商品について
Latuna(ラチュナ)は文具のキングジムが手がける生活用品のブランドで、この自動給餌器はキングジム直営の楽天店で7,980円です。4Lのタンクから、1日4回まで決めた時刻にドライフードを出します。スマホもWi-Fiも使いません。
楽天レビューは1,298件あります。自動給餌器のレビューは猫の飼い主が中心になりがちで、この商品も猫に触れたものが371件。それでも犬に触れたものが155件あって、犬の家で実際に何が起きたのかをかなり具体的に拾えました。
僕はこの給餌器を使っていません。パフィ(ポメプー・5.1kg)は半生フードを朝晩2食、それも出した時間には食べずに昼や深夜にまとめて食べる子なので、タンクからカリカリを出す機械とは相性がよくないんです。ただ、帰りが読めない日に「ごはんだけは時間どおりに出ていてほしい」と思う場面はうちにもあります。そういう家に向けて、155件の犬の声を中心に整理しました。
Latunaの給餌器は、電池かコンセントのどちらかで動く4Lのタイマー式です
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タンク容量 | 4L |
| 本体サイズ | 幅19×奥行19×高さ32cm |
| エサ皿 | 17×17cm・高さ4.5cm(取り外して洗える) |
| 重さ | 1.25kg |
| 給餌回数 | 1日最大4回(1分単位・毎日くり返し) |
| 1回の量 | 1〜20ポーション(約7〜140g) |
| 使える粒の大きさ | 2〜10mm |
| 電源 | USB ACアダプター(コード約1.5m)または単1アルカリ電池3本 |
| 録音 | 10秒(給餌のときに流れる) |
| その他 | ふたの裏に乾燥剤入れ、ロック付きのふた、日本語の説明書と使い方動画 |
| 保証 | 1年 |
| 価格 | 7,980円(透明・ホワイト・ブラック) |
選ぶ前に知っておきたいのは電源の扱いです。商品ページの使い方の画像には「電池と電源ケーブルは同時に使用しないでください」と書かれています。レビューには「電池でも動くので停電でも安心」という声が多いのですが、ケーブルにつないだまま電池を入れておき、停電したら切り替わる、という使い方は想定されていません。停電やコードかじりが心配なら、最初から電池だけで動かすことになります。電池は付属しないので、単1を3本別に買っておきます。
1ポーションの量は、商品説明では約7gです。ただし実際に量った人の数字は2g・4g・5g・6g・8gとばらばらで、粒の形でかなり変わります。3kg弱のスムースチワワの飼い主はこう書いていました。
説明書に記載なかったですが、1ポーションあたり小粒のドライでだいたい5〜7g出てきます。ただ、小型犬にとって1gの差はちょっと大きいかなと感じました(中略)我が家は3kg弱のスムチです。(2023年6月・星4)
最初の数日は家にいるときに手動で何回か出して量り、ポーション数を決める。犬の飼い主の★4〜5は、ほぼ全員がこの手順を踏んでいました。
犬の家でいちばん多い失敗は、倒されて蓋を開けられることです
155件のうち、本体を倒された、ふたを開けられて中身を食べられた、と書いた犬の飼い主が9人いました。本体は1.25kgで、ふたにはロックがありますが、倒れた拍子に外れる報告が続いています。
5.2キロのジャックラッセルテリア用に購入したのですが、軽くてコンパクトなので、犬がパンチしたら倒れそうで、そこだけが心配でした。フタロックがあるので倒れてもきっと大丈夫かとおもってましたが、うちの犬が激しいのか倒れたらフタも飛んで行きました(笑)(2023年1月・星4)
柴犬3匹の家では、1匹がロックを歯でこじ開けています。
破壊マーがいるのでお試しで一個 初日にお試しした子は蓋のロックを歯でこじ開けられて中身全部食べられました(2025年4月・星3)
7か月のボストンテリア、食い意地の張った小型犬、と続きます。共通しているのは、体の大きさより「タンクの中にごはんがある」と分かっている子かどうかでした。においで落ち着かなくなるケースもあって、2時間で片付けた人もいます。
うちの犬は食べ物に執着がすごくて、出口からごはんの匂いがするみたいでずっと吠えて壊しそうな勢いだったので、2時間で片付けました…(2023年7月・星3)
これを読んで、パフィの最長8時間の留守番を思い出しました。あの日は帰ったらフードが散らかっていて、ベッドも噛みちぎられていたんです。置いてある食べ物に手を出す日がある子なら、タンクにごはんが詰まった1.25kgの筒は、たぶん格好の標的になります。
うまくいった人は、置く前に手を打っていました。周りに簡単な柵を作った人、器を耐震シートで床に貼った人、下にしっかりしたマットを敷いた人。柵を作った人は、しばらくすると前足でつつかなくなり、ごはんの前でお座りして待つようになったそうです。初日から留守番に使わず、在宅の日に倒しにくるかどうかを見ておくと安心です。
器は床から4.5cmと低く、台に載せている犬の飼い主が多いです
エサ皿の高さは4.5cmで、メーカーは「首への負担を減らすために底を少し高くした」と書いています。それでも犬の飼い主からは「低い」という声が6件ありました。
結構軽いので小型犬のわんこですが給餌器をガリガリと押したりして動きます。下にはしっかりとしたマットを敷くのをお勧めします。星4の理由は食べる時に低すぎるので心配です。給餌器の高さを作るために棚を購入しようかと思っています。(2026年3月・星4)
お菓子の空き缶に載せた人、「器が15cmほど高い位置にあれば」と書いて台を足した人もいます。台に載せるなら、台ごと動かないようにしておかないと、さっきの「倒される」問題が大きくなります。
逆に子犬の家では、器が大きすぎて怖がった、食べにくそうだった、という声が2件ありました。片方の人は、付属の器をやめて小さなお茶碗を給餌口の下に置いています。付属の皿でなくても受け止められるのは、この形のいいところです。
サイズは19cm四方で、ケージの中に置くなら横幅90cm以上ないと寝床が確保しにくい、という声もありました。サークルの中で使うなら、先に置き場所の寸法を測っておきます。
早朝の催促と空腹で吐く子には、回数を分けられるのが効いています
犬の飼い主の★5で目立ったのが、朝の催促が止まったという話です。5件ありました。
愛犬が毎朝5時過ぎにエサをねだって吠えるようになりました。近所にご迷惑をおかけしてしまいますし、私も寝不足になっていました。エサの量も細かく調節出来るので1日量は変えずに小出ししています。(2023年10月・星5)
空腹の時間が長いと吐いてしまう子に使った人も5人いて、「1日4回に分けたら吐かなくなった」という報告がありました。14歳のダックスが夜中にお腹を空かせて起きるようになった家、動物病院で勧められて13歳の子に使い始めた家もあります。
大きめの犬では、10kgの中型犬に1日50gを3回に分けて出せている人がいる一方、豆柴に近い柴犬の飼い主は「最大量を2回では物足りなさそうで3回にした」と書いていました。1回の上限は140g、使える粒は10mmまでなので、大粒のフードを食べる大型犬には向きません。
詰まりは粒の大きさで起きていて、出ない日は気づきにくいです
粒の大きさは2〜10mmまでです。中型犬の飼い主の★2は、この範囲の端で起きたことを書いていました。
餌の粒が大きいと、詰まって出なくなるトラブルが起きやすいです。「粒が大きい」と言っても直径1cm程度。中型犬のフードとしてはそれほど大きい粒でもないと思うのですが……。給餌されたつもりでいたら、フードが詰まって給餌されていなくて、三日連続で犬が夕食抜きになっていた、なんてこともありました。(2024年2月・星2)
去勢手術のあと15mmの粒に変えた人は、タンクに入れるのを半分くらいまでにしたら出るようになったと書いています。重みで中の羽根が回りにくくなるのでは、という見立てでした。
この給餌器には、出たかどうかをスマホに知らせる機能がありません。故障の★1・★2でいちばんこたえていたのも「出ていないことに何日も気づかなかった」という点です。留守のあいだの様子を確かめたいなら、別に見守りカメラを置くことになります。カメラの選び方は犬の見守りカメラの比較にまとめました。給餌口が見える角度に置けば、出たかどうかも、倒されたかどうかも分かります。
細かいところでは、2台並べて使う家から「時計が少しずつずれていく」という声が出ていました。録音した声は小さめで、ごはんが出たあとに流れるので、シニア犬は反応しにくかったそうです。
こんな犬・飼い主に向く/向かない
向いているのは、粒が10mmまでのドライフードを食べる小型犬〜中型犬で、帰りの時刻が読めない日がある家です。朝早くからごはんをねだって吠える子、空腹が続くと吐いてしまう子にも、4回に分けて出せる作りが合っています。スマホの設定がいらず、日本語の説明書と動画があるので、実家の親に預けるときにも使いやすいです。
向かないのは、食べ物の入った物に体当たりする子と、1g単位で量を管理したい家です。前者は柵やマットで囲う前提になり、後者はポーションの幅が気になります。大粒フードの大型犬、停電したら自動で電池に切り替わってほしい人にも合いません。そもそも何時間までなら1匹で待たせられるのかは、犬の留守番は何時間までに書いています。
残業で帰りが1〜2時間ずれ込む日、犬が空腹で待っているのを思いながら電車に乗るのは、けっこうしんどいものです。この給餌器なら1分単位で時刻を決めて、1日4回まで出せます。倒しそうな子なら周りを囲い、コードを噛みそうなら電池で動かせば、置き場所も選びません。ごはんの時刻を気にして帰り道を急ぐ日を、ひとつ減らせます。
