | 定期便の初回 |
|---|---|---|---|
| 公式ショップ | 4,620円 | 4,400円 | — |
| 楽天市場「美濃清流屋」 | 4,620円 | 4,158円 | 3,696円 |
楽天の定期便が4,158円(10%OFF)で、初回は3,696円(20%OFF)。公式ショップの定期便4,400円より安いという逆転が起きています。同じメーカーの直販なのに条件が違うので、買う前に両方見比べる価値はあります。
送料は公式ショップだと佐川急便で本州・四国・九州が880円、北海道・沖縄が1,430円。定期便を使うと本州は送料無料(四国・九州は880円、北海道・沖縄は1,430円)。
給与量と1ヶ月のコスト
公式が出している1日あたりの目安です。
| 体重 | 1日の給与量 |
|---|---|
| 2kg | 52g |
| 5kg | 88g |
| 7kg | 112g |
子犬用フードならではの注意点として、子犬は体重が増えるので給与量も月ごとに増えていきます。パフィの実際の成長でいうと、生後3ヶ月で1kg、1歳で4kg。生後10ヶ月あたりだと3kg台でしょうか。給与量は2kgの52gから、3〜4kgの70〜80gあたりまで動く計算になります。
コストを出してみます。
| 体重・買い方 | 1日あたり | 1ヶ月(30日) |
|---|---|---|
| 2kg・通常 4,620円 | 約428円 | 約12,800円 |
| 2kg・楽天の定期便 4,158円 | 約385円 | 約11,500円 |
| 5kg・通常 4,620円 | 約726円 | 約21,800円 |
体重2kgの子なら月1万円台前半。うちのフード代(月1万円前後)と近い水準なので、子犬期に限れば現実的な金額だと思います。子犬は食べる量が少ないので、単価が高いフードでも総額が抑えられるんですよね。高いフードを試すなら子犬期がチャンスという言い方もできます。
ただし体重が増えると一気に上がります。5kgまで育つ子だと月2万円台。パフィのように「3kg予想が5kgになった」ケースだと想定が崩れるので、成長に合わせてコストを見直す前提で始めるのが安全です。
給与量は去勢・避妊の有無や運動量で変わるので、実際の量はかかりつけの獣医師に相談して決めてください。
ユーザーの声
PUPPY-no GOHANについては、第三者のレビューを見つけられませんでした。
楽天市場「美濃清流屋」の商品ページには、確認時点でレビューの投稿がありません。同ブランドでレビューが付いていたのはHANA-no GOHAN 560gの1件(★5.0)だけでした。少量生産のブランドで販路が公式ショップ・楽天・Amazonに分散しているため、口コミが1箇所に溜まっていない状態です。
「レビュー件数と星の数を見て決める」という選び方は、このフードでは使えません。
子犬期のフード選びで、レビューの代わりになるもの
うちが子犬期にフードを選んでいたころ、判断材料にしていたのは口コミではなく病院とトリミングサロンへの相談でした。半年から1歳までのあいだに何度かフードを変えた時期があって、そのたびに相談して、最終的に「あまり変えるのもよくない」というアドバイスで今の半生タイプに落ち着いた。
子犬期は成長に直結する時期なので、口コミよりかかりつけの獣医師の意見のほうが役に立ちます。特にPUPPY-no GOHANには総合栄養食の表示がないので、これ1本で毎日の食事を組むつもりなら、事前の相談はほぼ必須だと思います。公式FAQも「AAFCO基準に準じた配合だが、特化商品では一部栄養が不足する可能性がある」として獣医師相談をすすめています。
食いつきについては、240gのお試しパック(税込1,980円)で先に確かめるのが現実的です。子犬期は1日の量が少ないので、240gでも3〜4日は試せます。
期待できそうなポイント
- 粗脂肪15%以上・400kcal/100gという成長期向けの設計。少ない量でエネルギーを摂れる
- 原材料10種類で、合わなかったときに原因を絞り込みやすい
- 保存料・酸化防止剤・オイルコーティング・着色をいずれも使っていない
- 国産・日本製造で、主原料が国産鶏肉と明示されている
- ぬるま湯でふやかしてよいと公式が明言している。歯の生えかわり期でも量を調整しやすい
- 子犬期は食べる量が少ないので、単価の高いフードでも月額が抑えられる
気になる点・買う前に知っておきたいこと
- 総合栄養食の表示がない。成長期の食事をこれ1本で組むなら、事前に獣医師へ相談したい
- 公式の想定は生後10ヶ月まで。12ヶ月の定期購入コースは期間が余る可能性がある(3・6・12ヶ月とも同じ4,400円なので、短いコースから始めるほうが安全)
- 1kgあたり8,250円。体重が増えると月額も上がり、5kgの子だと月2万円台になる
- 第三者レビューが確認できない
- 保存料を使っていないため、開封後は早めに食べ切る前提
- 鶏肉が主原料で、鰹節・アサリパウダー・フィッシュカルなど魚や貝由来の素材も入っている
- 小型犬用のみ。中型・大型犬用は開発中
- 成長期のフード切り替えは体調を崩しやすい。1ヶ月かけてゆっくり混ぜる前提で始めたい
こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ
- 成長期の小型犬を迎えたばかりの飼い主さん
- 原材料の種類が少ないフードで、子犬のうちから合う素材を見極めたい方
- 保存料・酸化防止剤・オイルコーティングを避けたい方
- 主原料の産地がはっきりした国産フードを選びたい方
- 歯の生えかわり期でふやかして与えたい方(公式が認めている)
- 子犬期のあいだだけ良いフードを使いたい方(量が少ないので月額を抑えやすい)
こんな方は注意
- これ1本で成長期の食事を完結させたい方(総合栄養食の表示がないため、必ず獣医師に相談してから)
- 長期の定期契約でまとめて押さえたい方(生後10ヶ月までの想定・成長は予定どおりにいかない)
- 鶏肉または魚・貝由来の素材を避けたい子(同ブランドの鹿肉フードTAROが代替候補)
- 成犬・シニア犬に与えたい方(粗脂肪15%以上・400kcalは成犬には高い。同ブランドのHANAが該当)
- フード代を抑えたい方
- 中型犬・大型犬を飼っている方(小型犬用のみ)
- すでに動物病院で療法食を指定されている子(切り替え前に必ず獣医師へ)
我が家の場合 — ドライに移行できなかった飼い主として
最後に、うちの振り返りです。
パフィの子犬期、うちはドライフードのふやかしから始めて、結局ドライに定着させられませんでした。半生タイプに逃げて、それが2歳の今まで続いている。成犬になってからドライを試すのは、子犬期より明らかに難しいというのが実感です。半生を定期購入しているので切り替えの機会もなかなか作れない。
だから今、子犬を迎えた人に伝えたいことがひとつあります。ドライを食べられる子に育てたいなら、子犬期のうちに頑張ったほうがいい。 遅くなるほど選択肢が減ります。
その意味で、PUPPY-no GOHANのような子犬用フードを子犬期に試すのは、うちができなかったことです。しかも子犬は食べる量が少ないので、1kgあたり8,250円のフードでも月1万円台前半で収まる。質の高いフードを試すコストが一番低いのが子犬期なんですよね。この構造には後から気づきました。
一方で、うちがもし今もう一度子犬を迎えたとしても、いきなりこのフードを定期購入することはしないと思います。理由は総合栄養食の表示がないこと。成長期の食事は取り返しがつかないので、まず動物病院で相談して、必要ならメインは総合栄養食にして、このフードは一部に使う。パフィが便の調子を崩しやすい子だったこともあって、成長期にフードで冒険する怖さは覚えています。
それでも240gのお試しパック(税込1,980円)で食いつきを見るところまでなら、迷わずやると思います。子犬期の3〜4日分。粒の硬さと香りへの反応がわかるだけで、その後の判断がずいぶん楽になるはずです。

