商品について
偏食の子を飼っていて何がいちばんつらいかというと、袋を開けた瞬間に賭けが確定することです。食べなければ、その4,000円も8,000円もそこで終わり。 うちのパフィはドライを食べてくれない子なので、この賭けに何度も負けてきました。棚に残った袋を見るときの気持ちは、正直あまり思い出したくありません。
マックアダムズドッグフードが他と違うのは、そこに手を打っていることです。公式に「ご購入個数・回数にかかわらず、開封済みの商品でも返品可能」と書かれています(※1個まで)。未開封に限る、初回に限る、といった条件が並ぶ返金保証はよくありますが、開けたあとでもいい、というのはなかなか見ません。
そのぶん値段は高い。2kgで8,822円、1kgあたり4,411円です。ここをどう見るかがこの商品の分かれ目になります。
丸鶏2羽分をオーブンで焼く
マックアダムズのフードは、いわゆるカリカリとは製法が違います。低温でじっくり焼き上げるオーブンベイク製法を採用していて、仕上がりはビスケットに近い形状です。高温高圧で押し出して作る一般的なドライフードとは、香りの立ち方が変わります。
主原料は放し飼いチキンの丸鶏で、配合率は50%。公式は「フード1個に対して2羽分」と表現しています。丸鶏を使う理由について、部位ごとに分けた肉ではなく1羽まるごとのほうがチキンの旨みをしっかり感じられるから、と説明されていました。
チキンの品質については、DEFRA(英国環境・食料・農村地域省)が承認した農場で育った放し飼いチキンを使用、と明記されています。ヒューマングレードという表記には「ヒューマングレードの食品工場から仕入れた肉を使用」という注記が付いていて、原材料すべてが人間用というわけではありません。この注記まで書いているのは誠実だと思います。
粒は小型犬でも食べやすいよう、小さめで薄めのビスケットに仕上げてあるとのこと。ただし後述するレビューでは「粒は大きいですが」という感想もあったので、口の小さい子ならふやかす前提で考えたほうがよさそうです。
創業の由来もはっきりしています。創業者ニール氏の愛犬ジョージが市販のフードを食べなくなり、自宅のキッチンで放し飼いチキンを使った手作りごはんを作り始めたのが始まり、というもの。もともと偏食の犬1頭のために生まれたフードという出自が、いまの返品条件にもつながっているのだと思います。
タンパク質17.5%は、この価格帯では控えめ
成分表を見ると、価格から受ける印象とは少し違う数字が並びます。
| 成分 | 値 |
|---|---|
| タンパク質 | 17.50%以上 |
| 脂質 | 11.50%以上 |
| 粗繊維 | 5.25%以下 |
| 灰分 | 9.56%以下 |
| 水分 | 9%以下 |
| オメガ6脂肪酸 | 2.7% |
| オメガ3脂肪酸 | 0.4% |
| カルシウム | 1.2% |
| リン | 0.6% |
| エネルギー | 361.5kcal/100g |
タンパク質17.5%は、プレミアムフードとしてはかなり控えめな部類です。同じレティシアンのモグワンが27%、ペロリコ アレカットが25%ですから、10ポイント近く低い。丸鶏50%と聞いて高タンパクを想像すると、数字を見て「あれ」となるところです。
これは欠点ではなく、狙いがあると読むほうが自然です。実際、楽天のレビューにはこう書かれていました。
オーブンベイクのチキン味のもので、できるだけタンパク質の控えめなものを探したところ、マックアダムスだけでした。
「タンパク質を抑えたい、けれど食いつきは落としたくない」という条件で探すと、選択肢がほとんどない。 そこにはまる商品だ、という理解が正しそうです。リン0.6%という数字も、同じ方向を向いています。
なお、どの数値がうちの子に適しているかは体の状態によって変わります。動物病院で食事の指導を受けている子は、この成分表を持って相談してから決めてください。
商品情報と原材料
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | マックアダムズドッグフード チキン |
| 内容量 | 2kg |
| 対象 | 全犬種・1歳〜 |
| 原産国 | イギリス |
| 賞味期限 | 常温未開封で製造日より18ヶ月 |
原材料名は、放し飼いチキン丸鶏50%、サツマイモ、タピオカ、エンドウ豆タンパク、チキンオイル3%、ビール酵母、チキングレイビー2%、エンドウ豆繊維、レンズ豆、サーモンオイル0.6%、セルロース、フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、マリーゴールド、ユッカエキス、海藻、オレンジ、緑イ貝、カモミール、ニンジン、クランベリー、ローズマリー、ホウレンソウ、トマト、ラベンダー、ミネラル類、ビタミン類(E、A、D3)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)。
穀物は使っていません。炭水化物源はサツマイモとタピオカ。ニュージーランド産の緑イ貝とアイルランドで手摘みされた海藻を使っている、と産地まで明かしています。ハーブはラベンダー・ローズマリー・ユッカ・カモミールのブレンド。
生産はイギリスのペットフード専門工場で、FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の基準をクリアした施設だと説明されています。
給与量とパフィで計算した場合
体重別の1日あたりの給与量です。
| 体重(kg) | 成犬(1〜7歳) | シニア犬(7歳〜) |
|---|---|---|
| 1〜5 | 20〜88g | 16〜70g |
| 5〜10 | 88〜130g | 70〜104g |
| 10〜15 | 130〜185g | 104〜148g |
| 15〜20 | 185〜235g | 148〜188g |
| 20〜25 | 235〜280g | 188〜224g |
| 25〜30 | 280〜320g | 224〜256g |
| 30〜35 | 320〜350g | 256〜280g |
パフィは5.12kgなので、成犬の表では88gが下限。2kgの袋は22日ほどで終わり、1日あたり約388円になります。定期コースの7,057円で計算しても1日約310円。小型犬1頭でこの金額は、はっきり高い部類です。
切り替え期間は7日と案内されています。1日目10%、3日目50%、5日目75%、7日目100%。モグワンの10日より短い設定です。うちのようにフードの切り替えへ1ヶ月かける家からすると急に見えるので、公式の日数は最短ラインとして受け取るのがいいと思います。
レビューは2件しかない
正直に書きます。楽天のレティシアン公式店に付いているレビューは2件だけ(評価4.5・★5が1件、★4が1件)です。この件数では傾向を語れません。
ただ、その2件がどちらも同じ方向の指摘をしていたのは記録しておく価値があります。賞味期限の残りです。
賞味期限までは、半年後くらいでした。
こだわり素材なので消費期限まで4か月なので、小型犬1匹で消費できなくもないのですが、1kgがあるとサイズ的にも価格的にも購入しやすいかなと思います。
公式の表記は「常温未開封で製造日より18ヶ月」。届いた時点で残り4〜6ヶ月というのは、18ヶ月のうち1年前後がすでに経過している状態ということになります。イギリスから船で輸入している商品なので不思議ではありませんが、まとめ買いを考えている人には効いてくる情報です。定期の3個セット・6個セットを検討するなら、届いてから期限を確認する習慣を持ったほうがいい。
もう1件のほうは、5kgのシニア犬にふやかして与えていて下痢もなく食べているという内容でした。ハイグレードな価格なので他のフードに混ぜている、とも書かれています。8,822円を全量置き換えではなくトッピング的に使うという買い方は、現実的な折衷案だと思います。
2件とも「1kgサイズがほしい」という点で一致しているのも、小型犬の飼い主として共感するところです。
返品条件と定期コースの特典
- 全額返金保証: 購入個数・回数にかかわらず、開封済みでも返品可能(1個まで)
- 獣医師相談窓口: 定期コース利用者限定。愛犬の食生活・生活習慣の相談ができる
- 定期コースは通常8,822円が7,057円(税抜6,416円・最大20%OFF)
- 2個で送料・代引き手数料が無料(税抜10,000円以上)、3個で20%OFF適用
- 電話窓口は0570-200-012(平日11:00〜18:00、土日祝)
問い合わせにはペット栄養管理士やホリスティックケアカウンセラーの資格を持ったスタッフが対応する、と案内されています。レティシアンは専門スタッフ約30名が常駐していると公表していて、これは同社の他ブランドと共通の体制です。
こんな愛犬・飼い主さんに向いています
- 高いフードでも、食べなかったときに返品できる条件で試したい飼い主さん
- タンパク質を抑えたフードを探していて、選択肢が見つからない子
- 押出成形のカリカリに飽きて食べなくなった子
- 香りで食欲のスイッチが入るタイプの子
- 中型犬以上で、2kgを1ヶ月以内に使い切れる家庭
向かないのは、フード代の予算が月5,000円前後で決まっている家庭です。小型犬1頭でも1日300円を超えるので、続けるとなると負担が読みやすい範囲を越えます。それと1歳未満の子(対象は1歳から)。
