商品について

電源のいらない給水器を調べていたとき、僕はひとつ思い込みをしていました。重力で水を落とす仕組みは、どれも受け皿に水が来すぎてこぼれるものなんだろう、と。

そう思ったのは、同じ電源不要のmodanicを調べたときに、81件のレビューのうち20件が受け皿の水こぼれに触れていたからです。★2以下が12件で、率にすると14.8%。電源を使わないぶん水の止まる位置を調節できないのだから、構造的にそうなるのだろうと考えていました。

Pets Familyの550mlを数えてみて、その見方は雑だったとわかりました。

208件のうち★2以下は3件、率にすると1.4%です

星の内訳はこうなっています。

評価件数
★5139件
★441件
★325件
★21件
★12件

★2以下は3件。208件を分母にすると1.4%です。modanicの14.8%と比べると10倍以上ひらいています。同じ電源不要でも、外れ方はここまで違う。

楽天のAIレビュー要約は、項目ごとに好意と指摘の件数を出しています。この商品で指摘が好意を上回ったのは2項目だけでした。

項目好意指摘
使いやすさ454
水量325
デザイン210
清潔さ171
洗いやすさ152
コンパクトさ140
安定性95
高さ45
音34

デザインとコンパクトさは指摘が0件。ひっくり返ったのは「高さ」と「音」です。

3件の低評価はすべて受け皿の水量の話でした

少ないとはいえ、★2以下が何を言っているかは読む価値があります。3件とも同じ話でした。

お水をセットする前から受け皿のハマりがゆる過ぎないか?と思っていたら案の定。受け皿がカチっとハマらずボトルをセットすると受け皿がぷかぷか浮いて水が溢れんばかりです。高い物ではないけれど、使い物にならず非常に残念です。

水がたくさん出てきてしまいます。。 タプタプで溢れそうなくらい。 困ってます。

水が溢れ、値段も高く全く使えませんでした。

つまり重力式の弱点そのものは消えていません。受け皿がきちんとはまっていないと水が来すぎる。ただしその頻度が、modanicとは桁で違うということです。商品ページ側も「水が出てこない、または出すぎてしまう時は」という項目を自分で立てていて、起こりうることとして扱っています。

AIレビュー要約の「音」が3対4で逆転しているのも、おそらく同じ仕組みから来ています。水が落ちるときにコポコポ鳴る。電源不要なのに音の指摘が出るのは意外でした。

フィルターが無いので、買ったあとお金がかかりません

この商品のいちばん実利のある特徴は、ろ過フィルターが付いていないことだと思っています。

電動の循環式はフィルターを2〜4週間で替えます。1枚200〜320円なので、月1枚なら年2,400〜3,840円。電源不要のタイプでも、BEMPARTNERのスネイルのように飲み口にフィルターを持つものは交換用が6枚980円で売られていて、1枚163円かかります。

Pets Familyの550mlにはその欄がありません。1,680円を払ったあと、かかるのは水道代だけです。

そのかわり、毛やホコリをこすところが無いということでもあります。受け皿の水は毎日替えて、本体は定期的に分解して洗う。フィルター代を払わない選択は、手を動かす選択でもあります。 分解して丸洗いできる作りなので、そこは素直にやりやすいほうだと思います。

550mlはパフィだと2日分です

容量は最大550ml。商品ページは対応を「猫・小型犬」と書いていて、多頭飼いは想定していません。

うちのパフィ(ポメプー・メス・2歳・5.12kg)は1日だいたい300ml飲みます。200mlしか飲まない日もありますが、翌日には戻ります。この量で計算すると、満タンの550mlは2日弱でなくなることになります。

ここをどう見るかで評価が分かれます。

  • 毎日水を替えるつもりなら、550mlはむしろちょうどいい。大容量タンクは満タンに見えたまま何日も置かれがちで、減った量もわからなくなります
  • 1泊の留守番をまたぎたいなら足りません。2.8Lや3.8Lのタイプを選ぶことになります

僕がいま使っている400mlのボトルも、朝に1本入れて夕方に減りを見る使い方です。飲んだ量が見える状態を保ちたいなら、容量は小さいほうが都合がいいというのが、2年やってみての実感です。

本体の寸法とトレイの高さ

項目実寸
本体全体幅15cm 奥行17cm 高さ25.2cm
水飲みトレイ幅13cm 奥行8.5cm 高さ2cm
容量最大550ml
素材PP、PET、ABS
カラーベージュ、グリーン、ホワイト

AIレビュー要約で逆転していた「高さ」は、このトレイの高さ2cmのことだと思われます。床置きで顔を下げて飲む形になるので、首や関節に負担をかけたくないシニア犬には低いかもしれません。高さを足したい場合は、犬の食器台と高さの選び方で考え方をまとめています。

底面には滑り止めが付いています。飲むときに頭で押してもずれにくい、という説明で、AIレビュー要約の安定性も好意9対指摘5と好意側が上回っていました。

水の逆流防止仕様なので、トレイの水がボトル側へ戻りません。ボトルの中が汚れにくいのは、洗う回数を減らせるという意味で効いてきます。

この給水器が向いている家

  • 小型犬1匹で、毎日水を替えられる家
  • フィルターの交換代を払いたくない家
  • 水飲み場の近くにコンセントが無い家
  • 電動の循環式を検討したけれど、ポンプの寿命が気になって止まっている家

逆に向かないのは、多頭飼いの家と、長時間の留守番で水を切らせたくない家です。550mlは1匹ぶんの容量なので、頭数が増えると足りません。その場合は電源不要と電動の選び分けで、容量の大きいタイプも含めて比べています。

うちがこれを試すとしたら、いまのボトルを置き替えるのではなく、リビングの2か所目として足す形になると思います。パフィは過去にお皿タイプで上手に飲めなかったので、トレイから飲む形に慣れるかどうかが最初の関門です。飲み方の相性ばかりは、置いてみないとわかりません。