商品について

成分表の「粗脂肪:2%以上」という数字を見て、思わず二度見しました。

ドライフードの粗脂肪って、だいたい10%台です。うちのパフィ(ポメプー・2歳・5.12kg)が過去に食べたセミモイストでも、体重管理タイプが2.0%、通常タイプが4.0%。2%以上の表記でドライフードというのは、なかなか見ない設計なんですよね。

このフードはF//H FOOD(エフエイチフード)の「HANA-no GOHAN」。国産の鶏むね肉を主原料にした小型犬用のグレインフリードライで、作っているのは岐阜県羽島市の株式会社コラント。タレントのヒロミさんが商品名を付けたブランドで、ラインナップはTARO(鹿肉)・HANA(鶏むね肉)・PUPPY(子犬用)の3種類。そのなかで公式サイトが「1番人気のベーシック商品」と書いているのが、このHANAです。

うちのパフィは偏食で、いまも半生タイプがメイン。ドライは苦戦してきた側なので、正直「これを食べてくれるか」は未知数です。それでも調べる気になったのは、560gで税込4,620円という価格に対して、中身がどこまで説明されているかが気になったから。1kgあたりに直すと8,250円。うちの今のフード代とは桁が違います。だからこそ、良いところと厳しいところを両方はっきりさせておきたいなと思って調べました。

主原料は国産鶏むね肉、原材料は10種類

原材料表がとても短いのが、このフードのわかりやすい特徴です。

鶏肉(国産)、さつま芋、フィッシュカル、キャベツ、グリシン、アマニ油、鰹節、アサリパウダー、クランベリー、オリゴ糖入り乳酸菌

以上、10種類。先頭が鶏肉で、2番目がさつま芋。公式サイトによると、鶏肉のなかでも高タンパクで脂質の少ない鶏むね肉を使っていて、人間が食べられる基準(ヒューマングレード)の原材料だけで作っているとのこと。

原材料表が短いフードは、何が入っているかを飼い主が全部把握できます。パフィは食物アレルギーの診断は受けていませんが、フードを変えると涙やけの出方が変わるタイプなので、「何が合わなかったのか」を後から絞り込みやすいのはありがたい設計だなと思いました。逆に、20種類・30種類の素材が入ったフードだと、合わなかったときに原因の当たりがつけられないんですよね。

ひとつ知っておきたいのは、鶏肉以外に鰹節・アサリパウダー・フィッシュカルという魚や貝由来の素材が入っていること。鶏肉が主原料なので鶏アレルギーの子には向きませんが、逆に「魚は避けたい」という子にも該当します。原材料が短いおかげで、こういう確認が数秒で終わるのは助かります。

粗タンパク45%以上・粗脂肪2%以上という成分値

成分値は数字がはっきりしているので、そのまま並べます。

項目数値
粗タンパク質45%以上
粗脂肪2%以上
粗繊維2%以下
粗灰分7%以下
水分10%以下
エネルギー100gあたり約320kcal

一般的な成犬用ドライフードだと、粗タンパクが25〜30%前後、粗脂肪が10〜15%前後というのがよくある水準です。それに対してHANAはタンパクが高く、脂肪がかなり低い。100gあたり約320kcalというのも、ドライフードとしては高くありません(脂肪が多いフードは400kcal近くになります)。

公式サイトはこの設計を「肥満気味の子や老犬にもおすすめ」と説明しています。脂肪を抑えたぶんカロリーも抑えられているので、体重が気になる子やシニア期の子の食事として組みやすい、という考え方ですね。

ただ、低脂質フードには飼い主として痛い思い出があります。プッチーヌが品切れだったとき、代わりにドギーマンの「体重管理用(粗脂肪2.0%)」を使ったのですが、パフィの食いつきは通常タイプ(粗脂肪4.0%)のほうが明らかに良かった。脂肪を抑えると香りや旨みの出方が変わって、淡白に感じる子がいるんです。パフィはまさにそのタイプでした。

なので僕は、HANAの低脂質を「良い設計だけど、偏食の子には食いつきのハードルになりうる」と受け止めています。体重管理のために選ぶのは理にかなっているけれど、食べてくれるかは別問題。ここを混ぜて考えないほうがいいなと。

保存料・酸化防止剤もオイルコーティングもなし

公式サイトのよくある質問に、はっきり書かれていることが2つあります。

ひとつめは保存料・酸化防止剤を使っていないこと。代わりに水分活性値と包装材で保存性を確保していて、少量生産で回しているという説明です。開封後は密閉して冷暗所に置き、早めに食べ切るのが前提になります。560gという小さい袋なのは、たぶんこの前提と釣り合わせた結果ですね。

ふたつめはオイルコーティングをしていないこと。ドライフードは食いつきを上げるために表面に油脂やフレーバーを吹き付けることがありますが、それをやっていないという説明です。素材の香りだけで勝負している、ということになります。

もうひとつ、色の話も正直に書かれていました。原材料のキャベツを粉末にして練り込む工程で、キャベツの緑が強いと粒が緑っぽくなることがあるそうです。着色していないので天然素材のばらつきがそのまま出る、と。届いた粒が思っていた色と違っても品質の問題ではない、という前置きが公式にあるのは、地味だけど誠実だなと感じました。

商品スペック

項目内容
商品名HANA-no GOHAN 国産鶏肉使用 グレインフリー 560g(小型犬用)
型番FH-DC001D-56
ブランドF//H FOOD for Dogs
メーカー株式会社コラント(岐阜県羽島市)
種類ドライフード(グレインフリー)
内容量560g
主原料鶏肉(国産・鶏むね肉)
原材料鶏肉、さつま芋、フィッシュカル、キャベツ、グリシン、アマニ油、鰹節、アサリパウダー、クランベリー、オリゴ糖入り乳酸菌
粗タンパク質45%以上
粗脂肪2%以上
エネルギー100gあたり約320kcal
対象小型犬・成犬(公式は肥満気味の子やシニア犬にも推奨)
原産国日本
栄養基準総合栄養食の表示なし(AAFCO基準に準じた配合との説明)
保存料・酸化防止剤不使用
オイルコーティングなし
着色無着色
価格560g 税込4,620円

価格・定期便・送料

価格は確認時点(2026年7月)で560g 税込4,620円。1kgあたり8,250円で、プレミアムフードのなかでもかなり高い側です。

買える場所が3つあって、定期便の条件が場所によって違うのが、このブランドで一番気をつけたいところでした。

買う場所通常価格定期便定期便の初回
公式ショップ4,620円4,400円
楽天市場「美濃清流屋」4,620円4,158円3,234円
Amazon取扱いあり

楽天の定期便が4,158円(10%OFF)で、初回は3,234円(30%OFF)。公式ショップの定期便4,400円より安いという逆転が起きています。同じメーカーの直販なのに価格が違うので、買う前に両方見比べる価値はあると思います。

公式ショップの定期便には、知っておくと得な仕組みがあります。3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月の3コースがあるのに、どれも同じ4,400円。長く契約しても値段が下がらないので、迷ったら短い3ヶ月コースから始めるほうが合理的です。キャンセルはマイページから自分で操作する形で、電話やオペレーター対応はなし。毎月1日に当月分が確定するため、やめるなら前月末日までに手続きが必要です。

送料は、公式ショップだと佐川急便で本州・四国・九州が880円、北海道・沖縄が1,430円。定期便を使うと本州は送料無料(四国・九州は880円、北海道・沖縄は1,430円)。北陸のうちは本州なので、定期便にすれば送料はかからない計算です。

給与量と1ヶ月のコスト

公式が出している1日あたりの目安はこちら。

体重1日の給与量
2kg65g
5kg110g
7kg140g

パフィは5.12kgなので、目安は1日110g。560gの袋は5日ちょっとで空になります

ここからコストを出すと、なかなか厳しい数字が出ます。

買い方1日あたり1ヶ月(30日)
通常 4,620円約908円約27,000円
公式の定期便 4,400円約865円約26,000円
楽天の定期便 4,158円約817円約24,500円

うちのフード代は月1万円前後なので、2.5倍前後になります。体重2kgの子なら1日約537円・月約16,000円まで下がりますが、それでも安いとは言えません。

正直に書くと、5kgのパフィのメインフードとして毎月これを買い続けるのは、うちの家計では現実的ではないです。ただ、トッピングとして少量使う、あるいは体重を落としたい期間だけ使うという発想なら選択肢に入ります。給与量は去勢・避妊の有無や運動量で変わるので、実際の量はかかりつけの獣医師に相談して決めるのが確実です。

ユーザーの声

ここは正直に書きます。第三者のレビューがほとんど見つかりません。

楽天市場の「美濃清流屋」にあるHANA-no GOHAN 560gのページで確認できたのは、★5.0・レビュー1件(2025年4月投稿)だけでした。内容はYouTubeで見て購入し、被毛の様子に満足しているというもの。1件では傾向とは呼べませんし、良い評価と悪い評価を並べて比べることもできません。

同じブランドの他の商品も見てみましたが、楽天のレビューは0件のものが目立ちました。少量生産のブランドで、販路も公式ショップ・楽天・Amazonに分かれているため、口コミが1箇所に溜まっていない状態だと思います。

レビューが少ないフードをどう選ぶか

うちがモグワンを検討したときは、楽天とAmazonの口コミを徹底的に読んで「食いつきの良さが最多の好評、価格の高さが最多の不評」と傾向を掴んでから判断しました。HANAではその方法が使えません。

だから代わりに使えるのが、メーカーが公表している数字と原材料です。粗タンパク45%以上、粗脂肪2%以上、原材料10種類、保存料・酸化防止剤なし、オイルコーティングなし。ここまで具体的に開示しているフードは多くないので、口コミの代わりに数字で判断する材料はそろっています。

そのうえで、食いつきだけは240gのお試しパック(税込1,980円)で確かめるのが現実的な進め方かなと思います。4,620円の袋を買って食べてくれなかったときのダメージが大きすぎるので。

期待できそうなポイント

  • 粗脂肪2%以上・320kcal/100gという低脂質設計。体重やカロリーを管理したい子の食事に組みやすい
  • 原材料10種類で、合わなかったときに原因を絞り込みやすい
  • 保存料・酸化防止剤・オイルコーティング・着色をいずれも使っていない
  • 国産・日本製造で、主原料の産地(国産鶏むね肉)が明示されている

気になる点・買う前に知っておきたいこと

  • 1kgあたり8,250円。5kgの子なら月2万円台後半になり、メインフードとして続けるにはかなりの負担
  • 総合栄養食の表示がない。公式は「AAFCO基準に準じた配合だが、特化商品では一部栄養が不足する可能性がある」と説明し、獣医師への相談をすすめている。これ1本で毎日の食事を完結させるつもりなら、必ず事前に相談したい
  • 低脂質は食いつきのハードルになりうる。うちの経験では、脂肪を抑えたフードは香りや旨みが淡白になり、偏食の子が残しやすかった
  • 第三者レビューがほぼない。口コミを判断材料にしたい人には情報が足りない
  • 保存料を使っていないため、開封後は早めに食べ切る前提。密閉と冷暗所保存が必須
  • 鶏肉が主原料で、鰹節・アサリパウダー・フィッシュカルなど魚や貝由来の素材も入っている。鶏または魚を避けたい子には向かない
  • 小型犬用のみ。中型・大型犬用は開発中とのことで、現時点では選べない

こんな愛犬・飼い主さんにおすすめ

  • 脂肪とカロリーを抑えた食事を探している小型犬の飼い主さん(粗脂肪2%以上・320kcal/100g)
  • 原材料の種類が少ないフードで、合う・合わないを見極めたい
  • 保存料・酸化防止剤・オイルコーティングを避けたい方
  • 主原料の産地がはっきりした国産フードを選びたい方
  • フード代に月2万円台をかけられる、またはトッピングとして少量使うつもりの方

こんな方は注意

  • フード代を抑えたい方。1kgあたり8,250円はプレミアム帯でも高い側
  • これ1本で毎日の食事を完結させたい方(総合栄養食の表示がないため、獣医師に相談してから)
  • 鶏肉または魚・貝由来の素材を避けたい
  • 偏食で食べムラのある子(低脂質のため香りが淡白。お試しパックで先に確認を)
  • 中型犬・大型犬を飼っている方(小型犬用のみ)
  • すでに動物病院で療法食を指定されている子(切り替え前に必ず獣医師へ)

我が家の場合 — 偏食のパフィに合うかを冷静に考える

最後に、うちの検討メモです。

パフィは5.12kg、偏食、メインは半生タイプ。ドライは何度も挫折してきました。だからHANAをメインフードにする現実味は、正直かなり低いと思っています。理由は2つで、月2万円台後半のコストと、低脂質フードで食いつきが落ちた過去の経験です。

一方で、まったく興味がないわけではありません。パフィはフードが合わないと涙やけの出方が変わる子で、原材料が10種類しかないフードは「何が合わないのか」を確かめるのに向いています。獣医師からは「鼻涙管が特に狭いタイプではない」と言われているので、栄養や腸内環境のほうが影響しているのかもしれない。そう考えると、素材を絞ったフードを試す価値はあるんですよね。

なので、うちが動くとしたら240gのお試しパック(税込1,980円)でまず食いつきを見るという順番です。半生フードに少しずつ混ぜて、1ヶ月以上かけてゆっくり様子を見る。うちはフード切り替えを急がない方針なので、これが唯一の始め方かなと思っています。

もうひとつ気になっているのは、こういう低脂質・高タンパクのフードはシニア期に入ってからのほうが出番があるかもしれないということ。パフィはまだ2歳で、獣医師からダイエットの指示は受けていません。でも数年後、体重や運動量が変わってきたときに「脂肪を抑えたフード」が必要になる可能性は十分あります。そのときの候補として頭に入れておこうと思っています。

実際に試したら、このセクションに食いつきの結果を正直に追記します。